【逆転裁判】御剣と冥にハアハアするスレ5【逆転検事】
・幼いころから兄妹のように育った二人
・殺人事件の被害者の息子と加害者の娘
・二人ともツンデレ
それなんてエロゲ?な二人にハアハアするスレです
【カプ要素はミツメイもしくはメイミツのみでお願いします】
OKなもの
・ミツメイ・メイミツならエロ・非エロ問わず大歓迎。(ラブラブ・ほのぼの・シリアス・etc.)
・友情としての他キャラの絡み
・勘違いによる嫉妬
NGなもの(それぞれ該当スレでお願いしたい)
・他キャラが恋愛要素込みで絡むネタ(当て馬、三角関係など)
・他カプ要素ありの恋愛話やエロネタ(オリジナルキャラ・モブキャラ含む)
・一切愛情のない性行為
【SS/イラスト投下は、ご自分の作品のみでお願いします】
・ロリ鬼畜陵辱など、読む人を選ぶものには、投下前に必ず、注意事項を記載。
・需要の有無などのお伺い、「〜だけど投稿していい?」などの誘い受けも不要
前スレ:【逆転裁判】御剣と冥にハアハアするスレ4【逆転検事】
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/pinknanmin/1261895706 保管庫:御剣と冥にハアハアする@Wiki
ttp://www21.atwiki.jp/mitsumei2ch/ ・個人のサイト・サークルなどを特定するような話題はご遠慮ください 。
・sage進行でお願いします。
・過去スレ、関連スレなどは
>>2あたりを参照
ミツメイはエロいところがいいところだと思う
今スレも、素敵なSSに沢山めぐり合えますように。
自分も1本は書く予定。
前スレの倒錯メイミツ良かった。続きも読みたい。
>>1乙
俺もなんか書きたいなーとは思ってる
でも常に思うだけ…
>>1 乙です
みっちゃんや冥ちゃんはゴールデンウィークも仕事かな
でもなるほど逆転裁判では休み取って動物園に行ってたっけ
9 :
ミツメイ1:2010/05/03(月) 01:08:12 0
ある日の裁判所、御剣は廊下に鈍く光る小さな物を見つけた。
心あたりのあるそれを御剣は素早く拾うと、尻ポケットにおさめ何食わぬ顔で歩を進めた。
成歩堂法律事務所を尋ねると、ごったがえしていた。
季節はずれの大掃除中だと聞いて出直そうとしたが、ちょうど休憩するところだと言う成歩堂と、真宵からは実際に背中をおされて、御剣はソファに寛ぐことになった。
テーブルに真宵が用意した緑茶やクッキーが整ったところで、御剣は用件を切り出した。
「先ほど、裁判所で拾ったのだが。」
御剣が差し出したそれを見て、成歩堂は狂喜の雄叫びをあげ、真宵は一瞬顔を蒼白させた後に、顔を真っ赤にして立ち上がった。
「なるほどくん!!!」
裁判所で拾ったのは小さなまが玉だった。
御剣は、成歩堂がまが玉を肌身離さず持っていたのを覚えていた。
「『依頼が片付いたし、キリがいいから掃除しよう』なんて。変だと思ったんだよね!」
「はみちゃんまで巻き込んじゃったし!このお詫びはしっかり頂くからね!」
怒りで声が大きくなる真宵の袖を引っ張り、ソファに座らせると、成歩堂は、春美ちゃんには内緒で、と小声で真宵を拝んだ。
キリが悪いからと、春美はまだ奥の水回りの掃除に熱中している。
真宵はイマイチ迫力のない睨みをきかせながら、高くつくからね、と口を尖らせた。
そのタイミングで、春美が応接ソファのもとにやってきた。
「みつるぎ検事さん、お久しぶりです。遅れて失礼いたしました。」
不思議な形に結っている頭をぴょこりと下げる。相変わらず行儀がいい。
春美には内緒、ということは承知したようだが、真宵の表情にはわずかに不機嫌さが残り、成歩堂は居心地が悪そうだ。
御剣は、そんな二人をとりあえず放置し、春美の挨拶に返事をした。
「いや、掃除はいいことだ。捜査が始まると裁判が片付くまで、執務室や自宅の机が書類や法律書などで埋まることはよくある。私自身、そうだ。」
「へぇー!御剣検事でも机が散らかったりするんですか?想像できないなぁ。」
意外だったのか、真宵の顔から不機嫌は消え、手を顎に添えて考えている。
「では、みつるぎ検事さんも仕事が落ち着くと、まとめてお掃除されるんですか?」
春美の質問に対し、掃除とかするのかよ?と成歩堂がツッコミ、御剣はわずかに恥じらった。
「…執務室の掃除はイトノコギリ刑事がしてくれる。自宅はメイがときどき出向いてくれるので、その時に。」
「えーーーっ!!!」
3人のとてつもない大声に御剣は面食らった。
4人がそれぞれに呆然と固まった中、最初に動いたのは真宵だった。
「メ、、メイさんが御剣検事のお部屋を?」
「ム。…おそらく。私がいない間に掃除しているので、現場を目撃したことはないが、完璧な仕事だ。法律書の並び方や分類、新聞の切り抜きなど書類のファイリング方法は彼女も私も師から習った同様のやり方だから見失ったことはないし、部屋も埃ひとつない。」
「狩魔検事って、本当に完璧なんだな…。」
「はい!はーい!質問。」
真宵が挙手をする。
「御剣検事がいない間って、どうやって入るんですか?」
「メイには合い鍵を渡している。」
「ということは、みつるぎ検事さんとかるま検事さんは恋人同士なのですか?」
質問というより断定に近い口調で、すかさず春美が詰め寄った。
成歩堂も真宵も前のめりで返事を待っている。
「ち、違う。彼女はただの妹弟子だ。」
「みつるぎ検事さんはかるま検事さんを好きなのですか?だから、合鍵を渡しているのでしょう?告白はいつなさるのですか?」
「いや、そのようなアレは…」
目をキラキラさせ、うっとりしながら、春美は追究の手を休めない。残りの二人は完全な傍聴人となり、御剣対春美の行く末をニヤニヤしながら見守った。
春美の質問責めは陽が沈むまで続き、御剣はほうほうの体で事務所を後にした。
法廷とは違った緊張を味わわされ、ぐったりした御剣は真っ直ぐ帰宅した。
―――なぜ春美くんの質問にうやむやにしか答えられなかったのか?
自分でもよく分からなかった。
自宅の玄関を開けると、黒いヒールが揃えられていた。
間違いようもなくメイの靴だが、人の気配はなく、部屋も暗い。
不審に思い、リビングの扉をそっと開けると、メイがソファで眠っていた。
部屋は片付けられ、洗濯物がきれいに畳まれている。
メイ自身、色々な案件を抱え、疲れているのだろう。
それにしても、部屋にメイがいたのは初めてで、なんだか胸の内が暖かくなった。
寝室から運んだ毛布をかけてやると、その刺激でメイは目を覚ましたようだった。
「…レイジ!ごめんなさい。つい、うとうとしてしまって。すぐに帰るわ。」
「まだ遅い時間じゃない。もう少し休んでいけばいい。」
今にも飛び出す勢いの冥の腕を捉え、御剣は優しく制した。
「でも…。あなたも帰ってきたし。もうすっかり目は冴えたわ。明日は会議が入っているし、準備しなきゃ。」
「ム。…そうか。」
そう返事をしたものの、掴んだ手を離すのが惜しかった。
「レイジ?」
「あ、ああ。すまない。では、部屋まで送ろう。そのくらいはさせてくれ。」
運転する車内。
御剣は考える。
自室にいたメイ。
何故か離しがたかった細い腕。
成歩堂法律事務所で、磁気嵐にあったように乱されたペースはいまだ戻らず、答えも見い出せないまま、冥のマンションに到着した。
「ありがとう。帰るわ。」
降りかけた冥に御剣は慌てた。
「いや。玄関前まで送る。最近は変質者による事件が多いからな。」
冥は小さくうなずくと、先を歩いた。
玄関ホールで慣れた手つきでオートロックを開ける冥を見て、御剣はまた心を乱す。
御剣は冥に合い鍵を渡しているが、御剣は冥の部屋の鍵を持っていない。
冥がいない間に尋ねる用事はないが、誰か他の男には渡しているのだろうか?
メイはその男の部屋の鍵も持っていて、先程のように部屋で寛ぎ、男の帰りを待っているのか?
「着いたわ。もう結構よ。ありがとう。」
悶々と考えているうちに、冥の部屋に着いたらしい。
「ああ。」
意識が違う方向にいって、返事が上の空の御剣を冥はいぶかしい顔で見る。
「レイジ。あなた、ちょっと変よ。疲れているんじゃないの?」
「いや、そうじゃない。大丈夫だ。」
納得いかない表情で冥は玄関の中に入ると、内側から扉を支えた。
「あがりなさい。お茶、だすから。」
御剣の部屋以上にきれいな部屋。
狩魔の美意識の高さの表すような調度。
初めて上がった冥の部屋を、御剣はついジロジロと観察してしまう。
「ソファに座ってて。」
そう言って冥はキッチンに向かった。
テレビ前のソファに身を落ち着けると、テーブル上に色々な新聞が置いてあるのが目に入る。
様々な言語のそれは、相変わらずの勤勉さを表しており、笑みがこぼれた。
そして、顔を上げ、一つ一つを点検するかのように見ていく。
―――私は何と下品な真似をしているのだ。
自己嫌悪しながら、やめることはできなかった。
男の存在の確認を。
「お待たせ。」
ティーポットと2客のカップを運んできた冥がスムーズな手つきで紅茶を注ぐ。
琥珀色がすっかり注がれてしまっても、御剣は手をつけなかった。
「どうぞ?」
冥が更に勧める。
「あなた、熱でもあるじゃないかしら?」
様子がおかしいままの御剣にそっと白い手を寄せる。
額に優しい感触がしたと同時に、御剣は手を強く掴んだ。
もう暴走する思考を止めることができなかった。
「君は、男の部屋に上がったり、自宅に男を上げたり気易くするのか?茶を振る舞い、様子がおかしければ、心配そうな顔を見せるのか?」
低い声で問い詰められ、冥は戸惑う。
「あなた、変よ。しっかりしなさい、御剣怜侍!」
「メイ!」
強く抱きしめられ、驚きを隠せない。
白い首筋に唇を寄せられ、恐怖で固まった身体をどうにか動かして反抗する。
「いや!やめなさい!…ッ、離しなさい!」
小刻みに震える冥を感じ、御剣はようやく我に返る。
「す、すまない!申し訳ないことをした。」
飛びのくように身体を引き離すと、そのまま床に額をつけ土下座した。
「どうして?何故こんな事を。」
声はわずかに震えていたが、瞳は確かな証言を求め、鋭く光っていた。
「…気付いたのだ。本当は、…ずっと君を…大事に思っていた。…他の男にも同じように部屋に上げたり上がったりしているのかと考えたら…、身体が勝手に動いた。」
自分でもたった今、気付いた気持。
それをうまく伝えることは不器用な御剣には難しく、たどたどしくなる。
「軽蔑しただろう。許されるとは思ってない。仕事以外では、君の前には現れ
いようにする。」
冥の顔を見ず、退出しようとすると声が響いた。
「待ちなさい!バカ!あなたは、いつもそうやってさっさと一人で判断して…、どうして先に言わないの?…どうして私を置いていくのよ?!」
「メイ?」
「部屋を行き来する人なんていないわ。勝手に妄想して暴走して。…私の気持は…どうでもいいの?」
玄関に向かおうとしていた足を冥に向ける。
証拠もなしに馬鹿げた妄想と自分勝手な言動でメイを振り回した。
捜査や裁判と同じく手順を踏んで、自分の気持ちを証明し、相手の気持ちを確認するべきなのに。
筋道を飛ばした自分が愚かしかった。
横に座り直すと、うつ向く冥の顔を両手で包み、涙が浮かぶ目を見つめた。
「メイ、君が好きだ。」
穏やかな表情で告げられ、冥も優しく微笑む。
しかし、すぐに目線をきつくする。
「最初からそうするのが本当だわ。バカがバカな妄想でバカな振る舞いをして、暴行で訴えられてもおかしくないのよ!」
「面目次第もない。」
責められ、御剣は力なく返事する。鞭が近くになかったのは幸いだった。
「でも、合意があれば、ね。」
含んだ言い方に御剣は顔を上げる。
「メイ、それは。」
ゴクリと喉がなった。
「私も、レイジのこと…。」
そう言って、はにかんだ冥が愛しく、大切に抱きしめる。
しばらくそうして、御剣は今日ようやく落ち着いた気分がした。
「メイ。」
「何かしら?」
「続きをしてもいいだろうか?」
「いちいち確認しないで!」
軽く頬をつねられ、はずした跡に優しくキスを受ける。
二人はこれ以上ない程、暖かく幸せな夜を過ごした。
「まぁ、メイとそういう仲になったことを知らせておく。」
忙しいのか照れなのか、短い報告のみで通話は切られた。
「真宵ちゃん、御剣が狩魔検事と付き合うようになったって。」
「お!結構早かったね。ちゃんと自分の気持を認めたんだね。良かった、良かった。この真宵ちゃんが人肌脱ぐとこだったよ。」
「余計なことを…。おかしなことを起こす前で、本当に良かったよ。」
ホッと安堵のため息をつく。
偶然だが、成歩堂と真宵はとっくに気づいていた。
あの日、春美に追究された御剣の頑なサイコロックに隠された真実に。
おわり
新スレ記念に投下してみた。
エロなしの上、肝心のミツメイの出番が少なくて、ほんとは没SSだったけど、
神作品投下までのつなぎってことで、置き逃げ=3
GJ!!!
ほのぼの初々しいミツメイもいいな
しかし通い妻ってなんかエロいw
GJ!
エロもみたかった!
ハミちゃんの尋問怖いなw
GJ!!
サイコロックとかの原作設定があるの見ると、ほんと上手いなぁと感心してしまう。
ほのぼのしてて良かった〜!これで没なんて勿体無い、勿体無さすぎる!
真宵ちゃんもはみちゃんも可愛かったし、GJっすよ!
次にも期待!!
乙!
ほのぼのいいなあと思いつつ、土下座御剣に吹いたw
相変わらず土下座に定評があるみっちゃんだw
ほのぼのGJ!
御剣さんは何て言って合鍵を渡したんだろう。気になる。
GJ!!!
嫉妬する御剣が良いな
冥ちゃんのこと本気で愛してるんだね
冥たんがちゃんと家事出来ればいいけどそうじゃなかったら
やっぱりハウスキーパーをお願いするのかな。
みっちゃんが不器用なりに主夫業頑張るってのも可愛いがw
狩魔家はフツーにメイドがいそうだ
メイドの冥ちゃんとご主人様なみったん
逆に執事みっちゃんとお嬢様冥たんで
「メイちゃんの執事」ってネタは一時期かなり見かけた
まんまやん
本スレにへんな釣り糸たらしてんの誰よ
こっちが荒れたらどうすんだ
本スレは半年ほど行ってなかったんだが
>>30読んで見に行った。これはつらい。
気の早い話だけど、次スレのテンプレに以下の内容を入れた方がいいかもなあ。
・このスレはいろんな軋轢を経てここにたどり着いたということ
・ミツメイは公式カップルじゃない(そういうゲーム内描写や宣言は存在しない)ので
他のスレではそのことを踏まえて発言に気をつけること。
(ミツメイ話をすると荒れるスレが多いので、他のスレでは話題にしない方が無難)
・その代わりこのスレでは大いに盛り上がってほしいこと
ここはミツメイが好き過ぎる自分にとっては安住の地だから
どうにか今の温和なムードを守れたらいいなあと思っていたりする。
他スレの揉め事をいちいち相手にしてたらキリがないから放っておけ。
狩魔は「完璧」と「寛容」と「関せず」をもってよしとするだ。
自分のなかではミツメイは公式だが
それを他人におしつけるのはさすがにどうかと思う
本スレで語るべきことじゃないよな
みんなミツメイの話しようぜ
と言いながら、自分は最近メイミツを妄想してるw
早くその妄想の内容をここで語るんだ。いや語ってください同士よ。
前スレの倒錯メイミツが良かったから、自分もメイミツを考えたいんだが、
御剣は淫乱なウケ、冥はただの鬼蓄になってしまうんじゃ、
なんかなぁと思って、進まないんだ
愛情の裏返しで鬼畜な冥と、受け身で淫乱な御剣の組合せで妄想中なんだが
このスレでの性的なメイミツはどの辺までが許容範囲なんだろ。
メイミツって表記だと御剣が攻められる側になるわけだけど
性行為としては男女のワクを守った方いいのかな。
あまりにもスレの趣向と離れた妄想を持ってきてしまうのは申し訳ないので
どのへんのアブノーマルまで可なのか、意見を貰えると嬉しい。
>>37 アブノーマルなら注意書きしたらOKじゃないか?
ていうか男女のワクを守るってどういうこと?
みっちゃんが冥たんに掘られるとか?(張り子とか鞭の柄とかで)
個人的にはみっちゃんに対して性豪とかじゃなくて淫乱という言い方になると
ぶっちゃけ801くさいんでここでは勘弁して欲しいかなぁ。
個人的には注意書きあればOKとも思うんだけど
冥タンが挿入するならヒラヒラスレでもOKだろうなとは思う
知らん人もいるかもしれないがこのスレって
本当の元は確かヒラヒラスレだったはず
ヒラヒラスレ→ムチムチスレ(この間エロパロが荒れる)→ココ
なるほど納得
このスレが作られた経緯とヒラヒラスレの存在を考えたら
受け身の御剣が性描写のメインになるSSはヒラヒラスレのが良いだろうな
自分は
>>36だが、このスレ用に妄想練り直すわ
>>35です。男女のワクは
>>40の意味で書いた。
不快にならない表現が思いつかず、意味不明の質問になってすまなかった。
いろんな意見ありがとう。
性的な趣向も大事だが、もしかすると
このスレで共有されているメイとミツのキャライメージを崩すことも
良くないと考えておくべきなのかもしれない、と思った。
ちなみにこのスレができた経緯は
>>41の通りだと記憶しているが
御剣が掘られる話であっても、ヒラヒラでは
恋愛感情(特に男女の)を絡めた話をすると、最終的に荒れる気がするので
投下するときはその可能性を頭の隅に置いておいた方が無難かもしれない。
(理由はこのスレでミツメイ以外の恋愛話がNGなのと同じで
それぞれがいろんな御剣絡みのカプを、それぞれ一番大事に思っているから)
ああ、ヒラヒラスレでも駄目なネタならここでいいんじゃない?
プレイが特殊ってだけで
ヒラヒラスレは今でこそホモスレだが
最初は男でも女でもどっちでもよかったんだよな。
でも、ノマカプが嫌いな輩もいてムチムチスレができた。
それでムチムチスレに移動してきたけど、そもそもメイミツに萌えてた人が
萌えられる場所じゃなかったんだよね。
冥たん受けは好きだけど、ナルメイとかパパメイとか、そんなに興味もないし。
それでムチムチスレがミツメイに偏ると文句いう人がでてきて、このスレができた。
甘々なメイミツという可能性も考えてみたいんだが、どんなんだろ。
恋人同士なのに全くそういうことを望まない御剣さんに業を煮やした冥たんが
自分から仕掛けていくうちに、御剣さんが手を出せないくらい奥手で緊張屋だと気付いて
優しく襲い掛かっていくような図が思い浮かびました。
早くそれでSSを書くんだ!
御剣を犯したいという欲求は冥たんにもあるだろうな
どんな形であれ、みっちゃんを屈服させるのは冥ちゃんにとって喜びだろうしね
もちろん性的な意味でも
冥たんがみったん押し倒して
首筋にキスとかして煽られるSSがよみたい
攻め冥が行きつく先は阿部定な予感
みっちゃんが好きすぎて殺してからチンコ切り取る
ツンデレ通り越してヤンデレ化w
いろんな見方があるんだなあ
自分は冥ちゃんからはヤンデレ臭を感じないので
一番痛い展開でもムチで叩いて血が滲む程度までしか想像できん。
万一それ以上行きそうだと、みったんが落ち着かせて止める気がする。
そういう信頼関係のもとであってほしいという妄想。
自分はSMというより
冥たんがパイ刷りしたりフェラしたり
御剣の乳首舐めたり騎上位したり
とにかく御剣をヒーヒー言わせるのを想像してた
>>51 「レイジのコレは私のなんだから、他の女に触らせたりしたら切り取っちゃうわよ?」
って可愛らしく(?)脅しをかけるのはありそうだw
ヤンデレから想像したのは冥たんが泣きながら「レイジは私が嫌になったのよ他所の女の方がいいのよ」と妄想にとりつかれる姿だな
御剣も病み要素あるから体に名前刻んだりしそう
冥攻めっぽくなはいなあ
御剣の方がヤンデレなイメージある
みったんはSもMもいけそう
ていうか冥たんもだけど
セックス大好きなイメージがある
御剣は天涯孤独だから執着心が強そうだ
相手と一つになってる感じが分かり易いという意味でもセックスは好きそう
「愛してる」とか「君は私のものだ」とか連呼して、冥には何度も「好き」と言わせて暴走するヤンデレ
好きすぎて執着するあまり噛み付いちゃう御剣
冥がどうしてもな理由があって、クリスマスとかそういうイベントの時に母親の所とかに
いかなければならない、ということになったりしたら御剣が静かに壊れていったりしてな。
理性は働くから表面的には快く送り出すんだけど冥がいない、自分じゃなく家族と一緒にいる
冥には自分がいなくても家族がいる、冥には自分が必要とは言えない、とかどんどん悪い方に考えたりして。
御剣はこれだな
浮気度低くて束縛強い男は、セックスがネチネチしてて変態度高い
みったんだってかなりもてるだろうに
冥たんは嫉妬しないのかな
泣けてくるわそんな御剣
トラウマ発作おこして冥にひざ枕される御剣が見えた
御剣はそんな感じだろうな、妙に卑屈で
冥には沢山キスマーク残して浮気防止
おかげで冥は常に首から足まで肌の露出なし
>>63 冥たんはやきもち焼いて怒ったり泣いたりして大騒ぎするけど
後には引かずにさっぱりしてるイメージ。
基本的に嘘がつけないタイプだと思うから
限界まで内に溜め込むということがあんまりなさそう。
冥たんが子供のころって嫉妬したことは多かったかもしれない
御剣が15〜20のときとか女の子に告白されたことあるだろうし
ちっちゃい頃と今とで嫉妬の仕方が変わってなさそうだw
見るからに不機嫌そうな表情まま黙り込んでみっちゃんを睨みつけてる姿が
ロリバージョンでも大人バージョンでも容易に想像できる。
>>67 逆にチビ冥が男の子と仲良くなるのが面白くない御剣も面白い
子供相手にムキになるのも大人げないから悶々として悩んでそうw
そのころから冥を恋愛の対象としてみてたらロリコンだな
私はロリコンではない!と苦悩すればするほど
冥たんを意識してしまって、さらにのたうち回る御剣さん
そして今日も冥たんは、そんなことは露知らず御剣さんに突っかかってきます。
狩魔の意思を継ぐ者として育てられてきたから
将来の嫁と思ってたかもしれないぞ
御剣の性格からいって偉大な先生の娘に恋慕するなんて
見下げたマネはできないと思いそうだけどなあ
しかし人の心は本人にすらどうにもならぬものでございます。
スレにサザエモンがいる
サザエモンもミツメイ好きだったのかw
確かにミツメイ鉄板ネタ「撃たれた冥たんを病院に担ぎ込む御剣」はサザエモンなしには成立しないがwww
冥たんは名前から5月生まれってことになってることが二次創作で多いから
ちょうど今くらいの時期に誕生祝いで色々貰ってるのかな。
みっちゃんは何月生まれなんだろう?
みっちゃんはDL6号事件の段階で、小学4年生で9歳だから、
12月27日から3月31日の間にあるんだよな。
個人的には2月くらいでいてほしいなー。春って感じじゃないし。
いろいろ調べてみた感じ、いつが誕生日でも公式設定との間に矛盾が生じる気がする。
矛盾が少ないのは12/29から12/31かもしれない。
DL6号の次の日だった場合、御剣さんの可哀想度合いがぐっと上がるわけだが。
誕生日当日に仕事が忙しいのわかってて、前倒しで裁判の帰りにご馳走でも……
みたいな事を考えてた御剣信が浮かんだ
まあその帰る前に殺されたわけだが
みったんは冥たんにセックスで慰めてもらえるから勝ち組
さすがの御剣もお父さんの命日前後はする気になんないのでは
むしろそれくらいに近づくとインポになってそう
つまりクリスマスはイチャイチャし辛いのか・・・
84 :
sage:2010/05/19(水) 22:22:50 0
話ぶった切るが記憶退行の続きがすげー読みたい
85 :
sage:2010/05/19(水) 22:24:03 0
>84
ぬっsage進行もぶった切ってすまない…
>>84-85 大丈夫。落ち着くんだ。
記憶退行読みたいのは同意。
まだミツメイに愛があって時間や体力気力に余裕があれば、是非お願いします。
記憶退行、時々保管庫で読み返してるが、やっぱり切なくて泣ける
自分もいつまでも待ってる
記憶退行もいいところで終わってるよなー
作者の人まだいるだろうか
記憶退行続きを書かせてもらってる者です
ちょいと暫くバッタバッタしてて、読み専でスレにいたんだけど
この流れに俺が泣いた
ボチボチだけど、続きはメモ帳に書き溜めしてる
ちゃんと完結させる
みんなつきあってくれてありがとう!ミツメイ好きは、みんないい人たちだ!
個人的なことでスレ消費して失礼
次書き込む時には投下できたらいいな
>>89 楽しみに待ってる!
無理をせず、御身体も大事にしてください。
>>89 いつまでもまってます
ミツメイは連載途中のSSが多かったね
ここでこっそり呟いてみる
遺伝子ネタ、続き読みたいです・・・
私もー!記憶退行もだけど、遺伝子ネタも読みたいー!
遺伝子ネタってオチだけは知りたかったな
遺伝子、続きがあったら読みたい。せめて結末だけでも知りたいなあ。
脳内で補完しようとしたけど、どう頑張っても冥たんが眠って目を覚まさない結末になる。
ミツとメイを幸せにしてやってほしい。
自分も遺伝子ネタの続き読みたい
すごい気になる所で終わってたし
ずっと待ってたけど、冥スレから完全に去ってしまったんだろうなぁ
続き読みたい気持ちはわかるし、見ていれば応えてくれる職人さんもいるだろうけど
見たい見たいって言うのはやり過ぎるとクレクレになるんじゃないのかなぁ……
「見たい」って書き込んだ人がここにSSを1つずつ投下すれば
クレクレも相殺だわスレも賑わうわで一石二鳥で解決さ。
というのは冗談で…
5/27の1周年に新作の発表とかあったらいいな。
と思いつつ、ミツメイの関係としては今の状態で十分満足な気もするから
下手に新作が出てその辺が崩れたら嫌だなと思ったりもする。
でもあれの続きってナルメイだったから
ここでは遠慮して欲しい
御剣とメイがどうなっただけが知りたい
>>86氏
sage野郎です、86氏がお優しかったのでやっと落ち着いたw
それぐらい読みたかったんだ、ありがとう。
>>89氏
本当にずっと待ってるからバッタバッタがおさまったら是非お願いしたい。
クレクレのただの呟きにお返事くれた貴方にもありがとう。
遺伝子ネタの立場逆転バージョンで、冥たんが「赤ちゃんほしいの!」と
強引にみったんを押し倒してやっちゃうような話がみてみたい
遺伝子ネタの逆って御剣が複数の女に逆レイプされるのか?
>>101 遺伝子の立場逆転というと…
「メイ!私の身体の自由を奪って何をするつもりだ!」
「…キサマのDNAが必要なのよ」
「DNAだと?…っ、ま、待て!服を脱がすんじゃない!」
「私には次の狩魔を産み育てる義務がある。新たなる完璧な天才をね
そのためには優秀な種が必要で――癪だけれど、キサマが適任だと判断したのよ」
「た、種とはまさか…いや、待ってくれ!そんなところ、を…触るん、じゃ、ない…っ」
「安心なさい。子供は私が育てるし、貴様の人生に影響がないよう最大限に配慮するわ」
「や、やめなさい、上に乗るんじゃないメイっ…駄目、だ」
「減るものじゃないし、大人しく協力なさい。妊娠を確認するまでの辛抱だから」
「アッ――!!」
こんな感じ?
>>103 いいな、それも
口では抵抗しながら、されるがままの御剣w
両方SもMも似合うよな
基本的にはどっちも受けな気がするが
当たり前だけど、小さい時ほど冥ちゃんが積極的で
年取るにつれて御剣のほうが押しが強くなりそう。
大人になってエッチする時はやっぱり基本的に御剣が主導権を握ってるかと。
冥がちっちゃいときからエッチしてるのかw
エッチはさすがにしないだろうけど、一緒にお風呂入ろーとか
チューしよーみたいに積極的に迫ったりしてた
みっちゃんのファーストキスを奪う冥
でも冥のファーストキスの相手はパパ
キスは冥たんのほうからせがみそうなイメージはあるな
しばらく投下がないので、こんなものでお茶を濁してみる
「まったく、どうしてこの国には梅雨なんてものがあるのかしら。毎日毎日、うっとうしくて仕方がないわ」
昼食に向かう道すがら、ひとつのカサの下でメイは不機嫌そうに言った。
「毎日降ると分かっていながら、カサは持ってないのか」
「そんなもの、持ったことはないわ」
「そういえばアメリカではレインコートが主流だったな」
カサを見ること自体あまりなかった気がする。
「それに車で移動すればいいハナシでしょう」
「しかし歩いて5分とかからない場所に、いちいち車でもあるまい」
「だから面倒だと言っているのよ。足下は濡れるし湿気は多いし、雨なんてうんざりだわ」
「そう嫌なことばかりでもあるまい。いつもとは違う景色を見せてくれるし、アザヤカなカサが街を彩るのも悪くはないとは思わないか」
「………」
眉をゆがめたままだったが、その表情には先程までの不快な様子はなりをひそめていた。
「きゃあ!」
「おっと」
道路からしぶきが上がり、慌ててよけたメイを抱きとめる。
やれやれ、また雨なんて嫌だと言い出しそうだな。
「は、放して!」
メイは私の腕の中で、顔を真っ赤にしていた。
「こうしていた方が濡れないと思うのだが」
「こ、こんな往来で抱き合うなんて、はしたないわ!」
「大丈夫だ、カサに隠れていてダレも見ていやしない。それに……」
「んっ……」
「――こういう事もできるし」
顔をさらに朱に染めてなにか言い返そうと口をパクパクさせていたが、あきらめたようにうつむく。
「な、雨も悪くはないだろう」
GJ!
季節ネタいいな
冥たんのセリフは本当に言いそうなものばかりだ
最近、SS少ないからありがたや
GJGJ
アイアイガサいいよいいよー
たしかに最近投下が少ないな
寂しい
相合傘GJ!ニヤニヤしっぱなしでした。
最近は雑談も少なくて寂しい。
落ち着いたらSS書きたい。
117 :
名無しさん@ビンキー:2010/05/31(月) 00:45:57 0
相合傘ネタGJ!
もうニヤニヤが止まらないwww
次の作品も期待しています!!
>>116 気長にお待ちしております。
やっぱり皆まだ忙しいのだろうな。
過疎りかけているけど、ずっとチェックしているので
投下はいつでもいつまでも待っています。
ずっと規制中だから2ch離れしてしまっていた
ここのスレは書き込めていいよな
120 :
名無しさん@ビンキー:2010/06/05(土) 17:22:23 0
カンペキをもってよしとする冥たんが規制を許さなかったのさ
一昔前に流行った○○メーカーネタだけど「座右の銘メーカー」で
御剣怜侍は「直視できない太陽より君が見つめる月になりたい」
狩魔冥は「他人に厳しく自分に甘く」で何かちょっと萌えた。
キザリなみっちゃんにわがままな冥たんってのが良い。
ふたりとも、自分が月で相手が太陽だと思ってそう。
冥は心の奥で月だと思っていても、「私が太陽よ!」て主張するだろうし
御剣があっさり認めると、それが悔しくて怒り出しそうだ。
最近人少ないねぇ…
それでもミツメイが大好きさ
6月だしジューンブライドってことでウェディングドレスエッチが見たい
あんなモン着てできっかい
そういうシチュエーションのAV見たことあるから不可能ではないはず
まあ、冥たんが全力で嫌がりそうだけどなw
129 :
名無しさん@ビンキー:2010/06/12(土) 10:52:07 O
冥ちゃんはウェディングドレスを着ても鞭を手放さない気がする…
キルビルみたく花嫁姿で日本刀な冥が見えた
まあキルビルだと御剣死んでるけど
日本刀いいな!
死人が出るぞw
日本刀はみっちゃんにも似合うな
ミツメイで戦国時代の武将と姫のパロは良い
勇ましい戦姫と、人質として連れてこられて姫の付き人をしている隣国の若君の
切なくもほのぼのしたようでいて日本刀が華麗に舞うセンセーショナルな恋物語
御剣は成長したら本国に戻ってしまい、対立する立場になってしまうんだな
クレしんの戦国のあの二人に御剣と冥を当てはめてみるテスト。
成長して御剣が本国に戻った後に対立が激化
狩魔家が負け、豪死亡
冥は首を切られるところを救う為に妾として御剣に連れられ…
ってSSがよみたい
ロミオとジュリエットかよ
最後二人とも死ぬとか流石に
まあそれは、それで
>>137をベースに妄想してるうちに、冥が幽閉されてしまった。
大人しく妾になんかなってくれないよ冥たん。
地下の座敷牢に閉じ込められた冥に御剣は毎夜会いに行くけど、冥は昔のように懐いてくれない。
後ろめたく悲しく思いつつも、妾としての既成事実を作るために無理に関係を続ける御剣。
救いがなくて困った。
あとこのネタを使って、ミツメイのみで遺伝子ネタのパロディをするのも面白そうだと思った。
自分の子の母となれば妻として迎えることができるだろうという配慮から
問答無用でとにかく身篭らせようと頑張る御剣と
真意を聞かされぬまま翻弄され、御剣への愛憎に苦しむ冥の話、とかな。
傷痍軍人御剣とその介護をする冥の妄想が頭から離れない
まあ戦後パロの逆パターンなんだけど
>>141 しっかり冥にブルーガード履かせているのに笑った
でも個人的にばブラックだと思う
ウエディングドレスの話題の時に書きそびれたけど
冥たんはミニスカもアリだと思うんだ
そう言えば、アメリカではガーターベルトも投げるんだっけ
>>143 ブルーガードはサムシングブルーを意識してみた
ガータートスは未婚男性が対象だから矢張が必死になってそうw
>>142 そういうのもいいなー
戦争で御剣失明とか、ゲゲゲの女房みたいに
片腕だけとか
>>139 自分の妄想は
冥たんを妾としてなんとか守っていく御剣が
家臣に実家がしっかりしてて利用価値のある正妻をめとれと言われて思い悩み
冥たんは「私には利用価値はないのよ。領主なら領主らしく家臣や領民の事を第一に考えるべきだわ」と辛い思いを隠して結婚を勧め
縁談が進んでいきそうな所で冥たん妊娠発覚。跡取り息子が産まれて縁談はご破算。用意されていた結婚式は嫁が冥たんに変わって開催
夫婦仲良く領地は栄え、末永く幸せに暮らしましたとさ
こんなんでましたけど
めでたしめでたしだねw
そういえば、前田利家の正室のまつは13で子供産んだらしいが
メイたんもそれくらいで産めそうな
>>147 ロリメイたんを孕ませるとか若ミツ羨まし過ぎる!
