「コスモトロジック」
牧師は死んだ。
ハゲタカがその肉をついばむ、ついばむ、ついばむ
やがてそこに一匹の道化が現れた。
「やーハーコーでチンチン♪」
すぐさま光の銃弾はその道化を貫いた。
手袋をした白い風がびゅうと吹き荒れる。
(もうすぐハンケチの用意だ)
(あの風景が現れるぞ)
言葉が口に溜まっていく。
膿のように、それは膿のように溜まっていく。
「いいんだ、どんどん溜めろ。ぼくんちを言葉で満たしちまえ。
おい、そこ、何やってる、どけよほら。いいから、いいから。
入り口をもっと広げろ。ホイ、ホイ。語彙の袋をどんどん溜めろ。
ゴミでもいいからどんどん溜めろ。
あとで使うからな。おい、入り口もっと広げろって。おい。
何やってんだああもう。」
といって入り口に近づくと雪崩が起きるよね。
「ああ、うああああああ」
ぷい、と吐かれた五重の太陽がやーハーコーして泥鰌のぽぴゅらん。
あ、汚れた世界が透明蛋白質だけになった。
あはは。あははははははは。
見ろよ。今じゃもうすっかり流されッちまッて、
元通り。きれいなスカンピンだあ。
で、見たかった絵がこれ。↓
蒼穹の空、緑の一本木、その側に赤いコーラ缶。
灰色の舗道は白い壁の家と対比されてこっちへ来るのか
向こうへ向かっているのか分からず、ただ一匹の猫が
白い壁の家の陰でチリリンと首輪の鈴を鳴らす。眠たそうに。