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名前はいらない:
その瞬間に「この人のためなら死んでもいい。」と
思えないひとは、恋愛は必要ない。
「異性なんて星の数ほどいる」と
思える人は、恋愛なんてしないでいい。
そういう人たちは「特別な人」がいなくても
しっかり、たくましく、生きていける。
そういう人たちは、たくさんの「なかよしさん」に
囲まれているだけでじゅうぶんに自信をたもてる。
けれども―たったひとりに、しがみつかずにはいられない人もいるんだよ。
その人が自分を支えるための柱になっている人もいるんだよ。
もし、見捨てられたら
二度と自分に自信がもてなくなっちゃう人もいるんだよ。
恋愛をファッションにする人たちがたくさんいると
私みたいな人間は、たいへんなことになる。
(私から逃げようとしたら、殺しちゃうか
自分が死ぬか、それとも殺して死ぬか・・・)
たくましい人たちは、弱いためにたった一つの愛に
しがみつかずにはいられない人たちを
「ストーカー!」といって、ひなんしたり、ちょうしょうしたり
こわがったりする。
ほんとうに好きになるのは罪なの?かんたんに見捨てるのは悪くないの?
ところで、さっき書いたことだけど安心してください。
私は殺さない。殺して死ぬのも綺麗な終わり方だと思うけど
死んだあとにまで、断罪されるのはまっぴらだ。
私はその人の目の前で、血しぶき上げて、壮絶に死んであげるよう。
そうすれば、そのひとは忘れたくても、忘れられなくなる。
私を忘れようとするなんてひどい仕打ちには
意地でも忘れさせない方法を使おう。
そうすれば死んでも、その人の中で生きられる。