>>145 失明は失明でアリだけどむしろゴドーさん思い出すから
突き付けるべき片腕を亡くした御剣と、その片腕になって生きる冥、みたいな
二人三脚で軍人から検事とか作家に転身、とか
>>147 やる夫スレの「やる夫が徳川家康になるようです」で
前田利家役とまつ役にみっちゃんと冥ちゃんのAAが使われてたのを思い出した。
「おまつのムチムチ大冒険」に爆笑したなw
ロリ冥って生理あるのかな
案外検事4話の頃は初潮前だったりするような気が
今月の月マガの逆転検事、カエデが出てきたよね
以前は逆転裁判で、カエデが出てきたときは冥ちゃんも出てきたから、
来月以降を少し期待してるんだが
不意に嘘つきみーくんと壊れためいちゃん という電波を受信した
電波の内容について、もっと詳しく語ってもらおうか
病んで壊れた冥の為に嘘をつきつづける御剣、みたいな
逆でも一行に構わんが
超ドSで俺様なみっちゃんが夢に出てきた
めいたんは耐えられるだろうか
あんまりいじめると冥たん泣いちゃう
ドSみったんが冥ちゃんの涙を見たら、余計燃え上がります。
Sっぷりが急上昇するので危険。
ドSみったんは、どんなプレイをするのだろう。
一番えげつないいじめ方はお互いのお父さんのことを
引き合いに出していたぶることだと思う
被害者の息子、加害者の娘ってことをジワジワと
でもそれってみっちゃんにもダメージだよな。
全部わかった後でもお父さんの死への罪の意識ってみっちゃんの中から消えないだろうし。
「メイ、君とのSEXは本当に気持ちがいい。君を抱くと征服欲が満たされるのだよ。」
−−−私を、パパを支配し屈服させた気になるからよ。
にわかに目の奥が熱くなり、言葉に傷ついたことを冥は密かに自覚する。
それと気取られないようきつく目を瞑るが、その表情さえ御剣を歓ばすだけにしか過ぎないのだ。
こんな感じに、どSみったんは言葉責めだろう。
めーちゃんが壊れてしまう。
それはそれで良いが。
鬼畜シチュなら霊媒で豪を呼び出して目の前で冥たんを犯すとか
それ以前に豪が憑依した真宵ちゃんやはみちゃんはあんまり見たくないけど
>>163 エロパロスレの黒ミツメイを思い出すシチュだな
wktkして続き待ってる
>>165 あの衣装を着た豪を想像してしまったジャマイカw
鬼畜ではないけど、悪霊狩魔豪の手から冥を守る御剣とかダメですか
むしろ豪が祟る相手は冥ではなく御剣では
171 :
139:2010/06/23(水) 03:52:52 0
猛烈に妄想が膨らんだので、文字にしてみることにしたよ。
戦国ミツメイ(冥スレ「遺伝子」パロ)、唐突に一部投げ込みます。
ちなみに、戦国幸せミツメイ、ドSみったん、壊れためーちゃん、悪霊パパ、6月の花嫁
…などなど、皆様の投下を心よりお待ちしております。
ご注意:
年齢は適当。歴史のことについて、矛盾や間違いがあったら申し訳ない。
悲恋というか殺伐としてるかもしれない。
*「遺伝子」はしばらく前に、冥たんの単独エロスレで連載されてたミツメイ気味の未完SSです。
知らなくても全く問題ありません。たぶんないはず。
知ってる人は笑って許してくれると私が幸せになります。あれ好きだったのさ。
今日休日なので、キリのいいとこまで書けたら随時投げ込みます。いけるとこまで。
というわけで、今までに書けたところまでお邪魔します。
昔々、戦国の世のとある国に、ひとりの若君がいました。
若君は賢く武芸にも秀でていましたが、幼い頃に父上を戦で亡くしておりました。
父上が亡くなってしばらく、若君は頼る人がおらず心細い日々を過ごしておりましたが
隣の国の殿様に若君の才覚を見込まれ、若君は立派な国主になるために
そちらの殿様に引き取られることになりました。
隣の殿様には、二人の姫がいました。
姉姫はすでに遠くの国へと嫁いでおり、幼い妹姫は殿様のもとで暮らしておりました。
妹姫は利発でたいそうきれいな姿をしていましたが、見事なまでのじゃじゃ馬で
毎日刀を振り回しては、御付の者や一緒に暮らすようになった若君を困らせてばかりいました。
ただ、若君は元気の良い姫君を見ていると、とても幸せな気持ちになりました。
姫君も素直には表しませんでしたが若君を慕い、いつでもその後をついて回っておりました。
二人は本当の兄妹のように、仲睦まじく育ちました。
数年が経ち、若君が元服を認められ、姫君も早めの裳着を迎えました。
大人になった若君は、殿様になるために自分の国へと戻ることになりました。
若君は妹のように大切にしてきた姫君を奥方にしたいと密かに望んでおりましたが、それは叶わぬ夢でした。
何故ならば、隣の国の殿様にはこの姫君以外に子どもがいなかったからです。
姫君は婿を迎えてこの国を守らなければなりませんでした。
姫君は兄のように慕ってきた若君が婿に来てくれたらいいのに、と密かに願っていましたが、
その望みが叶わぬことを知っていました。
何故ならば、父上の跡を継いで郷里の国を守っていくことを夢見る若君の姿を、姫君はずっと見続けてきたからです。
そしてとうとう、若君が国に戻る日がやってきました。
殿様から与えられた従者と二人、第二の故郷とも言える城をひっそりと発とうとしていた若君は、
馴染み深い声に呼び止められました。
「怜侍!」
振り向くと、ここしばらく拗ねて顔を合わせてくれなかった姫君が駆け寄って来る姿が見えます。
「冥・・・見送りに、来てくれたのか。」
最後に会うことができて良かったと思い、若君は顔を綻ばせました。
しかし一方の姫君は、不機嫌そうにそっぽを向いたままです。
しばらくの沈黙の後、姫君は自分の懐に手をやり何かを取り出すと、若君の眼前に突きつけました。
それは青い鞘に包まれた短い護り刀――裳着を迎えた日に、姫君が殿様から賜ったものでした。
「これを、くれるというのか?」
姫君は顔を若君に向けぬまま、こくりと頷きます。
「大事なものだ。受け取るわけには――」
そう返事をすると、寄せられた姫君の眉間が、いっそう険しくなりました。
「私はもう、君の守役だった男を家臣として譲り受けている。これ以上は望むまい」
「そんな木偶の坊、熨斗をつけてくれてやるわよ」
「ひ、ひどいッスよ姫さん――!」
木偶の坊と呼ばれた従者の大男が悲しそうに抗議の声をあげますが、
新旧二人の主は、意に介さず自分たちのやり取りを続けます。
若君が固辞しようとすると、姫君が睫毛ギリギリまで護り刀を押し付けようとします。
「それは君が大事にしたまえ。お父上からの賜り物だろう」
「私はいいのよ。そのうち父様の跡を継いで、刀も譲り受けたものを使えばいいのだから。」
女子が殿様になるなどありえない世の中でしたが、姫様は普段から、本気で「跡継ぎは自分」だと宣言しています。
ただ、それが実現してもおかしくないほど、じゃじゃ馬の姫様は知略と武勇に恵まれていましたので
きっと、代々受け継がれてきた刀も婿君ではなく自分に与えられるのだと、疑いなく考えているのでしょう。
しかし、たとえそれが実現したとしても、殿様はまだまだ元気で隠居するような影など全くありません。
それまで姫君に護り刀がないのはとても危険なことだと、若君は思いました。
強く、姫君を傷つけぬように断るにはどうすればいいか・・・若君が黙って考えあぐねていると
小さな声が、ぽつりと投げかけられました。
「それを私だと思って持っていれば、貴様が弱気になった時でも・・・きっと怖くないわよ」
ようやくこちらを見た姫君の目は、心細そうに揺れていました。
大した見送りもなくふたりぼっちで国を出て行く若君のことを、姫君がたいそう案じているのが、まっすぐに心に伝わってきます。
若君は温かい気持ちになり、思わず目を細めました。
「わかった。――これを君だと思って、大事にしよう」
そう答えて若君が刀を受け取ると、姫君も少しだけ口元を緩めます。
「では君は、これを受け取ってくれたまえ」
若君が自分の赤い鞘の護り刀を差し出すと、姫君の目が大きく見開かれました。
「それは、お父上の形見ではないの!大事な――」
「だからこそ、君に受け取ってほしいのだ」
視線を合わせてそう告げると、姫君は困ったように黙り込んでしまいます。
しかし、しばらくそうした後、姫君は何かを思いついたかのようにぱっと顔を上げました。
「じゃあ、こうしましょう――私はいったん、この刀を預かりましょう。
そして、いつか貴様が立派な殿様になったという噂を耳にしたら、私の刀を返してもらいに行くわ。」
その言葉を聞いて、若君も意を得たように口角を上げて笑います。
「ああ。それでは、その時に私はその刀を返してもらうことにしよう。」
こうして若君と姫君は、お互いの護り刀を交換し合い、それぞれの帰る場所へと歩いていきました。
この時、二人は何の疑いもなく信じていました。
結ばれることはなくても、たとえ金輪際会うことがなくても、思い出は穢れなきまま互いの心に仕舞われ
隣り合った国を治める者同士として、絆に結ばれて生きていくのだと。
朝からこの萌えは何事ですか!?
ヤバいヤバいヤバいよー!続き超気になる!!
あれから、長い月日がたち、姫君はたいそう美しく育ちました。
ただ未だに婿を取ってはおらず、また普通の姫君のように城で大人しく過ごしているわけでもありませんでした。
今日も男のような装束で刀を差し、馬を引き連れて威風堂々と目の前の人垣を見据えています。
ただし、いつもと違って――姫君の目は憎しみにあふれ、刀を握った手は怒りに震えていました。
切っ先の向こうには、紫の装束を纏った女たちが怯えながらも列を成し、姫君の行く手を阻んでいます。
「やめてください!ここからはあなたの国ではありません!」
年の頃は姫君と同じくらいでしょうか。
里長と名乗る少女だけは怯まずに両手を広げ、堂々とそう言いました。
「関所は鼠一匹通れないのよ。この辺は関所のある街道以外は馬を走らせることができない。
そしてここを通らないと、街道に抜けることができないの」
「じゃあ、引き返したらいいじゃないですか!」
突きつけられた刀に怯まない勇気に感心しつつも、姫君はそれを降ろそうとはしません。
「そうはいかないのよ。私はあの男に会わなければならないの。
この国の主――御剣怜侍に!」
そう――姫君が無理をしてでもここを通る必要があるのには、訳があったのです。
数日前、姫君は兄のように慕っていた若君――隣の国の若い殿様から密書を受け取りました。
『内々に会いたい。助けてほしいことがある。』――そう書かれたその文を読んで
姫君は急いで馬を駆り、たった一人お忍びで、国境に近い場所にある森へと急ぎました。
若君からこうした文が届くのは初めてのことで、それだけに姫君は心配だったのです。
しかし数日かけて向かった待ち合わせの場所に、若君は来ていませんでした。
代わりに居たのは、若君の従者としてこの国を出た大男――姫君の御付だった者でした。
顔馴染みのその男は、姫君に町娘の着物を渡して言いました。
これを着て、しばらく身分を隠して暮らすように――と。
怪訝に思った姫君がしつこく問い詰めると、大男はとうとう口を割りました。
姫君の国と若君の国の南には、両国と隣り合う小さな国があります。
なんとそこの若い殿様が、この国に攻め入ろうとしているというのです。
大男は主である若君に遣わされ、戦が終わるまで姫君を守り匿うようにと命じられたとのことでした。
それを聞いた姫君は、渡された着物を大男に投げつけると再び馬を駆り、生まれ育った城へと戻ろうとしました。
しかし時は既に遅く――姫君は立ち寄った宿場町で、城が落ち殿様が討ち取られたことを耳にしたのです。
しかも信じられないことに、兄妹のように育ったあの若君が手を貸し、姦計によってそれが成されたのだと。
姫君はその町で休むことをやめ、まっすぐに国境を目指しました。
若君に、事の真偽を問いただそうと思ったのです。
姫君はお忍びのため男装をしており、その国の姫様だとはすぐにはわかりません。
目立った場所に家柄のわかるようなものを、身に着けてたりしていませんでした。
また、ぱっと見ただけでは女子ではなく、元服前の侍の子のように見えたせいもあったのでしょう。
まだ戦の影響の少ないその土地では、行く手を阻まれることなく国境に向かって進むことができました。
それでも隣の国に入れば、どうなるものかわかりません。
隣の国にいる時間は、できるだけ短い方がいいだろう――
そう考えた姫君は、あの若君の住まう城に一番近い関所を目指して走りました。
しかし、関所は厳重に警備されており、通る隙が一切ありませんでした。
関所以外の場所は深い森に守られていて、土地のものではない姫君では迷わず通ることなどできそうにありません。
しばらく辺りを調べた姫君は、街道近くの森の中に細い獣道があるのを見つけました。
嫌がる馬を宥めながらその道を進んだところ、小さな里にたどり着きました。
里の入り口にいた番人に尋ねてみたところ、この里を通れば街道に合流できるということです。
それを知った姫君は入り口を通って中に入ろうとしましたが、番人はそれを拒みました。
清き霊に守られた場所なので、許されたもの以外を入れてはならないしきたりらしいのです。
そのため、姫君が腰の刀で番人を脅して入り口を通ろうとしたところ人を呼ばれ、
村の女たちで人垣を作られてしまい――
こうして、若い里長との対峙へと話が進んでいくことになりました。
姫君がこちらの国の若殿の名を出すと、少女はぐっと姫君を睨みつけます。
「殿様に会いたいのならば、尚更お通しできません。
お城の使いの方から、この道から来たものは何人たりとも通してはならないと言われていますから。」
――やはりあの男は、無関係ではないのだわ。
そう悟った姫君の口から、何故かくつくつと笑い声が漏れ始めました。
「そう――だったら、貴様らを斬り殺してでも、ここを進まねばならないようね!」
殺意を込めて剣を構えた姫君の纏う空気の変わりように、人垣から次々に小さな悲鳴が上がります。
しかし結局、その刀が人を殺めることはありませんでした。
「相変わらずのじゃじゃ馬だな――狩魔の姫君」
里の中から、不意に一人の男が姿を現しました。
「殿様!」
里のものが口々に若殿の登場を喜ぶ中、姫君だけが苦虫を噛み潰したような顔で小さく呟きました。
「――御剣、怜侍‥‥!」
「迎えにやった男から話を聞いて、君が私に会いに来るとすればここを通るかと思って来てみたが‥‥
どうやら、当たったようだな」
若君は人垣を割って、懐かしそうに姫君に笑いかけます。
姫君は苦々しい表情のまま、棘の付いた言葉を若君に投げつけました。
「よく恥ずかしくもなく、私の前に顔を出せたものね」
「――その様子だと、父君のことを知っているようだな」
若君はそう言って、悲しそうに目を伏せました。
「貴様が手引きをして、城に攻め入った――そう、聞いたのだけれど?」
問いかけると、若君は「やはり、そこまで知っているのか」と呟きます。
それから姫君の方を向き直ると、見たこともない強張った表情で若君は、はっきりと告げました。
「間違いではない。君の国に数多の兵を潜入させ、その上であの城の門を開けさせたのは私だ。」
「父様の、仇――」
そう呟いた姫君は、改めて刀を握り直します。
そして、若君に向かって斬りつけるために足を踏み出そうとしました。
しかし、その刹那――
「――待った!」
門の向こうから大きな声が聞こえてきました。
「御剣は手を下していない。君の父上を討ち取ったのは、僕だ」
人垣からもう一人、若い侍が姿を現しました。
その緊張感に欠ける顔には見覚えはありませんでしたが、とがった形の頭はどこかで見たことがありました。
そして、彼の装束に染め抜かれた家紋は見覚えのある――南隣の国の殿様のもので――。
姫君の城に討ち入ったという南の若殿だと気付いた瞬間、姫君はその男に飛び掛っていました。
「父の仇――!」
全力で駆け、その力をもって振り回された刀は男に届くより早く、がきんと大きな音を立てて鋼のようなものにぶつかりました。
見ると――仇の男より手前にいた若君が、男を守るようにして刀を構えているではありませんか。
その刀に圧されながら、姫君は額にぎりぎりと皺を刻み込んでいきます。
「邪魔を、するな‥‥っ!」
「この男は私と互角か――それ以上の腕の持ち主だ。
まずは私に勝たぬと、おそらく一太刀も浴びせることも叶わんだろうな」
「だったら――まずは、裏切り者の貴様を殺してやるっ!」
声と共に振り下ろされた刃は、本当に人を殺めようとする意思と力をもったものでした。
「――フム、1年で30人の婿候補を次々に追い返したという剣技‥‥なかなかのものだな」
攻撃をかわし、間合いをとって楽しそうに笑う若君に、姫君は再度、容赦なく斬りかかりました。
「私より弱い男を、婿と認める気は、なくて‥‥ね!」
渾身の一撃だったはずのそれは、あっさりと若君の刀に止められてしまいます。
姫君は、知っていました。そしてわかっていました。
一緒に暮らしていた頃から、剣技でも知略でも、この男には絶対に今一歩及ばなかったことを。
そして万一この男に勝ったところで、疲弊した身体ではその後ろの男を殺すことなどできないということを。
それでも姫君の心は――父君の仇を討つことを、諦めるわけにいかなかったのです。
「どきな、さい!」
「それは、できない!――君‥‥こそ、剣を、引け!」
絶え間ない攻防を続けながら、二人は言葉を交わしあいます。
若君が自分からは斬りかかってこないことをわかっていて、姫君は攻撃に全ての力を込めました。
憎悪に燃え決死の力で剣を振り回しますが――悔しいことに、全て止められてしまいます。
それでも――
「父様の、仇‥‥絶対、許すわけに‥‥いかない、の、よ!」
姫君の言葉に、若君は戦いの中にもかかわらず、何故か感慨深げな表情を浮かべます。
「――仇、‥‥か‥‥」
そう呟いた若君は、唐突に昔のことを話し始めました。
「私の父は、戦で、討たれたと、聞いていた。
父を、失った私を‥‥君の父上が、厚意を‥‥もって、育てて、くれたな。」
「それが、どうしたと、いう、の!」
――それに対する若君の答えは、姫君の心を十分に揺るがすものでした。
「だが、実際には‥‥共闘、していた、はずの、君の父上に!
騙し討ちに、あって‥‥殺された、の‥‥だっ!」
攻勢に出た若君の勢いで、姫君の身体が数歩後ろに飛ばされました。
間髪なく繰り出された一刀で手の中の刀も弾き飛ばされ、姫君は残った脇差を鞘から抜き取ります。
――しかし、それ以上は身体を動かすことはできなくなりました。
「かかれ!」
その音と同時に突然後ろから両腕を掴まれ、ぐいと頭を押さえつけられてしまったのです。
どうやら姫君の身体は、二人がかりで押さえ込まれてしまったようです。
その場に居るのも里の女たちではなく、戦いを知る侍たちへといつの間にか替わっておりました。
きっと、侍たちが女たちを村の中に避難させたのでしょう。
若君から言われたことに驚いて、知らぬ間に隙ができてしまった――いや、その前から怒りに我を忘れていたのか。
そう気が付いて、姫君は忌々しい気持ちになりました。
顔を上げようと首に力を込めると、上から不愉快な声が降ってきます。
「動かないで。動くと首が切れてしまうから。」
視線だけ声の方向に向けると、足元に仇である若殿の足が見えました。
そして、さっきを感じる反対側に目をやると、
顔のすぐ隣に研ぎ澄まされた刀が当てられています。
「貴様ら‥‥!」
目線を上げると、先程より遠く感じるところに若君の顔がありました。
若君は感情の見えない目で、姫君のことを見下ろしています。
「暴れて――少しは気が済んだか」
気など済むわけがない――そう思った姫君ですが、
それよりも先に訊かねばならないことがあったので、そちらを声に出しました。
「父様が‥‥貴様の父上を殺した、ですって?」
「ああ、そうだ」
若君は、抑揚のない声でそう断言します。
「父様が、そんなことを――!」
「知っているはずだ。君の父上は領土のためなら何でもする男だと」
確かに、姫君の父はあらゆる手を尽くして領土を広げてきましたし、
姫君自身、父上から国を動かすときはそうするように教えられて育ってきました。
けれど、若君と過ごしてきた日々を思うと、どうしても信じることができません。
「嘘‥‥嘘に決まっているわ!騙されないわよ!」
「嘘も何も、僕と御剣が討ち入ったとき、君の父上がはっきりそう言ったことだ」
そう言われて若君を見てみると、表情なく姫君を見て頷き、口を開きました。
「証拠もある。殺された時に失せたという父の刀を、その場にいるはずのない君の父上が持っていた。」
若君が差し出した刀を良く見ると、それは確かに父君の部屋で見たことのある美しい刀でした。
もっとよく見てみると、目の前の若君の家の紋がその柄に彫り込まれていて――
しかも、若君が腰に下げている脇差と瓜二つの姿をしているのです。
「父、さま――」
証拠を理解し、力なく呟いた姫君の声に応えたのは、若君ではなく間近に立つ男でした。
「君の父君は無敗の将と言われていたが、一方ではひどい暴君だった。
ぼくたち周辺の国の人間にまで理不尽な圧力をかけ、とても困っていたんだよ。」
父君の仇の若者は、刀を姫君に当てたまま前にしゃがみこみ、
やたらと静かな目で姫君の顔をを覗き込みました。
その言葉に続けて、今や仇同士となった若君が口を開きます。
「私は国に戻りそのことを知って、しばらく悩んだが――
多くの国と民を救おうとする成歩堂の心意気に打たれ、助力を誓うことにしたのだ。」
言葉の最後に、「すまない」と呟く音が姫君の耳に流れ込んできました。
「我々が救われるためには、狩魔の名と信条をこの大地から消さねばならない。
いくら女子と言えど、その名を継ぐ君に情けをかけるわけにいかぬのだ」
首筋には刀を当てられ、両脇から腕を拘束され、目の前には刀を構えた男が立ちはだかっています。
――自分の父を仇とする、深い因縁で結ばれた男が。
姫君は、もはやこれまでと悟るしかありませんでした。
「家臣たちは――」
「反逆の意思を示さぬ限り、悪いようにしないと約束する」
「――頼んだわよ」
姫君は小さくそう呟くと、拘束された腕の先に握られた短刀を、ゆっくりと指から離しました。
からん、と鋼が音を立てて地面を転がる音がします。
「さあ、殺しなさい!」
若君に向けられた姫君の目は、死を覚悟しているにも関わらず憎しみに満ち溢れていました。
その身体は震えていましたが、それが怒りなのか死への恐怖なのかは誰にもわかりません。
姫君の憎しみを受けた若君は、冷たい目で姫君を見返します。
「簡単に、父君の後を追えると思ったか」
若君は、刀を一寸たりとも動かそうとはしません。
「――どういう、意味かしら」
「君は非常に、武士としての才覚に恵まれている。殺すには勿体ない逸材だ。」
その場にいた誰もが、若君が姫君を従えようとしているのだと思い、空気がざわめきました。
姫君も、噛み付くように吠えて、それを拒もうとします。
「私が、貴様の配下になるとでも――」
しかし、若君は非常に冷静な声で、姫君の動きを止めてしまいました。
「君には私の妻として、優秀な跡継ぎを産んでもらうことにする」
それを聞いた姫君は一瞬目を見開き、次いで何かを叫ぼうと口を開きましたが
それよりも先に、周りにいた男たちが口々に大きな声をあげました。
「と、殿っ!それはあまりにも危険です!」
「狩魔の血を残すとおっしゃるのですか!」
「忌むべきは行いであって血ではない。」
抗議の声が大いにあがっていましたが、若君は動揺せずにそれを一蹴しました。
「むしろ、この女の血は優秀な子を成しやすい貴重なものだ。
刀を奪ってしまえば、少し頭がいいだけの弱い女に成り下がる。牢に繋いでおけば脅威にもならんだろう」
「ですが‥‥」
「産まれた子をこの女から離し、一生会わせずに私が養育すれば問題ない」
若君はもう心を決めてしまったようでしたが、尚も反対しようとする家臣は少なからずいます。
若君と家臣の間に、穏やかではない空気が流れそうになったその時――
「まあまあ。ここは殿様の考えに従ってみたらどうかな」
姫君に刀を突きつけたまま黙っていた男が、口を開いて若君に助け舟を出しました。
主の盟友まで味方をするので、それ以上何も言えない者が大勢出てきましたが、
それでも一人の男が、勇気を出して二人の殿様に抗議の声をあげました。
「成歩堂どの!あなたまで――」
「僕は情けをかけているわけじゃなくて、単に興味が湧いただけだよ」
そう言うと、とがった頭の殿様は、それまでの人の良さそうだった顔を一変させてにやりと笑みを浮かべます。
「今まで男のように勇ましく、大きな顔で振舞ってきた大国のお姫様が、属国扱いしていた国に囚われ
父が殺した男の息子の慰み者として、生き恥をさらす姿に‥‥ね」
少し下から向けられる鋭い視線などものともせず、とがった頭の殿様がさらに笑みを強めます。
すると、それまで反対していた臣下たちが、それぞれ腑に落ちたような表情を浮かべて引き下がっていきました。
それを見ていた若君は、しばらく家臣と盟友と姫君とを見比べてから、
にやりと人の悪い笑顔でこう言いました。
「――ご協力、感謝する。」
収拾がついて落ち着いたその場ですが、それでもなお、姫君だけが唇をかんで怒りに震えていたそうな――。
捕らえた姫君を引っ立て、列を成して御剣の城へと向かう道すがら
とがった頭の殿様が、馬ごと若君に近付いてこう囁きました。
「何の大義名分もなく、欲しいものを欲しいと素直に言えればいいのにな。」
「――何のことだか、見当がつかんな」
しらばっくれる盟友を眺め、とがった頭の殿様が苦笑いをします。
「そうだな――先代を騙し討ちにした狩魔を良く思わない家臣もいるようだし‥‥
せっかく君を中心に国が纏まってきたばかりのところで、不穏の種を撒く訳にもいかないよな。」
その言葉に若君は何も言わず、親友から離れて馬を進めます。
尖った頭の殿様から見ると、盟友の半生はとても悲しいものでした。
慕っていた父上を早くに殺され、信頼していた養い親に、はじめから裏切られていたわけですから。
それだけに、殿様は祈らずにはいられません。
一番の友が、幸せそうに語してくれた初恋の姫君と、
密かにでも心を通じ合わせて、仲良く幸せに暮らしていくことを。
ただ先程口にしたように若君が一国の主である限り、それはとても難しいことだと思われます。
それを重々承知しているだけに、南の殿様は哀れむような思いを抱かずにはいられないのでした。
支援
乙です!
尖った頭の殿様はいい盟友だなぁ。
うをを!
今後が楽しみッス!
192 :
139:2010/06/23(水) 20:54:20 0
支援やコメントありがとう。
エネルギー尽きたから今日はここまでにします。
>>192のエネルギー補給にジューンブライド話をw
というか自分も久々に戦国遺伝子でエネルギー貰ったありがとう
「なんてことなの!」
冥はしとしとと雨が降る空を睨みあげます。
「折角のガーデンパーティーが台無しじゃない!」
苛立つ顔には白いヴェールがかかり、いきり立つ肩はパフスリーブのウェディングドレスに包まれていました。
「仕方なかろう、梅雨なのだから」
宥める御剣は白いタキシード姿。
二人は今しがたホテルのチャペルで永遠の愛を誓ったばかりでした。
「なんでこんな雨の時期に結婚しようなんて言ったのよ!」
「ム…6月の花嫁は縁起がよいと言うだろう。さ、皆が待っている。会場へ急ぐぞ」
宴会場では既に招待客がカラオケで盛り上がっていました。扉の向こうからもウェディングソングが漏れ聞こえています。
そんなどんちゃん騒ぎに冥は眉をひそめました。
「バカバカしい。6月の花嫁が何故いいか、貴方知っているの?」
「確か…6月は大神の妻ジュノーの月だからではなかっただろうか」
「あんな浮気男の妻がなんで幸せなものですか!」
どうやら御剣の答えは不正解だったようです。
「6月は卒業の季節よ」
「アメリカでは9月が新学年だからな…それが?」
「つまり、ジューンブライドが幸せというのは、学校を卒業して社会に出ることなく家庭に収まるのが女の幸せだなんていうバカバカしい時代遅れの考えなのよ!
しかも日本じゃ意味も通じないわ!」
僅か13歳からいっぱしの検事として働き、結婚後もバリバリ仕事をするつもりのキャリアウーマンらしい怒り方です。
しかし、長い付き合いの御剣にはわかっていました。
冥は雨が降って思い描いていたガーデンパーティーが出来なくなった事が悲しいのです。
本当は青空の元で皆に祝福される自身を夢見ていたのにそれが叶わず、でも悲しいなどと口には出せず怒りと理屈で発散しているのです。
そんな素直じゃない新妻が可愛くて、御剣は冥を抱きしめました。
「…そうか。では6月の花嫁などあてにはならんかも知れん。
だが、私は君を妻にできてこの上なく幸せだ。君はどうだ?」
ヴェールを上げて冥の顔を覗くと微かに頬が赤くなっています。
「バカ…わかるでしょ」
「証言ははっきりとお願いしたい」
「…幸せよ。完璧にね」
唇を重ねると、冥は御剣の肩に腕を回してきました。
そんな冥が愛しくて、御剣は時と場所も忘れていた情熱的なキスをしました。
「御剣さん!冥さん!大変です!」
急に大声と共にドアが開き、二人は慌てて離れました。
「御剣検事も狩魔検事も早く!キレイだよ〜」
「プリズム効果です!自然のカガクは素晴らしいです!」
わらわらと出てくる招待客に手を引かれて庭に出ると、いつの間にか雨は上がり虹が出ていました。
「よかったな御剣、ガーデンパーティー無駄にならなくて」
「ズルイぞぉ!御剣ィ!冥ちゃんと結婚しやがって!」
「めでたいッス!空も二人を祝福してるッス!」
中庭に出てきた招待客は、皆笑顔で二人を祝福しています。
でもそれは冥の思い描いていた夢とは大違いの騒々しさでした。
それでも御剣にはわかっていました。
「バカがバカバカしいバカ騒ぎを…」とブツブツと文句を言う冥が、とても喜んでいる事を。
「冥」
「なによ」
「君が幸せなら、私も幸せだよ」
冥が何か答えた気もしましたが、招待客達の歓声にかき消されてしまいました。
でもやっぱり御剣には、冥がなんと答えるかはわかっているのです。
以上です
きっと宴会場では真宵・美雲・茜がモー娘歌ったり矢張がお嫁サンバ歌ったりしているんだろうな
ノコさんは乾杯でw
戦国パロもジューンブライドもGJ!
戦国パロは続きをわっふるわっふる
ジューンブライドはミツメイらしいほのぼの萌え
虹の花嫁さんGJ!
ほのぼのムードでエネルギー補給させてもらいました。ありがとう!
ほのぼの幸せで良かった。
久しぶりに連続でSSが読めて嬉しい。
久々のSSきたー。続き期待しています。
戦国は続き楽しみ!
ほのぼのも良かった。
完璧に幸せってセリフ、いい
今くらいの季節は夏バテでぐったりした冥たんをみっちゃんが介抱してそうだ
蒸し暑さを嫌って思いきって海外脱出してるかもしれんが
うわー久しぶりにSSいっぱい来ててうれしい!
戦国遺伝子は続ききになる
最後は幸せになって欲しいなぁ戦国
設定が上手くパロディに嵌まってて上手い!
>>202 冥ちゃんは日本の暑さには不慣れだろうね。
豪雪地帯育ちらしいから寒さには強そうだけど。
逆転検事って続編でないんだろうか
まだ1年ちょっとしか経ってないから、あるともないとも言えないな。
出て欲しいけど。もちろんふたりが活躍するやつ。
制作側も迷ってるんじゃないのか?逆裁5か検事2か
もうすぐ七夕だから七夕ネタ制作中。週末には仕上げて投下する予定
>>208 楽しみに待ってる!
