〜明日を求める哀しい鳥の詩〜

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22とおりあめ
唾を吐き捨てた汚物の凋落に
俺は明日という名前を付けてみる
時に眠りは唯の狭いトンネル
そこを抜けた向こう側に
まだ見ぬ異国を想起する企みは
あまりにも安い近場のガイドブックに軽く挟まれちまって
気が付くと俺は誰かの脂が付いたつり革を握っている
唾を吐き捨てる汚物の凋落に俺は明日と名付けるも
そこには浮き輪つけて溺れる俺がいる