「一人の夜に」 田口
ワンルームと自転車、夏だった。
ギター抱えて熱帯夜の公園で。
誰もいないステージ、ワイン抱えてバックビート気取り。
振り返る僕だけが観客。
闇がねっとりまとわりついた。
きみと会う前だったはずだけど、
気だるそうな顔があそこに良く馴染む。
きみが産婦人科に行きはじめても、
あの新聞屋は毎月洗剤持ってきたやんか。
朝方猫が轢かれてた。
黙ってみてたらもう一台、
ぼくの右から左へ。
スチュだったらどうしてた?
ぼくには仕事が待っていた。
君の顔染めた赤色灯を思い出しちまった。
きみの煙が夏の空に消えても、
あの新聞屋は毎月洗剤持ってくるやんか。
2 :
名前はいらない:01/11/18 12:05
「輪の中に首をいれ力を抜きながら思うこと」 博
部屋の中 ムスクの匂いが広がる
懐かしい空気
昔々大事にしてたがまぐち財布
からっぽの中身を覗くとこんな匂いがした
むかーしむかし
おばあさんが笑った えんがわ
夏空 飛行機
ずっしり湿った匂い
さよならさんかくまたきてしかく
抜けた歯を 屋根の向こうに投げた
あとで登って探したけれど 見つからなかった
見上げると からっぽな空
あのときもがまぐちの匂い、した。
お香はもう消える
財布の閉じる音 ぱちん。
ゆうやけこやけでまたあした
からすといっしょにかえりましょ
消えた
3 :
名前はいらない:01/11/18 12:10
まーまーだね。未整理が気になる。
「少しづつ、押し潰される」 チェシャ
雀が
血を流してる
折れた翼で這っている
あたり一面に
燃えている
東から水爆が降り注ぎ
焦土は日々拡大
戦況を伝えるレポーターの目には
6ペンス銀貨が嵌っている
精神科医のインクブロックテストが
僕の未来を作る
ホサナとヤハウェの無条件勝利
提案は
必要とするもの、
無くしたくないもの、
追い求めるべきもの、
泣き叫んでいるもの、
底に居続けるもの、
揺さぶり続けるもの、
死にかけているもの、
血を流しているもの、
皆何処にいるんだ?
雀の死骸が
塗されている
整合の取れたこの庭に
押しつぶされて、叫んでいる
「98.5.27」 浦野
雨音が秒針の隙間をうめる
今を肩越しに振り返れば
きっと雨の記憶しか残らないのだろう
本当は俺一人気づかないだけで
溺れてしまっているのだろうか
「東京メランコリー少年] SASU
サイバー、直線、ピンク。
喧騒のなか焦燥覚え狂騒状態。
ヴィヴィッド、活気、ポップ。
女が嬌声、俺の心矯正、無感覚強制。
人の流れを見失った俺は
池袋のど真ん中、
否定された否定主義者だった。
赤道がいくら強がっても
実際、太陽は年に2回しか通らない。
彼は寂れた地方の夜道みたいなものです。
太陽も普段はきみの思考のように
ふらふらと北へ西へ
もしくは冬から春へ
たまに彼と交わる程度。
それが太陽と赤道の付き合いなのです。
きみとぼくの関係も
その程度でよかったのに。
その笑顔。
きみの事なんか
太陽ほども知っていないのに。
霧雨が
視界を掃いていく
脹脛まで重く濡れ
浅い流れの真中にたてば
世界が掌の浮かぶ
てs
てs
15 :
AREA ◆045Uo/z. :02/02/23 04:59 ID:xciieehx
〜二二二
( ´∀`)<てぃ〜むきぐるい生徒募集中♪
( O┬O
≡ ◎-ヽJ┴◎キコキコ、キコキコ