七夕かぁ
冥たんは物珍しさで嬉々として参加しそうだけど
みったんはこういう年中行事は、子供の頃を思い出して感傷的になりやすいかも
>>208 楽しみだ
冥は水色とか淡い色の浴衣が似合いそう。
>>208さんの登場をワクテカしつつ、お茶請け代わりの戦国ミツメイ続きを。
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若君は、捕らえた姫君をお城の地下牢に閉じ込めました。
見張りと食事の世話を信頼できる部下に任せて、十日ほど姫君に会わずに過ごしました。
互いに少し頭を冷やす時間が必要だと考えた故のことでもありましたし、
若君には姫君に会うよりも先に、しておくべきことがありました。
若君はまず主たる臣下たちを集めて、話し合いの場を開きました
改めて、家臣たちに姫君との結婚の意志を伝えたところ
家臣たちの多くは、やはり難色を示して反対しました。
敗将の姫君を妻にしている殿様の例は他にもありましたので、そこはさしたる問題にはなりませんでした。
生前「不敗の将」と呼ばれた伝説の男の娘を妻として従えることは
むしろ名誉なこととして捉えることもできます。
しかし問題は、姫君が剣の使い手で、若君やその友人への復讐心を抱いているのが明らかであることと、
そして姫君の父上が若君の父上を騙し討ちにして、それを長年隠し続けていたという事実でした。
また、そもそも今回の戦は、姫君の父上が周辺諸国に無茶な要求をしたのが発端だったため、
家臣たちの隣国への心証もよくありません。
ただ家臣たちの多くは、若君にとって姫君が妹のような存在であることを知っていました。
また、離れて暮らすようになってからも、二人が文でささやかな交流を続けるほどの仲であったことも
若い臣下の幾人かは密かに知っていました。
これまでの数年間、若君が大きな過ちなく善政を続けてきた姿を家臣たちは見ています。
ひたむきに国のために生きてきた若君の願いを、叶えたくないわけではありません。
ただ、若君へのそうした思いで相殺されるのは、姫君の父上への心証の悪さまでです。
姫君が若君を殺しかねないという懸念は消えないため、やはり家臣たちは難色を示すのでした。
若君にとっても、家臣や民たちの生活を守ることは大事なことです。
万一自分が死んで、他の国から領地や民を荒らされるようなことがあっては困ります。
ですから、若君はむざむざと姫君に殺されるわけにはいきません。
若君は、姫君を格子の付いた離れに閉じ込めて、外の者と接触がないようにするなど
姫君からもたらされるであろう危険を極力排除することを約束した上で
部下たちに頭を下げ、禍根なく奥方を迎え入れるよう願いました。
誇り高い殿がそこまでして望むことを、それ以上反対するのも心苦しいことです。
それに、若君がこの結婚を心に決めているのは明らかで
賛同が得られなくとも、密かに姫君の元へ通おうとすることは目に見えています。
それならば、できるだけ君臣の間に溝をつくらずに
双方で協力して最悪の事態が起こらぬようにしていく方が得策だと思われました。
最後まで難色を示していた先代の忠臣たちも、この前の若殿の盟友の話や
この縁談を望んでいない姫君の様子などから
悪趣味ではありますが、ある種の仇討ちのように思うことができたのかもしれません。
はじめは異を唱えた家臣たちも、最後にはそれぞれ納得のいく理由を探し出して、
若君の結婚を受け入れることとなりました。
若君は人を呼び、屋敷の離れを座敷牢として使えるようにさせました。
急ごしらえではありましたが、華奢な腕では壊したり抜け出したりできない強さの格子などを取り付けると
姫君の身柄を地下牢から離れへと移させました。
そしてその夜、するべき仕事を終えて身支度を整えた若君は、さっそく姫君の元を訪れました。
姫君がこの城に捕らえられて、ちょうど十日目のことでした。
十日ぶりに会った姫君は、相変わらず険しい顔で若君を睨みつけてきます。
少しやつれているようにも見えますが、心配していたほどの状態ではありません。
世話を頼んでいた男に聞いたところ、しっかりと食事もとっていたようです。
姫君の手足の自由を奪っていた枷を、若君がその手で外します。
殴られたり噛み付かれたりするかと思い、少し離れてみましたが、
姫君の方も距離をとって構えをとるだけで、特には何もしてきませんでした。
そのままの体勢で、姫君の方から先に口を開きました。
「――ここで、何をするつもりなの?」
「さっきお風呂へ連れて行かれて、全身丁寧に清められたわ。
その上こんな格好をさせられて‥‥どういうつもり?」
姫君はこの前の少年のような服装ではなく、白の間着に薄桜色の打掛を羽織っていました。
若君ができるだけ白に近い着物を用意するよう頼んでいたためです。
若君は姫君の女性らしい姿に心を奪われましたが、外面では何でもない風を装って淡々と姫君にこう告げました。
「賢明な君ならば、言うまでもなくわかっているはずだ。」
姫君は本当に、その言葉だけで察したようでした――
いいえ、はじめからわかっていて、単に確認をしただけだったのかもしれません。
忌々しそうにため息をつくと、姫君は表情と同じ声色で言いました。
「本気で、私に貴様の子を産ませるつもりだというの?」
「ああ。君の血はきっと、私の家系にとって大きな力となる」
若君がそう答えると、馬鹿馬鹿しい、と小さな声が呟きました。
「何とでも言えばいい。」
その呟きに応えるように、若君は表情を隠して言い放ちます。
「どういう目的がは知らんが、恥を晒してでも生き永らえようと決めたのならば
私の命に従うことだ。」
そう言いながら、若君はさきほど臣下に置かせた膳に手を伸ばすと
その上の徳利を手に取り、手のひらほどの大きさの赤い杯にその中身を注ぎました。
部下の男はすでに下がっており、扉は厳重に、二重に閉ざされています。
「飲みたまえ。」
そう言われて杯を手渡された姫君は、困惑したように固まっています。
「酒に薬草を浸したものだ。飲んでおくと後が辛くなくなる。」
「――薬草?」
「痛みを和らげ、その‥‥一時だけ我を忘れて、男を求めるようになるそうだ」
若君が流石に言いにくそうに告げると、姫君も顔を真っ赤にして怒り出しました。
「ば、馬鹿馬鹿しいにも程があるわ!」
しかし、一方の若君は、すぐさま冷静さを取り戻して静かに言い放ちます。
「私には、痛みで泣き叫ぶ女を抱く趣味はない。飲みたまえ。」
「何があっても、泣きも叫びもしないわよ」
姫君は怪しいものを口にしたくないのか、頑なに差し出されたものを拒みます。
「――命令だ。飲みたまえ。」
しかし若君が強めにそう告げると、姫君も立場を弁えているのでしょう。
嫌々ながらもそれを受け取って、一気に飲み干しました。
きっと美味しくないのか――飲み終わった後も、頬を強張らせてしかめっ面をしています。
姫君の手から杯を取ると、若君はそれに再び同じ薬酒を注ぎます。
それを見た姫君があからさまに嫌そうな顔をするのを横目で見ながら
若君はその杯をぐいと自分で飲み干しました。
「――貴様が飲んでどうするの」
「男にもある程度は効くそうだ――気分が昂ぶるらしい。」
薬酒は、妙に甘くて苦い後味がしました。
若君はもう一度徳利を傾け、注がれたものを姫君に渡しました。
やはり、姫君は拒みたい様子で若君を睨んでいます。
それを見た若君はニヤリと笑い、姫君の方に一歩迫りました。
「飲めぬのならば、口移しで飲ませるが――どうする?」
その言葉を聞くと、姫君の手が引ったくるように杯を奪っていきました。
先程と同じように顔をしかめ、姫君はごくりとそれを飲み干します。
その頬が少し赤く見えるのは、気のせいでしょうか。
姫君は少しの間苦そうに眉を寄せていましたが、次に若君と目が合うと、いったん表情を消して
それからすぐに、何事にも動じないと言わんばかりの高慢な笑みを浮かべました。
「これで、満足かしら?」
「ああ。これで遠慮なく手を出せるというものだ」
打掛を姫君の肩から外そうと、若君は姫君に一歩近付きます。
姫君は半歩ほど後ずさりましたが、後ろを見て逃げ場がないことを悟ると
それ以上動かず、きゅっと唇を結んでその場に留まりました。
怯えの表情も見せずに鎮座するその誇りの高さを、若君はとても美しく感じました。
そのまま愛しさから頬を撫でると、ぴくりと姫君の肩が動きます。
肌がほんのり赤く染まり、手のひらから感じる頬は熱を持っていました。
「フム、効くまでに時間が掛からないと聞いていたが、こんなに早いとはな」
「だ、黙りなさ‥‥!」
そのまま首筋を指の腹で撫で上げると、姫君は肩を震わせて黙ってしまいました。
自分の与えた刺激に震え、心許ない表情を見せる姫君の姿に
若君は雄の獣のような昂ぶりを感じずにはいられません。
しかも――どんな経緯であれど、目の前にいるのは長年恋い慕ってきた姫君です。
若君は両手で姫君の肩を押し倒すと、真っ白な頭のまま姫君の首筋に貪りつきました。
「ちょ、っと‥‥や、ぁっ、やめな、さい‥‥御剣、怜‥‥侍!」
肌に舌を這わせる度に、抗議する姫君の声が止まります。
少しだけ混ざった甘い音に煽られながら、若君は手荒に姫君の着衣に手をかけました。
日頃の不器用さはどこへやら――若君は素早く腰紐を解いていきます。
「見ないで‥‥っ」
重ね着に守られていた素肌が顕になると、流石に姫君は手を当てて身体を隠そうとします。
若君は軽々とその両腕をそれぞれに掴むと、姫君の手から自由を奪いました。
そのままごくりと唾を飲み込むと、胸のふくらみに顔を寄せ、その頂を口に含みました。
「だめ、やめなさい‥‥いや、やめて‥‥ひぁ、あ‥‥っ」
吸い付いても、舐め上げても、姫君は甘い声をあげます。
そのうちに、抗おうとする両腕の力も抜けて、ただ喉から哀訴の音を漏らすだけとなっていきました。
若君は使えるようになった両手で、もう片方の頂に触れたり
柔らかい肌を指や手のひらで辿ったりして姫君を責めたてます。
若君の昂ぶりがひと段落して、ようやく少し気持ちを落ち着けたころには、
姫君は布団の上に力なく身体を投げ出し、切なそうに小さく息をするだけの状態になっていました。
「冥」
若君が呼んでも、姫君は虚ろに空を見るだけです――ただ、これは仕方のないことです。
目分量ですが飲ませて良いと言われた量の上限まで、薬酒を飲ませたのですから
普段より反応が鈍いのも、無理のないことでした。
姫君は、若君とこうして契ることを望んではいないはずです。
だったら苦しまぬよう正気を奪ってやったほうがいい――
若君はそう考えていたのです。
ぼんやりとした姫君の表情が、苦痛にとらわれていないことを確かめてから
若君は張りつめた分身を、投げ出された姫君の両足の付け根に宛がいました。
それがつるんと入り口を滑ると、女子の弱いところを擦ったのでしょう。
姫君の身体が、突然大きく跳ねます。
「ん‥‥」
とろんとした目は、その刺激を嫌がってはいないようでした。
しばらく同じようにその辺りに己を滑らせると姫君の目が潤み、息が上がってきます。
同じように、触れた場所が潤んでいき、次第に小さな水音が聞こえてきました。
どうやら姫君の身体が若君を受け入れる準備ができたようです。
「めい――」
若君は甘く、そして昔に戻ったかのように優しい声で姫君の名を呼びました。
権力と薬効によって、一方的に結ばれる絆です。
正気に戻った姫君は、きっとますます若君を恨むことでしょう。
そうわかっていても、若君は言わざるを得ませんでした。
「――許せ」
間髪をいれずに力の入らない姫君の腰をぐっと引き寄せると
少しの抵抗のあと、若君の身体は姫君の中へずるりと吸い込まれていきました。
「ひ‥‥やあ、いやっ‥‥」
薬には痛みを和らげる力があると聞いていましたが、全てが消えるわけではないのかもしれません。
それに、今まで閉ざされていたところが急に開かれたのです。
さっきまでとろんと気持ち良さそうにしていた姫君も、さすがに涙を浮かべて嫌がります。
「我慢したまえ。慣れれば楽になるはずだ」
「いや、やめ‥‥っ」
若君の声など聞こえていないかのように、姫君は体を引いてそこから逃れようとします。
しかし、若君がしっかりと腰を掴んでいるので逃げることなどできません。
見たことのない姫君の心許ない姿に、若君の心はずきんと痛みました。
しかしそれ以上に愛しさが募り、男としての何かが大きく煽られます。
「ん、んう‥‥んっ‥‥」
できるだけ繋がった場所を動かさぬようにしながら、若君は姫君と唇を重ねました。
はじめはそれすらも拒もうとしていた姫君ですが、
若君が優しく唇を舐め、舌を絡めていくうちに安心してきたのかもしれません。
息を逃がしながら、時間をかけて深い接吻を続けると、
だんだんと、姫君の肩から力が抜けていきました。
そうして姫君の様子を見ながら、若君はゆっくりと腰を動かしました。
薬のせいか、熱く潤った姫君の中は若君を呑み込むように包みます。
「ふ、う‥‥んっ、ああ‥‥っ」
姫君も、若君の存在に慣れてくるとそれほど嫌がらぬようになり
動かす度に蕩け切った声を上げて若君を受け入れていきました。
涙を流し甘い声で啼く姫君は、目の前にいるのが若君なのかどうかすらわかっていないのかもしれません。
ただひたすら、否応なくもたらされる感覚に流されているようです。
若君も次第に、全身が感じる姫君の温もりと快さを貪ることに没頭していきました。
浅くとはいえ慣れない場所をかき回され、姫君はだんだんと知らない感覚に支配されていき――
「いや、だめ‥‥やあっ、あ、たすけて・・っ」
最後には泣きじゃくりながら、若君が与えた全てを一身に受け入れたのでした。
「――気分は、どう?」
若君が着衣を整える背中越しに、静かな声が聞こえてきました。
振り向くと、乱れてぐったりとしているはずの姫君が
腕の力だけで状態を起こし、肩をわなわなと震わせながら若君を睨みつけています。
「仇の娘が無様に生き永らえ、惨めな姿を晒しているところを眺めるのは――」
先程まで切なそうにしていた姫君の目が、怒りと憎しみでじりじりと燃え上がっているのが見えます。
その表情は今日目にした中で、一番生き生きと映っていました。
わかっていたことでしたが、若君は改めて悟りました。
絶望の中で姫君を生かしているのは、憎しみの心なのだと。
だったら――この問いかけに対する一番の答えは決まっていると若君は思いました。
姫君の怒りを更に煽って、生きる力を与えればよいのです。
「ああ――とてもいい気分だ」
若君はできるだけ意地悪な笑みを浮かべてそう言うと、背を翻して外へと向かいました。
本当は全くもって良い気分などではありませんでしたし、
これ以上姫君の憎しみを目の当たりにするのが辛かったのです。
うねるような姫君の怒気を背に浴びながら、若君は外へ出ました。
二重にされた扉を出ると、刀を託した部下が浮かない顔で地べたに座り込んでいます。
部下の男は若君にとって一番信頼できる相手でしたが、もともと隣の国で姫君の護衛をしていた過去もあります。
この部屋で先程まで行われていたことに、色々と思うところがあったのでしょう。
「――終わったッスか?」
「ああ、杯も交わした。晴れて狩魔の姫君は、私の妻となった」
若君は、自嘲気味に笑いながらそう答えました。
姫君に白に近い着物を着せたのも、薬酒を赤い杯で飲ませ、自分も同じ杯をあおったのも、
できるだけ婚礼の形に近い形で初夜の契りを行うためでした。
「でもこれじゃ、姫さんがあんまりで――」
「アレが大人しくすると誓えば、ちゃんとした婚礼の場を用意する。
その時にはもう少し、待遇も改善するつもりだ」
若君も、こんな結婚は姫君にとってあんまりだろうと思ったため、
姫君の前では「結婚」や「夫婦」という言葉を、敢えて出しませんでした。
いつか姫君が受け入れられるようになった時に改めて伝え、夫婦の契りを交わし直すつもりです。
「でも、あの姫さんがそんなこと誓えるッスかね‥‥」
「――さあ、どうだろうな」
若君が手を差し出すと、部下の男は預かっていた3本の刀を若君に返しました。
万が一にも姫君に奪われることがないよう、若君は刀を持たずに離れに入ったのです。
「――冥を、頼む」
「‥‥はいッス」
刀をそれぞれの場所に身に着けると、若君はその場に部下を残して立ち去りました。
居室に戻ると、若君は懐から護り刀を取り出しました。
青い鞘に収められた、美しいそれをしばらく眺めていた若君は
不意にくっと喉を鳴らすと、背を丸めて肩を震わせました。
果てしない慟哭が襲いかかりますが、若君は歯を食い縛り全て呑み込みます。
――泣いていることを誰にも知られてはならないと思ったからです。
若君は今でも姫様を想っていましたが、こんな形で妻にするつもりはありませんでした。
ただ、敗将の娘――しかも勝利した者に刀を向けた者を庇い、
これ以上の危険や苦渋から遠ざけるための、他の方法を思いつかなかったのです。
若君の庇護下にある限り、姫君は路頭に迷うことも、きっと戦争に巻き込まれて命を落とすこともありません。
政の道具に使われるようなことにもさせません――そのための結婚でもあるのですから。
たとえ憎まれても、このひとを生涯守り切る――
若君は姫君と杯を交わしながら、密かに心でそう誓ったのでした。
気持ちが落ち着くと、若君は青い刀を懐にしまいました。
姫君を捕らえた際に没収した刀は、全て若君の手に渡りました。
その中には、むかし若君が姫君に贈った、赤い護り刀もありました。
そう――青い刀を手に入れるまで、若君が肌身離さず身に着けていたものです。
他の刀と同じように大事に手入れされてきたのであろうそれは、
若君にとっては父君の形見にあたります。
若君は少し迷った末に、戻ってきた赤い形見を宝物庫にしまうことにしました。
その代わりに、今でも青い護り刀を懐に収めています。
どちらの刀も若君にとっては大事なものでしたが、
青い刀には若君が失ってしまった、姫君からの真心が込められているように思えたからです。
乙です!
若君切ないなぁ……
うおー続ききてるーーーー
愛憎渦巻く二人の関係はいつもながらいい
萌える
待ってました!
続きも期待してます
224 :
208:2010/07/04(日) 22:39:55 O
戦国パロディGJ!GJですぞ!
しかし自分はSS仕上げられずに申し訳ない。七夕までには必ず…!
225 :
208:2010/07/05(月) 21:23:51 O
なんとか仕上がった!
>>210の発言に影響されて、当初予定になかった箇所が入った。前よりよくなったと思う
アメリカ生活が長くても、時折ふと日本食が食べたくなる時がある。今日の冥がそうだった。
寿司が食べたくなり、日本食レストランの集まるビルに足を踏み入れる。一階の回転寿司屋には目もくれず三階のカウンターのある寿司屋を目指す。
冥は回転寿司が苦手だった。寿司が回っているのがまず落ち着かないし、目の前を流れる皿を取るタイミングも難しい。
何より普通の寿司と共にハンバーグ握りやらチキンナゲット巻き、果てはプリンにパフェにケーキというデザート類まで同時に回っているのが気にくわない。
子供がオレンジジュースやコーラを片手に寿司を頬張るのも腹立たしい。
要するに、冥にとっては職人が目の前で寿司を握る寿司屋だけが完璧な寿司屋であり、回転寿司は完璧とは程遠いのである。
それでも、この日は回転寿司屋の入り口で足を止めてしまった。
大きな笹に色とりどりの飾り、沢山の願いを捧げた短冊…
笹飾りの横には解説パネルもある。
冥はそこでようやくもうすぐ七夕なのだと思い出した。
働き者の織姫と彦星は結婚してから遊びとおし。織姫の父である天帝の怒りをかい、天の川の両岸に別れ別れになり、年に一度の7月7日にだけ会うことができる。
なんて完璧じゃない夫婦なんだろう。
こんな夫婦が出会える日に願いをかけて叶うのか、冥には幼い頃から疑問だった。
しかも七夕の物語にはまだおまけがある。
雨が降れば天の川が氾濫して二人は会えなくなってしまうというのだ。
日本では雨の多いこの時期にわざわさ会瀬の日を持ってくるなんて、天帝とはなんと意地が悪いのか。
逢える日を心待ちにして日々の仕事をこなす。それがどれ程待ち遠しいか、冥には骨身に染みている。
勿論御剣との会瀬は年一度よりは頻度は高い。しかし二人は常に忙しく、次の機会が一月先か半年先かもわからないまま別れるのが常なのだ。
冥から約束の日の三日前にヨーロッパに出張に行かなければならないと断りの連絡を入れたこともあるし、御剣からは約束の時間の16時間前にどうしても外せない公判が入ったと言われたこともある。
お互いの事情がわかっていても、‘どうしてダメなの’と喉元まで出かかってしまう。非難の言葉を飲み込むのにどれ程精神力が必要か―――
「らっしゃいませー」
店員に声を掛けられてはっと我に返る。
「一名様ですか?」
「結構よ」
靴音も高らかに、回転寿司屋から本格割烹も出す寿司屋に向かった。
7月7日、冥はふと思い付いてパソコンでワールドウェザーサイトを覗いてみた。
日本は曇りか雨。
東京をクリックして拡大すると…大雨だった。
何故か腹が立ってウィンドウを閉じる。
冥のオフィスの外はまだ明るく晴天が広がっているのに、御剣は雨の夜を過ごしている。
自分達の距離を思い知ってしまう。
でも今は仕事中だ。
鳴り響く電話を補佐官が取ったと同時にそう自分に言い聞かせた。
「Miss Karuma.Calling from Interpol」
「OK…Hello?」
「ようアネさん。元気かい?誰かさんに会えなくてパワーが足りなくなってねぇか?」
馴染みの捜査官は冥の故郷の言葉を使う。前置きが長いのまで日本風だ。イライラしながら冥は受話器に機嫌な声を向ける。
「セクハラで訴えるわよ。何の用?」
「おっと、用があるのは俺じゃねえんだ。今代わるぜ」
「……冥か。仕事中すまない」
「なっ…!」
思わずガタリと音を立てて立ち上がってしまい、補佐官が何事かとこちらを見る。冥は咳払いを一つして椅子に座り直した。
「…レイジ!?どうして貴方がアメリカにいるのよ!」
補佐官には日本語はわからないのに、やや小声で話してしまうのはプライベートな話だからだろうか。
「ム…狼捜査官に渡す重要な書類があったのだ。別に私でなくともよかったのだが、丁度公判を抱えていなかったからな」
「という訳でアネさん、今からこっちへ来るだろ?」
既に決定事項のように話す狼が憎らしい。
「私にだって抱えてる仕事があるのよ」
「アネさんが今日は公判がないのも急ぎの仕事がないのも調査済みだぜ。国際捜査官のリサーチ力を舐めちゃいけねぇな」
連携しての捜査もする相手に誤魔化しは通用しない。
悔しい気持ちを押さえて「わかったわ」と通話を終了すると、冥は補佐官に「狼捜査官に会いに行ってそのまま戻らず直帰する」と伝えた。
出向いて行くと、狼のオフィスに主はおらず、御剣が狼からの伝言メモを預かっていた。
‘狼子曰く、人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて死んじまえ!
俺はまだ命が惜しいぜ。
検事さんと仲良くな。’
御剣は内容は確認していないらしい。
何もかも見透かされているようで益々腹がたち、当人の代わりにデスクに鞭を振るった。
「冥、今日は何の日か知っているか?」
「…さあ。独立記念日はもう終わったわよ」
やれやれと肩をすくめる御剣。
「今日は七夕だ。よい素麺がある。君の部屋で食べようではないか」
「ソーメンなんてヒゲじゃあるまいし」
「織女は織姫の名の通り機織りの名手だ。彼女にちなんで七夕には素麺を食すのが日本の習わしなのだよ」
「仕方ないわね、レイジがそこまでいうなら食べてやらなくもないわ」
視線を反らして腕を組んだ冥の隣で、御剣はくつくつと喉を鳴らして笑っていた。
日本から持参しためんつゆをガラスの器に入れ、箸を並べる。
素麺を茹で終えた冥は着替えの為に自室へ行ってしまったので、テーブルセッティングは御剣の役目だった。
素麺だけでは完璧な栄養は取れないと買い足したサラダやローストビーフもトレーから皿に移す。御剣にしては見目よく盛り付けできただろう。
軽めのカクテルをさてどうするか…そう考えていたらリビングのドアが開いた。
「冥、グラスは……その、格好は?」
「折角だから雰囲気を出してみたのよ…どう?」
冥は見慣れた部屋着ではなく、浴衣に身を包んでいた。
紺地に金銀の星が散らばる浴衣に、帯にはレースとビーズアクセサリーが揺れ、アップにまとめた髪には簪も差している。
御剣は言葉を発するのも忘れて見とれてしまった。
「…何よ、変なら変って言えばいいじゃない!」
「あ、いや違う!…よく、似合っているぞ」
「当然よ!私は完璧なんだから!」
どうやら冥はすぐに答えて貰えなかった事に腹を立てているらしい。
向けられてしまった背中から腕を回して抱き締めると、冥のトワレが鼻孔をくすぐる。
「浴衣姿も完璧に美しい。伝説の織女も君の前では霞んでしまうさ」
「…そうね、雨が降っても逢えたんだからレイジは彦星より凄いわ」
「なんだと?」
機嫌を直した冥の言葉に御剣が問い返す。
「雨が降ると二人は逢えないんでしょう?わざわざ梅雨の時期に日を決めるなんて、天帝は意地が悪いわ」
幼い頃からの不満をぶつけると、御剣は冥を離して腕を組んだ。
「フム…冥、君は七夕伝説の知識が完璧ではないらしい」
「何ですって!?」
いきり立って顔を向かい合わせる冥。その愛しい顔の前で御剣は人差し指を左右に揺らした。
「旧暦の7月7日は今の8月にあたる。梅雨も明けて、夕立はあっても晴れが多い時期だ。梅雨にあたるようになったのは明治の新暦採用後の話になる。天帝は寧ろ二人の会瀬が叶いやすい時期に日を定めたのだよ」
「…つまり、日本人の勝手な都合で織姫と彦星は逢えない年が多くなったってことね」
「それからもう一つ!」
勢いよく人差し指を鼻先に突きつけられた冥は少し腰が引けてしまった。
「雨が降って天の川が渡れなくとも、かささぎという鳥が橋の代わりに二人の会瀬を助けてくれるそうだ。丁度…この鳥に乗って逢いに来た私のように、な」
提示された証拠品は一枚のケット。
日本を代表する航空会社の搭乗券には、シンボルマークの鶴が印されていた。
証拠品を確認してくすっと笑った冥が御剣に抱きつく。
「でもレイジは彦星より優秀よ。だって年に何度も太平洋を渡って来てくれるのだから」
「そうか?なら…それはきっと、君が織姫よりももっともっと魅力的で、私が君に逢わずにはいられない程に惚れ込んでいるからだろう」
いとおしそうに背中を撫でる御剣。そのまま接吻を交わして帯に手をかけようと―――
「ダメよ!ソーメンがのびちゃうでしょ!完璧な茹で具合なんだから早く食べないと!」
ぴしゃりと手を叩かれて御剣は苦笑した。
まあいい、七夕の夜はまだ宵の口だ。
天上の星々が輝きをなくす朝まで、冥を独り占めする。
それは笹飾りに託すまでもない、御剣の何よりの願いであり…冥の願いでもあるのだった。
GJ!
この二人は基本的に遠距離恋愛だから確かに織姫と彦星だな
冥たんの浴衣姿に萌え萌えな御剣がいいw
戦国も七夕もよかった!
ラブラブも切ないのも大好きだー
遠距離でもラブラブなミツメイが素敵だ
織姫と彦星か……日本とアメリカで検事をしていることが豪の策略だったら、
と考えたら萌えた。
と言うかむしろソレしかないんじゃないかと言う気になってきた。
もし万が一自分の罪が暴かれたとしても、冥に累が及ばないように
海外に拠点を持たせたというのが、主な理由の気がするけど
御剣と親しくなりすぎるのを阻止するためというのも確かにあるだろうね。
御剣と同じタイミングで検事になる為に、冥はアメリカにとどまったと自分は思う。
こんだけの飛び級が認められるのは日本よりアメリカだろう。
あとは、豪の親心。
御剣に対するコンプレックスや豪自身の罪から離れた所に置きたいとか…。
とにかく言いたいのは、七夕SS良かった!!
現状では別居だけど結婚したら同居するのかな。
その場合は日本とアメリカのどっちに住むんだろう。
海を隔てた通い婚はちょっとなぁ
日本で同居の方が想像しやすいけど、アメリカの方が周りの目を気にしなくてよさそうだ
二人だけなら独身時代と同じく行ったり来たりでもいいけど
子供が生まれたら定住しなきゃならないだろうしね
御剣が単身赴任ってのも有りかもしれないけど
逆裁スナップで冥たんは赤ビキニを着てたけど
みっちゃんは赤い海パンをはくんだろうか。
それでビキニパンツとかだったらどう見ても変態さんになりそうだ。
おそくなったが七夕ミツメイ乙です
ロマンチックだね
仕事ですれ違うけどラブラブなミツメイを書こうとしたら、みっちゃんがただの変態になってしまった
どうしたものか…
変態でもALL OK に一票
大歓迎ですよ!
お久しぶりです
御剣記憶退行続き、投下いたします
前回から何ヶ月も過ぎてしまい、スミマセン
待っていてくれた人たちがいて、本当にうれしかった……
今回はちょっと短いけど、変態御剣投下待ち(wktk)の暇つぶしにでも、どうか読んでやって下さい
「…………」
成歩堂が全て話し終えた後も、僕は声を発することができなかった。
「……僕が話せるのはここまでだ。あとはどうするかはお前次第だよ、御剣」
奴は最後にそう告げると、しばらく後に電話を切った。同時に力が抜けた僕の手から、受話器が滑り落ちる。
自分では何も考えることができなくて、ただ頭の中で、成歩堂の言ったことがぐるぐる回っているだけだった。
僕の父さんは、殺された。冥さんのお父さん……狩魔豪に。
「…………」
どうしても、僕の中に浸透してこない。受け入れることができないのだろうか。だって信じられないじゃないか。もしそれが本当なら、僕は父さんの敵の娘と……
「……ぐっ……!」
僕は口を押さえ、とっさに立ち上がった。洗面所に走って、込み上げて来たものを吐き出す。蛇口から流れ出る水が渦を作る様を、僕はただただ呆然と見つめていた。
彼女が、僕の父さんを殺した人間の……娘。
成歩堂が告げた事実は、僕をさらに奈落の底に突き落とした。
「……め……い、さん……」
歯切れが悪い……僕はどんな風に彼女を呼んでいたんだっけ。どんな気持ちで、彼女のそばにいたんだっけ。
彼女が言っていたことの意味が、ようやくわかった。
―私と貴方は元々……共にいるべきではないのよ―
こういう意味だったんだ。
冥さんの言っていたのは、こういうことだったんだ。
「…………」
もう何もわからない。体に力が入らない。
僕は足を引きずるように、洗面所を出て寝室のドアを開けた。
昨日、彼女と二人で眠ったベッド。そのことを思い返すだけで、胸の奥をかきむしられるような感覚に陥る。
この気持ちは何だろう。
悲壮感?
嫌悪感?
それとももっと別の……いや、もうどうでもいい。
僕は自分自身を誤魔化すように、床を蹴ってシーツの上に飛び込んだ。
眠りたい。眠って、目が覚めた時、僕はどうなっているんだろう。やっぱり状況は、変わらないのだろうか。
それとも、これはただの悪夢で、彼女がいつもの笑顔で「おはよう」と呼びかけてくるのだろうか。
……ううん、きっと本当は。何もかも忘れて、冥さん含むすべての記憶を、胸の痛みを失いたいんだ。
あれだけ、記憶を取り戻すことを望んでいたのに。今の僕は……冥さんのことも、父さんのことも、成歩堂達やその他……自分自身の事さえも忘れ去りたいと願っている。何もかも忘れて。辛い現実を、再び記憶の底に押し込めてしまいたかった。
なのに……
「……っ」
閉じていた目を開けても、そこにあるのは見慣れた室内と、何ら変わりのない僕自身。
「……っ……う、うっ……ッ!」
一気に押し寄せた息苦しさに、僕はシーツをかきむしった。
「いやだ……いやだ!父さん……うああああ!」
大好きだった、父さん。仕事には厳しい父さんだったけど、僕にはとても優しかった。
そして、絶体絶命の依頼人の無実を信じ、いつも全力で救って。
僕の、憧れだった。
なのに……その父さんが、どうして殺されなければいけなかったんだ……!
会ったことも無いのに、憎くてたまらないそいつの名前を呟く。
「狩魔……豪……っ!」
自分でも驚くくらいの、地の底から吐くような、絞り出したような声が漏れた。
狩魔豪……僕の父を殺した男。
そして……冥さんの父親。
そう。
なぜ、父さんを殺した人間が、冥さんの父親なんだろう……
僕はここまで来ても、うちを出て行った冥さんのことが気になっていた。
冥さんは、僕の父親を殺した男の娘。なのに、彼女に対しては、憎しみが湧くことは微塵にも無かった。
あくまで父親がやったこと。彼女は何も悪くない。そう言ってしまえば、それまでだが。
しかし、冥さんには狩魔豪の娘であることは、事実なのに。
「ごめ……父さん……」
僕は、薄情な人間だ。
憧れていた人も奪われたのに。信じていたその手を振り解かれたというのに。
どうしても、冥さんを恨むことができない。
「……僕に、どうしろというんだ……!」
こんな時。大人の僕だったら、一体どうするんだろう。
「……っ!」
弾かれるように、シーツから顔を上げた。
そうだ。
大人の僕。
成歩堂は、こうも言っていた。
DL6号事件の真実を知った後も、『僕』は変わらず彼女の側にいた……と。
「どうして……」
だって、自分の父親を殺した男の娘なのに。
なおも、彼女の恋人で居続けてたなんて。
ふと脇を見ると、彼女のドレッサーがあった。鏡に、僕の顔が映っている。憔悴しきっているけれど、その姿は紛れもなく青年の僕。
記憶を失った当初は、成長した僕が物珍しくて、頻繁に鏡を覗いていた。
でも最近は、逆にわざと目をそらしてたくらいだった。体は大人なのに、中身がてんで子供なのが辛くて。
「……ん?」
その時、ドレッサーの上にあるものに気がついた。化粧品の瓶の下に置いてある、一つの封筒。
少し右上がりの字で、
「レイジへ」
とだけ書かれている。
僕は、無意識のうちに、ゆっくりと手を伸ばして、それを取った。中身を出すと、手紙が入っていた。
『レイジへ
向こうに着いたら、一度連絡します。
当面の生活費は、成歩堂に預けてあるから、相談して使いなさい。無駄遣いしないように。
冥』
手紙にはこう簡潔に書かれていた。実に彼女らしい。
もしも何も知らないままだったなら、安易に受け止めて、彼女からの連絡を待ちながら過ごしていただろう。
けれど、すべてを知ってしまった今となっては……
これが、彼女からの最後の置き手紙になるのだろうか。
だけど。
手紙を仕舞おうと、畳んだ時に、それに気がついた。
便せんの裏に、小さく書かれた、
『 ひとりにして、ごめんね 』
この一文に、僕の心がざわつき始めたのだ。
僕に宛てた言葉なのだろう。
でも、本当に独りだったのは。
……冥さんの方、じゃないのか……?
仕事も、家事もこなして。
どんなに忙しくても、仕事を持ち帰ってまで、早く帰ってきてくれて。
どうしても遅くなりそうな時は、成歩堂たちを寄越して。
いつだって、僕の服、ベッドのシーツ、ハンカチを、きれいに洗ったものを用意してくれて。
僕のおみやげを喜んで受け取ってくれて。
お鍋を焦がした僕を叱って。
鼻血を出したときは本気で心配してくれて。
僕のいないところで、隠れて僕を思って涙を流して。
僕に寂しい思いをさせないために。
気丈に振る舞ってくれていたのは、誰だ?
僕が記憶を取り戻したいと熱望していたのは、誰のためだった?
今の僕にとっての『真実』は。
冥さんからの、抑揚のない別れの言葉じゃなくて。
未だに思い出せない、人伝に聞いた過去でもなくて。
冥さんと過ごした日々そのものじゃないのか?
体の奥底から、何かが僕をせっついて来る。
倒れるな、立ち上がれ、と、僕を煽ってくる。
まるで意識をつなぎ止めようとするように、シーツを力強く掴んでいる。
僕が今やるべきなのかは、僕が一番よくわかっていた。
「…………」
ベッドから降りて、しっかりと二本の足で立つ。まだちょっと震えてる足で一歩ずつ踏み出して、足の裏の感触を確かめると、僕は部屋を出た。
玄関で靴をはいて、うちを飛び出す。
ちょうど止まっていたエレベーターに乗り込み、地上へのカウントダウンを、僕はジリジリと見つめていた。
マンションのエントランスを出たところで、クラクションの音がした。
目を向けると、ものすごい勢いで、一台のパトカーがこちらに向かってやってくる。
けたたましいブレーキ音と共に、車は僕の前に止まった。
何事かと思って目を丸くしていると、開いた窓から一人の大柄な男が顔を覗かせた。
「御剣検事!」
なんとも言えない色の薄汚れたコートを着た無精髭の彼は、僕のことをそう呼んだ。
「御剣検事、早く乗るッス!」
聞き覚えのあるその声や口調に僕は、あっと声を上げた。
「イトノコギリ、ケイジ……?」
「そうッス!事情はアノ青く尖った弁護士に聞いたッス!御剣検事……大変だったッスね……でも、行くんスよね!?」
助手席のドアを勢い良く開けて、イトノコギリさんは身を乗り出して僕の顔をまっすぐ見た。
「狩魔検事の所に……行くんスよね!?」
今回は以上です。まだ続きます
今回時間がかかったのは、御剣の心情がどうしても上手く書けなくて……
何度も書き直したり、組み立て直したりしてたからです
ちょっと短くなっちゃったけど、次回以降で補完できたらいいな
それにしても、最近改行大杉きびし過ぎやしないか。いつもこんなもんか
顔に似合わず、真剣な表情で僕を見上げてくるイトノコギリさん。そんな彼に、僕は力強く頷いた。
「……はい!」
「なら早く乗るッス!全速力で飛ばすッスから!」
イトノコギリさんが体を引くと同時に、助手席に滑り込む。あろうことか彼は、僕がシートベルトを付ける前にアクセルを踏んだ。
「うぉぉぉお!しっかり掴まるッスよー!」
すごいスピードで急発進するパトカー。本当にこのひと、刑事なんだろうか。そう思ったけど、このひとの雰囲気に、緊張が幾分かましになったのも本当のこと。
相手は一筋縄じゃいかない。
会えるかどうかもわからない。
だけど……このまま追いかけずにはいられないのだ。
大人の僕なんか関係ない。
今、僕がやりたいこと。
もう一度……冥さんに、会う。
例え、これが最後になろうとも。
まだあった……ごめんorz
では今度こそ変態御剣を全裸でwktk待たせていただきます
>>254 うおっ!まだ読んでないが投稿永らくお待ちしておりましたぞ!
変態御剣は歓迎ムードみたいなのでこれから形にする。お待ち頂きたい
GJ! GJ!!!
早く続き読みたいなあ…!
257 :
255:2010/07/18(日) 21:36:20 O
>>254 GJすぐる!
置き手紙切なくてキュンキュン来る。冥たんの書いた時の心情を思うと禿げるほど萌える
夏とは言え全裸は辛いと思われる。せめてこれだけでも身に付けてくれ
つヒラヒラ
GJGJ!待ってました!
>例え、これが最後になろうとも。
そういや指輪のミスリードは解決してないんだね。
冥ちゃんが素直になってくれるといいなあ。
GGGGGGGGJ!!
また切なくて泣けてしまった
次回も待ってます
夕方、空港に降り立った御剣は本日のフライトスケジュールを改めて確認した。
早朝のアメリカ便は定刻通り出発。既に現地に到着したようだ。
今朝、冥はこの飛行機に乗って日本を発った。昨夜遅くに西鳳民国から日本に到着し、本人不在の御剣宅に泊まって。
御剣の眉間のヒビは一層深くなる。何故こんな時に海外出張が入ったのか。
冥は私に会うためにアメリカに直行せずわざわざ日本に立ち寄るスケジュールを組んだというのに。
大きくため息をついていると携帯が震えた。
「御剣検事!お帰りなさいッス!駐車場で待ってるッス!」
忠犬のような刑事が迎えに来ていた。きっと今朝冥をこの空港に送り届けたのも彼だろう。
逢いたくて堪らない恋人がどのような様子だったかだけでも聞きたくて、御剣は携帯に受け答えしながら駐車場に向かった。
自宅に帰り着くと、当たり前だが明かりはなくシンとしていた。
昨夜は冥もこの静けさに迎えられたかと思うと胸が痛む。
革靴を脱ごうと靴箱に手をかけると…小さな紙切れが。
‘おかえり’
几帳面な文字が走り書きでやや崩れている。
慌てて靴を脱いで部屋に上がる。
ダイニングのテーブルを見るとまたメモがあった。
‘冷蔵庫に食事を入れてるわ’
キッチンの食洗機には食器が入ったままだ。
冷蔵庫を開けるとラップされた食器が何皿かあった。その上にもまたメモが。
‘手は洗った?チンしたらすぐ食べられるから’
まとめてレンジに放り込んであたため開始する。
その間に洗面所に行くと洗面台の横にも。
‘パジャマは洗ったけど、シーツはそのままよ’
洗濯乾燥機には御剣のパジャマが乾燥も終わったまま放り込まれていた。
パジャマを取り出して寝室に向かう。
やはり枕の上にもあった。
‘おやすみレンジ’
そのままベッドにダイブして、枕に顔を埋め掛布団を抱きしめる。微かに冥の残り香を感じる。
冥も昨夜は私の香りに包まれてここで眠ったのか。
出張中に急な来訪の知らせを受けて何のもてなしも出来なかった。好物を用意し、プレゼントも買い揃えて迎えるのが常なのに。
冥は落胆する代わりに私の為にメモや手料理で自分の痕跡を残してくれた。なんという完璧な心遣いなのだろう。
シーツを洗濯されなくてよかった。これも、計らずも残された冥の痕跡なのだから。
御剣は目を閉じて枕に顔を埋めたまま大きく息を吸い込んだ。
暫くそうしていると、ピピッピピッっと電子音が小さく耳に入ってきた。レンジが「早く中身を取り出せ」と文句を言っているのだろう。
冥の香りと離れるのは名残惜しかったが、手料理を無駄には出来ない。
シーツに唇を落としてから、御剣はベッドから立ち上がった。
変態加減は若干オブラートに包んでみた。
しかしこのスレ今もそこそこ賑わってたんだな。安心したw
燃料を投下してくれる現人神様達のおかげで
現在進行形で燃えてるぜ!
ところで、あるPCゲームに御剣冥夜なるキャラが出てくると今日知って
盛大にニヨニヨした私はもしかして時代遅れだろうか…
GJ!!
こういうネタすごい萌える
ほっこりしました
>>261 乙です!
イイハナシダナーと思いつつ読み終わり、しばらく変態成分に気づきませんでしたw
>>262 GJGJ!
冥も寝たけど、ハウスキーピング職に就いたオバチャンが
そのあとまた寝たというオチかもと思ったら違ってよかったw
GJだけど、「おやすみレンジ」wwwww
冥の気遣いがとてもいい。ホレ直す。
コレと良く似た感じの、冥verの話を考えていた。
上手くまとまれば来月あたりに書くかも。
ところで、冥の13歳の身長って明記されてたっけ?
150以下だった気がする
149だよ
約30cm差か。ありがとう、参考にさせてもらう。
御剣の身長は変わってないんだな。
最近、弁護士御剣×検事冥に萌える。
>>274 おや、あなたはわたしですか?
それすごいわかる、あの事件がなければそうなっていたのだろうか。
御剣信はともかく、狩魔豪が大反対しそうだな、恋愛は
相手は弁護士でしかも御剣信の息子なんてなれば、当然……
駆け落ちでもする?
自分が沢山いるw
パラレルネタあるんだが、妄想ばかり進んで少女マンガみたいになってしまう
現代版ロミジュリかw
昔からの知り合いより、大人になってから会うほうが萌える>弁護士×検事
法廷で初めて対峙する感じですかわかります。
しかし狩魔の弟子でなく検事でもなくトラウマもなく
そんな御剣ってどんな御剣だ
基本的な能力値は同じだろうけど、狩魔っていう英才教育の下駄がない分、検事御剣より何かちょっと低そう
少なくとも24で弁護士になりそうだし、天才とは言われず、期待の新人くらいの扱いになりそう
まあ御剣信も有名みたいだからそこで箔がつくだろうけど
性格は……罪の意識とトラウマがない分、遥かに明るそうだ
まあ遥かにって言っても、ヤハリみたいなテンションには絶対ならないだろうけど
みったんと恋愛できる冥たんがうらやましい
冥たんと恋愛できるみったんがうらやましい
みったんは天然タラシになりそうw他の人にも優しいみったんにモヤモヤする冥たん
>>280 御剣は少々頭は固いけど正義感が強くて真っ直ぐな好青年になってると思う。
冥たんは御剣へのコンプレックスはないけど、たった一人で狩魔を受け継ぐ重圧もあるから
良くも悪くも現状以上に繊細な性格になってそう。
冥たんは法廷でみったんに初めて負けて
コンプレックスをもちそうだな
確かに…。トラウマがなかったら意外と普通?(勿論出来る子なんだろうけど)の
弁護士になってたりしそうな気がしないでもない。
天然タラシ吹いたw本人はそんなつもりはないんだろうな…でも誰にでも優しそう。わかる。
検事で冥に鈍感って言われてたね。
ど天然でしかもタラシで間違いないと思うw
288 :
名無しさん@ビンキー:2010/07/31(土) 20:41:01 0
冥ちゃんも美人さんだから結構もてそう、
二人とも美男美女で異性からちょっかいかけられることが
多そうだからお互いヤキモキしてると思う。
289 :
名無しさん@ビンキー:2010/08/01(日) 12:25:30 0
なにこれマブラヴ?
