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名前はいらない:
私はどうしようもなく、おくびょうだ。
死ぬことよりも、愛を裏切られることにおくびょうだ。
私はおくびょうだ。自分自身におくびょうだ。
私というにんげんに、自信が無いんだ。怖いんだ。
だから
たったひとりでいい。
私が大切にする人が、私を命がけで愛してほしい。
何があっても見捨てないでほしい。
私のたいせつな人が、わたしに
「絶対に裏切らない、見捨てない。命に懸けて。」と
言ってくれたなら
そして
「あなたを見捨てるぐらいなら命を断つことを誓う。
もし、それを嫌がったときには、どうか殺してください。」と
言ってくれたなら
確かに、私はもうなんにも怖くなくなって
どんなに苦しいことにも
どんな屈辱にも
負けない、強靭なにんげんになって
この世界に翼を大きく広げて
心のイマジネーションも無限大に膨らんで
ほんとうの意味でにんげんになれるんだよ。
だって
「私は私のたいせつな人が、命をかけるだけの
価値のある人間だ」って思えるから。
私は光がほしい。
この暗闇から抜け出したい。