妄想は膨らむんだけれど、文章にならない
弁護士×検事だと、付き合うの大変そうだ
291 :
277:2010/08/03(火) 17:41:33 O
自分の妄想は、弁護士×検事前。
どんなネタか書き込もうとしてたけど、
好きなネタだから、いつか形になるようやっぱり頑張る!
自分は弁護士×検事がいいかなー。
付き合うのが大変そうだからこそいい。色々苦労して欲しい。
冥の異議ありがかわいい
>>291 待ってる!頑張れ!
すでに結婚してて、
「今日の裁判で○○勝○○敗ね、もう少しで巻き返して見せるわ!」
「……だから、勝ち負けの話ではないと言ってるだろう」
「わかってるわよ、今日だってふたりで真相を突き止めたでしょ。でもソレはソレよ、レイジに負けるなんてガマンがならないわ!」
(………やれやれ)
とやり取りをしつつ夜は御剣が常に勝つ、というのを思い浮かべた。
みったんが勝った日→優しいエッチ
めいたんが勝った日→激しいエッチ
めいたんは、激しいのが好きだからね
お盆ですな
みっちゃんと冥ちゃんは色々複雑な思いを抱えつつ
それぞれのお父さんのお墓参りをしてるんだろうな
298 :
名無しさん@ビンキー:2010/08/24(火) 19:26:27 O
夏休み終わっちゃうなあ
二人はプール行く時間もないのかな
狩魔邸にはプールがありそうだけど
御剣も冥も見向きもせずにエアコン効いた部屋にいるんだろうな
南の島に別荘持ってそう
逆裁スナップにもそんなシーンがあったし
301 :
名無しさん@ビンキー:2010/08/27(金) 17:17:15 O
日焼けどめも完璧なんだろうな
日焼け対策も完璧なんだろうな
日焼け止めを塗り合うとか
美形のカップルだからホテルとかに泊まったとき
隠し撮りされてないか心配だなあ
>>302 そんなことしたら、日焼け止め塗る意味がなくなることになるw
ただの変態みったん降臨
アメリケンな布の少ない水着を着て、保護者ふたりに大反対にあいそうだ。
冥たんの露出度の高い水着姿は萌えるけど
みっちゃんは笑える意味で変態チックになりそう
ブーメランビキニとかw
日焼け止めヌリヌリ→ムラムラ→セクロス
完璧な筋書きだ
水着でも鞭は持ってそうだから
むらっと来て手ぇ出したらピシッとやられたりしないかなw
「ただいま」
そう言ったところで、答えたのは背中でドアが閉まる音だけだった。
冥はひとつ溜息をつくと無造作にブーツを脱ぎ、揃えもせずに上がる。
廊下を進むとリビングからの明かりが差していて、慌てて扉を開けた。
「レイジ!?」
リビングはしん、としていた。
分かっていたはずだ。御剣は大きな裁判を抱え昼も夜もなく走り回っている。もう一つの大きな事件を担当するために、彼女がわざわざアメリカから借り出されたのだから。
帰り際に糸鋸を捕まえて聞き出したところ、今日も遅くまで仕事だと言っていた。電気はおおかた朝にでも消し忘れたのだろう。
冥も毎日帰宅が遅く検事局や裁判所で御剣の姿を見かけるぐらいで、話を交わしても最低限の用件を伝えるだけだった。いら立ちから、つい糸鋸へのムチの数が多くなってしまう。
主の居ないリビングの明かりはよそよそしくて、かえって寂しさを増した。
大きくため息をつくと、スカーフを緩めベッドルームの扉を開ける。
互いに帰宅が夜中だったり朝早く出かけたりするため、睡眠の邪魔にならないように冥は客間を使っていた。この寝室に入るのもずいぶんと久しぶりに思えた。
手袋を脱ぎベストを脱ぎ捨て、頭からベッドに倒れ込む。
シャワーを浴びて食事をしなければと思うのに、いまは全てが億劫だった。
(…………レイジの香りだわ)
すう、と吸い込むとベッドから御剣の整髪料や汗の混ざった香りがした。マクラを抱きしめるとたまらなく胸が苦しくなる。
同じ国に、同じ家に居るのに、遠い。
この場所で愛されたことさえも遠い昔のことのようだった。
「………レイジ……」
天井を仰ぎ愛しい人の名を呼ぶ。
「レイジ……」
何度呼んでみても寂しさはつのるばかりだ。
「…………ん……」
ふくらみに手を添える。
いつも彼がしたように強く、優しく揉みしだく。
「…………んんっ……はあ……ッ」
シャツをたくし上げブラジャーを外すと、ふたつの乳房がプルンと広がる。桃色の乳首は愛しい人を求めて突き出していた。
カンペキな身体は彼のためだけに存在するのに。
首筋から心臓を通り、頂へと指を滑らす。御剣の舌の軌道を思い浮かべながら先端に爪を立てた。
かつて、飽きることなく何度も何度も吸われた乳首を自分の指で強く弄る。
「………はあっ……っく、ああああッ」
身体の奥がじくじくと疼く。
下腹部へと指を伸ばすと、ストッキングの上からでも分かるほど愛液が染み出している。この中が熱いモノで満たされたのはいつのことだったろうか。
秘丘に指を押し付けると、甘い心地よさが全身を駆け抜ける。
びくんっと身体をそらせ、指の力を込める。
「んんっ………レイジ……ッ……」
「む……その、なんだ……」
ゴホン、と咳払いが聞こえた。
「!?……レ、レイジ、どうして!?」
バスローブ姿の御剣は、扉のところで居心地が悪そうに立っていた。
「今夜も仕事じゃなかったの!?」
「その……一区切りがついたので汗を流そうと戻ってきたのだが、風呂から上がったら気配がするもので、寝室に来たらキミが私の名を呼んで………むぐっ」
マクラが顔面を直撃する。
「バカ!」
顔から火が出るだけ真っ赤になって、冥は周りのものを投げつける。
「バカバカ!!」
「ま、待った! 時計はやめろ!」
かろうじて目覚ましを避けた御剣は、その手をつかみ抱きしめる。
「寂しい思いをさせてすまなかった」
いつも使っているボディーソープの香りがした。先程嗅いだのとは違う「御剣の香り」だ。
「……バカ」
大きな胸に抱かれると、全て許せてしまえた。
肌も触れ合えなかったことも過去のことだ。いまはここに居る、それだけで構わない。
「恥ずかしがることはない。私もキミのことを考えながら何度も自慰をした」
「…………バカ!!」
ボカボカと胸を叩くと、冥は真っ赤になって背を向けた。
無粋で無神経で朴念仁な男だ。どうしてこんなのに惚れてしまったのだろう。
御剣は後ろから冥を抱きしめる。
「私だって寂しかった」
確かめるように、ギュッと力を込める。
「キミをこの手に抱けなくて、おかしくなってしまうのではないかと思った。ここにいるキミは本物か? 私が作り出したマボロシではあるまいな」
「……バカね」
回された腕に手を添え、御剣にもたれかかった。
「こんなカンペキなマボロシがあるかしら」
「違いない」
くっ、とノドの奥で笑うと、柔らかな耳たぶにかぶりついた。
「んッ………まだ仕事があるんじゃないの?」
「どうせ相手は刑事だ。少しぐらい待たせておけばいい」
「ふふっ」
くすぐったそうに笑う冥に、再び唇を落とした。
久しぶりの甘く、濃く、激しい逢瀬が始まる。
最中に糸鋸からの呼び出しがあり、翌日にさんざんムチで打たれるのだが、それはまた別の話。
>>261 に似てると言ったものの、こんな感じで申し訳ない。
春頃に、投下少なくて寂しいなと思いつつ作っていた話だが、
再び寂しくなってしまったな。
GJ!
みっちゃんのオナニーも見てみたい
GJ!一人でいる時の冥ちゃんが素直で可愛いかった!
しかし本当に寂しくなっちゃったね。
でも自分は相変わらずミツメイが大好きです。
GJGJ
私生活が忙しくて、今日仕事早退して久しぶりにスレみたよ!
ごちそうさまでした
317 :
名無しさん@ビンキー:2010/09/02(木) 21:24:40 0
GJ
そういえば、5日のスカパーe2無料放映
ヅカやるんだね
リアルミツメイ観れるの楽しみだ
GJ!仕事中に覗いたから超エネルギー充填された!!
放送されるのは千秋楽だから、DVD収録とは違うアドリブや挨拶が見れる筈
ミツメイにはまったのがヅカ以降だから観るの始めて
ってか、このミツメイ遠近法わからないんだけど
メイたん役の人が小さいの?
>>320 冥役の人は160そこそこ
御剣役の人は公称179だがもっとあるだろという専らの噂。ちなみに宝塚一の長身
並んだら大体御剣の肩あたりに冥ちゃんの頭がくる
ヅカの話はここでしていいのか?
ヅカはあくまでスピンオフ=漫画版逆検と同列と考えて、その中のミツメイを語るならいんじゃね?
中の人の話は微妙だが
ミツメイ萌えに関する話なら何でもおk
とりあえず観たことない人は観たらいいかも
なかなかいいミツメイってかエジフラになってるから
和服プレイがみたいなあ
戦国ものもよかった
戦国モノの続きが気になる…!
そしてもうちょっとしたらヅカですね。自分は見に行きました。
見ながらニヤニヤしっぱなしだったので見た事ない人は是非見てほしいです。
多分ニヤニヤすると思う。
ヅカのエジフラ見た
やっぱいい!てか泣き方がDVDより分かりやすくベソかいてる!
撃たれた腕を三角布で吊ってる姿だったけど、ムチの特訓で背中とかテーピングだらけでリアルに満身創痍だったらしい。普通の一本鞭だしなw
ヅカ見た、やっぱイイ!
続編で検事やらないかなー。
中の人事情で検事は難しいだろうけれど、やれるならやってほしいな
ルックスや演技もいいけど歌声もいい
二人がハモるシーンは本当に綺麗
検事2決定したらしいね
楽しみ過ぎる!!
来年の夏頃だろうか
ミツメイ要素多いといいな
おお、検事2来たのか
とりあえず冥たん出演決定の情報を待つか
ほんとに、ミツメイにとれる要素があると嬉しいな。
冥ちゃんに出番があって、いつも通りの掛け合いがあったらいいなあ。
でも舞台がひょうたん池だと、アメリカの検事は出る幕ないのかな。
これはしばらく、悶々とするしかなさそうだ。ワクワクしてきたw
今北
mgd!?!!!!!!!
ヤバい早朝からテンションMAXでもう二度寝できない
アルバム見返した写真くらいででも子冥の出番あるといいな〜
それか子冥によく似た姪っ子登場キボンヌ。春美と同い年だから子供成分補強で
今日一日ニヤニヤが止まらなかった。
よっしゃ、書きかけのSSを頑張る!
いつになるかは分からないけど!
ちょ、検事2まじ?ktkrwwwwwwww
なんだろう、大丈夫だろうか。すごい嬉しい反面、4みたいにいきなり期待を
裏切られる可能性も否定できないわけで…
なんか、素直に喜べない。浮かれちゃダメだ。
とりあえず、公式のみっちゃんが偉そうでいい!
メイたんでるのかなー?
コロシヤは出るの確定だから、ミツメイと3人で2-4の銃撃がらみの会話をしてほしいw
でも逆裁2のネタバレになりかねないから特に触れられなさそうだなぁ…
逆検2のみっちゃんは逆裁1を思わせる顔つきだな
原点に戻ったというか
自分の中で冥は登場確定だが、前回は美曇をくっちゃった感あるから出番減らされないか不安
>>327 年内に必ず一度は持ってこれると思う。
特別法廷に冥ちゃん出てきて御剣さんといつものじゃれ合いを見せてほしいなあ。
>>340 御剣の手でカタキが討てる!と思った。
正体に気づく場面がチラッとでもあれば嬉しい。
美雲と冥が仲良くしている(美雲が一方的に懐いている)場面も見たいな。
確かに1の評価から考えると冥の出番減らされそうで怖い。
ミツメイの絡みがちょっとでも見れれば嬉しいなあ。
逆検のプロモーション映像の冥の声が好きだったから、またあるといいな
特別法廷?の時は、少し低かったけど、CMの方の「ヒゲッ!」てのは可愛かった
検事2は女キャラが多いらしい
…もてすぎだろミッちゃん!
ライバルも女らしいし
ミツメイ的な意味では不安がありすぎて怖い…
うがった見方だが今更明確に誰かと恋愛関係にはしないっしょ。
新しいカプ派閥が一つできるだけ。
今までだってミツメイ以外のカプ派閥はあったわけだし、不安になる理由なぞどこにもない。
>>346が新たなカプに目覚めるのが不安というのなら……その、なんだ……今後ともミツメイを宜しくとしかw
逆裁ではハッキリ「ゲーム内では主人公には恋愛させない」と言ってるから、逆検も心配ないと思う
みっちゃんに色んな女が寄ってきてヤキモキする冥たんを妄想して楽しもうw
ヒマになったらwikiの編集にトライしてみようかと思っていたが
……やはりスレ開けないとダメか
このスレの分だけでも追加するべきか迷っている
2発売記念に最近無い本気のエロを書こうと思ったら
想像以上に長くなってしまってどうしようってなってるw
>>350 検事側は証拠の速やかなる提出を要求する!
>>350 長編上等
というかお願いします投下して下さい
>>349 このスレだけでも編集してもらえると嬉しい。
前スレ分は発見できたら自分がやらせてもらう。
>>350 超待ってる
保管庫が更新されてる!
ありがとう〜
>>353 感謝!!
出遅れた!と思って、右往左往しながら追加してみたけど
なんか間違っている気がする……書式とか。
>>350 待ってる!エロいやつを頼みます!!
楽しみだなあ
最近ミツメイ燃料が足りない
TGSの特別法廷でも冥ちゃん出番無かったみたいだしなー。
なんでか豪が(しかも声が若本さんだったらしい?)出たり
御剣の記憶が昔に逆戻り(20ぐらい?のころで有罪第一主義で若い頃の服着て登場)と
ネタ的には面白そうだったのに。
360 :
名無しさん@ビンキー:2010/09/24(金) 08:10:01 O
またかいな
同一人物の連投だと思うけど……、
ゲーム板の総合スレで冥ちゃんたたきまくってるバカなんとかなんないの?
放置でいいよ、スルースルー。
パタリロのバンコランとマライヒを見てたらなんかミツメイを思い出した
冥たんが少年と少女の狭間のような中性的な色っぽさがあるからかな
みつるぎの舞い
なげぇー…
ヅカ版エジフラが(自分としては)長過ぎてどんだけ書けば終わるんだって感じなんだが…
その癖エロが欠片もないチュー止まりなんだぜ
早く投下してぇ
頑張れ!待ってる!
予告してもらうと、待つ楽しみが増えていいね。
他にも何本か待っているけど、連載中のも含めて気長にお待ちしております。
検事2では推理対決ないのかな。
そもそも冥の登場すら怪しい…orz
しかも逆検1の10日後って、冥たんまだアレバストの裁判の真っ最中のような気がorzorz
アレバストも序審法廷を採用してれば終わってるかも。
もしかしたら、回想が今回もあるかもしれないし。
それに、前作で活躍させたキャラは、
チョイ役でも続投されることが多いのが逆転シリーズだし
ファンとしては1は嬉しい限りだったけど一応ヒロインは美雲だった筈で、それを
考えると横から掻っ攫っちゃった感は否めないわけで、その辺をかんがみると2での
扱いが非常に不安になるわけで…orz
本当、ちょい役でもいいから出て欲しい。
コロシヤでるんだから、あの時メイを撃ったのはキサマか!位御剣が言ってくれると嬉しい。
別に1でも美雲のヒロインの座をかっさらっちゃいないでしょ。
冥も美雲も十分活躍してたんだし、それはミツメイ好きの妄想がブーストしてるだけだと思うぞw
特別法廷でも登場はできなかったけど名前は出てたから本編登場の可能性はあると思うけどね。
ライバルという形ではないことだけは確かだろうけど。
思うに、ミツメイ好きこそ「冥の出番が〜」と言っているような気がする。
確かに逆検1でミツメイはいい思いしたから、気が引けるのも分かるけど
もっと胸を張っていいんじゃないかと思う。
冥は出ると思うし、もうちょっと楽しみに待とうや。
検事2発売決定記念に投下します。
・長いです
・成歩堂と真宵が登場しますがナルマヨ要素はありません。
374 :
その1:2010/10/04(月) 05:36:47 0
『導火線』
瀟洒なマンションの地下には無機質な空間が広がっている。
コンクリート壁で囲まれたその地下駐車場に、二人分の足音が響いていた。
狩魔冥は隣を歩く男のリードに任せて歩みを進める。
隣を心地良いスピードで進む御剣怜侍はこのマンションの住民だった。
テリトリー内のことなので、彼に全てを任せるのが一番合理的だろう。
自分をエスコートしてくれていた手が一瞬離れ、目の前の車のドアを開いた。
開かれた空間の中に身体を滑り込ませ、隣に乗り込んでくる彼を待つ。
「忘れ物はないだろうか」
運転席に腰を据えた御剣は、確認を取ってからエンジンを始動させた。
このまま駐車場を出て、数十分も走れば冥の自宅に着く。
道が混んでいることも考えられるが、それでも一時間はかからないだろう。
再び車を降りたとき、御剣との時間は終わりを告げる。
この時間を指してうまく言い換える言葉が、冥には思いつかなかった。
二人の休みが重なった日に待ち合わせ、映画や美術館やクラシックコンサートなどに足を運び、食事をしてから解散する。
食事の順番が前後することもあったし、映画や音楽鑑賞が御剣の部屋で行われることもあった。
今日は食事が先で、その後御剣の部屋で往年の映画のDVD観賞という順序だった。
そういった些細な違いはあるものの、基本的に二人で会ってから別れるまでの行動はあまり変わらない。
一般的にはこのような過ごし方をデートと呼ぶのかもしれない。
今は友人関係にある異性や、時には同性同士のこういった行動を簡単にデートと言う傾向があるのは知っている。
しかし冥にとって、この時間をデートと呼ぶには肝心な何かが抜けていた。
375 :
その2:2010/10/04(月) 05:37:48 0
休みの数日前になると御剣の方から誘いがかかる。冥はそれを受ける。
――どこかに行かないか。ええいいわよ。
それだけしか言葉は交わされない。
御剣がどういう意図で自分を誘っているのか、明言されたことは無かった。
もちろん誘ってくれているのだから嫌われているわけではないのは解る。
しかしただ単に、親しい友人として談笑したいだけなのか、それとも……。
冥の思考回路はけたたましい電子音で切断された。
狭い車の中だと、小さな機械から吐き出される音が余計煩く感じられる。
しかも音源が二つあるのだからたまったものではない。
冥は自分の鞄から呼び出し音の鳴る携帯電話を取り出しつつ、隣で同じように賑やかな物体取り出す御剣を見つめた。
「あなた、その珍妙な着信音、なんとかならないの?」
「珍妙とは聞き捨てならないな。この着信音はトノサマンの……」
「その話は二度聞いたわ。あのフケツでヒレツでフラチでウワキなマヌケにフヌケてニヤけたオトコに頼み込んで設定してもらったのでしょう?」
「私が矢張に頼みごとなどするものか。これはヤツが『日頃のお礼』として設定してくれたもので……」
「だから三度も聞きたくないわよ。電話に出ないの?」
「……君こそ出ないのか?」
二人は同時に軽く溜息をつき、それぞれ手にした小さな機械に耳を当てた。
けたたましい音が一瞬にして事切れる。
『あ、メイさん?! あたしあたし。あのねっ、大変なの。聞いて聞いて!』
376 :
その3:2010/10/04(月) 05:40:04 0
耳の中が静かになったのは一瞬だった。
けたたましさは機械音から人の声に代わり、冥は思わず顔を顰める。
「綾里真宵。何なの。もう少し静かに喋れないかしら」
『そんなコト言ってるバアイじゃ、ないんだってばー!!』
電話の向こうの真宵は冥の言うことを無視してさらにボリュームを上げた。
『あのね、落ち着いて聞いてね!』
真宵はそう言うと、間をおいた。
溜め置かれた時間が少々わざとらしい。
『あのね、御剣検事が、ついさっき逆ナンパされてたの!』
「………………え? 何ですって?」
予想のはるか斜め上を行く真宵の言葉に、冥はそう訊くのが精一杯だった。
『だからー、みつるぎ検事がさっき女の人に言い寄られてたの! すごく綺麗な女のひとだったよ!』
「……あなた、何を言ってるの……?」
『メイさん、悠長なことしてたらだめだよっ! みつるぎ検事が取られちゃうよッ!!
みつるぎ検事ああ見えてモテモテなんだからねっ!』
「何よそれ……レイジがそんなこと」
『と・に・か・く! 今すぐみつるぎ検事と会ってきたほうがいいよ! じゃあねっ!』
「待っ……」
静止の言葉が終わらぬうちに電話は切れていた。
溜息をつきながら隣を見ると、ちょうど電話を終えた御剣と目が合う。
「………」
「………」
お互い言いたい内容はわかっていたが、しばらく言葉が出てこない。
377 :
その4:2010/10/04(月) 05:41:01 0
先ほどの電話で、冥は真宵の向こうに別の声を聞いていた。
法廷で何度も聞いた、青く尖った人物の声。
真宵の声が大きすぎたので内容までは聞き取れなかったが、今日も青いスーツを着ているだろう男が、真宵の向こうで誰かに電話を掛けていたこと位は聞き取れた。
同じようなことが御剣の受けていた電話でも起こっていたはずだ。
すなわち、御剣に電話をかけてきた男の後ろから、霊媒師見習いの少女の声が聞こえてくる……。
「どうやら君の電話の相手は真宵くんだったようだな」
「あなたの方は、成歩堂龍一からね」
「うム。内容のほうも……」
「ほぼ同じでしょうね」
「君が、そこそこのいい男にデートに誘われていた、と成歩堂は言っていた」
「私は、あなたが綺麗な女性にさっき『逆ナンパ』されていた、と聞いたわ」
二人同時に、溜息が出た。
真宵と成歩堂が何を思ってこんな電話を二人に掛けてきたのか、推理すれば下衆な結論に辿り着きそうだが、あえてそうしたくは無かった。
少なくとも言えるのは、電話の内容は全くの嘘であるということ。
御剣が『さっき』誰かに言い寄られるはずがない。
今日はずっと、彼と一緒にいたのだから……。
「全く……。こんな面白くもない冗談を良く言えたものだわ」
携帯電話を鞄にしまいこみながら吐き捨てる冥に、御剣は少し口角を上げた。
「ほう。君はさっきの電話の件を『冗談』、つまり嘘であると結論付けたのか」
「当たり前でしょう。レイジは今日は私と一緒にいたじゃない」
「確かに、それは真宵くんの言葉を嘘と決定付ける一番の証拠だな」
378 :
その5:2010/10/04(月) 05:41:43 0
一度は始動していたはずのエンジンが止まっていた。
電話の最中に御剣が切ったのだろう。
しかし再びエンジンをかけなおす気配はない。
御剣は何かを一心に考えているように見える。
「レイジ。あなたもさっきの電話については真実とムジュンしているって結論なのよね?」
冥が尋ねると、御剣はその問いに肯定も否定もしないまま話を始めた。
「成歩堂は真宵くんと違って『今日の段階』で君が男に言い寄られていると言ったわけではない。
昨日の話をしたのかもしれない。昨日はお互い、忙しくて顔も見ていないからな」
確かに、同じ検事局内にいたにもかかわらず、昨日は顔を合わせていない。
昨日どころかもう何日もその状態だった。
しかしそれは逆に言えば仕事が詰まりすぎているからで……。
「何言ってるのよ。私は誰かにそんな誘いなんて……」
疑いの言葉らしきものを投げかけられていい気なんてしない。
思わず反論しようとした冥を御剣は片手を上げて制した。
「いや、すまない。君が仕事中に誰かの不埒な誘惑に引っかかるような人間ではないことは良くわかっている。
それに常に鞭を持っている君を誘う男はそう滅多にいない。
以上の理由から、先程の成歩堂からの電話は『嘘』だと結論付けられる」
謝罪。正しい結論。その結論を導いた理由。
全てに先手を打たれて、冥はもうそれ以上言うことがなくなってしまった。
どうせ嘘をつくならもっとしっかり段取りしてほしいものだ、と冥は思った。
こんなにすぐに暴かれるものではなく、隣にいる男がうろたえて慌てるくらいの。
霊媒師見習いはともかく、あの弁護士の方は御剣と何度も議論を交わしているはずだ。一筋縄ではいかないことくらい解っているはず。
それなのに、こんな陳腐な嘘を……。
379 :
その6:2010/10/04(月) 05:42:25 0
そこまで考えたところで、冥の理論は破綻した。
いくら重厚な嘘を重ねても、隣にいる七歳年上の検事がそれに騙されるはずがない。
同じ師匠に師事したのに、彼は一歩先に検事になった。はじめは一歩だった差が、気付けばもう追いつけないところまで広がっているように感じる。
そして、遅れを取ってもたついている冥を、御剣はさして気にしていないのかもしれない。
御剣がどういう意図で自分とプライベートな時間を過ごすのかはわからない。
しかし冥の方は、誘いを受けたらまず何を着ていくかを考えた。
美容院に行く時間はあるだろうかとスケジュールを見直したし、当日は待ち合わせの何時間も前に起きてシャワーを使ったり、パックをしたり、滅多に使わない高い香水を纏ったり……。
念入りに髪を整えて、選んでおいた服がおかしくないか何度も見直す。
外に見えることはない下着にまで気を使った。
それが大人の女として、異性と会う時のマナーだと思ったからだ。
そんな冥の苦労など気にもかけず、御剣は穏やかな顔で彼女をエスコートをして、子供を引率する教師のように玄関先まで送り届けて去っていく。
別れ際、手の甲に落とされる唇ひとつ取っても、嫌味なほどスマートだった。
冥は今までに何度もこれはデートなのかと自問自答したが、答えが出ないのは御剣が余りにも余裕すぎるからだ。
隣にいる御剣の態度は、自分が十三歳だったときと何も変わっていない。洗練されてはいるが、所詮はただのお守り。
子供を相手にしているつもりなのだろう。
きっと御剣は、誰かがどんな嘘をついても動揺なんてしないし、冥がどんなに身支度に気を使ってもそこに女性らしさを感じることなんて……。
「……まだ今の話には続きがあるのだが、話してもいいだろうか」
冥が結論に辿り着く寸前に、沈黙が破られた。
「続き……ですって?」
単なる不快な電話で片付けられる話だと思った。
これ以上どんな続きがあるのと言うのか……。
380 :
その7:2010/10/04(月) 05:43:26 0
冥が続行を許可すると、御剣はまるで法廷に立っているときのように、手振りを交えて話し始めた。
「確かに成歩堂が掛けてきた電話の内容は嘘だろう。
しかし、それはあくまで『今現在は事実ではない』というだけに過ぎないのではないだろうか」
「どういうこと?」
「つまりだな……」
言葉に詰まったようにごほんと咳払いをする、その御剣の仕草が、いつもと違ってそわそわしているように見えた。
「今後、君を誘う男が現れない保障はない」
「……え?」
「成歩堂は『いつ』君が口説かれていたのか時間を指定しなかった。
それが今現在より過去のことなら嘘だと解るが、未来の話となると全くの嘘ではなくなる。そうではないか?」
そんなことを聞かれても答えられるわけがない。
冥の沈黙を肯定と取ったのか、御剣はさらに話を続けた。
「君自身は気付いていないかもしれないが、君はとても魅力的な女性だ。隣に立てることを誇りに思うほどに。
そんな君がいつまでも放って置かれるわけがない。
たとえ君が拒否しても、鞭を乗り越えて奪いにくる男がこの先現れるかもしれない。
そんな未来はさほど遠くないように思うのだ」
畳み掛けてくる言葉の一つ一つがいつになく甘く、冥の鼓動を急速に支配する。
途中までは必死に抑えたが、後は納まるのを待つしかなかった。
何を言ってるのこの男は。
こんな狭いところで、歯の浮くような青臭い台詞……。
反則よ。
「それで……」
胸が落ち着くまで、ゆうに二分はかかったかもしれない。
冥がやっとの思いで搾り出した声は酷く掠れていた。
「それで、レイジは、自分が出した結論に対してどういう感想を持ったの?」
381 :
その8:2010/10/04(月) 05:45:12 0
「感想か。そうだな……。素直に答えるならば、嫉妬した。未来の君と、君を攫う男に」
「嫉妬?」
彼の口から零れ落ちた言葉に、冥は一瞬ポカンとしてしまう。
しかしその言葉とは裏腹に、目の前の御剣は涼しい顔をしていた。
まるで「面白いことを口にしてみただけで深い意味などない」とでも言いたげに見える。
「嘘ばっかり。嫉妬しているようには全然見えないわ」
振り回されている気がして面白くない。その感情が言葉尻に怒りとして混じった。
しかし御剣は相変わらず涼しい顔で「そうだろうか」と聞き返す。
「そうよ」
今度こそ冥は御剣から顔を反らした。
いつだって自分は、この男の一挙手一投足に振り回されている。
今さっき、鼓動が制御できなくなったように。
もう何年も前からずっとだ。
先に検事になっていつもずっと先をいくこの男の後を、バタバタ蜿きながら着いていく。
気にも留められないのにメイクの具合を調節し、ブラウスの皺を気にして、面倒臭い靴を履く。
そんなことをしているのは一体誰のため……?
「――――?!」
懊悩の途中で、強く身体を引き寄せられた。
あっという間に顎を捉えられ、そのまま唇を塞がれる。
抵抗しようとした冥の両手首は御剣に押さえ込まれ、キスは深度を増した。
絡みついてくる舌から逃れられず、なされるがまま受け入れるしかない。
唇が離れても、手首の拘束が解かれることはなかった。
「どうして、こんな……」
冥が息も絶え絶えにそう聞くと、御剣は答えた。
「……少なくともこのぐらいは嫉妬している」
382 :
その9:2010/10/04(月) 05:46:02 0
「レイジ……」
「わかってもらえたようだな」
手首の拘束がそっと解かれた。
それでも動くことさえ出来ない冥の耳元に御剣の唇が近づく。
火照った耳朶に触れそうな位置で、囁かれた言葉。
「もう一度、君を部屋までエスコートしても構わないだろうか」
******************
おぼつかない足取りで御剣の部屋の前まで戻り、二人で玄関をくぐる。
マンションにしては広めのその空間で、御剣はまだ靴も脱いでいない冥の足元を空中に攫った。
玄関を上がりきったところでその足から靴を剥ぎ取るように脱がせ、下に放り投げる。
腕にかかる重みを確かめながらつい先刻まで過ごしていたリビングを通り過ぎ、その奥の部屋へ進んだ。
抱えていた華奢な身体をベッドに横たえ、そのまま組み敷いて唇を奪う。
「んっ……」
長いキスの合間に、触れ合った唇の隙間から吐息が漏れた。
唇を離した後、ブラウスのボタンを少し開け、白い肌を露出させる。
そのまま手を中に差し入れようとしたところで、動きが止められた。
「……待って」
冥のか細い指が御剣の腕を掴む。
「申し訳ないが、待てない」
即刻却下。
それでも冥は頭を横に振って抵抗した。
「あの、シャワーを……」
「構わない。このままでいい」
「でも……」
「では、言い方を変えよう。……このままがいい」
規制防止支援
身体を覆っていた布を全て取り去ると生まれたままの姿が剥き出しになる。
予想以上になまめかしく美しい身体に、御剣は思わず見惚れた。
しかし冥はその視線を遮るように身体を手で覆い隠す。
「隠さずに見せてほしいのだが」
「嫌っ」
冥はただただ、首を横に振るだけだった。
羞恥心と不安からか、華奢な肩が震えている。
「君を部屋に呼ぶ度に、本当はこうしたかった。願いが叶って気持ちが急いている。済まない」
ここまで来て止められる筈が無かった。
心の中にあるものを全て打ち明けて、懇願するしかない。
「こんな気持ちはずっと隠し通そうと思ったが無理だった。
日に日に綺麗になる君を目の前にして、いつまでも年上ぶった検事ではいられないのだ」
「………」
「続けさせてくれないだろうか」
返事を聞くかわりに、抱きしめて唇を交わした。
今度はすんなりと舌の侵入を許した冥から、合意のサインを感じ取る。
柔らかな白い胸に唇を落とし、色づいた頭頂部を口に含むと、組み敷いた身体がびくんと動いた。
そのままゆっくり舌を動かすと、冥の表情が次第に乱れていく。
「んっ……」
冥の形の良い唇から吐息とともにかすかな声が漏れ、御剣の理性をくすぐった。
硬く膨れるまで舌先で弄んでから口を離すと、もっと下へ触れたくなる。
見事なカーブを描く腰を経由してすらりとした脚に辿り着き、それを開いて間に自分の身体を滑り込ませた。
一度引き寄せてキスをしてから、茂みの中を静かに探る。
「やっ……! そこ」
ある部分に触れたところで、冥は激しく反応した。
そのポイントを丹念に擦り上げる。
「やっ……あっ…んっ……駄目っ」
刺激する度に引き出される甘い声が、御剣の行為を次第にエスカレートさせていった。
撫で上げるだけだった指を、中に侵入させる。
「嫌っ……!」
まずは内側の、絡みつくような感覚を味わった。
ゆっくりとほぐし、かき混ぜる。
指がほんのり濡れ始め、それが溢れてくるまで丹念に愛撫を続けた。
「聞こえるか」
溢れる蜜で生まれた音を、わざと聞かせるように泡立てる。
「んっ……もう、嫌っ……」
嫌と言うのは口だけで、冥はすっかりされるがままだ。
駄目と言いながら漏れる熱い吐息が、煽りだとしか思えない。
頬を染め、涙を浮かべながら悩ましげに悶える冥を見下ろしながら、御剣は屹立する欲に耐えられなくなってきた。
「冥」
指を引き抜き、名前を呼んで、口付ける。
大きくなった先端を、先程まで指が探っていた入り口に押し当て、軽く擦った。
冥の身体から染み出した液体が全体に絡みつき、卑猥な音を立てる。
「レイジっ……」
息も絶え絶えに自分を呼ぶ彼女を抱きしめながら十分に慣らした後、そのまま押し広げるように挿し入れた。
「……っ、痛っ!」
割って入った瞬間、冥の顔に苦悩が浮かぶ。
深く腰を進めるほどその表情はさらに険しくなり、シーツを握る彼女の指が力みで真っ白になった。
未経験かどうかは聞かなくても解る。
痛みに耐える冥には申し訳ないと思いながら、御剣は喜びで心が震えた。
冥の中に己を納めきり、しばらくそのまま内部の感触を堪能する。
初めて他人の侵入を許したその部位は、御剣をきつく締め上げていた。
物理的な快楽と心理的な快楽で早くも理性を手放しそうになる。
「動いてもいいだろうか」
腕の中でじっと耐えている冥にそう訊くと、なんとも不安げな表情を返された。
「……無理難題を言っているのはわかっている。済まない」
御剣の問いに対し、冥は是非を示さなかった。
ただ潤んだ瞳で見上げながら、震える声でこう言った。
「私とこうなったことを、あなたは嬉しく思ってくれる……?」
「嬉しいに決まっているだろう……!」
細い腰を持ち上げ、身体の芯に向かって幾度も突いた。
悲鳴のような声が上がり、ベッドの軋みと共鳴する。
繋がった部分から何かが溢れ、動くたびに粘りつきながら淫らな音を響かせた。
締め付けられる快感に、限界が身体を駆け上がってくる。
衝動が溢れる寸前で己を引き抜くと、ほぼ同時に熱く滾った欲望が放出され、それは冥の胸から腹を派手に白く汚した。
冥の姿はバスルームに消えてしまった。
もっと余韻を楽しみたかったが、色事の名残を残すベッドシーツを見て、冥がそこへ駆け込んだのも無理はないと思った。
真っ白な布の上に残る、初めての証。
同じ色で染まった身体を、拭き清めただけでは心許ないのだろう。
かすかに聞こえるシャワーの音に耳を傾けながら、成歩堂と真宵が掛けてきた電話を思い出した。
あれはただの下世話な悪戯だったのかもしれないし、もう少し深い意図があったのかもしれない。
そんなことは解らないが、ただ、自分の気持ちを打ち明けるきっかけになったことは確かだった。
二人だけで会うとき、冥はいつも一部の隙も見せない。
いつの間にか大人の女性の色香を纏っていて、そんなものをどこで身に着けてきたんだろうと会うたびに驚いた。
時には、彼女にこんな表情を教え込む誰かが他にいるのではないかと、一人で煩悶したこともある。
自分の方が彼女より七歳も上であるというプライドだけで紳士的な態度を保っていたが、限界だった。
このままではいつまでもただの同僚として終わるか、もっと可能性が高く最悪な結果として、合意無しに押し倒すようなことをしでかしたかもしれない。
それほど気持ちが翻弄されていた。
――不本意ながら成歩堂たちには感謝しなければならないな。
そう思いながら御剣は乱れたシーツをベッドから引き剥がした。
それを目にして、必要以上に照れ屋な彼女が困惑しないように。
以上です。
支援ありがとうございました。
GJ!
萌え作品ありがとう!
ニヤニヤが止まらないw
GJ!
うひょー超GJ!
「その8」の一番最後の御剣のセリフで
髪の毛禿げるほど萌えた。
久々の投下ありがとう。待ってました!
萌えたー!
月曜だと言うのに、一日中幸せな気持ちだった。ありがとう!
「……このままがいい」とか、急いている御剣がたまらん。
GJ!
二人とも初々しくていいですな
wikiをちょこちょこといじってたら、荒らし対策エラーになってしまった。
2010/10/04のページは作ったので、誰かメニューに入れておいて下さい。
編集→メニューの編集、で出来ます。
>>394 保管庫編集ありがとう
メニューいれといた
初めてだったけど説明のおかげでwikiいじれたww
wikiの管理人さんはどこへ行ってしまったのだろう
wikiは誰でもいじれるのが特長なんだから
決まった管理人がいなくてもいい別にいいと思うよ
気づいた人がその都度編集すればいいだけのこと
SS投下します。
※エロシーンほとんどなし
※冥タンのお誕生日話
400 :
1:2010/10/07(木) 11:40:27 0
筒井筒
がちゃり、と短い金属音がした。
目の前のドアが開かれる。
輝く綺麗な髪が覗いた時、全員で声を揃えた。
「おめでとう!!」
渡された花束を両手で抱え、冥は戸惑ったように返す。
「あ、ありがとう」
先日20歳を迎えた冥の誕生会をやろうと言い出したのは真宵くんだ。
会場は成歩堂の事務所に設定し、気の置けないメンバーを召集。
冥だけに一時間遅い集合時間を教え、その間に殺風景な事務所を皆で飾り立て、真打のご登場を待っていた。
本日のヒロインは、その役割に相応しい格好をしていた。
薄い水色のフリルがあしらわれたワンピースに、華奢な靴。
「おい。狩魔検事が珍しくあんな格好してきてくれたんだから何か言ってやったら?」
思わず見蕩れていると、青いスーツに肘をつつかれた。
「彼女なんだろ。一応」
成歩堂がニヤっと笑う。
「一応では無く、きちんとした交際だ」
「だったらなおさら、ちゃんと褒めろよ」
そんなことは言われなくてもわかっている。
「メ……」
401 :
2:2010/10/07(木) 11:41:11 0
「メイちゃん、ちょおおおぉーーーーーカワイイ!!」
言おうと思っていたセリフを、黄色い男にかっ攫われた。
……おのれ矢張。
「あー、ヤッパリさんKYだね」
「KYだな」
「KYッスね」
真宵くんと成歩堂と糸鋸刑事がそろって溜息をつく。
「何なのだ、その”けーわい”とは」
「キングオブ・ヤハリの略だよ」
「金が無くて・弱っちゃったの略じゃなかったっけ?」
「給料・よこせの略ッスよ」
君たち・やめたまえ。
――褒めるタイミングを失ってしまった。
思っていることを上手く口に出せないこの性格が忌々しい。
ひとたび法廷に立てば、どんなに過酷な舌戦でも怯まず太刀打ち出来るのに。
思えば告白した時も
「今後は恋人として、そのようなアレな、交際を……」
としどろもどろになりながら言うことしかできなかった。
付き合い始めてからも「腕を組んでほしい」と言えず、ぎこちない咳払いをして腕をずらして見せるのが精一杯だった。
そして、喜んで華奢な腕を絡ませてくれた冥を脳裏に描くだけで、額から汗が出てきて冷静ではいられなってしまう。
成歩堂に促される前に、矢張に先を越される前に、誰よりも先に自分が褒めたかった。
今日の君はかわいい。いや、いつもかわいい。世界で一番かわいい。
――超、かわいい。
402 :
3:2010/10/07(木) 11:42:36 0
「レイジ!」
さんざん心を翻弄する、罪作りな恋人がやってきた。
「ねぇ、あなたからはもらえないのかしら。プレゼント」
「贈り物は自分から催促するものではない」
「いいじゃないの一年に一回くらい」
ポケットに入れてあった小さな箱を渡す。
「ネックレス?」
「この間欲しがっていただろう」
「ありがとう!」
将来指輪を贈っても、君は同じ返事をくれるだろうか。
「日本では20歳で成人なのよ」
「そんなことは知っている」
冥は周りで談笑している他の者たちをさっと見回し、耳元に唇を寄せた。
「私はいつまでコドモでいればいいのかしら?」
一番先に褒めたかった、などと。
そんなスケールの小さいことはもうどうでも良くなった。
403 :
4:2010/10/07(木) 11:43:25 0
パーティーから開放されたのは、日付が変わる頃だった。
次の日は朝から仕事だったが、それは何の妨げにもならない。
自分の腕の下で、最も大切な存在が名実共に大人になって行く様を、余すことなく脳髄に叩き込めたことを誇りに思う。
夜通しの行為に疲れ果て、束の間の微睡みに落ちる。
再び目を開けると、一晩で妖艶さを上乗せした彼女が、贈ったネックレスを身に着けて微笑んでいた。
「仕事場に着けていくのは派手かしら。どう?」
こういう時には言ったほうがいいのだろうか。
――超、かわいい。
言えそうもない。
自分の性格上、今の内から考え、鍛錬を積んでおかなければならないだろう。
君に指輪を贈る時の台詞を。
■end■
404 :
399:2010/10/07(木) 11:44:07 0
短くてごめん。
おわりです。
朴訥な御剣GJ!
個人的にKYから君たち・やめたまえの流れでフイタw
KYについて好き勝手言ってるのが、非常にらしくてワロタ
>395
ありがとう!
そして新規ページは作れるものの、メニュー編集はまだ出来ないっぽい…
2010/10/07のページは作ったので、あとはヨロシク。
筒井筒という古風なタイトルが妙にしっくりくる。御剣の心の声のリズムがよくて読みやすい。愉快な仲間達の雰囲気も冥のウキウキ加減も上手く表現されている
まあ色々批評っぽい事を言ってみるが、纏めると二言だ
萌えた!GJ!
wikiメニュー追加したー。
>>408乙
いつの間にか投下作品があんなにあったんだとびっくりした。
ミツメイは
・狩魔邸で過ごしてた時期(冥がロリ)
・2-4とか3-5のあと(逆裁2〜3の時期)
・検事の後(3のあと)
などなど、想像できるポイントが豊富でいい。
>>406、408
乙
幼なじみ設定にお互い名前呼びするのもいい
爺ちゃん婆ちゃんになる頃この二人はどんな風になってるんだろう
豪パパ検事やってたから、ずっと検事やってそう。
試しに60の御剣想像してみたが……こりゃ、ラスボスだわ、確実に
しかもその隣には鞭を構えた奥様が…
年寄りになる前に
どっちかまたは二人とも死んでそう
美人薄命
最初は苦手だったこの二人に萌えて、思わず書いてしまいました。
まだクリアしていないゲームもありますので、ムジュンがあったらすみません。
長いわりにエロはあっさり、幼い頃から御剣一筋のメイです。
417 :
1:2010/10/12(火) 19:28:23 0
その日、帰国したばかりの狩魔冥は、御剣の執務室に顔を出した。
「弟」弟子の御剣は外出中であり、その後直帰の予定とのことだった。
糸鋸刑事のバツの悪そうな表情と、捜査の相棒が留守番という事実が引っかかり
鞭を用いたところ、「お見合い紛いの会食ッス」と白状した。
検事・御剣怜侍を気に入り、ぜひ娘や知人のお嬢さんを紹介したいという
話は時々ある。九九パーセントは断わるのだが、今回は立場上外せない
席だったそうだ。
冥は「弟」弟子のマンションに押しかけていた。
「ヒゲから、渡すように頼まれたのよ」
と、執務室から無理矢理ぶんどってきた封筒を口実に。冥が糸鋸のために働くと
いうムジュンは受け付けない、まさか久々に顔を見る「姉」弟子を労うことなく
追い返すつもりは無いわよね、という言外の圧力に負け、御剣は冥を自分の部屋に
渋々といった体で招き入れた。
「珍しい紅茶を入手したところだ。ご馳走しよう」
御剣は一人で帰宅しており、冥はその現実に安堵していた。
通された客間のソファに腰を下ろす。御剣の執務室同様に整えられた部屋だが、
女の影の有無など判断出来なかった。
ある決意があり、今日はこの部屋を訪れていた。冥は焦っていた。同じ道をお互い
高めあって行ける最高の相手が目の前にいるというのに、一旦現場を離れてしまうと、
自分は御剣にとってはただの子どもだ。相手にされない。それが口惜しい。
飲み終えたら帰らねばならない心境のせいで用意された紅茶の味の差はよく判らな
かったが、適当に褒めておいた。
「仕事の話を聞きたいわ」
事件の話題ならもっと長く、この部屋にいられる。が、御剣は拒否した。
「止めておこう。冥とこの件の話をするには差支えがある」
まさか自分の父が過去に絡んだ事件では……と想像が頭の中を巡る。その思考を
読み取ったのか、御剣は慌てて付け加えた。
「罪状に、その……婦女暴行が入っているのだ」
418 :
2:2010/10/12(火) 19:30:49 0
「判例なら数え切れない程、読み下してるわ。私は性犯罪は一度も扱ったこと無い
けれど。どんな事件なのかしら」
「気にすることは無い。キミがいくら優秀でも、未成年の女性検事が担当することは
ないだろう」
「そんな発言をするあなた自身は余程自慢出来る立場なのね?どれだけ女性を
泣かせてきたのかしら」
証言者の女性の立場を弱く見せるためには、歯の浮くようなセリフも辞さない。
今日だって紹介された女性に愛想の一つも言ったかもしれない。
御剣の過去の女性関係は一切知らない。が、無い訳はないと思う。
「泣かせた覚えは無いが……」
「聞いてみたいわ。天才御剣検事の恋愛話を。引く手数多、デートのお誘いで
さぞやお忙しいんでしょうね」
冥のあてつけに御剣は迷惑そうな顔をした。あまりこの手の話題は得意では
ないのだ。それでも、余裕を持ってこう切り返した。
「ご想像にお任せする。それに数え方によって変わるのではないだろうか。
もし、一緒にお茶を楽しんだだけでカウントする人間がいるなら……私は
世の女性の敵であろうな」
自分のヤキモチを見透かすかのような言葉に、冥は唇を噛んだ。御剣は自分の
気持ちを知っている。わかっていて、突き放しているのだと感じた。
もう隠す理由など無いだろう。迷った挙句、メイは口を開いた。
「レイジ、同じ検事として、お願いがあるのだけど」
御剣は目だけ動かしてメイを見つめ返した。
何度も口にするのを躊躇って来た。可能なら、一生言わずに済ませたかった。
「私を……大人にして」
口にするのは屈辱的だった。一度も男性経験が無い。そのことが、有罪無罪を
左右したとは思えないが、理解出来ない男女の恋愛感情が絡む事件は全て想像で
補って来たのだ。
何歳になれば、自分を大人の女として見て貰えるのだろう。生まれたのが遅いと
いう理由だけで、御剣の同世代の女に取られるのは我慢ならなかった。その感情は、
自然に生まれ育まれたものだ。
419 :
3:2010/10/12(火) 19:32:46 0
御剣は絶句していた。珍しく目を逸らされる。が、すぐに気を取り直して、
「命知らずなボーイフレンドの二人や三人、いるものだと思っていた」
「無理に決まってるでしょう……。違うわ、私だって言い寄られた経験は
何度かある。でも!」
冥はビシリと目の前の弟弟子に指を突きつけた。
「ごく身近にカンペキな男がいるのに、十三歳から法曹界に身を置く私が、
同年代の子どもを相手にするなんてバカなこと、天地がひっくり返っても
ありえない。レイジさえいなければ他に適当な相手で手を打ってたわ」
皮肉だった。カンペキを持ってよしとする狩魔の血脈に倣おうとすればする程、
雁字搦めになる。御剣に相性の良い交際相手がいるなら諦めたかもしれないが、
彼は恋愛体質ではない。身内の冥に対して甘い言葉をくれることも無かった。
「協力して欲しいの。今後、レイプ事件を取り扱うことがあっても、私には
正しく理解出来ないわ。私はカンペキに勝利したい」
仕事にプラスになるというのは口実だ。待ってたのに、一度もそんなそぶりは
無かったからこうして求めている。年下の、女の自分が。
「むしろこの私で手を打つなど、カンペキ、には程遠いと思うが」
御剣の返事はそっけないものだった。一世一代の告白をバッサリと切り捨てる。
「その理屈が正しければ、検事局は犯罪経験者の集団になるではないか。それに、
性的な経験など、個人的な感想を言わせて貰えば、たいした問題ではない。
『こんなものか』だ」
「なんですって?」
「たかだかこの程度の快楽の為に人は犯罪に走り、嘘を吐き、騙されるものかと
私には理解出来ない。個人差がある。経験も主観も不要だ。狩魔冥、連絡も無く
突然部屋に訪れて、何を血迷って……」
「私は常に正気で冷静だわ。幼い頃からレイジしか目に入らなかった。初めての
相手はレイジだって決めてたの!」
とうとう言ってしまった。狩魔の、天才検事の体裁など地に落ちた。感情的で
恥ずかしい少女趣味の塊の自分をさらけ出し、御剣の前から消えたくなる。
「帰るわ」
立ち上がった冥は、すかさず両肩を押さえつけられ、再びソファに戻された。
まだ自分を侮辱し足りないのか、と怒りが湧いてくる。が、御剣の腕が背中に
回り、身体を押し付けられ息を飲んだ。
420 :
4:2010/10/12(火) 19:36:01 0
「すまなかった」
「……何に対してかしら」
「キミの口から言わせてしまったことだ。だが、わかって欲しい。先生の娘で、
七歳も年下で妹のように育った未成年の女の子を口説くなど、私の立場が……」
「バカの、バカによる、バカ中心的でバカげた考えだわ……!」
そんな見栄の為に、自分は苦しんで来たのかと思うと腹が立つ。
「この程度の女心も解さない人間が天才検事だなんて笑わせるわ。どれだけ
私がレイジを好きか想像したこと無いくせに、私を試すなんてナマイキよ」
鞭に手を伸ばせなかったので、ぽかぽかと叩く。御剣は無視して唇を重ねて来た。
舌先が歯列を撫で、冥の身体がピクンと震える。さらに侵入して来て、逃げようと
する身体同様、追い詰めるように冥の舌に絡まった。すっかり頭の中が真っ白に
なり、強引なキスだけで気が飛びかけた。
「真実に辿りつく喜びに匹敵する幸福が、この世にはあるのだな」
冷静沈着を絵に描いたような男には珍しく、熱っぽい目が冥を包み込む。
ずっと望んでいたことなのに、御剣から女性として見られる戸惑いで眩暈がした。
夢うつつの目で冥は言った。
「豪華な食事も、花束もプレゼントもいらないわ」
御剣の性格なら、カンペキを求め、自分を気遣って日を改めるに違いない。
もう待つのは嫌だった。
「どんな舞台と小道具を揃えても、肝心の私はカンペキではないのだから」
自分は子どもで、何も知らない。どんな失態を見せることになるか。
「ここは法廷ではない。私と二人だけの時は、狩魔でも検事でもなく、ただの
一人の女の子で構わない」
御剣は切り替えたのだろう。冥から身体を離すと、腕を組んで見下ろした。
「それもなんだか不満だわ」
「女心とは、難しいものだな」
「そうやって私以外の女性も傷つけて……きゃあ!」
突然足元をすくわれ抱きかかえられていた。すぐ近くに御剣の顔がある。
「事件洗い直しの協力に感謝しよう」
どこか楽しげな口調に、冥の背中がヒヤリとした。御剣の取り扱う事件とは、
どんな内容なのだろう。絶対にヒレツな行為はさせない。いや、レイジに限って
そんなことは……。心細さと絶望が募るまま、冥は寝室に運ばれていた。
421 :
5:2010/10/12(火) 19:38:23 0
壁に押し付けられ乱暴なキスを受けながら、身に着けていた服が御剣の手に
よって脱がされていく。せめてシャワーを、と心の中で望んだが、レイプ
事件の再現ならそれは叶わないのだろう。
「乱暴な真似は許さないわよ」
「努力はしよう」
言葉とは裏腹に、御剣は鞭を両手で掴んで顔の前でピシリと音を鳴らす。
「怯えることは無い。ベッドの上で使われては敵わないからな」
御剣は身を竦ませる冥の腕を捕まえると、両手首を揃えて鞭で縛り付けた。
「レイジ!」
止めて、という悲鳴が出かかる。自分が長年焦がれていた御剣怜侍という男は、
裁きの場と寝室では別人なのかもしれない。自分が勝手に美化していただけで。
首筋に唇が這い回り、下着の取り払われた胸に指が掛かる。手の自由を奪われ
屈辱的なのに思わず溜め息が漏れていた。
「メイ、キミはカンペキだ」
形の良い冥の胸を御剣の指が撫で回す。当然だ。プロポーションは勿論、
パーツ一つ取っても自信があった。御剣に触れられているだけで身体が
熱くなる。褒められて嬉しいのに、
「どなたと比べていらっしゃるのかしら」
憎まれ口を叩く。手馴れた御剣にもイラついていた。
「比べるまでもない。メイの頭脳までは望まないが、活字を読む習慣すら……」
「この状況で他の女を思い浮かべるなんて、恥を知りなさい」
結ばれた手で、そのまま御剣を小突く。自分で挑発したのだろうが、と御剣は
小声で不満を述べた。
「美しく育っていくメイを、私は見ているしかなかったのだ。七歳も年下の
女の子に恋愛感情を持つなど、まるで変態ではないか」
「聞くに堪えないわね。意気地無しの言い訳……や、あぁっ」
胸の先端を甘噛みされ声が上ずる。胸に顔を埋められたまま下半身に伸びた指が
下着の上から秘裂を撫で、冥は腰を浮かせた。甘い吐息を隠し切れない期待通りの
冥の反応に、御剣はニヤリとほくそ笑む。
ナマイキな、という反感は、その優しい愛撫で薄れた。
422 :
6:2010/10/12(火) 19:41:40 0
「間に合って良かった。他の男に奪われるのをずっと恐れていた」
同じ心配を抱えていたのだ、と冥は御剣のすることを目で追いながら嬉しく思う。
御剣が膝をつき、冥の下着が引き下ろされた。またも止めてという声は飲み込まれる。
繊細な身体の中心部を、御剣の優しい指と荒々しい熱い舌が這った。もたらされる快感に
ガクガクと震え、立っていられなくなると、ようやく冥はベッドに寝かされた。
言論が武器の自分が翻弄され言葉を失うのは決して不快ではなかった。
言葉の代わりに、大好きな相手が自分を可愛がり、褒めてくれたからだ。
世間一般的な十八歳の女の子と冥の人生はかけ離れているが、御剣なら全てを
認めて受け止めてくれる。
縛られていた手の鞭は解かれ、自由になった。冥はおずおずと御剣の首に手を回す。
何をされても気持ち良くなれた。法廷では決してしない顔を見せる羞恥すらも幸せだった。
が、「女性に負担が少ない体位だ」と御剣の上に抱きかかえられて冥はキレた。
どこの誰を相手にそんな実験を、と拗ねる冥を御剣は宥める。さらに危険を察した
御剣が、鞭を部屋の隅に放り投げてしまったので歯軋りした。ずっと御剣が好き
だった筈なのに、照れ隠しと恐怖から冥は負けず嫌いを発揮する。
「悔しい。私はずっとレイジを待ってたのに、レイジだけなのに、レイジは
私を子ども扱いして、他の女と……」
過去に御剣に愛された女たちの存在が許せなかった。プライドの高さは自覚は
あったが、冥は自分がこれほど御剣個人に対して嫉妬深いとは今まで気付かな
かった。怒りで興奮状態に陥り、泣きそうになる。冷静な冥はどこにもいない。
「今夜はやめておこう」
紳士的な態度も優しい言葉も、返ってシャクに触る。
「ナマイキだわ。それを決めるのはあなたじゃない、この私よ」
もし他の男性なら相手のプライドを傷つけて終わるに違いなかったが、冥の
言動に免疫がある御剣は、気が済むまで不安や不満を吐き出させた。
「他に言いたいことは?」
「……ないわ」
「いい子だ」
御剣の手が冥の髪を撫でたので、またも冥は逆上しそうになった。
「子ども扱いは許さない!」
「今夜は私が、メイを大人にするのでは?」
御剣の返しに、冥は反論の言葉を棄てる。大人しく顔を御剣の肩に預けた。
423 :
7:2010/10/12(火) 19:43:53 0
冥が逃げ出さなかったのは、御剣だからだ。長年のライバルを前に、弱い自分を
さらけ出すなんて自尊心が許さない。
もし途中で冥が耐えられなかったら、言えばいつでも止めると御剣は言った。
「この私が弱音を吐く前提で話をしないで欲しいわね」
「弱音を吐くメイもさぞ可愛らしいと……こら、暴れるな。往生際が悪いぞ」
「私は、あなたより七歳も年下なのよ!丁寧に扱いなさい」
「ムロン、そのつもりだ」
細い腰を支えられ、教えられるままに冥は腰を落として行った。
心の中で、懸命に自分に言い聞かせる。
自分は狩魔の娘。これっぽっちの痛み耐えられるわ。大好きなレイジを全部
受け入れてみせる。
なぜ御剣が自分にこんな酷いことをするのか、自分の身体のどこにあんなもの
が本当に入るのか、理解出来ないけれどたいしたことないと言う顔で堪えた。
パニックになりかける冥を、御剣は最初は冷静にリードしていたと思う。
優しい言葉をかけてくれるが、冥は限界だった。
「レイジ、嫌っ……怖い……!」
肢体をさらす恥ずかしさや、痛みを伴う行為を受け入れなければいけないなら、
大人になどならなくて結構。息も出来ないほどそこは熱くてきつくて、呼吸も
荒く泣きそうな自分を御剣は楽しげに観察している。理不尽で屈辱だった。
目線が絡まりあった。必死で訴える冥を見つめ返す御剣の目つきは、恐ろしい
ほど妖しい色気を含んでいた。身動きが取れなくなる。
言えば止めると請合った筈のその相手は、「すまない」と短く謝った。
理解出来なかった。
その直後、激しく突き上げる振動が冥を襲った。
あまりの激しさに逆らうことは許されず、ただ流され耐えるしかなかった。
424 :
8:2010/10/12(火) 19:47:59 0
御剣が自身を引き抜いて、放心状態の冥に改めて謝ったが、しばらく冥は怒って口も
聞かなかった。指一本触らせるどころか、ベッドから御剣を追い出すと、一人シーツに
包まって背を向けてピリピリしていた。
「冥が可愛くて我慢出来なかったのだ」と御剣は褒め讃えたが、そんな甘い
言葉で機嫌が直る訳がない。混乱で涙ぐみ、その後は恥ずかしがっているだけ
なのは御剣にはお見通しで、本気で心配していない態度も不愉快だった。
「セックスの良さは理解出来ないけど、一つだけ判ったことがあるわ」
冥は感慨深そうな顔で御剣に話しかける。あまりにストレートな感想にショック
を受けつつも御剣は聞き返した。
「何が判ったのだ?」
「犯罪者の心理が」
物騒な発言に御剣は耳を疑った。検事が一体、何を言い出すのだ、と。冥は
御剣の下半身に手を伸ばして来た。
「『コレ』を誰か他の女に奪われるくらいなら、あなたもその女も殺す。勿論
狩魔の名にかけて、カンペキな完全犯罪よ。絶対に許さない」
冥がその想像で半ギレ状態になり「コレ」を握り直そうとするので、御剣は慌てて
その手を引き離した。発信機を始め、あらゆる調査手段を用いて御剣を監視するに
違いない。狩魔の名前は置いといて、性格的にやりかねない気がして来た。
「その心配は不要だ」
「私は、嫌だと言ったわ。約束も守れない人の言葉に何の意味があるのかしら?」
この件について、先ほどから御剣は責められていた。何を言っても冷たく「よくも
そんな言い訳を」と一蹴されるので、謝罪の言葉も尽きていた。女性の機嫌を取る、
あるいは円満に別れることは、喋りが商売の御剣なら本気を出さずとも可能だ。
が、この弁の立つ年下の恋人は一筋縄ではいかない。
「私も、一つ認識を改める気になったことがあるのだが」
「自分が言ったことも守れない情けない男だという自覚かしら」
冥は呆れた表情で、脱がされた服を拾い上げた。
「決して同情も弁護するつもりもないが、この快楽を得る為に犯罪に走り、嘘を
吐き、騙される心情も……多少、わからなくもないというか。メイを抱いてみて、
その素晴らしさを実感したのだ」
過去の経験の「こんなものか」という感想は、冥によって書き換えられていた。
我を忘れるとはこのことで、危うく破滅願望すら芽生えそうだった。
425 :
9:2010/10/12(火) 19:50:44 0
その冥は、御剣の熱っぽい称賛に絶句し、顔を赤らめていたが、すぐに普段通りの
クールな表情を取り戻した。
「たまに気が向いたら、相手にしてあげなくもないわ」
これで終わり、という線引きだった。検事の狩魔冥に戻るのだ。
が、まだ御剣の方は納得していなかった。冥を抱き寄せようとする。
「……お願い、もう無様な自分を見せたくないのよ」
もし、カンペキな大人の女性なら御剣の手を煩わせることも無かった筈だ。
今夜の自分の振る舞いの子どもっぽさに、冥は自己嫌悪に陥りかけていた。
とはいえ、冥が本気で怒っていたら鞭でひっぱたいて部屋を出ていたに違いない。
そうしないのは御剣に落胆するどころか、彼のしてくれる行為が気に入ったからだ。
「私にはどんなメイも可愛くて、カンペキなのだが?」
「慰めなんていらないわ。誰にでも同じことを言えるくせに」
「私は他の女性を可愛い、カンペキだと感じたことなど無い。それどころか、
可愛い冥の泣き顔を、今後ももっと見たいものだ」
片手の力で冥はベッドに引き戻されて、組み敷かれてしまった。馬乗りになった
御剣の目が邪悪に光っていた。嫌な予感がする。
「検証したかった事例は、『レイプ事件』だ。先ほどは冥を思うあまり、つい
手加減してしまった」
どう料理してやろう、という顔で見下ろしている御剣に、冥は危機感を覚える。
長々と言い訳をしているが、要するに一度では満足出来ないらしい。これだけ
判り易くて、よくもまあ検事が務まるものだと呆れてしまう。
「無理なの。……今日はもう、出来ないわ」
溜め息まじりの冥の訴えの意味を察して御剣は怯んだ。飛び退くようにして、
冥から離れる。
「す、すまなかった。私が、初めての冥を、気遣えずに……」
「女心の他に、女の扱いも勉強すべきね、御剣怜侍」
「うム……」
神妙な顔つきで猛省している、この七歳年上の自分の前を行く男が可愛らしく
感じた。カンペキでない顔を、自分だけが知っている幸福。少し格好の悪い
部分も含め相手を愛しく感じる気持ちを、冥も理解出来た。
この暖かな感情が今後、事件を読み解く一つの物差しになるのかもしれない。
規制かな
投下支援
同じく支援。
すごい良いです。ニヤニヤしちゃう。
428 :
10:2010/10/12(火) 20:06:10 0
御剣は冥に背を向けると、静かに提案した。
「私は別室のソファで寝ることにしよう。心と身体の傷を癒して欲しい」
今日は長年の想い人と結ばれた大事な記念日だというのに、失礼だしあまりにも寂しすぎる。
「私はずっとレイジと一緒にいたいわ」
「……」
「その顔は何かしら。それとも出来ない女なんて不要だとでも?あなたも
あの男と同じ、フケツでヒレツでフラチで……」
「そんなことは断じてない!私を一緒にするな!」
「だったら、昔のように一緒に寝て」
冥は御剣の手を取って微笑んだ。御剣は眠れないと訴える幼い冥の手を握り、
寝かしつけてくれたことがあった。当時から大好きだったから、寝ぼけた
ふりをして抱きついてみたこともある。御剣はその度に、迷惑そうに冥を
引き剥がしていたのが幼心にショックだったが。
「……了解した」
複雑な表情で御剣が唸った。
化粧を落としたあどけない顔で眠る冥の隣で、悶々と己と闘う御剣の姿があった。
心理戦は職業柄お手の物だ。もしこれが冥の狸寝入りで自分を誘っているのなら
まだ救われた。そういった駆け引きが出来ないほどに、冥はまだ子どもだった。
冥は妹で、年の離れた自分は眼中に無いだろうと諦め言い聞かせて来たが、
まるで生きた人形のようなこの美少女にいつしか本気で惹かれていた。
日頃は毒舌だが、ベッドでは無口に自分を受け入れる愛らしい冥の一面を
知ってしまうと……現状は拷問でしかない。
本人は、「生殺し」という単語とその意味を知っているだろうか。
もし、今の冥に抱きつかれたら、手を出さずにいられるか自信が無かった。
子どもの頃でさえ苦しんだのだ。頭ではセーブ出来ても本能は別ものだと
この小悪魔に鍛えられ、禁欲的な現在の自分が形成されたのかもしれない。
「少しはキミに、男心を勉強して欲しいものだな」
自分の手を握りしめている、幸せそうな冥の寝顔を物欲しげに見つめながら、
御剣は一人力なく呟いたのだった。
おわりです。改行と投稿しすぎでエラー出ましたので最後は携帯からです。
乙乙!!
ちょい前に投下されてたのもそうだったけど、
誰かが背中を押さないとなかなか進展しないカプだよね。
(今回はお見合い騒ぎ)
そこがイイ!!
なかなかくっつかないのがじりじりニヤニヤする。
GJ!!
二人とも余裕がないのがらしくていいな
テンパってる冥たんも余裕に見えて一杯一杯で受け止めるみっちゃんも可愛い
自分の想像するミツメイに1番近い!
GJでした!
最近投下多くて嬉しい
GJ!!
堪能させてもらいました
書いてくれてありがとう!
ぽつぽつ書き溜めてたら予想以上に長くなって
試しに2千バイトごとに区切ってみたら
15レス突破していたでござるの巻\(^o^)/
エロシーンがあるわけでもないのに何故こんなことに……
GJ!!
ちょいケダモノ御剣と余裕ない冥かわいすぎる
>>433 長編、待ってますー
>>433 おま俺。どこも俺的には外せないセリフやらエピだらけ
どっか削るとこないかと読み返して、自分が書いたミツメイに萌えないか?俺はよくある
何せ自分の萌えドストライクだからなw
こういう所に投下する場合、短くまとめるのも能力かなと思ったりするけど
萌えポイント多くてなかなかまとまらない。
自分は萌えよりキャラらしさ、設定が活かせてるか優先
その中で「どれだけお前相手のこと好きなんだよ!」って
話が書ければ最高と思ってます
>「どれだけお前相手のこと好きなんだよ!」って 話
それは「萌える」話とも言うw
相手のこと好きって気持ちは冥ちゃんは露骨というかバレバレで
みっちゃんのほうが分かりにくい感じ
長いので二回に別けます。
意図がありナルマヨ要素入りですが、メインはミツメイなのでご容赦ください。
エロナシです。
441 :
1:2010/10/15(金) 22:51:27 0
その日の二人は、開始時間が同じ別の裁判を抱えていた。
会心の勝利を勝ち取った御剣と、拗れに拗れ休廷に入った成歩堂が鉢合わせる。
既に御剣は陥落させたと聞き、成歩堂の助手、真宵は感嘆の声を上げた。
「なるほどくん、負けてられないよ!」
「真宵ちゃん、裁判はスピード競技じゃないんだって」
成歩堂は脱力し、真宵はぐっと拳に力を入れる。
「よし、なるほどくん、この後ちゃちゃっと終わらせてみんなでご飯!」
「巻くのか?そんな、超個人的な理由で?」
相変わらずこの二人は騒がしい。せっかく情報処理の時間だというのに、真宵の
脳内は裁判後の食事が占められているようだ。
「残念だか、私は用事がある」
御剣は裁判漬けの日々だった。今日こそは某番組をまとめて鑑賞するという秘かな
楽しみが待っている。誰にも邪魔されたくなかった。
「狩魔検事とは会ったのか?」
狩魔冥が一時帰国しているのは、検事局の職員から聞いていた。
「戻ってきているらしいな」
「らしいなって……」
御剣の返事に、成歩堂と真宵は顔を見合わせた。
「かるま検事が物件を探してるって聞いて、てっきり……」
その噂もやはり検事局の繋がりで耳に入っていた。来年から冥はこの国で活動の場を
増やす予定とのことだ。
「てっきり、とは?」
「みつるぎ検事と、一緒に住まれるのかと……」
なぜか、周囲は御剣を狩魔冥の婚約者と勘違いしていた。冥の隠れファンは存在する。
若き同業者が研修等で彼女と話はするものの、誰一人としてアタックしないのは、
全て御剣の存在のせいだと言われている。八つ当たりもいいところだ。
442 :
2:2010/10/15(金) 22:54:25 0
「そのようなアレの予定は微塵も無いし、今回も本人から帰国の連絡すら無い」
「残念だったねえ、なるほどくん」
「え。ぼくがか?」
成歩堂は微妙な顔をしている。そこに、さらに騒がしい見本のような男が割り込んで来た。
「御剣検事は、法と狩魔検事の番人ッスから」
「イトノコギリ刑事、わかったような口は慎みたまえ」
糸鋸は先ほども、御剣の裁判で穴だらけだった。毎回進歩が無い仕事内容だが、本人は
満足そうな顔をしているのが御剣には理解出来ない。
「そういえば、狩魔検事は真宵ちゃんと同い年だったな」
唐突に成歩堂が話を振った。
「結婚とか……憧れる年頃なのかな?」
「かるま検事は第一線で活躍するキャリアだよねー。あたしはまだ修行中の身だから、
立派な大人の女性ってカンジで羨ましいなー」
成歩堂はあからさまにガッカリしていた。そして、なぜか恨みがましいといった表情で
親友に顔を向ける。
「御剣は?どうなんだよ」
「ほっといてくれたまえ!私は冥がこの国で保証人が必要な時にサインする保護者だ。
誰が告白しようがプロポーズしようが構わないのだが?」
「異議あり!」
休廷中だというのに、成歩堂が声を張り上げ、指を突き出して来た。今は他のもっと
仕事的な会話をすべき時間ではないのかと他人事ながら御剣は心配になる。
「保護者の立場だと?狩魔冥がもし、父親代わりに教会で一緒にヴァージンロードを
歩いてくれと頼んだら、御剣は引き受けるか?」
「……その役目、カンペキに務め上げてみせよう」
返答の寸前に、一瞬だけその光景を御剣は想像してしまった。純白のウェディング
ドレスに身を包んだ冥は、輝くばかりの美しさに違いない。そして、七歳“しか”
年が違わない自分が冥の隣に立てば、父親代わりというよりは……。
「みつるぎ検事じゃあ、お婿さんの立場無いねえ。カンペキに霞んじゃうよ」
「シャレにならないって、検事局や刑事の連中は言ってるッス」
443 :
3:2010/10/15(金) 22:58:29 0
その感想は御剣本人でも理解出来る。七歳も、ではなくたった七歳だ。今までは想像は
一切しないように己を律してきたというのに、成歩堂の質問によって、御剣は自分が冥に
とってその候補者になり得るという自覚を強制的に持たされた。
「鞭を差し引いても、陰ながら狩魔検事に憧れてる人間は多いッス。それに、御剣検事の
年齢でこんな風に保証人が務まるのはさすがッス……」
と、極めて自然に糸鋸は皺になった封筒を取り出すと、御剣に手渡して来た。
「……どの事件の証拠品なのだ?」
「これは、狩魔検事から頼まれた、契約書ッス。部屋を借りるのに、御剣検事のサインが
欲しいので渡すよう頼まれたッス!」
これだけのことなのに、この無駄に達成感のある表情はいかがなものか。
「一つ確認したい。イトノコギリ刑事がこの書類を託されたのは、いつだろうか」
「えーと、自分が狩魔検事から受け取ったのは、三日前ッス!」
ここに冥の鞭があったら、一発お見舞いしているところだ。御剣はいつ冥から
連絡が来るか、心の底では気にかけていたのだ。冥の方は糸鋸経由で御剣に
会う機会を作っていたのに無視する形になってしまった。
「あ、なるほどくん、そろそろ休廷時間が終わるよー」
「そ、そうだね真宵ちゃん」
「紙吹雪を降らせるスタンバイは出来てるッス!」
封筒を握り締め殺気立った御剣を見て、その場の三人は退散する。
が、法廷に向かいかけた途中で、成歩堂だけが引き返して来た。
「これはぼくの精一杯の気持ちだ。御剣にはたいした価値はないかもしれないけど、
手に入れるのに苦労した」
成歩堂は身を乗り出して、スーツのポケットから取り出したものを突き出して来た。
その迫力に押され、思わず御剣は手を出して受け取ってしまった。
掌に残されたものはなんと……指輪のケースだった。あいにく、男から貰う趣味は
ないし、成歩堂を頼もしい相棒と認めてはいるものの貴金属を送られる間柄ではない。
「気持ちだけ!その気持ちだけ、頂いておく!」
青ざめた御剣は、成歩堂にそのままリングケースを叩き返す。悪い夢を見ているようだった。
そこでやっと成歩堂は、自分にかけられた疑惑に気付いたらしい。取り乱し大声になる。
「イヤイヤイヤイヤ、ぼくは女性が好きだし心に決めた相手がいるから!なんか現状では
無理っぽいんでとりあえず譲る。ベタ過ぎて恥ずかしいけど狩魔検事に……!」
今度こそしっかり御剣の手に指輪を握らせ、タイムリミットの成歩堂は法廷に走り去った。
444 :
4:2010/10/15(金) 23:01:14 0
残された御剣は仏頂面でその場に佇んでいた。
冥にこの指輪を渡せと?
ならば成歩堂本人が直接冥に手渡せば……。
……成歩堂は、冥を……。
親友が、あのジャジャ馬に好意を持っているなどと、全く気付かなかった。
目の前が暗くなった。全く予想外の展開に、視界が揺れる。下手に自覚を持った
直後だけに、ショックが大きかった。が、すぐに御剣はムジュンに思い当たった。
成歩堂は、冥以外の女性が念頭にあるような口ぶりだったからだ。
ケースに刺さっている指輪の価値は御剣には判断出来ないが、言葉通り彼なりに
奮発したのだろう。老舗の宝石店の、シンプルかつ上質な品だった。リングの内側
にはアルファベットが彫られていた。その文字に御剣は目をとめた。
(これ、は……?)
その時、御剣の耳には、自分を呼ぶ声が飛び込んで来た。
「御剣検事!」
よりによって。
確認せずともわかる。声の主は、意識せずにはいられない存在となっていた狩魔冥。
指輪と箱はとっさにポケットにしまい、何事も無かったように振り返った。
久しぶりに会う冥は相変わらず隙が無く、さらに知性と美しさに磨きがかかっていた。
御剣は気付かなかったが、裁判を傍聴していたらしい。周辺には若手の検事らが居た。
彼らは御剣に挨拶し、軽く感想を述べ離れて行く。兄妹弟子というよりは、遠距離
恋愛中の二人という認識が強く、気を遣われているらしかった。
たかが七歳差、と気持ちが盛り上がったところに、自分よりは確実に冥の年齢に近い
後輩らの存在に、嫌な感情が湧いてくる。
冥は「たまたま彼らと傍聴席で顔を合わせたから同席した」とだけ説明した。
年齢を重ねたせいか、自分を一人の検事として扱う人間を小馬鹿にする態度は控える
ようになっていた。横のつながりも多少生まれているようだ。
彼女にとっては御剣の有罪判決は当然過ぎて、褒めるどころか感想すらないらしい。
「もっと前に帰国はしていたのだけど、今日やっと時間が取れたの」
「そうらしいな。イトノコギリ刑事からこれを渡されたのは三分前だが」
契約書の入った封筒を見せると、冥は呆れ顔になったが、怒りはしなかった。
「レイジの仕事が詰まっているとヒゲから聞いたから連絡は控えたけど、やっぱり、
こういうことは手を抜かずに直接頼むべきだったわね」
445 :
5:2010/10/15(金) 23:04:42 0
糸鋸の仕事に期待はしていなかったらしい。自分に対しても無理してまでは会う
つもりはなかったという意識に落胆しそうになる。
「サインは可能だが、捺印はこの場では出来ない。明日でも可能だろうか」
「午前中にお願い出来るかしら。明日の午後、次の国に発つから」
「明日?」
「残念だけど、食事は今度帰国した時にまとめてお願いするわ」
日頃は御剣の上位に立ちたがる冥は、食事の時だけは妹弟子を主張する。兄弟子に
ミシュラン掲載及び同レベルの店を奢らせる気満々なのだ。
多忙なのは知っていたが、予想外に早い出発に御剣は焦った。
「では、今日はどうだろうか。一度検事局に戻った後なら書類も渡せる。冥が気に
入りそうな店も……」
口にしてから、脳裏にトノサマン三昧の予定が過ぎった。が、優先順位は冥だ。
通常、食事の相談になれば御剣の嫌味が炸裂する。あまりにも理解がありすぎるので、
冥は訝しげに御剣を見上げた。
「あいにく、先約があるの。何を企んでるのかしら」
「な、何を言うか。だいたい、私に相談一つ無く、不動産の契約とは……」
彼女の資産ならそれも可能だろう。が、来年以降の仕事の展望すら御剣は聞いていない。
事後承諾で名前を貸せ、判を押せと言われても、挨拶が先だろうという不満があった。
「だって……」
なぜかそこで、冥は御剣を睨むと、口を尖らせた。急に年相応、あるいはそれ以下の
顔つきになる。
「私が今まで、ホテル生活に飽きたって訴えても、レイジはそれも仕事のうちだって、
お説教だったわ」
「事実だ。仕方あるまい」
「他の国の積極的な男性なら、自分から『ホテル暮らしは不便だろう、ぜひウチに滞在
したまえ』『共同で部屋を借りないか』って、アプローチの嵐よ」
いつまでも子どもだと思っていたが、自分の目の無い場所では、冥は大人の女性
として扱われていたらしい。気性は荒いが、美しく有能で優雅な女性に、他の男が
心を奪われ夢中になるのは容易に想像出来た。
446 :
6:2010/10/15(金) 23:08:34 0
「長年心に決めたパートナーがいると断わり続けて来たけど、確実な証言も証拠もない
誰かさんに希望を持つのは止めたわ。部屋の契約は私にとって自然なことよ」
御剣が冥の婚約者だという噂は、どうやら冥自身の言動が原因だったらしい。
愕然とする御剣を、悲しげに冥の目が見据えていた。彼女が自分との同棲を望んで
いたなどと、子どもの頃からの付き合いだというのに御剣は気付かなかった。
「レイジはこの国での私の保護者ですものね。ぜひ婚姻届の保証人の時もお願いするわ!」
冥の発言は奇しくも成歩堂に突きつけられた質問の情景に被った。
最後通牒のつもりなのだろう。冥は尽かす愛想も無い、という態度だった。
話は終わったとばかりに、今度は成歩堂の法廷に向かおうとする。
「……そんなもの、断わる!」
御剣はそう告げると、手にしていた封筒を付き返そうとして止めた。改めて掴み直すと、
それを力任せに割いた。中身の契約書ごと引き千切ったので、紙の屑がその場に散る。
「契約書は不要だ。今日からは、私の部屋を使いたまえ。歓迎しよう」
「……結構よ!」
冥は全身で怒りを表していた。微塵も愛情を感じないからだ。御剣は売り言葉に
買い言葉で、冥の挑発に乗ったとしか思えない。
「同情なんてこっちから願い下げだわ!バカにしないで!」
「私は情だけで動く人間ではない!」
「思いつきで言わないで!哀れまれるなんてまっぴらだわ!」
「思いつきなどではないぞ!」
「では証拠を見せなさい、御剣怜侍!」
ある訳がないという冥の勝ち誇った冷笑に、御剣は言葉を失う。今まで遠慮していただけで、
もしこの自分に資格があるというのなら、この生意気な妹弟子を遠い将来花嫁に貰うことに
異論は無い。このジャジャ馬を自分なら乗りこなせるという自負もある。望む所だった。
「証拠は……ある」
相棒から貰ったあの指輪だ。申し訳ないが、あの弁護士の弁護同様に、人生の節目には
ハッタリも必要。心苦しい手だが使わせていただく。
(すまない、成歩堂)
447 :
7:2010/10/15(金) 23:11:42 0
御剣はポケットから指輪のケースを取り出すと、冥の手に握らせた。
予想外の、具体的な品の出現に、冥は自分の手の中を凝視している。
「先に言っておくが、不特定の相手に贈るつもりで購入したものではない。
その指輪を良く見たまえ」
指輪の内側には、次のような刻印がされていた。
《R to M》
購入者は成歩堂“龍一”、贈る相手はおそらくあの様子では助手の綾里“真宵”。
偶然とはいえ、御剣の“怜侍”のR、“冥”のMとイニシャルが被るのだ。
真宵は自身を未熟と感じ、恋愛には消極的のようだ。指輪を準備したものの空振りに
終わるのを察して、同じなんだから利用しろ、と押し付けてきた……のだと思う。
もしかしたら、御剣たちが同棲すると勘違いした際に、冥と同い年の真宵に対して
成歩堂が勇気を出した気持ちなのかもしれない。
残念ながら、御剣たちに交際は一切無かったが。
とにかく、成歩堂は相手の事情を優先して諦め、そのおこぼれでこうして御剣は
イカサマの証拠品を意気揚々と突き出すことになった。
悪徳検事になった気分だ。
指輪を手に冥は、信じられないといった表情で硬直していた。
カンペキを求める冥なら、何から何まで気に食わないシチュエーションだろう。
秘かに罵倒を覚悟し身構えた御剣は、そのまま無言になってしまった彼女の姿に
逆に心配になってしまった。
「メイ?」
見ると、冥の目から涙の粒がみるみる膨れ上がり、頬を伝った。
そのまま、御剣の胸にぶつかるように飛び込んで来る。高飛車で常に辛辣な嫌味を
発する彼女に、言葉は一切無かった。
一旦切ります。続きは日にち変わった頃に出来れば……。
もし投下予定の職人様がいらっしゃいましたらすみません。
くう、ここで待ちとは……!
続き待ってます!
>>449 とりあえず続きを待とうじゃないか。
職人さんが心をこめて書いた作品だ。
>>448 お待ちしています。
>>448 何これ2人ともかわゆすなぁ
続き待ってます!
>>449 >・他カプ要素ありの恋愛話やエロネタ(オリジナルキャラ・モブキャラ含む)
これてっきり他カプの恋愛メインの話は別のスレでやれって意味だと思ってたけど
よく見たら「要素」ってちゃんと書いてあったわ…orz
今書き溜め中のに思いっきり他カプ入っててオワタ
以前それで揉めたから全面禁止になったんだが…。
その時にも言われたことだけど、ミツメイ好き全員がナルマヨも好きだとは
限らないということを忘れないでほしい。
ミツメイ好き=ナルマヨも好きでイコールで結んじゃってる人が多いけど。
454 :
448:2010/10/16(土) 00:25:44 0
注意書きさえ入れれば……と勝手に解釈してルール違反のSSを投下して
しまいました。本当に申し訳ありません。
反省になりませんので続きの投下はせず、閲覧者に戻ります。
ミツメイ好きなので職人様の作品を楽しみにしてます。
空気を悪くしてしまい、申し訳ありませんでした。
せっかくだし投下して頂きたい。
注意書きしてるし、当て馬じゃなければいいかと。
最近活気づいてるし、ほんの少しの要素もダメなのは作家さん側にはキツイのでは?
このままエロパロスレみたいになるのは嫌だ
スレルールは変えていけばいいと思う。
ただ、以前に投下して注意された人はちょっと可哀想な気がするけどw
>>454 テンプレを作った人間の一人より。
最近ここに来た人達が複数、違う解釈をしているということは
テンプレから他カプ要素が例外なしで御法度と伝わりにくかったのかもしれない。
ごめんね。
今回感じたかもしれないけれど、カプ要素ってとってもデリケートなんだ。
基本的に個々人に大事な思い入れがあるから、相入れにくいことがある。
というわけで、仲間割れを防ぐために、ここのスレは他カプは遠慮してもらってきたのです。
とはいえ、状況もスレ発足時と比べて変わってきてるのかもしれないから
もう一度スレのルールを見直すのもアリかもしれないね。
個人的には
>>448さんの続きや
>>452さんの作品を読めたら嬉しいし。
自分はミツメイ以外は(ナルマヨもナルアヤも)好きなのがいろいろあるので
「ミツメイ好き=ナルマヨ好き」で認識が固定されて、
他のカプ好きな人が置いてけぼりにならないなら
他カプ要素はあっても構わないのでは、と思う。
とはいえ、このスレができた経緯がカプの違いによる亀裂だから
他カプ要素OKは正直怖かったりもする。まとまらなくてごめん。
保管庫にもナルマヨ要素有りの話あるんだよね。
あの話の後揉めたの?
他カプが絡んだ投下をOKにすると、じゃあ他カプが絡んだ雑談はどうなるの?
みたいな感じで、どんどん面倒くさいことになりそうなのが嫌
>>458 あの頃はスレが出来たばかりで細かいこと決めてなくて、
そのあと今のように詳しく決まった感じ。
エロパロだとナルマヨ、ミツメイが投下できなくなっているし、
両方をふくむ話の場合はどうしたらいいかっていうのは
なかなか難しいね。
>>458が挙げた作品がきっかけで話し合いになって、今のような結論が出た。
>>457 すごくよく分かる
このスレは始めから見てるから、経緯は分かってる
他カプ要素なしというルールはSS内容にかなり制約があるから、
内容的に必要なもの、あくまで要素ならアリにした方がSS投下が増える気がする
潜在的なミツメイSSは多いと思うんだ
>>460 雑談まで他カプ要素が入ってくるのは自分も嫌だな…。
SSを解禁してなし崩しでその他にも影響を及ぼす可能性があるなら
最初から全面的に他カプ要素は御法度のほうがいい。
自分も要素程度なら気にならないし、場合によっては
ミツメイと他カプが同時進行のようなSSでもミツメイが入ってれば読みたい感じ。
ただ、それなら個人でサイトを立ち上げてやれば良く、ここはあくまでミツメイに特化する
って話も一理あると思う。
分裂した経緯のところを諸事情でピンポイントで見逃しているのでいろいろ言えてしまうのかもしれない。
>潜在的なミツメイSSは多いと思うんだ
確かにそんな気がする。
「投下されたもののみOK、普段の雑談はNG(感想レスも他カプには言及しない)」
というのはどうだろう。
>>448のように、ミツメイを萌やすための燃料としての他カプはOKだが
他カプに萌えるための他カプ要素はNG、という意味で感想レスの制約を入れてみた。
ちなみにたぶん、エロパロでミツメイとナルマヨが書けなくなったのは
「ナルマヨとミツメイは公式or正義!」みたいな空気を醸してしまったから
それ以外のカプの人の反発を買った結果でもあると思う。
だから、特定のカプを「公式」って空気にしてしまわなければ
他カプはいけるはず。みんなが気をつけていけたらきっと。
ただそれが難しいからこその、現状のルールだったわけだしな・・・。
無理だと思うよ
他カプを解禁したらこのスレでは絶対にナルマヨが公式化する
このカシオミニを賭けてもいい
この流れで職人さんが去らなきゃいいけど。
投下お待ちしてます
>>467 素朴な疑問だけど、
・ミツメイを萌やすための燃料としての他カプ要素
・他カプに萌えるための他カプ要素
この二つの違いはそれぞれの主観に
かなり左右されると思うけどどうやって区別するの?
>>470 そこなんだよね。
そこに結論が出ないからこその他カプ完全NGだと思う。
結論出るわけないし。
自分はこことかにいくつかSSを投下してる者なんだけど、
他カプNGならNGでそれに沿うように書くのも力量だし、
ここの条件に沿わなければ別の場所で発表するだけだから
いまの他カプNGの条件はさほど苦にならない。
このスレに教授がいて和んだ。
>>470 たぶん、その対策として気軽に他カプ萌えを
スレ内で増幅させないように感想NGを提案してみたんじゃないかと思う。
しかし確かに主観だと区別できないなあ。と改めて思った467でした。ほんと難しい。
ただ、カシオミニに勝てないことだけは確信している。マジレスとしての意味も含めて。
最近来て保管庫読んだ人はナルマヨOKだと勘違いしやすいかも
とりあえず該当ページに注釈つけてきた
ナルマヨスレも一応ここに習って他カプ要素なしなんだよね
エロパロでナルマヨやミツメイがNGになったのは「個別スレあるだろ」って理由もある。歓迎されないからスレ作ったんだけど、巣があるなら巣に帰ればいいって話
ただ、エロあり複数カプはまだ「どこでも投下できないから」って理由でエロパロにも落とせないこともないが、複数カプのエロなしほのぼのがな…
自分もエロなしほのぼのが得意だし、たまに他カプを絡ませるともっとミツメイにいいロジック使えるのにと思う
ちなみに個人サイトはこれからも持つ気はない。このスレが好きでSS書き始めたようなもんだし
長編書いてる職人様いたよね
気にせず投下お願いします……!
なるマヨもすきだからもっとみたいなあ
この一晩の流れを見てたら、他のカプ要素をOKしてしまうと
ここはミツメイスレじゃなくなる気がした。
それくらい、ナルマヨ好きさんのエネルギーの勢いがすごいというのを感じた。
ナルマヨ要素ありのSS書いてる職人さん達の作品が読めないのは寂しいが
過疎っても現行ルールのままがいいと思ったよ。
現行の方が、ミツメイに特化したSSを投下しやすいと感じたし。
ところでエロなしナルマヨミツメイカミチヒって、
全年齢板に専用スレあるよね。
とりあえず自分はあそこも巡回してるから、あっちで話してくれると嬉しい気がする。
>>476 個人サイトを持つ気がないのは個人の問題なのでこのスレの運営方法とは関係ないのでは?
個人サイト持つ気がないから、他カプも許容してほしいと言うのは余り理由になってないような・・・。
(476がそういう意味で書いたんじゃないのはわかる)
結局今のところ、
・今までどおり他カプだめ
・要素程度ならいい
両者は半々くらい?
個人のHPと違ってここは多くの人が見るところだし、
ある程度の制約があるのは仕方ない。
他カプをOKすると、例えばエロパロに投稿されてるみたいな
三角関係とか四角関係みたいな話になってしまう可能性もある。
あと、ナルマヨなら見たい人が多いけど、成歩堂×誰かとミツメイだったら?
とか天井が無いんだよね。
ナルマヨ・ミツメイ・エロなしほのぼのみたいに
各スレごとに制約があって、それに全くあてはまらなくて投稿できない場合も多々あると思うんだけど、
それはもう仕方ないとしか言いようがない。
エロパロはエロなし投下も注意書きを付ければ投下おkだから
カプ混在SSはそっちでやってほしい
ミツメイ好きが集まれるこの場所は、貴重で大切だと感じている。
だから、みんなで和気藹々とできる方向を望みはしてるんだけど・・・
エロなしを投下したいからルールを変更ってのは
このスレを成人向けの板に立てた趣旨から外れると思ったりもする。
三角関係や当て馬は嫌だけど、ミツメイの周りで他カプがほのぼのしてるくらいなら気にならない派ですが…
新参なのでどういう経緯で他カプ禁止になったのか細かくは知りませんが、
きっと余程の事があった末の決断だったのだと思います。
それを変えてしまうのは、このスレを存続させてきた先達の方々に対して申し訳ない気がしてならないです。
で、結局どうすんの?
いつまでも学級会やってても埒が明かないけど
若干「今のままでいい」派が多いかな。
多数決しかないと思うけど。
ちなみに自分も今のままでいい。
現行のまま行くとなると、該当するSSの行き先は…?
エロパロスレに投下って意見もあるけど、本当に要素程度の描写しかない場合、専用スレでやれって言われてしまいそう
他カプの描写を削ってここに投下…とも思ったけど、
無償で書いてくれてる職人さんにそこまで強いるのも何だか違う気がする
投稿しかけのものは最後までここに投稿しちゃってもいい気がするけど、
投稿しちゃったモン勝ちみたいになるかな?
書き手からするとローカルルール守るのが第一だと思うから、
投下するつもりなら初めから他カプ要素は省いて書くので強いられてる感じはあまりしない。
見てもらいたくて書くのもあるし。
>>487 上でも言われてるように、内容によってはどこのスレにも投稿できないけど、
ある程度仕方ない気がする。
現状維持に一票。
下手に解禁すると最悪ナルマヨVSナルアヤみたいなミツメイに関係ない場外乱闘が起きそうだし。
現状維持でいいと思う。
でも今回投下されたものは最後まで読みたいという矛盾。
現状維持でいくなら、テンプレにはっきり
「ミツメイ以外のカップリング描写は一切不可」って書いた方が良いと思う
今のNG欄にも書いてあるけど、意味を間違えて解釈してた人もいたみたいだし
賛成。厳しいくらいで調度いいと思う
また書き手を失うことになるのは悲しい
すいません、15レス突破の>433ですが
まだ明確な結論は出ていない状態ですが、投下しても大丈夫でしょうか?
投下していいか訊くのはルール違反だとわかっていますが
議論中という状況と、あと結局20レスという長文になってしまったため
勝手に投下を始めて迷惑になるのが怖かったので…。
お待ちしてます!
では投下させて頂きます
>415を見て思いついたネタなので暗いです。心と時間に余裕のある方だけどうぞ
※死にネタ注意
※長文注意
※2人きりの部屋でベッドの上に冥たん、という美味しい状況があるにも関わらずエロが一切ありません。すみません。
「そういえば今日、狩魔検事はどうしたんだ?」
何気なさを装って問われた言葉に、私は内心、来たか、と溜息をついた。
問いの主は隣にいる成歩堂だったが、この事務所内にいる全員――つまりは真宵と春美と糸鋸も、雑談を止めてこちらを注視している。おそらく4人とも、最初からそう尋ねたかったに違いない。
「ああ……」
緩慢な動作でグラスを傾け、不自然にならない程度に若干の時間を稼ぐ。
『言い訳』を考えておかなかったわけではない。ただ、
「……どうしても片付けておきたい仕事があるから来られない、とのことでな」
こんなあからさまな嘘を述べるのは、やはり気が引けたのだ。
隣からは短い嘆息が聞こえ、周囲から集まっていた視線は失望の色を帯びる。特に春美など見るからに肩を落としていた。
無理もない。今日はただの集まりではなく、彼女の誕生日パーティだったのだから。
「春美くん、その……彼女はとても多忙で……だから、プレゼントさえ選ぶ余裕も無かったほどで。
謝っておいてほしいと言われている。来られるならば来たかったと」
「い、いえ。……おシゴトでは仕方ありませんから……」
幼い彼女の大人びた言葉がますます痛々しい。
来られなかったと言えば矢張も別の用事で……交友関係を差し置いての用事となるとおそらく女絡みだろうがそれはさておき、とにかく彼も来ていないのだ。しかし意外とマメな奴で、きちんとパーティ開始時刻に届くようプレゼントを手配してあった。
それが、冥の不在をさらに際立たせてしまった。カンペキな彼女が何も用意せず欠席などするはずがないと。
そしてそれはおそらく、春美たちの中にひとつの疑念を抱かせてしまっている。
「……わたくしはあの方にシツレイな態度ばかりとっていましたし」
私の推測を裏付けるかのように、春美がぽつりと呟いた。
「!! ち、違うよはみちゃん! そのっ、えーと、そ、そのよーなアレじゃないよ!」
「そ、そッス! あの人に限ってそんなはずねえッス!」
真宵と糸鋸が慌てて慰めにかかるが、春美は手元のカップに目を落としたままだ。
慰めている側2人にもその疑念は宿っている。その言葉に迷いが無いはずもなく、幼い霊媒師の肩の震えを止められるわけもなかった。
痛ましい姿に思わず声をかけそうになるが、グラスの中身を飲み干してどうにか堪える。
……私に、そんな権利は無いのだから。
「オマエが来る前にさ」
自己嫌悪に陥りかけたその時、唐突に成歩堂が話し出した。
視線は真宵たちに向けたまま、
「イトノコさんと、最近は事件が少なくて平和で良いって話をしててさ。
だからオマエたちも時間通り来られるはずだって聞いてたから」
「……そうか」
最も無難な理由にしたつもりが、見事に地雷を踏んでいたらしい。
言葉を濁すためにもう一口飲もうとして、先ほど飲み干してしまったことに気づいた。
「だからさ」
グラスを置こうとした私の手を制し、2杯目を注いでくれながら成歩堂は言う。
「何かあったら、相談しに来てくれよ。特別にタダで聞いてやるからさ」
「……………」
『何かあったのか?』ではなかったことに安堵し、同時に感謝した。
コイツのことだ、きっと何らかの事情があると勘付いているだろう。それでも深く立ち入らずにいてくれることが有難い。
「……ありがとう」
だから素直に礼を述べたのに、何故か全員から一斉に驚愕の眼差しが向けられたのだった。
ささやかな宴を早々に辞し、車に乗り込み彼女の元へと急ぐ。
誕生日を祝うにしてはあまりにも短い滞在だったが、これでもギリギリの時間だった。早くしなければ面会時間が終わってしまう。
やがて真白の建物の前に到着し、駐車もそこそこに中へ飛び込む。自動ドアのひらく間さえもどかしい。
エレベーターのボタンを押し、荒れた呼吸を戻すために溜息をひとつ。本当は形振りかまわず階段を駆け上がりたかったが、彼女の部屋は最上階の一番奥に注意深く隠されていた。
しかしエレベーターの方が早く着くとはいえ、この待ち時間が異常に長く感じられ、精神的にはあまりよろしくない。
段々と下がってくる階層表示の光を目で追いかけ、やがて『1F』の表示が光ると同時、こじ開けんばかりの勢いでエレベーターへ。
エレベーター恐怖症?
今の私には、それよりもっと恐ろしいことがある。
かくして目的の部屋の前に辿り着き、私は髪と襟元を手早く整えた。
深呼吸を数回、それからようやくノックをする。
返事を待たずにドアを開けると、広い個室の奥のベッドに、彼女は横たわっていた。
「……レイジ……?」
「すまない、起こしてしまったか?
ああ、そのままで」
ベッドの傍らの椅子に腰掛け、起き上がろうとする冥を制止する。
「そこまで過保護にしなくていいのに」と呟く彼女の身体は、また少し痩せたように見えた。
「それより……貴方、パーティは18時からって言ってなかった?
どうしてこんなに早く……」
「いや、春美くんが睡魔に負けてしまってな。
主役が眠ってしまっては……ということで、早めに解散となったのだよ」
彼女を安心させるための嘘ならスラスラ出てくる自分の口が不思議でならない。
それでもやはり目の前の天才検事を騙すには力不足らしく、小さく苦笑されてしまった。
「……礼を言わせてもらうわ。私の分まで出席してくれて。
それで……私が行けなかった理由は……」
「安心したまえ。うまく誤魔化しておいた」
実際はうまくも誤魔化せてもいないが、これも嘘は方便ということでお許し願いたい。
現に冥はそれを聞き、安堵したように息を吐いた。
「……だが……」
しかし続く私の言葉に、不審そうに眉間を寄せる。
私はそれには気づかぬ振りをし、
「……本当に、彼らには言わ」
「それよりお願いがあるのだけれど」
問いを遮る、硬い声。
意識はこちらに向けられていても、視線は反対側のカーテンの閉まった窓へ。こうなるともう彼女は他人の言う事など聞きはしない。
私は内心で溜息をつきながら、
「……ああ。何だろうか?」
「本よ」
彼女は顔をこちらに戻し、薄青の瞳でサイドテーブルの上を指し示す。そこには確かにハードカバーの本が1冊置かれていた。
「ああ、私がおととい贈った本か」
「そうだけど、もう読み終わってしまったの」
……辞書並みに分厚い洋書だったはずだが、狩魔冥相手にそれは愚問なのだろう。
明日にでも新しい本を贈ることを約束し、感想を聞いて当たり障りのない会話を楽しむ。
“本当に、彼らには言わなくていいのか?”
――最も問いたいその言葉を、喉の奥に潜めたままで。
今日も検事局はひどくざわついていた。
表向きはあくまでいつもの清らかな静寂を保っていたが、端々では小さな話し声が洩れ聞こえてくる。そして私が姿を見せた途端、今度は不自然なほどの沈黙が場に落ちるのだ。
(……いつまでも機密ではいられない、か)
局内とはいえここまでわかりやすいと、警察側にまでひた隠しにしている意味が無い気がする。
さすがに今では糸鋸刑事も違和感を抱いているだろう。数週間前にアメリカからこちらに来ているはずの彼女と、全く顔を合わせていないのだから。
入国の情報さえ届いていなければ、彼女は来ていないと突っぱねることもできたのだが……。
「御剣検事、刑事課長からお電話です」
思案に没頭しかけた私を、事務員の声が現実に引き戻した。
努めて冷静に受話器を取り、検事・御剣怜侍を演じ出す。相手からは次の公判についていくつか確認されただけだった。
電話を切って、改めて気を引き締める。すぐに思考に囚われるのは私の悪い癖だ。
今はとにかく雑務を片付け、少しでも早く退勤しなくては……。
私はまずデスクのスペースを確保するため、机上の半分以上を埋める書類の束を倒しにかかった。
「……それで?」
「まさか書類に目を通すだけの仕事に半日もかかるとは思わなかった」
憮然とした顔で私は言ったが、何故か冥に笑い声を立てられた。
今日は随分と調子が良いらしく、私が来た時既に彼女は半身を起こして待ってくれていた。たったそれだけのことが無性に嬉しく、つい饒舌になってしまったようだ。
冥の方も『弟弟子』の情けない一面を聞けてご満悦のようで、得意げに指を振って見せる。
「貴方、意外と整頓が下手なのよね。
公判にばかり気を取られているからそういう目に遭うのよ?」
「ム……これからは、事務仕事にも気をつけるようにしておこう」
毎日少しずつやればいいのだろう、と言いかけて止めた。小学生の夏休みの宿題でもあるまいし。
「ええ、そうね」
冥も笑って頷き、そして何気なく言う。
「でも、無理だけはしないで頂戴ね?」
「…………」
しまった、と。まずそう思った。
おそらく深い意味は無い台詞だったのだろう。だが私の表情の強張りが、室内の空気を一変させてしまった。
「……私に言われたくはなかったかしら?」
冥の口元には笑みが残っていたが、やはり声にはどこかしら硬さが含まれていた。
「無理をして過労で倒れるような検事だものね。そんな人間に姉気取りをされるのは我慢ならないかしら」
「違う、メイ」
「違わない」
つい先程まで穏やかに微笑んでいた瞳には、今や剣呑な怒りが滲んでいる。
「貴方も……貴方も、局長やアメリカの同僚たちと同じ。
狩魔冥はもう法廷に戻れない、検事失格だと思ってるんだわ」
「違うんだ。メイ、話を…」
「違わない!」
――それは久方ぶりに耳にした、鋭く怜悧な法廷の声。
しかし声の主は途端に咳込み、苦しげに震えてベッドに倒れ伏す。
「メイ!」
「っ……みず……」
慌てて水差しを引っ掴み、グラスに注いで飲ませてやる。口の端から幾筋か垂れたがどうにか飲めたようで、冥は息を吐いてベッドに身体を預けた。それでも彼女の目は、未だ苦しそうに細められている。
「……違うなら、どうして私はここにいるの」
掠れた声。搾り出すような。
「どうして叫んだだけで息が苦しくなるの。どうして別れを惜しむ手紙が届くの。どうして局長が引継ぎの話をしてくるの。
……どうして私は、自分で歩くこともできなくなってるの…っ!」
痩せたけれど、やつれたほどではない体。
元々とさほど変わらない色白の肌。
――けれどその細い手が私を掴んでも、弱々しい感触を残して滑り落ちるばかり。
「……すまなかった」
私が謝罪を口にすると、はっとしたように冥は顔を上げた。
「……どうして謝るの?」
「全て、私のせいだからだ」
「……そんなもの、かえって無責任だわ。
自分に関係の無いことまで背負おうとするのは傲慢以外の何物でもない」
「違う。本当に全て、私のせいなのだ」
そして背負えてすらいない。
彼女が言葉をぶつけてくるまで、きっと私は、わかっているつもりでわかっていなかったのだ。
押し潰されそうになっていた彼女の不安も、近いうちに必ず来たる現実も。
「だから、私を罵ってくれていい。私はそれくらいしか役に立てない。
だが、局長やアメリカの同僚たちを……そして自分自身を卑下するような言い方はやめたまえ。
彼らはキミの為を思ってこそ行動しているのだし、メイ、キミには何ひとつ非は無いのだから」
「…………………」
返答は無かったが、代わりに彼女は無言で再び起き上がり、私の腕を力なく掴んで寄りかかってくる。
……細い肩が震え始めた頃、彼女が顔をうずめている私の胸には、ひたすらに無力感ばかりが溢れていた。
『はーい、こちら亀有……あ、すいません、さっきまで再放送見てたんで間違えました。
えっと、こちら成歩堂弁護士事務所です。事件ですか、リコンですか?』
底抜けに明るい声が、今の私には夏の陽射しのように思えた。
眩しすぎて、ただただ、つらい。
『はいはいお電話かわりました成歩堂ー。
悪いな、倉院の里のテレビが壊れたらしくて。ぼくとしては春美ちゃんが出てくれた方がまだ安心して任せられ……イテッ! いや真宵ちゃんの悪口じゃないから! 電話中だからビンタはやめてー!
――ごめん、それでどうしたんだ? 携帯じゃなく事務所に電話なんて珍しいな』
やはり事務所の電話だからか、くだけた内容でも声はしっかりと『弁護士』だった。
そのせいで、ますます自分の情けなさを思い知らされる。
幼馴染は弁護士として励み、かつて大事な友が生死もわからぬ状況であっても、決して諦めずに戦っていたというのに。
こちらはほんの少し泣かれた程度で、こうして誰かに連絡するほど動揺してしまっている。
『? 御剣?
……何か、あったのか?』
数日前には言ってほしくなかったはずの言葉が、今は何よりも有難かった。
聞いてほしい。聞いて、そして、助けてほしい。救ってほしい。
『…………今…………
何て、言った…………?』
「……狩魔冥は余命幾許も無い身だ、と言った」
――――私には、彼女を、救えない。
すいませんさるさんくらいました…。
しかしキリがいいので、続きは今夜、日付が変わる頃に投下させて頂きたいと思います
そして行数計算間違えてたので数レス増えそうな悪寒…
楽しみにしています!
切ないなぁ
待ってます!
支援
13時間待ち?さらに長くなるなら、規制の確率高そうだね
1レスの行数もう少し入らないかな?
同じこと思った。
けど職人さんがどれ一つ削れないと拘って書き上げた話みたいだし、どこで区切るかは本人の自由。
改行増やしてもし規制を避ける長さならした方が良いけどそのレベルでも無さそうだし。
もう少し詰めれば規制防げそうじゃない?
長文投下してた者です、出先から失礼します
数々のアドバイスありがとうございます!
これ以降の投下分は、行数を詰めて区切り直してから投下したいと思います。
せっかく読んで下さったのに、お気遣いばかり頂いて申し訳ないです…。
あ、あともちろん投下されたい方はどうぞお気になさらず投下お願いします!
詰めても規制かかるかギリな気がするけど、
レス数を削れるなら削ったほうが(2ちゃんの負荷的に)いいのかね?
自分も投下するときは気をつけよう。
>499-506を投下した者です
あれから行数を大体32行ごとに区切ったところ、1レス増量で済みました。
……すみません本当にすみませんorz
文章を短くまとめられる能力を会得する旅に出たい……
それでは、続きを投下させて頂きます
成歩堂が待ち合わせ場所に選んだのは、因縁浅からぬひょうたん湖公園だった。
捜査したこともあれば、逮捕されたこともある。今の私のちぐはぐな心境にはぴったりかもしれない。
やがて成歩堂がやって来て、2人で足の向くままに歩き出す。
「どうなの? 狩魔検事の……えっと、病状は」
「……自力で歩く体力も残っておらず、ベッドの上から動けない状態だ。
薬で病気の進行は抑えているが、それはあくまで悪化を遅らせているだけで、治療法は全く無いと……」
医師の話を思い出しながらつらつらと述べるが、詳しいことは話す気にはなれなかった。
病名を聞いて資料や文献、慣れないパソコンでまで調べを尽くしたが、調べれば調べるほど悪い結果ばかり見る羽目になったからだ。
ただ、一気に体力が落ちた後、緩やかに死へ向かっていく。それがこの病の全てだと言う。
「心臓が動いているのが奇跡だと言われたよ。
見た目はほとんど変わらないのに、体内はもうどこも病魔に食い荒らされていると」
「……何で、そこまで……?」
言いづらそうに、しかし嘘を許さない眼差しで、成歩堂は問うてくる。
先進医療を持つアメリカやこの国で、若く健康だった冥がそこまでの病を得てしまった理由。おおむね想像はついているのだろう。
言い当てて責め立ててくれれば、私も言い訳ができるのに。そんな情けないことを考えてしまう。
「…………私が」
いつの間にか湖畔に近づいていたらしい。
湖側を歩く私の足跡が、風によって立てられた小波に流され、消える。
「私が、気づいてやるべきだったのだ。
この国とアメリカの往復、2国でそれぞれ抱えた案件の処理、国際警察への協力……そして、私との時間。
……ひとりの人間が背負うには、あまりにも多すぎる」
気づく機会は、いくらでもあったはずだった。
情事のさなかに眠ってしまった彼女を、可愛いと笑って眺めるだけでなく、疲労の重さも悟って然るべきだったのに。
忙しいのはお互い様だからと、自分がうまく遣り繰りできているからと、彼女の負担を考えようともしなかった……!
「ここまで悪化してしまったのは、全て私のせいなのだ。
だから……毎日のように見舞い、彼女の望みをひとつでも多く叶えようとした。それが助けになると思っていたのだ。
……しかし彼女の真の望みは、回復し、法廷に帰ること。それは、私にはどうしようもない……」
どちらからともなく、足を止める。
成歩堂はずっと無言だったが、私の言い訳がましい言葉を真剣な顔で聞いてくれていた。
どんなに不利な状況でも被告人が取り乱さずにいられるのは、きっとこの頼もしい顔を見ているからなのだと思う。
「頼む、成歩堂。私にはもう何も考え付かないのだ。
どうすれば彼女の心を救えるのか……。どうか、知恵を貸してほしい」
「……………」
顎に手をあて考え込む。法廷では見慣れた仕草だ。
しかしすぐに手は離れ、「あのさぁ」といつもの気安い声がかけられた。
「前にお前、言ってなかったか?
依頼人を救うつもりなんて傲慢も甚だしい、みたいなこと」
「……? 言ったか?」
「言ったよ。ほら、真宵ちゃんさらわれてメチャメチャ大変だった時。
いや覚えてないならそれはそれでいいんだけどさ、とにかく、今のお前もそうなんじゃないか?」
つま先で足元の土を弄いながら、成歩堂は言葉を続ける。
「彼女の心を救う、なんて。
たぶんそれは、誰にも無理だ」
「……………」
彼の出した結論に、絶望が私の胸を襲った。
数々の逆転劇を見せてきた成歩堂龍一でさえ、やはり何の手も打てないのか。
それなら私など、もはや手も足も……
「だからさ」
再び続いた言葉に顔を上げると、そこには不敵な笑みを浮かべた成歩堂がいた。
「彼女の心を救うことも、彼女の望みを叶えることもできないならさ。
とりあえず、自分の望みから叶えてやったら?」
「………………は?」
「あるだろ? 色々してあげたいこととか、一緒にしたいこととかさ。
可能かどうかはさておき、食事を取ったり、散歩に出たり……
たとえ何の足しにもならないことでも、長い入院生活の暇潰しぐらいにはなるんじゃないか?」
……流石というか何というか、その言葉には妙な説得力があった。
自分の望み。そんなこと、考えもしなかった。
しかし急に言われても、私が冥と一緒にやりたいことなど……
「――――ある」
気づいた時には、既に声が口から滑り落ちていた。
心が勝手に出した答えを脳が認識したのはその直後のことで、私は自分自身を疑ってしまう。
……こんな突拍子も無い願望を、無意識の内に抱えていたのか、私は?
「あるなら、やった方がいい」
成歩堂は混乱する私を面白そうに眺めながら、
「自分の近くにいた人がいきなり死ぬって、想像以上にキツいもんだから」
「……………」
そういえば、と思い至る。
目の前の同級生は、いくつもの死を目の当たりにしてきたのだ。
私も父や師を亡くしているが、父の死の記憶はほとんど無く、師と仰いでいた男は私のいないところで刑に処された。そういう意味では私は近しい人間の死を目にしたことがない。
成歩堂はいつもの底を見透かすような笑みを浮かべ、
「しかもオマエの場合、相手は好きな子だろ?
今のままじゃきっと後悔するぞ。ぼくでさえあれこれいろいろ言っときゃ良かったって思ったくらいなんだから」
「……後悔など、とうにしている……」
「じゃ、これ以上後悔しなくて済むように頑張れよ」
同い年のはずなのに、一体どうしてここまで度量が違うのか。
ほんの数分の会話で私に道を与えることに成功した弁護士。彼が幼馴染でなければ、嫉妬さえしていたかもしれない。
……私にもこれほどの力があれば、冥を苦しませずに済んだだろうか?
「成歩堂」
「んー?」
私にはもはや後悔する暇すらない。そんなことをしているうちに、冥はどんどん私の手の届かない場所へ行ってしまうのだ。
のんびり振り向く成歩堂の顔を真正面から見据え、
「気づかせてくれてありがとう。
そして、頼みがある。今すぐ真宵くんと春美くんを呼んでもらいたい」
できる限りの感謝と誠意を込めて、深々と頭を下げた。
全ての準備が整ったのは、それから1日あとのことだ。
私は逸る気持ちをどうにか抑え、病室のドアをゆっくりノックする。
返事は無い。構わずにドアを開けると、彼女は身体を起こしてこちらを見ていた。
「……もう来ないかと思ってたわ」
怒っているような、安心したかのような、様々な色が綯い交ぜになった顔。
「何故だ?」
「だって、昨日は来なかったし……それに一昨日、あんなブザマな姿を見られたもの」
「何を言う。あれのどこがブザマなものか」
あれでブザマなら、私など合わせる顔も無い。
……いや、止そう。今日は自分をこき下ろしに来たわけではないのだ。
私は椅子に腰掛け、冥の顔を真っ直ぐに見据える。
「それより、今日こそ言わせてもらうぞ。
メイ。本当に、彼らには言わなくていいのか?」
「……。ええ、言わないで頂戴」
言葉より先に睫毛がかすかに震えたのを、間近の私は見逃さなかった。
視線はただひたすら彼女の瞳へ。そして冥もまた、強張った顔で懸命に見返してくる。
「一般人の成歩堂たちはともかく、糸鋸刑事ぐらいには話してもいいのではないか?」
「ダメよ。きっとヘンに感情移入して、捜査に身が入らなくなるに違いないわ」
「今も充分身が入らなくなっている。キミが来ているはずなのになぜか顔を見せない、と気にしていたからな。
それに、もう刑事部にまで噂が行ってしまっている。荒唐無稽なものから的を射ているものまで様々に」
「……………」
「こうなった以上、事実を話してやった方が、彼も仕事に支障が出ないのではないか?」
「…………。……ダメよ……」
論理的に諭しても、冥は一向に首を縦に振ろうとはしなかった。
――予想通り。そして、予定通りだ。
「やはり、な」
「……?」
「筋道立てて説得しても、キミは必ず拒否するはずだと思っていた。
それは何故か? キミは、全く別の理由を持っているからだ」
こちらを見据えるかんばせが、次第に不審さを抱き始める。
「貴方、一体何が言いたいの……?」
「プレゼントだ」
「はぁ?」
「プレゼントを、何故私に用意するよう頼まなかった?
綾里春美の誕生日を祝う気がなかった? いや、キミは入院するまではパーティに参加するつもりがあった。だからこの時期にアメリカからやって来たのだ。
とっさに何を贈るべきか思いつかなかった? 前述の通りパーティに参加するつもりでいた以上、プレゼントの見立てもある程度終えていたはずだ。
祝うつもりはあったのに、入院した途端にパーティどころかプレゼントまで放棄した理由」
もはや冥の顔はすっかり青ざめていた。
驚きに目を見開かせ、口を挟むこともできずに、ただ見つめることしかできていない。
かつて彼女の父から学んだロジックが、彼女の真意を白日の下に曝け出した。
「キミは綾里春美に、そしてパーティの参加者たちに、嫌われてみせるつもりだったのだろう?
そう遠くないうちに死んでしまう自分に、少しでも愛着を与えないために」
――視線を外したのは、冥の方が先だった。
冥が倒れて以来、彼女の前で『死』という言葉を使うのはこれが初めてだ。けれどもう目を背けるわけにはいかない。
これは、いつか来たる、現実である。
「……わかっているなら、言うとおりにして頂戴」
つぶやくように言われた言葉は、かすかな震えが感じ取れた。
「近しい人間の、……死、は、とても辛いもの。
私はそれを知っているのに、彼らにまで味わわせるわけにはいかないわ……」
その瞳には、断固たる決意が宿っている。
こうと決めたら突き進む彼女のことだ。何としてもこの意志を突き通し、邪魔する者は遠慮なく叩き潰すだろう。
だから、
「先に謝っておこう。すまない」
「……え?」
冥が呆けた声を出すのと、ドアが勢いよく開かれたのは同時だった。
一気に数人分の人影が雪崩れ込み、私を突き倒して冥へと駆け寄る。
「か、か、か、狩魔検事イィィィッ!! 自分は、自分はッ、う、うぅぅうぅぅぅッ!!!」
「かるま検事のバカぁー!! そんなのっ、ぜ、全然、カッコよくないよぅー!!」
「……えっと。ごめん、ぼくに話したのは御剣だけど皆に話したのはぼくです」
予想外の人々の登場に、呆然として目を瞬かせる冥。
ゆっくりと、倒れた椅子を起こしている私の方に顔を向ける。
「……話した、の?」
「話した。
個人情報漏洩だな。後で検事局長に殴られに行く予定だ」
「…………。
良かったわね、御剣怜侍。私が健康だったらそこにムチが加わっていたところよ」
口では横柄な態度を取りながらも、その顔には安堵の笑みが広がっていた。
その様子を見て私もほっとする。やはり死を間近に秘密を抱え、独りで耐え続けるのは辛かったのだろう。
そして成歩堂たち3人も、何も知らされずに亡くなられるよりは……
(………………3人?)
そこでようやく、あるはずの影がひとつ足りないことに気が付いた。
「真宵くん。春美くんはどうした?」
「え?」
目尻の涙を拭う真宵も言われてやっと気づいたらしく、室内を見回してうろたえる。
「え、あれ? さっきまで一緒に……いたのに……うーん……
あ、いた」
あちこち覗いた末にドアを開けた真宵はそう声を上げ、すぐ外にいるらしい春美に手を伸ばした。
「ほら、何してるの? こっちこっち」
半ば引っ張られるように入ってきた春美は、なぜか深く俯いている。
真宵に背中を押されてベッドの傍へやって来ても、冥と目を合わせようともしない。
……先程の話は聞いていたはずだが……まさか、まだ怒っているのだろうか?
「……ごめんなさいね」
短い沈黙の後、先に語りかけたのは冥の方だった。
「せっかくのパーティだったのに、プレゼントもあげられなくて。
遅くなったけど言わせて頂戴。お誕生日、おめでとう」
「……………………………………」
幼い少女の肩が、震える。
気づいた真宵がそっと手を置いた直後、
「う、うわぁぁぁぁぁあんっ!!」
――夕刻の病院に、甲高い泣き声が響き渡った。
「わ、わたくし、いけない子です…!
か、かるま検事さんがいらっしゃらないのは……わたくしが、き、キラわれているからだとっ……
でも、わ、わたくし、それでもっ、それはわたくしがシツレイだったからなのに、……かるま検事さんのこと、お心のせまい方だと、ちょっとだけおウラみしてしまったのです……!!
う、うわああああん! ごめんなさい、ごめんなさい…!!」
装束が濡れるのも構わず、ひたすら泣いて謝る春美。
状況を考えれば無理もなく、取るに足らない瑣末な罪だ。それでも彼女にとっては極刑に値する重罪だったのだろう。
歳相応の可愛らしい罪の告白に、元来こども好きの冥もまた、いとおしげに微笑んでいた。
「バカね。黙っていればわからないのに」
細い指先で、春美の目元の涙を拭う。
「でも、私もいけなかったわ。
あなたを泣かせることになるくらいなら、最初から話しておけば良かった」
「……! か、かるま検事さんはわるくありません!
ええ、わたくし、きっと! ご病気と聞いただけでも泣いていたに違いないですから!」
それは堂々と言うようなことなのか、などと無粋な突っ込みを入れるつもりは無論ない。
これまでどこか暗い影に覆われていた病室は、今や温かな雰囲気に満ちていた。
「そろそろいいんじゃないか?」
しばしの雑談の後、唐突に声を上げたのは成歩堂だった。
主旨のとれない発言に冥はきょとんとし、真宵と春美は「あー!」と嬉しそうな声を上げる。そこの刑事、紙吹雪の準備をするな。気が早い。
「何の話?」
意図を知らないのが自分だけだと気づき、不審そうに首を傾げる冥。
そんな彼女を余所に成歩堂たちはそれぞれ2、3歩下がり、ベッド脇のスペースを開けた。
……こうして誤解も解けて丸く収まった今、これからのことは蛇足になりかねない気もするのだが……
(いや。これは、私がしたくてすることだ)
手の中に『それ』を隠し持ってから、彼女の傍らに、――跪く。
「な、何……?」
戸惑う冥の右手を空いている方の手で取り、
「メイ」
そして『それ』を、紺色の小さな箱を、片手で開けて掲げ持つ。
――現れたのは金の台座にダイヤモンドを戴いた、オーソドックスな指輪だった。
「私と、結婚してほしい」
……しばしの沈黙。
その間に、冥が赤くなったり青くなったり金魚のように口を開閉させたりするのを、私は間近で堪能する。
やがて落ち着きを取り戻した冥は、
「……何でっ、大勢いる前で言うのよ……!」
私は最初の返事が拒絶ではなかったことに内心ほっとしつつ、チッチッと指を左右に振ってみせた。
「彼らが来たのは見舞いのためだけではない。元々、この立会人として来てもらったのだ。
たとえ婚姻届にサインした後でも、キミならまた何かの理由で反故にしかねないからな」
「こ、婚姻届!?」
「うム。この通り」
私の分だけ既に記入してあるそれをひらりと掲げて見せると、真宵と春美が歓声を上げる。そこの刑事、紙吹雪をまくな。気が早い。
しかし彼らの笑顔とは裏腹に、冥は追い詰められた猫のような表情で指輪を見つめていた。
「……私、は」
自分の右肩を抱き、唇を噛み締める。
「私は……もうすぐ、死ぬ人間なのよ?」
ぴたりと歓声が止み、一瞬にして重い沈黙が場に落ちた。
しかし私は再び指を振り、笑みを浮かべて沈黙を吹き散らす。
「だからこそ、だ。
だからこそ、その前にひとつくらい、私の我侭を聞いてもらいたい」
「……我侭なんて、嘘ばっかり。
同情みたいなものでしょう? 結婚もできずに死ぬなんて、哀れだって――」
「悪いが」
自嘲気味に言う冥の声を強い口調で遮り、
「私は死期の近い病人と結婚するつもりはない。
検事として共に育ち、挫けそうだった私の心を何度も救ってくれた、狩魔冥という名の女性に求婚したつもりだ」
「……っ……」
「命がどうなるかなどわからない。
キミの病気の特効薬が明日できるかもしれないし、その時私は事故で死んでいるかもしれない。
……だから今は、メイ、キミの気持ちだけで答えてほしいのだ」
「……………」
彼女の右手を握っていた手が、柔らかく振りほどかれる。
冥は小箱を私の手から取り上げると、中の指輪を眩しそうに見つめ、
「……私、この国の文化については詳しいのよ?」
「?」
「死者の肉体は火葬にされる。
そしてその際、棺の中に指輪を入れることはできない」
それを文化と呼んで良いのかどうかはさておき、確かにその通りだった。
この国では火葬で弔うのが一般的であるし、貴金属は燃えにくいため禁止される場合が多い。
私が頷くと、パチンと小箱が閉じられた。
「だから――私が亡くなった後、貴方が私を偲ぶ品として大事にしてくれるなら。
まぁ、受け取ってあげてもいいわ」
……………。
……………………受け取る、と言ったか? 今?
「やったぁー!」
「おめでとうございます、みつるぎ検事さん!」
私が理解するより早く、後方の真宵と春美から拍手喝采を、そして糸鋸から紙吹雪を浴びせられる。
ようやく頭が状況に追いつき、私は大きく安堵の息を吐いた。
……九割がた勝訴だと信じていたとはいえ、いざ判決が下るとなると、心臓に悪いものだな……
「それにしても、貴方にしては随分と趣味の良い指輪ね。綺麗だわ」
冥は再び小箱を開き、中の指輪をしげしげと見つめる。どうやら気に入ってもらえたようで何よりだ。
「ああ、それは真宵くんと春美くんに昨日……ぐはっ!?」
選ぶのを手伝ってもらったのだ、と言う前に背中の左右を同時にどつかれた。
振り向くと、そこには余計な事を言うなと言わんばかりの目をした霊媒師が2人。な、何故だ……?
「それよりホラ! つけましょうよ、指輪!」
「ええ、そうです!
わたくし、存じておりますとも。殿方が女性の薬指にはめて差し上げるのですよね!」
たった今暴行罪を犯した2人は無邪気に笑って口々に言い合い、冥も微笑んで手の甲を差し出してくる。
支援
(何だか女性陣のペースに乗せられている気がするが……)
とはいえ確かに指輪の方も、いつまでも小さな箱の中に閉じ込められていたくはないだろう。
私は咳払いをひとつしてから、震えそうになる手をどうにか抑えて指輪を取り出し、冥の左手をそっと掴む。
そして指輪を、薬指へ――――
(……ッ!)
私も、見守っていた周囲も、はっと息を呑んだ。
――サイズが合わない。
(しまった……)
私は自らの失策に舌打ちしそうになった。
この婚約指輪のサイズは、冥の自宅にあった指輪と同じ大きさを指定したはずだ。
しかしこれは遠目から見ても緩く、手を下に向ければ落ちてしまうであろうほどだった。サイズを間違えたわけではない――冥の指の方が、痩せ細っていたのである。
「……すまない。すぐ、作り直しを……」
言って指輪を外そうとしたその時、温かな水滴が私の手に落ちた。
「……いいの。
これで、いい…………これがいい」
震える声で呟く冥の目から、大粒の涙が次々に零れる。
しかし彼女はそれを拭おうともせず、ぶかぶかの指輪を照明の光に透かし、
「一生、大事にするわ」
いとおしそうに、口づけた。
――後から聞いた話によると。
それからの1週間を、担当の医師は「奇跡だ」と称していたらしい。
事実、冥はそれからよく喋り笑うようになり、時にはどこからか話を聞きつけてやって来た矢張に向かってムチを振り回せたほどだった。
だから誰もが、奇跡を信じた。
このまま冥は回復し、検事として法廷へ――そして妻として私の家へ帰れるのだ、と……。
「メイ?」
その夜、冥は眠っているように見えた。
ノックをしても声をかけても返事が無い。私は薄暗い病室を静かに歩き、持ってきた果物かごをサイドテーブルに置く。
そして、その横に『先客』がいたことに気が付いた。
(……指輪の小箱?)
なんとなく手に取り開けてみると、なぜか中の指輪が消えていた。
サイズが大きいので、この箱に入れてしまっておくと言っていたはずなのに……?
(……?)
よく見てみると、小箱の下にメモ用紙が1枚置かれている。
流麗な英語で書かれたそれは、久方ぶりに目にした冥の筆跡だった。
――“やっぱり一緒に持っていくわ”――
意味の取れない、短い一文。
しかし読んだ途端に心臓が高く鳴り、全身から汗が噴き出した。
「……メイ? メイ!」
電灯を点けることも忘れ、彼女の身体を無遠慮に強く揺さぶる。
けれどそれでも、彼女の瞼が開かれ、あのアイスブルーの瞳が私を見ることはなかった。
もう、二度と。
……それからのことは、あまりよく覚えていない。
気づいた時には私は病室の外に出され、隣では成歩堂と糸鋸が肩を落としていた。
そのうち冥の姉もやって来たが、ろくに挨拶もせず、ただぼんやりと座り込んでいた気がする。
医療スタッフに「最期のご対面を」と亡骸の前へ連れて行かれても、何をすればいいのかわからず、顔を見ることさえできなかった。
ただ、ベッドに縋り付いて泣く春美を見て、何故か羨ましいと思ったことだけは覚えている。
葬儀の手配、友人知人への連絡、納棺する遺品の仕分け……。
成歩堂たちの申し出も断り全てを一手に引き受け、ひたすら作業に没頭した。
自分でも驚くほど冷静にこなし、もしかすると私は妻の死を悲しめない薄情者なのではないかと自問したほどだ。あんなに恐れていたことが現実になってしまったというのに。
やがて葬儀の日が訪れ、彼女の身体が狭い棺の中に閉じ込められても、これから炎で焼かれるという時になっても――
私の心は、動かない。
「喪主様、少々よろしいでしょうか?」
係員がそう声をかけてきたのは、火葬の終了を控え室で待っている時だった。
何かトラブルでも起きたのかと眉間を寄せる。ここまで滞りなく進んだのに、最も大事な収骨の段階で何かあっては、冥が安らかに眠れないかもしれない。
冥の姉に一言声をかけてから、控え室を出て廊下の隅に立つ。
係員はなぜか両手で包むように白いハンカチを持ったまま、
「実はひとつ、確認致したいことがございまして……。
私どもが貴金属類の納棺を禁止させて頂いていることは、ご説明申し上げておりましたでしょうか?」
「? うム、了承しているが」
そうでございますか、と係員は手のひらを広げた。
白いハンカチが開かれ、中には………黒い、輪?が載せられている。
細かい装飾の台座がついた、まるで指輪のような―――
(………指、輪?)
“私、この国の文化については詳しいのよ?”
「火葬を終えて奥様のご遺骨を収骨用皿にお移ししておりましたら、こちらが見つかりまして。
貴金属の紛失などは特にトラブルになりやすいので、念のためにご確認頂こうと……」
冥が生前使っていた指輪は未だ彼女の自宅に残されたままだ。
現時点で所在不明の指輪など、ひとつしか思いつかない。
“死者の肉体は火葬にされる。そしてその際、棺の中に指輪を入れることはできない”
「……ひとつお伺いしたいことがある」
情けないほど震えている指で焼け焦げた指輪を摘み上げ、声だけはどうにか冷静に振舞う。
「この、指輪だが……」
“やっぱり、一緒に持っていくわ”
「……見つかったのは、肋骨の辺りでだったのではないか?」
すると係員は驚いたように目を見開き、
「ええ、はい、そう聞いておりますが……何故おわかりに?」
「……いや」
煤けた指輪は本来の輝きなどとうに喪われ、台座の主も焼失してしまっている。
元の姿の面影すら残っていないそれを、私は強く握り締めた。
「私ならそうする、と思っただけだ」
愛する人に貰った大事な大事な指輪と共に逝くために、より確実な方法を。
――決して誰にも気づかれぬ場所へ飲み込んで。
(ああ)
結局のところ、私はわかっていなかったのだ。
私にとって彼女がどんなに大きな存在だったのか。あの高潔な強さにどんなに救われていたのか。
それでももう、空(から)の台座にダイヤモンドは還らない。
ようやく理解した私の頬を、一粒の涙が静かに流れていった。
以上で投下終了です
読んで下さり、ありがとうございました
(そして長くてすみません……これでも矢張の出番ごっそり削って短縮したのです……)
ぎゃあ最後の最後で名前欄が
すみません今度こそ名無しに戻ります スレ消費失礼しました
全俺が泣いた
ああああやばいよGJ過ぎるよ!
リアルタイムで読ませてもらった
話が切なすぎる、きれいすぎる!
涙でた
GJ!
長丁場おつかれさまでしたー。GJ!
GJ!
読んだよ書いてくれてありがとう
乙です。臨機応変の対応すばらしい
別カプ入ってしまってこまってらした職人さんも、諦めないで可能なら
手を加えて条件に合わせて投下してもらえるとうれしいなー
御剣不幸すぎるだろww
でもGJ
GJ!じわっときた。
3DSゲームに御剣や冥は出るのかな
>>541 「異世界に迷い込んだ」らしいから出なさそう
つか、みっちゃんは検事1〜2で過密スケジュールだから休ませてあげてw
つーかミツメイが魔女裁判に関わるとか洒落にならんだろjk
エログロ耽美の極みになるぞ
魔女は冥だとして
御剣はどっちだろう、守る側なのか裁く側で悩むのか
冥たんは異端審問官のほうがいいな
ベルセルクのファルネーゼみたいな感じで
もちろんみったんはセルピコポジションね
この際どんな役でもいいから
喋って動くミツメイが見てみたいよ〜!
どこまでコラボするかが問題だよなぁ
両方のメインキャラ二人とゲームシステムを拝借するだけなのか、
それぞれのファンが、にやりとできるような細かいところまでやるのか。
タクシューシナリオだから、逆転サイドに関しては期待できそうだけど
ほんのワンカットだけでも出てきてくれたらうれしい
あのきれいなアニメーションで動いているところが見たい
将来、ヒラヒラした二人の子どもがルークみたいに
逆転シリーズでしっかり者の助手をやって欲しい
父ちゃんが母ちゃんの尻に敷かれてる話とかして
(御剣検事は、ああみえて苦労してるんだな)とか
主人公につぶやいて欲しいw
549 :
448 :2010/10/21(木) 00:38:26 0
441-447のルール違反のSSを投下した者です。本当に申し訳ありませんでした。
反省して閲覧者に戻りますと書いておきながら興醒めな行動になりますが、
続きを希望される声を頂き、指輪の話題と別カプの要素を省いて「単独の話」に
出来そうだったので、その後を修正しました。
期待されていない、期待とは内容と違うかもしれませんが投下します。
婚約が決まった冥→御剣です。辻褄合わせで説明文が長いです。エロはありません。
550 :
1:2010/10/21(木) 00:41:41 0
突発的に婚約が決まった御剣怜侍と狩魔冥の祝いの場は、保護者付きなら子どもの
入店も許されている居酒屋だった。ごく普通の個室の座敷だ。庶民的なのは、その日は
元々、御剣を除くメンバーが集まる予定だったからだ。
御剣は知らなかったが、冥は帰国すると成歩堂たちと会っていたらしい。舌の肥えた
冥に最初は緊張したが、B級グルメにも興味津々で気さくだという。
「レイジが知ったら高いお店に連れて行って貰えなくなるわ」と冥は箝口令を敷いて
いたが、実にもって全くその通りだ。食事絡みの時だけは、細かく言えば支払いの
時だけは冥は「兄妹弟子」を主張するので奢らされていたというのに。
店に来る前、裁判を終えた御剣は、ロビーにて本日二度目の衝突があった。
帰国して裁判所に顔を出していた狩魔冥と、子どもの頃のような派手な口喧嘩をやったのだ。
長い片想いに疲れた冥が、話の流れでホテル生活と脈が無い御剣を待つのに飽きたとブチ切れた。
青天の霹靂、七歳年下の自分の師の娘に手を出す選択肢を持たなかった御剣は、望むならぜひ
一緒に住もうと上から目線で「同棲」を持ちかけたのだった。
一の勧誘に百の棘を持つ抵抗が返ってくると身構えた御剣の胸に、あの気の強い冥が泣き、
胸に飛び込んで来たのは驚きだった。困惑し宥めていると、口論のプロである現役検事同士の
はた迷惑な痴話喧嘩をハラハラと見守っていたその場の関係者が安堵し、大きな拍手を持って
祝福してくれた。その最中は幸せな時間だったが、さらに時間が経った今では、公衆の面前かつ
自分たちの職場での失態故に半年ばかり職場放棄したい、いっそ海外に飛ばして欲しい……と
現実から目を逸らしたくなっていた。
「おめでとう……で、いーのかな。上手くいって良かったよ」
「成歩堂」
一度でクリア出来る期待はしていなかった。カンペキを求める狩魔の娘に対して、なんとも
見苦しい告白だ。御剣も最初は、「指輪が無い」「改めて夜景のきれいな場所で交際を
申し込め」等、落ち着いたら冥は徹底的にダメ出ししてくるに違いない、どう論破して
くれようと迎え撃つ構えだった。
が、冥はまるで夢のようだ、お互い忙しいから式も旅行もいらない、しばらくは他の国の
仕事は断わると塩らしいことを言い……「同棲」ではなく、冥の頭の中は一足飛びに「結婚」
という、厳しい現実を突きつけられたのだった。
自分の人生で具体的に結婚を考えたことが無かった御剣は、酷く動揺したが後の祭りだ。
551 :
2:2010/10/21(木) 00:45:50 0
その後、冥は普段の彼女を取り戻していった。泣かれるならなじられる方がずっと彼女
らしくて安堵する。冥の怒りは自分を子ども扱いし、プロポーズを待っていたのに行動を
起こさなかった御剣に対しての恨みつらみで、一途に惚れられていたことを痛感した。
言葉は攻撃的だが、何を言われても可愛く感じる自分にも戸惑ってしまう。
それらのやりとりを思い出すと自然に笑みが漏れてしまい、御剣は慌てて咳払いで誤魔化した。
用事を済ませた、もう一人の主役が到着すると、歓声が上がった。
強制的に御剣の隣に座らせ、ニヤニヤと他のメンバーが祝いの言葉で取り囲む。
「プロポーズされて仕方なく受けた」「まだ若いし私はもっと後でも良かったのよ」などと
醒めた口調なので、ほっけを解す作業に集中するふりをしていた御剣は次々出てくる偽証に
吹き出すのを堪え、酸欠状態に陥った。――検事を見たら嘘つきと思え。
「式や指輪の相談は、次に帰国した時ですか?」
と霧緒が冥に尋ねる。冥は明日、別の国に発つからだ。後が怖いので御剣は何一つ省く
つもりは無かったが、隣で冥が拒否した。
「いらないわ」
「えーっ、かるま検事、せっかくだし最初がカンジンなんだからたこ焼きくらいの指輪
貰っちゃおうよー。お宝はいくつあっても困らないし」
唆すような真宵の言葉に、冥は首を振った。
「レイジが私を選んでくれたっていう、その自信が私の宝石なの。これ以上飾る必要はないわ」
幸せそうに微笑む冥にその場の女子が悲鳴を上げ盛り上がり、過去散々鞭打たれて来た
男性陣はまるで人格の変わってしまった冥の発言に引き気味になっていた。
「悟りの境地の狩魔検事がなんだかブキミッス」
「イトノコ刑事、他人の婚約者をブキミとか言うな!……気持ちはわかるけど」
「安心したまえ。この私もキミたちに限りなく近い心境だ」
成歩堂たちと一緒の時は、冥は安酒も普通に飲むという。自分に奢らせる時は煩いほど
銘柄に拘るのにと御剣は面白くない。が、ワインやシャンパンのグラスを気取って口に
運ぶ彼女とは違い、楽しそうに焼酎や国産ウィスキーをロックで呷る男前な飲みっぷりは
気持ちが良く、惚れ直しそうだった。
552 :
3:2010/10/21(木) 00:48:54 0
お約束の「いつから好きだったか」の問いに、冥は「一目惚れよ」と即答した。
御剣の方は、初めて会った時の冥の印象は薄い。というのも、挨拶する御剣の顔をじっと
見つめた後、冥は無言で自分の部屋に消えてしまったからだ。
「王子様が我が家に来た!って、幼い私には大事件だったの。恥ずかしくて隠れたわ」
(第一印象から睨まれ、敵対視されてると思っていたのだが)
「目に浮かぶようだ……」
成歩堂は顔を引きつらせ相槌を打つ。小学生ですら女子が御剣を見る目は違かった。
鈍感・御剣の総スルーの天然タラシっぷりは、冥の場合も健在だったらしい。
「レイジは恥ずかしがり屋で、せっかく私が勇気を出してアピールしてるのに、検事に
なる勉強で忙しいっていつも逃げてたのよ!」
想い出して憤怒する冥のその横で、御剣は一人、首を傾げてしまった。
(無言で背後から六法全書で殴られれば、逃げて当然ではないか)
祝いの席で異議を申し立てるのは大人気ないので、御剣は「その節はすまなかった」と
棒読みで謝っておく。偽証の裏づけ発言をしている気分だ。
「勉強の話題の時だけは話を聞いてくれたから、レイジを私に振り向かせたくて、
さらに私も勉強に力が入るようになったわ」
それは、彼女の力であって、自分は良い競争相手になっただけだ。感謝するとしたら、
御剣の才能を信じ育ててくれた師と彼女の家族にだ。右手にテディベア、左手に絵本
ではなく六法全書を携える七歳年下の天才少女の存在は常にプレッシャーだった。
あの非日常的で特殊な環境が、今の自分の下地を形成している。
「あ、あの。わたくし、みつるぎ検事さんのお話もお聞きしたいです!」
逃げるつもりだったのに、質問者が頬を赤らめた子どもの春美だったので出来なくなった。
御剣の回答に期待し目を輝かせる女子に下手なことを言えば袋叩きで、慎重に言葉を選ぶ。
「私は、見ての通り勉強と仕事以外の事は一切排して来た。潜在的にはおそらく、
メイが初恋の相手だと思う」
強引に、そういうことにしておく。脳裏に狩魔家で迎えたクリスマスの夜、冥に宿木の
下に引きずり込まれ奪われたファーストキスの記憶が蘇った。そのキスは拒めないという
風習を知らぬ御剣は憮然として、冥と口論になった。しかも、男女の条件が逆転して
いるのだから、当時から今日まで御剣は全く成長がない。
再びテンションの上がった女子を横目に思考する。少なくとも、検事になった後も冥とは
滅多に顔を合わせる環境ではなかった。自覚したのは……今日だ。
(私が初対面で冥に惚れてたら犯罪だというのに、女性の気持ちは理解しかねる)
553 :
4:2010/10/21(木) 00:52:34 0
テーブルの下で、冥の右手が御剣の太ももに置かれた。グローブ越しで感触や体温は
伝わらないが、異性のそれを知っている身は、脱がせたい触れたい欲求に駆られる。
現在の冥は、左手に鞭、右手は甘い砂糖菓子だ。指を重ね返した御剣には軽く一瞥くれた
だけでガールズトークに参加していた。計算ずくの行為にモヤモヤしそうになる。
この日の冥はたくさんの笑顔を見せ、酔い潰れ、御剣の膝で眠り込んでしまった。
いろんなことが一度に起こり過ぎて、御剣自身まだ実感が沸かない。一方的に冥が喋る
ばかりで、殆ど発言せず来年籍を入れる話に決まっていたからだ。
一生独身でも何の問題も無いが、冥が相手なら逆らうよりいっそ流される方が楽だ……と、
冥に負けず劣らず、素直ではない自分に御剣は苦笑した。
ラストオーダーの時間になった。今後も当然のように部下の糸鋸の手を借りるつもり
だった御剣は「婚約者なのに」「自覚は無いのか」と総攻撃を受けた。
自力で運ぶのは面倒なので、仕方なく起こすことにする。
薄目を開けた冥はぼんやりと御剣の顔を見つめ返し、目を凝らしていた。
「……夢、だったの……?」
悲しそうに冥が呟く。婚約のことを言っているらしい。
「プロポーズの話なら夢ではない。帰ろうメイ」
「……レイジ!」
寝ぼけているにしては力強く胸倉を捕まれ、冥が首に抱きついて御剣の口を塞いだ。
油断していたために、御剣は冥に圧し掛かるような体勢になりジタバタする。
「御剣検事、目に毒ッス!場所を弁えるッス!」
積極的になった冥はなかなか離れようとせず、その場でふしだらな何かが始まりそうに
なるので、御剣は説得を試みた。
「ぐ。メイ、こんな場所で、そのようなアレは困る」
「ふふっ。照れてるレイジ、可愛い……」
酔いが醒めてない冥は御剣の手を自分の胸に押し付けて来た。元々年齢よりは大人っぽいが、
女の顔で自分を誘う冥に大人の御剣ですらドキリとさせられる。
クールな天才検事にはそぐわない情熱的、扇情的な振る舞いに「さすが海外経験の
ある刑事さんは大胆ッスー」とマコからも感心されてしまった。
「イ、イトノコギリ刑事……」
御剣がまとわり付く冥を引き剥がそうと助けを求めるが、
「正気に戻った後の狩魔検事の制裁が恐ろしいッス!」
554 :
5:2010/10/21(木) 00:56:59 0
醜態を見られたことを冥が知りどれだけ荒れるか。その想像で糸鋸は身震いしていた。
「な、成歩堂……」
「悪いけど眠った春美ちゃんが背中にいて手が離せない。……帰ろう、真宵ちゃん」
「えーなるほどくん、おもしろそーだよ。無料だし」
「真宵くん!これは見世物では無いッ!」
二人の邪魔をしてはいけないという遠慮なのだろう。「不要だ、そんな気遣いは不要だ!」
という御剣の必死の訴えは却下され無視されてしまった。
「おやすみ御剣。今日はお祝いだから、ぼくらからの奢りだ」
「失礼するッス」
「おやすみなさいッスー」
「指輪はゼッタイですよー、みつるぎ検事」
「末永くお幸せに」
彼らの声が遠ざかっていく。この日は恥をかき倒す運命だったのかもしれない。
いつのまにか、御剣の下で冥が静かになっていた。さすがに暴れ疲れたらしい。
冥の証言は御剣の視点ではムジュンの塊だが、もし冥が被告人なら検事側ではなく
あの時と同じように弁護側に回り、冥を信じ抜いてみせよう。
自分が冥を口説き落として花嫁にするという「真実」も悪くない。
「帰るぞメイ」
念のため声をかけたが、「うるさい」と怒られた。本来の冥だ。
起こすのは可哀想だし、担ぐなり抱えるなりしてタクシーを使うことになる。それは
構わない。新たに抱えることになった問題は、中途半端に冥から誘惑されたお陰で、
御剣は部屋に連れ帰り大人しく一人で寝るのは不満だという現実。
大人の自分を挑発し弄んでくれたこの小娘に、お返ししないと気が済まなかった。
裁判、口喧嘩に続き、本日三本目の勝負。最初がカンジンだ、と真宵も言っていた。
(今夜はこのまま平和に寝てられると思うなよ、狩魔冥)
フィアンセという立場になった妹弟子に対し、御剣は心の中で挑戦状を叩きつけるのだった。
おわり
スレを無駄に伸ばす原因を作りご迷惑をお掛けしましたことをお詫び申し上げます。
完全に自分が悪いのに、怒るどころか謝って頂いたり続き投下の希望を頂いたり、
お気遣い頂きありがたかったです。猛省して今度こそ読み手に戻ります。
乙でした。GJ!
また投下してください。
すごく気になっていたので、続きを投下してくれてありがとう。
GJでした!
そんなことを言わず、また書いてくれたら幸いです。
職人が減るより投下してくれる方がうれしい
大人っぽい二人なのになぜか笑える‥
こういう平和な2人を見ると何だか安心するわぁ…
投下ありがとうございました
冥が被告人、御剣が検事は見てみたい
御剣の執拗な攻めに冥たんが泣いちゃうんですねわかります
気持ちに気付くまでは大人ぶってがんばる冥→みっちゃん
一度付き合ったら夢中になって嫉妬深そうなみっちゃん
ありがとうGJでした!ニヤニヤしながら読んでしまった
また書いてください!!
>>550 気になってたので、読めて嬉しい。
葛藤やら直しとか大変だったろうけど、ありがとう!
贅沢を言えば、元の作品も読みたかった。
>>559 両方考えたことがあるけど、萌えるよね!
「キミがあんなことをするはずがないだろう!」
「……あなたは検事よ。自分の仕事をしなさい」
絶体絶命の危機を何度も乗り越えて無罪になったとき、
お互いの気持ちが通じ合うんですね。わかります。
>>564 ぜひ「逆転検事2」ラストの事件でやってほしい……泣く自信ある
しかし冥ちゃんの方は
みっちゃんが疑われてても容赦なく起訴しようとしていた件www
そしてその後の「たとえ身内であっても〜」が切なかった…
検事としても一私人としても相手を絶対に信頼するということが出来ないのが哀しいとこだな
最近スレへのSS投下が増えたし、レイトンとのコラボで公式もアツいので
舞い上がって小ネタ投下します。
ある夜、御剣宅にて。
「冥…」
ガサゴソ、ガサゴソ
「ム…?」
ガサゴソ、ガサゴソ、ガサゴソ、ガサゴソ
「ムム…?」
パチッ
「あなた、何をやっているの?」
「ム…、その…アレがないのだ。」
すぐに取り出せるようにサイドボードのひきだしの手前に入れているはずの、そのようなアレが見つからず、ベッドサイドのランプをつけたが、
やはり見つからない。
ずっと仕事が忙しく、冥との逢瀬も久しぶりだった。
まさか、ストックが全てないとは---。
臨戦体制の己を見つめ、ジト目で冥を見やる。
「君は持ってないのか?」
「わ、私が持ってる訳ないでしょう?!」
ジィ
「避妊しないなんて、絶対イヤよ!」
ジィ〜
「私は買いに行かないわよ!!」
この状態では、自分だって買いに走るのは無理だ。
「今夜はナシで、もう休みましょう。」
すっかり気分が盛り下がった冥は、寝返りをして背を向けた。
しかし、未だ熱を持ったままの御剣としては引き下がれない。
---これは、ある意味良いチャンスなのではないか?
男として憧れた、あの状況に持っていける、そう踏んだ御剣はゴクリと唾を飲む。
「め…冥。」
「その……コレを、な、舐めて……冥?」
顔を覗き込むと、既に夢の世界へと冥は旅立っていた。
「そんな…。」
その夜、御剣は愛しい恋人が眠る隣で寂しく自分を慰めた。
今後、決してコンドームの補充を怠らないこと胸に誓いながら。
以上です。
改行エラーになったので、小ネタにも関わらず分割してます。
エロい状況なのに本番ナシでスミマセン。
ワロタw
でも起きていても、全力で拒否されそうだ
ミツメイはきっちり避妊してるイメージだな
スレ賑わうのは大歓迎。お預けされた犬みたいだw
逆にミッちゃんが断念してメイが「して」っておねだりも見たい
2010/10/12、2010/10/15、2010/10/17、2010/10/24を追加しておきました。後はよ(以下略)
本当はこっそりwikiの編集をやろうと思っていたのに、毎回これじゃダイナシだorz
誰か気づいた時に更新してもらえると有難いので、簡単に説明を。
・@wikiメニュー→新規ページ作成(アットウィキモード推奨)
・コピペ編集して保存
・編集→メニューを編集
だいたいコレで出来るかと。
あと細かい所は、他のページを「編集」で見れば分かると思います。
>>573 乙です。
自分はメニュー追加しました。
もし間違ってたら直してください。
乙です。
作業してくれたのにクレームみたいで悪いんだけど‥‥
別カプ要素ありで問題になった10/15が入ってて
10/21入ってないのは何か理由あるのかな
>>575 10/15の続きに10/21が入ってたよ
10/21もメニューに項目作っていれといたほうがいいかな?
そのほうがいいなら追加します。
逆に15日の投下はいらないのでは
15日のメニューを消して、21日に統合。
21日の投稿分の上の方に、
(この話の前の場面・他カプ要素あり)
と付け足してリンクを貼っておこうか?
(文章力に自信がないんだけど意味わかるでしょうか?)
あれだけモメたんだから、規定外の話を注意書きを
入れてまで保管しなくて良いと思う
また勘違いして別カプ入れて書く人も出るかもしれないし
21日分だけではハンパな感じがするけどなぁ。
載せるんだったら全部載せる、載せないんだったら全部載せない。
ルールに則って書き直してくれたものを載せないとか鬼すぎるw
「現在は他カプ要素ありの作品の投下は禁止されています」って書いておけば大丈夫じゃないかな
続き物の場合両方の日付でメニュー作ってた気がするけどちがったっけ?
いつもどおりで良いんじゃない?
別カプ話を駄目だとわかってても投下したモン勝ちの前例を作ることになる
ちょっと思ったんだけど外部板あった方がいいかな?
このスレのルールだとちょっと投下できない、話できないことを話せる、投下できる場所。
ミツメイ・メイミツメインなのは同じ、でも要素程度なら別カプネタもおk。
あくまでも要素程度でそれ以上の別カプネタは却下って感じで。
>>585 またいつか同じ問題が起きるかもと考えると、そうした方が良いかもしれない
いちいち議論して投下しづらい雰囲気になるのも嫌だし、わからずに要素ありのもの投下して、やったもん勝ちとか言われるのも可哀想だし…
あんまり細分化してもスレが過疎るだけになりそう
というか、混合ネタはエロパロでやればいいんじゃないの?
別にミツメイネタが禁止されてるわけでもないし何も問題ないと思うが
>>587 わざわざテンプレに「ミツメイの雑談・SS投下はこっちで」って入ってるくらいだし
向こうでは禁止されてるんじゃなかった?
というかこの流れはこないだの議論で既に通った道のような気が
別カプはいる話は個人サイト作ってやればいい
元々そんなに職人多い訳じゃないんだから別スレ作る意味ないよ
掲示板に投下することについて話してるのに「合わないもの書くならサイト作れ」ってのは少し乱暴な気がしないでもないけども
別スレ立てたところで、問題が解決するとも思えないんだよね・・・
ミツメイメインなら成歩堂×カオルでも矢張×住職さまでも一切文句言いません!って
全員がそうできればいいんだけど、>490のような問題が起きそうで怖いし
ましてやそれがこっちのスレに飛び火でもしたら目も当てられない
掲示板に投下するなら制限があっても仕方ないという結論にしかならないよ。
ここは俺たちの掲示板じゃないんだからさ。
とりあえずしたらばあたりに外部板作って、様子みてみるのもいいかもね。
必要なければ過疎るだろうし、需要あれば賑わうし。
出て行くとか追い出すとか、そんな風にならずに、本スレと避難所みたいな関係でいられたら良いと思う。
メニューを追加した者だけど、どうしたら良いですか?
このままにしますか? 削除しますか?
用途に合わせて乱立させてたらキリがないだろ
適当なとこで手を打っとくべき
メニューは10/15より10/21を活かした方がいいのでは?
個人的には10/15も好きだし、10/21の中に載せてあげたい。
その際は、注意書きや10/15のSS部分の文字反転とかいると思う。
個人的な考えはそれぞれあるだろうけど、今後はミツメイのみで。
それがスレのため。
オバチャン×ミッチャンは?
他カプ要素はこのスレでは厳禁!→じゃあ他にスレ立てようぜ→いやそしたらこっちの投下減るし困るからダメ
なんつーか、すごい主張だな
むしろ禁止のために後半変えた……というのが分かりやすくなると思うんだが
注釈の「禁止」でダメなら、メニューに10/21だけ載せて
10/15の方にリンクを繋げるのはどうか
元々ミツメイが勝手に独立したせいで荒れるとスレを作れという流れになったんだから自業自得
アンチは来ないでくれ。
投下しまーす
8レス予定
てst
すいません何か行数収まってるのに本文が長すぎます!==1024==とか出やがりますorz
削ってもエラーが出るので、明日またトライしてみます…
経験上のことなのでもしかして違うかもしれないけど、
こちらはエロパロスレより行数詰めないと駄目な感じだね。
投稿楽しみにしてます。
606 :
602:2010/10/29(金) 07:46:59 0
すいません明日って明日じゃなくて寝て起きたらという意味の明日です
もう一度トライしてみます
幼い頃から、同じ家で育った少女がいたとする。
共に学び、時に喧嘩し、常に意識していた少女がいたとする。
やがてそれぞれ独立し、海を隔てた遥か彼方の存在となっても、頭から離れなかった女性がいたとする。
……そんな相手が自分の隣で無防備に寝顔をさらしている場合、一体どうするべきなのだろう。
自分の肩に体重を預けて眠る彼女を見つめ、御剣怜侍は頭を抱えた。
――そもそもの発端は、数時間前に遡る。
「飲むわよ」
執務室に入ってくるなりデスクに瓶を叩きつけた狩魔冥は、いつもの口調で堂々と宣言した。
捜査報告書を頭に叩き込んでいた御剣は、予定ではまだ公判の最中のはずの彼女が何故ここにいるのかも、その発言の意味もわからず、呆然と彼女を見上げるばかり。
が、視界の端に見覚えのある鷲の絵を見つけ、思わず報告書を取り落とした。
「ス……スクリーミング・イーグル?」
「1995年物。ヒゲに私の家から持って来させたわ」
ワイントートにすら入れられていないそれに、御剣は驚愕の眼差しを注ぐ。
608 :
2/9:2010/10/29(金) 07:53:49 0
スクリーミング・イーグル。アメリカの狩魔邸で何度か目にしたことがある、地下ワインセラーの奥深くに寝かされていたワインたちの名だ。
かつて一度だけ「やはり2006年は出来が良くないな」と言われて飲まされた一口の、何と美味だったことか。
遠い昔の味わいに思いを馳せそうになったその時、ふと先程の冥の発言が脳裏をよぎった。
「……ちょっと待て、メイ。さっき……飲む、と言ったか?」
「飲むわよ」
先程と同じ言葉を繰り返す冥。そこには値打ち物のワインを開ける緊張感などかけらも見当たらない。
「だって、ワインだもの。飲まなくては勿体無いでしょう?」
「いやそれはそうだが……」
「ああ、安心して? いくら何でも職場で飲むつもりはないから」
そんな心配をしているわけではない。
そう返そうとして、御剣はようやく冥の瞳の中の冷たい光に気が付いた。
……そういえば、彼女は今、公判の最中のはずだった……
「まさか、敗訴したのか?」
思わず尋ねてしまってから、己の失言に口を噤むがもう遅い。
冥の眉間に深い皺が刻まれ、鞭を握る手に力が入る――
609 :
3/9:2010/10/29(金) 07:57:04 0
「ま、待てメイ! 今振り回したらワインが割れる!」
「……っ!」
御剣のとっさの叫びで、冥の鞭は寸前でとどめられた。
が、彼女の方はますますストレスが溜まったらしく、
「御剣怜侍!」
細い手がそれこそ鞭のように素早く伸び、御剣の胸元のクラバットを掴み上げる。
「飲むわよ。貴方の家で。徹底的に。
飲み物も食べ物も私の方で用意していくから、貴方は定時に帰宅できるよう全力で仕事を終わらせなさい」
「……な、……なぜ私の家で」
「貴方のマンションの方が近いのよ!」
よほど飲みたい気分らしい。それでも今ここで飲むと言い出さない辺りが真面目な彼女らしいが。
しかしここまで荒れているところからして、相当ひどい負け方をしたのだろう。
愚痴を聞いてやるのも吝かではないし、そもそも彼女と2人きりで酒を楽しむなど滅多に無い僥倖だ。
だからこの時の御剣怜侍には、断る理由など何ひとつ無かった。
あああもう何? 何で?
16行制限状態なのも謎だし16行に収めてもエラー吐くって何なの?
というか32行を1レスで考えてたからこのままいくとレス数2倍になるよ泣きたい
とりあえず規制支援
612 :
4/9:2010/10/29(金) 08:20:04 0
断れば良かった、と思っているのはまさに今だ。
冥の愚痴に辟易したわけではない。相手をこき下ろすわけではなく、あくまで自分の甘さに憤慨した彼女の愚痴は、こちらとしても聞いていて勉強になる部分がある。
彼女の用意してきた酒や惣菜にも遠慮なく舌鼓を打たせてもらったし、例のワインの方は思い出以上の味だった。
……問題は。
「メイ……その、こんなところで寝ては風邪をひくぞ」
愚痴の勢いで酒もハイペースで飲んでいた冥が、そのままソファで眠ってしまったこと。
元々、多忙で睡眠が不足がちになりやすい職業だ。そこに酒が入れば寝入っても仕方ないだろう。
しかしそれが自分の肩に寄りかかってとあっては、起こさないわけにもいかなかった。
「メイ。メイ?」
「……んー……」
御剣が肩から頭が落ちないよう慎重に揺すっても、身じろぎしただけで起きる気配はない。
それどころか、一体何のつもりか猫のように頬を擦りつけ、気持ちよさそうに笑んでいた。
(…………参った)
やはり断れば良かった、と後悔する。
613 :
5/9:2010/10/29(金) 08:21:28 0
――こんな風にくっつかれては、自制できるものもできなくなるではないか。
頭を冷やす意味で、深く、深く息を吐く。
それから冥の頭をそっと肩から下ろし、そのまま横抱きにして寝室へ運んだ。
まだ深夜というほどではない時間だ。自宅に送るのは少し寝せてからの方がいいだろう。かと言って、ソファのままでは本当に風邪をひいてしまう。
(……誰に言い訳しているんだ、私は)
ベッドに冥の身体を横たえてから、御剣はいちいち理屈をつけている自分に気が付いた。
場所を移されても起きる気配すらない冥を一瞥してから、溜息を再びひとつ。
幼い頃から、同じ家で育った少女がいたとする。
共に学び、時に喧嘩し、常に意識していた少女がいたとする。
やがてそれぞれ独立し、海を隔てた遥か彼方の存在となっても、頭から離れなかった女性がいたとする。
……そんな相手が自分の隣で無防備に寝顔をさらしていたということは、彼女の方は自分のことなど全く気にしていないのだろう。
614 :
6/9:2010/10/29(金) 08:22:38 0
ほんの少しでもそういう気持ちがあるのなら、2人きりで酒を飲もうなどとは考えないはずだ。冥のような生真面目な性格なら、尚更……。
こうして酔い潰れるまで飲むほど信用してくれていることが嬉しいやら悲しいやら、なんともいえない複雑な気分を抱えてしまった。
御剣は3度目の溜息をついてから、酒宴の後片付けをすべく寝室を出ようとする。
「……ぅ……ん……」
その足を止めたのは、後方から聞こえてきたかすかな声だった。
振り返ると、やはりまだ眠ったままの冥の姿。しかしどこか苦しげに呻いている。
そういえば彼女は帰宅せずにこちらへ来たのだ。服装もいつものスタイルであり、首には大きな白いリボンが巻きついていた。
――休ませても寝苦しくては意味がない。
無意識のうちに理屈をつけ終えた御剣は、再び冥の枕元に戻り、慣れない手つきでどうにかリボンを外す。
胸元を緩められて楽になったのか、やがてまた規則正しい寝息が聞こえてきた。
「……………」
全く警戒していない、無垢であどけない寝顔。
――無意識の行為だった、と言えば嘘になる。
615 :
7/9:2010/10/29(金) 08:23:40 0
彼女の顔を見ているうちに湧き上がった衝動を確かに自覚し、そして抑えきれなかったのだから。
衝動に突き動かされるまま、引き寄せられるように、口づけた。
「……っ」
すぐに唇を離したのは、冥の身体がぴくりと反応したためだ。
御剣が息を詰めて注視していると、やがて色素の薄い睫毛が震えて目が開かれる。
それでもまだまどろみの中にいるらしく、視線は定まっていなかった。
(気づかれた?
………いや………)
いっそ、気づいてもらうべきかもしれない。
そしてもうこんな無防備な真似は控えるよう諭すべきかもしれない。万が一、御剣以外の男に同じようなことをされては一大事だ。
……その隙に付け込んでキスをした自分では、どれほど説得力があるかは甚だ疑問だけれども。
「……れー……じ?」
ようやく冥の目が御剣を移し、掠れた声が名を呼んだ。
それでもやはりどこか焦点が合っていない。もしかしたら、寝ぼけているのかも――
「…………!?」
616 :
8/9:2010/10/29(金) 08:25:20 0
御剣の思考を途切れさせたのは、彼の背中に回された2本の細い腕だった。
そのまま端麗な顔が近づき、再び唇が触れ合わされる。小鳥が啄ばむかのような短いキス。
呆気に取られる御剣を満足そうに眺めると、冥は再び目を閉じた。
僅かにこびり付いていた自制心を削ぎ落とすには充分すぎるほどの出来事。
もはや衝撃を自覚する余裕すらなく。
本能の命じるままに再び口づけ、彼女の手首を掴んでシーツに押し付けた。
……最初に知覚したのは、ひんやりとした感触だった。
まるで硝子細工を扱うように、慎重に触れてくる。火照った体には実に心地よく、たまに感じるくすぐったさも不快ではなかった。
「……っ」
首筋に、かすかな痛み。
そして布が擦れる感触の後、冷たい夜の空気が肌に触れる。
「…………?」
違和感を抱いて目を開けると――眼前に、御剣の顔があった。
そのことにほっと安堵する。ああそうか、これは夢なのね。
だってこんなに、飢えた獣のような顔をするはずないもの――――
617 :
9/9:2010/10/29(金) 08:26:50 0
「っ、ぁ……ん」
首筋に次々とキスを落とされ、くすぐったさに声を上げる冥。
夢の中の彼の手つきは性急で、とても現実の不器用さからは想像がつかなかった。
次第に御剣の手が胸を探り出し、びくりと身体が小さく跳ねる。
「……ッ、は……っ」
ざらついた舌に這い回られ、元々曖昧だった意識がさらに溶けてしまいそうだ。
しかし手も舌もなかなか肝心な場所に触れてはくれず、冥はもどかしさに身体を捩らせた。
それを待っていたかのように、
「っ! あ、あっ」
御剣は片方の胸の頂を甘く噛み、空いている方も指先で弄い出す。
強すぎる刺激に身体がびくびくと跳ね、冥は声を上げることしかできなかった。
「……メイ。…………可愛い」
耳元で囁かれた声にすら感じ入ってしまう。
やがて胸元を弄んでいた大きな手がわき腹を滑り落ち、冥の身体を唯一覆う下着に触れた。
夢の中の御剣怜侍は紳士ではないらしく、躊躇いも見せずに一気に引き下げられる。
それを恥じらうほどの理性は、もはや冥にも残っていなかった。
「っ、あ……!」
足を開かされ、身体ごと割り入れられては、もう御剣と冥の間を隔てるものは何もない。
無骨な指先が足の間を這い、やがて奥の芽を探り出した。
「あ、ゃ、あん…っ」
そのまま弱く擦られ、灼けるような快感が脳を突き抜ける。
それとは別の指が、冥の中へと少しずつ入れられていった。
「あ……んぁっ、あ、だ、だめ……っ」
外側で直接的な快楽を与える指も、内側を探り快楽を見出そうと蠢く指も、冥の制止に耳を貸そうとはしない。
それどころかよりいっそう動きを早め、いよいよ冥を追い詰めていく。
逃れようにも腰は押さえつけられ逃げられない。内側を擦る指はいつしか増やされ、粘着質の水音を立てている。
やがてポイントを見つけたらしく、的確に責め立ててくる指に、背筋をゾワゾワしたものが這い上がり――
「――っあ、あぁ…っ…!」
脳裏が真っ白に染め抜かれ、そのまま落ちるように脱力する。
……しかし夢の中の御剣は、冥の呼吸が落ち着くまで待ってはくれなかった。
ぐったりとしている冥の足を脇に抱え、熱い塊を押し付けてくる。
「…………メイ」
緊張の滲む声が何だかおかしい。やっぱり夢の中でも、レイジはレイジね。
冥がそんなことを考えているうちに、擦り付けられていた熱が中へ押し入り――
「……っ!?
や、なに……ッ痛……!」
銃弾よりも鋭く強い痛みに、それまでおぼろげだった意識が一気に覚醒する。
――夢じゃない!
「やめ……っ、止めて……! おねがい…っ」
身体を押しのけて止めようとするが、酒のせいか腕が思うように動かない。
しかしこちらの異変に気づいたのか、御剣が一瞬だけ動きを止めて目を合わせてくれた。
そしてそのまま、……キスされる。
「ん………んぅ………!」
舌を絡め取られる快感に意識を奪われそうになっていると、再び激痛が腰を裂いた。
御剣は冥の舌を服従させたまま、深く押し進めて彼女の中を占領する。
「……っは、ぁ……」
「……すまない、メイ」
唇が離された時聞こえてきた声は、確かに心底申し訳ないと思っているようだった。
だがその直後、容赦なく腰を突き上げられる。
「っ!? ぁ、や、いやぁっ!
や、やめっ、あ、あ、あぁっ」
灼熱の塊に身体の中を抉られ、痛みと快感に頭の中をぐちゃぐちゃにかき回される。
痛いのか気持ちいいのかわからず、嬌声と涙が溢れ出すばかり。
「メイ……メイ、……きだ、メイ……」
御剣はそんな様を見てどう取ったのか、あちこちにキスを落とし、熱っぽい声で囁いてくる。
それに言葉を返す余裕などない。ただひたすら御剣の背中にしがみつき、与えられる刺激に耐えて震えるだけ。
「――…っ!」
やがて脳を焼くほどの熱さが、身体の奥に吐き出され――
耐え切れず、冥はそのまま意識を手放した。
どうしよう。
爽快感と共に目を覚ました御剣の脳内は、今やその単語に占領されていた。
目の前には、ベッドの上で眠る妹弟子の姿。毛布にくるまってはいるものの、その下が裸体であることは既に目撃済みだ。
現職の検事が、年下の同僚を、泥酔しているのをいいことに、力ずくで手篭めにした。
何だかもう新聞各紙が思う存分ネタにしそうな現実だ。泣きたい。
さるさんくらいましたー
はっはっはっ頑張って行数詰めてるところにばいばいさるさんされるとムカつくなぁはっはっはっ
どうやら32行だけでなく、1000Byte以内に収めないと駄目っぽいです…
規制かな?とりあえず支援
通勤途中に読み進めてもうすぐオチかと思ったら!
悶々とした気持ちを抱いて一日仕事か…毎日こんなんな御剣を改めて尊敬する
てst
書き込めたら続き投下します
(いや、泣きたいのはメイの方だろう!)
昨夜の一件は酒のせいかあまり鮮明には覚えていないが、それでも冥が泣いて嫌がっていたことは記憶に残っている。
信用していた相手に裏切られ、無理矢理コトを結ばされたのだ。起きた時どれほどの絶望が彼女を襲うことか。
せめてもう少し、今だけは平穏な眠りに……
「ん……」
御剣の願いを皮肉るかのようなタイミングで、冥の瞼がゆっくりと開かれた。
どうしよう土下座かいやそんなもので償えることではいやでもやはりまずは謝罪の態度を
「……レイジ? 何で床の上をのた打ち回ってるの?」
「いや、その……」
取り乱さない彼女の態度に御剣の頭も冷え、ひとまず床の上に正座する。
「……申し訳」
「申し訳ない、とか言わないでね?」
まずは謝罪を、としたところで出鼻を挫かれた。
見上げると、そこにはいつもと全く変わらない、自信に満ちた笑みを浮かべる狩魔冥がいる。
「こういうコトになったのは、際限なくアルコールを摂った私にも責任があるのだから。
それとも、私が自分の非を認めずに、一方的に責め立てるような女に見えるの?」
「い、いや、そのようなことは思っていない!」
慌てて首を振ると、冥はおかしそうにくすくす笑う。痛みが残っているだろうに、それを全く感じさせない態度。
御剣は謝ろうとした自分を恥じた。それはきっと、誇り高い彼女のプライドを傷つけることに他ならなかっただろうから。
「……いや、しかしだな。
その……つらくはないのか? 相手が、私などで……」
「…………。
……やっぱり気づいてないのね……」
若干低くなったその声に、御剣は身を竦ませる。
冥は美しい微笑みを浮かべているが、どことなく怒気を感じるのは気のせいだろうか?
「では、質問に質問で返させてもらうわ。
――貴方、どうして私にこんなことをしたの?」
直球といえば直球すぎる質問に面食らう。
が、彼女の目はあくまで本気だった。それも悪を断罪する検事ではなく、ひとりの人間に評価を下そうとしている目。
(何故、こんなことをしたか……?)
直接的なきっかけは冥からのキスだったが、それは理由にならないだろう。
酒が入っていたから? たまたま目の前に都合よく女がいたから?
――そんなわけがない、と一蹴する。
そして御剣は、答えを述べた。
実のところ。
冥は既に、望む答えを得ていたのだ。
だからこの問いは多少アンフェアなものだったが、あれほどの痛みを味わわされたのだから、これくらいの仕返しは許されると思う。
昨夜の終わりの直前、彼が囁いたあの言葉――。
『……好きだ、メイ……』
熱に浮かされてあまり覚えていない一夜の記憶の中で、最も鮮明に残る声を思い出し。
そして冥は、答えを聞いた。
以上です。制限を知らずになんだかgdgdな投稿で失礼しました
おつかれー
酒が入ると大胆になるくせに
正気に戻ると床の上をのた打ち回る御剣良かったです。GJGJ!!
ぐっじょぶ!
酔っ払いミツメイネタは可愛らしくていいね
二人とも素直じゃないから酒の勢いを借りることも多々ありそうw
GJ!文字制限の中、お疲れさまでした!
初々しい2人が微笑ましくて仕方ない。
酔った上での不埒なミツメイ、良かったです
GJ!
急に文字制限出来たの?
投稿ミス失礼
>>634 こないだ投下した時は2000Byteとかでも平気だったので
最近できた模様
半分かー。SS投下するには厳しいね。
もしかして、別スレの方が長文投下しやすいのだろうか。
>599ですが、借りているしたらばに長文投下専用のスレ立てましょうか?
今のところ最大100行・4096Byteで設定してあるので
こちらほどブツ切りに投下しなくても済むと思います。にっくきさるさんもいないですし。
で、投下が終わったら職人さんにはこちらのスレに投下範囲のURLを書き込んで頂く、というような感じで…。
あ、でも専ブラに板登録してないといちいちブラウザが立ち上がる羽目になるなぁorz
そんな更にスレが過疎りそうな事しなくていいと思う
最近別スレ立てたがりが多い
前に、条件に合わせるのが力量、ローカルルール守るのが優先と
職人さんが書かれてたけど……さすがに少ししか書き込めなくて、
すぐエラーになるのはストレスじゃないかな
最近「このスレが過疎るから別スレ立てるな」って意見よく見るけど
全く同じ内容のスレ立てるわけじゃあるまいし、巡回先が増えるだけで
このスレの住人数自体は変わらないんじゃないの?
何がふざけてるって
そっちの字数規制のせいでレス数が増えたのに「あなたは投稿しすぎです」とか言われてばいばいさるさんされること
1024字なんて短さじゃなけりゃそんなに連投せんで済むんじゃコノヤロー!
いや、SS専用じゃない板に文句言うのも筋違いだとは思うんですけどね…
文体見ると、投下する人はだいたい決まってるのかな?
長文書くのは男性ぽい気がする。
投下してる人の素性を予想して書き込むのは野暮では?
次からはエロパロスレに立て直すって言うのは無理かな?
いずれにしてもこのスレが終わってから別のスレ立てたほうがいいとおもう。
さすがに一度の投下量が短すぎると、時間空ける必要があるから
こっちで長文は難しいと思う
長すぎると目が滑るから、簡潔にまとめることがこれから必要だね
確かエロパロには、「1作品につきスレは1つ」ってローカルルールがあった気がする。
逆裁シリーズのスレはすでに1つ立っているから、エロパロには立てられない。
このスレがぴんく難民にあるのは、それが理由の1つだったはず。
じゃあしたらばとかでいいんじゃない?
さすがに書き手に短さまで強制はできないよ。
いずれにせよ、このスレ終わるまではスレを新たに立てる等はしないほうが良いに一票。
それなら>638でいいのでは?
スレごと移転しても意味ないと思う。
>>638に賛成かな
書き手さんがストレス感じないのがいいと思う
それにしても検事2に冥が出るのか出ないのか
気になって昼寝が出来ない
個人で借りてるところだとなにかあったときに心配だ。
キャラサロン板に冥スレでも建てて、複数カプにまたがる場合はそことか(マヨイのスレが立ってるけどあんな感じで)……。
>>650 該当スレは過疎で落ちたんだが、かつてキャラサロンに冥スレがあった。
しかし、投下がミツメイに偏りすぎたため
純粋な冥萌えの人々の顰蹙を買って、そこを追い出された。
それがこのスレができた直接のきっかけだし、
他カプ要素NGとなった理由の一つなので、冥スレ投下は賛同しかねる。
あっちのスレにいた人間としては、そもそも何故冥が絡まないカプの飛び火を
冥スレで引き受けなきゃいけないのかが納得できなかったりもするし。
キャラサロンにカプスレ立てんのはNGなんだっけ?
異議あり!
>>650! 今は長文投下についての議論であり、他カプ要素入りについては別所にてお話し合い中であるッ!
なので話を戻しますが
確かに職人さんやwiki保管してくれてる方々の都合が優先されるべきだと思う。
何しろ貴重な萌えをタダで供給・維持して下さる方々だ…。
しかし、職人さんって今何人ぐらいいるんでしょうね?
あちらからすると今回のことはどうなんでしょう…
何度か投下した者だけど、
投下する側としてはむしろ、読み手さんの方が心配です。
投稿時に何個も分割しないといけないのはさほど苦ではないです。でも、
こんなにぶつぶつ細切れになった長文ウザがられるんじゃないだろうかと、
そちらの方が心配。
上の方にあった「サイトでやれ」と言うのは最もな意見だと思います。
でも、こういうところに投下するとすぐ感想をもらえて嬉しかったりしますし、
読み手さんさえ細切れ投稿でよければ現行のままでもいいと思っています。
印象ではあんまり職人の数は多くない気がする
こないだお酒ネタ投下した者ですが
その節は突然の規制強化にキレかけてお見苦しいレスも致しましたが
最初から1024Byte規制だとわかった今は、最初からその長さで区切って書けば良いだけなので
同じく現行でも大丈夫です
ただ、連投規制に怯えなくても良い環境というのには若干心惹かれるものがあるのも事実です…
しばらく待てば解除されるとはいえ、やっぱり投下し始めたら最後まで投下してしまいたいという気持ちがあって…
読み手さんに全く関係ない我侭でスイマセン……
同じく何度か投下してるけど、分割はスレ変える必要があるほど苦ではない気がします。
ただ、長文になってしまう場合、レスを大量に消費するのが心苦しいなあと思います。
住人さんたちの雑談からイメージが湧いたものを文章にして投下すること、
投下したものに感想もらえることが、とても嬉しくて楽しいので
このスレが末永く続くことを祈りつつ。
読んでるだけだけど、細かく分かれてても気にしないし、
連投規制で間が開いてもありがたく読みます!
逆転検事2は
2011年2月3日(木)発売
だそうですー。
今回も、ジャケ絵にミツメイ登場は叶わなかったか…
まだ冥の検事2の参戦情報もないのに、
これでいきなるジャケ絵に冥がいたら、
嬉しさでむせび泣いただろうな自分w
ゲーム板でえんえん冥sageして
反論した人に対して「冥ageすんな」って言い続けてる奴、
毎日書きこんでてムナしくならないだろうかw
あの手の書き込みを見ると、sageラレてるのが冥じゃなくても
みんな矢張(女の子なら大抵好き)になれば、ゲームがもっと面白くなるのに
残念だといつも思っている。
検事の4話をやっていてロリ冥が出てきた時の衝撃は
一生忘れないだろう。
御剣がハゲる夢を見た
冥はハゲた御剣も愛せるんだろうか
冥に萌えたせいで禿げたんだから大丈夫だ、問題ない。
確かにみっちゃんは生え際のライン的に禿げそうな気がしなくもない。
ストレスフルな生活送ってるだから抜け毛も凄そう。
検事2の公式サイトでやっと余裕たっぷりな笑顔が見られたと思ったら
ジャケ絵ではまた苦労の多そうなしかめっ面になってたしねww
そんな時はセックスでストレス解消!
と言いたいとこだけどやりすぎは男性ホルモンが過剰分泌されて
やっぱり禿の原因になるんだよなぁ
どうあっても禿げる運命なのかミッちゃん…
毛髪とは潔く別れを告げれば良い
ブルース・ウィリスみたいなかっこいいハゲを目指すんだ
冥たんは年取ったらどんな問題に悩まされそうだろう
アメリカ育ちだからやっぱり肥満かな
女性の大敵といえばシワ・しみ・ぽっちゃり・薄毛……かな
しかし何しろ完璧を目指してる子だから、お肌も体型もばっちり管理してそうだw
それでも年取ればシワは出るだろうけど、あの顔つきにシワが入ると何だか貫禄が増すような気が…
一瞬ミツメイスレじゃないとこに来たかとw
この流れで投下
※老けネタ及び死にネタ注意!
レイジ、貴方は私と初めて会った頃、自分は天涯孤独だと言ったわね。
たった一人の肉親だった父親を亡くした、哀れなみなしごだと。
でもね、今はこんなに貴方の身内が貴方を囲んでるのよ。
冥は御剣の額にキスを落とした。
そこには若い頃からの眉間の縦皺が深く深く刻まれていた。
だが、若い頃にはなかった目元の皺――通常は笑い皺と呼ばれる――も確かにそこにあった。
冥と結婚し子供をもうけると、それまでの御剣からは想像もできない程の笑顔を子供に向けていた。
特に冥によく似た娘に対しては誰もが呆れる程の溺愛ぶりで、始終締まりのない顔で娘をあやしていた。
子供達が成長すると無理矢理厳しい顔を作りもしたが、息子にはともかく娘には常に甘かった。
そんなことを思い出して冥は目を細めた。
その冥の目元にも、御剣と同じく年月を重ねてできた皺があった。
総白髪を全て後ろに流した髪は生前の冥の父を思わせ、黒渕の老眼鏡は写真でしか知らない御剣の父を思い起こさせる。それが偶然か故意か、冥にはわからなかった。
ただ、老けた老けたとボヤく夫の容姿に不満を抱いた事は一度もなかった。
白い髪を一撫でして、眼鏡を外す。眠る彼にはもう必要ないのだから。
互いの左手を重ね合わせると、薬指の指輪がカチリと小さな音を立てた。
彼の節くれ立った指が好きだった。この指は時に厳しく矛盾を突き付け、時に甘く冥を愛した。
「ありがとう…あなた」
手を取って頬ずりし、そっと指輪も外した。
「おばあちゃん」
声を掛けられて振り向くと、そこには若者がいた。
冥が手を伸ばすと、思い出の中の様に優雅にエスコートする。
この子はやはりレイジに似てるわ。
若者がまだ産まれたばかりの頃、御剣は自分や冥と共通するパーツをいくつも上げて血の繋がりを主張した――髪を除いて。
髪だけは冥や御剣とは明らかに違っていた。特徴的な跳ね具合に嬰児のもう一方の祖父はほくそ笑んだものだった。
その男ももういない。
やれ正義感はどちら譲りだの、やれ指の突き付け方はどちらを見習ったのと、また天上で馬鹿馬鹿しい言い合いをするだろうか。
た――髪を除いて。
髪だけは冥や御剣とは明らかに違っていた。特徴的な跳ね具合に嬰児のもう一方の祖父はほくそ笑んだものだった。
その男ももういない。
やれ正義感はどちら譲りだの、やれ指の突き付け方はどちらを見習ったのと、また天上で馬鹿馬鹿しい言い合いをするだろうか。
「…どうかした?おばあちゃん」
ああ、私は今笑ったのかも知れない。不謹慎にも。
夫を荼毘に伏している最中だと言うのに。
「貴方がこんなに立派になったのだもの…年を取る筈よね」
「長生きしてよ。おじいちゃんの分も」
「そうね、もうちょっとだけね。あ
「…どうかした?おばあちゃん」
ああ、私は今笑ったのかも知れない。不謹慎にも。
夫を荼毘に伏している最中だと言うのに。
「貴方がこんなに立派になったのだもの…年を取る筈よね」
「長生きしてよ。おじいちゃんの分も」
「そうね、もうちょっとだけね。あんまり老けちゃうと、おじいちゃんに笑われるから」
「大丈夫だよ、後20年長生きしたっておじいちゃんは綺麗だよって言うから。それに人は死んだら一番よかった頃の姿に戻るそうだよ」
「あらあら、じゃあ先に若返られちゃったわね。困ったわ…」
今度こそ冥ははっきりと笑った。
そんな喪主の姿に、参列者の誰もが涙しながらも心なごんだ。
レイジ、貴方は私より年上だったし、平均寿命は女の方が長いの。
だから暫くは我慢して頂戴ね。
もう少し子供や孫の事を見届けたら、私もそっちに行くから。
そしたらまたお茶をしましょうね。パパやママや、貴方のご両親も一緒に。あの男も入れてあげてよくってよ。
それまで待ってて頂戴ね……
青空に昇る煙を、冥はいつまでも見上げていた。
以上
678は無視してくれ
乙!
朝から心洗われたぜ…
でもあの世で豪パパや信パパも交えて大乱闘してそうで
うっかり想像して吹いてしまったw
泣いたじゃないか馬鹿
前から思ってたんだけど、雑談を元に書かれたものに
「あのレスしたの自分だありがとう」ってコメントないね
冥おばあちゃん何だかなごむなぁ
GJでした
>>684 匿名掲示板でいちいちそんな自己アピールされても困るw
死人ネタは泣けないし和まないし髪の毛の理由が解らないし
>死人ネタ
うっかりキョンシーコスで復活した御剣を想像して
「そりゃ泣けねえわなぁ」と思ってしまった
穏やか雰囲気がいいな
二人にはこういう安らぎに満ちた晩年を送ってほしいものだ
乙!穏やかな雰囲気が素敵ですね
みっちゃんも冥たんも子煩悩そうだし、幸せな家庭を築きそうだ
悲しい話なのにほのぼのとした気分になった。
笑顔で見送られる最期っていいね。
前に冥が死んだ長い話書いた職人?
ミツルギはエレベーター乗れないなら、検事の部屋は階段使ってるのかな
1202ってホテルの部屋番号のイメージで12階にあると思ってたんだけど
エスカレーター…は無いだろうなぁ
毎日12階まで階段だなんて、そりゃ海外逃亡したくもなるw
>>691 長い話書いた方ですが違います、こんなに美しく短くまとめる能力持ってませんorz
あの話を投下するより前に1024制限がかかってたらと思うと恐ろしい…
694 :
681:2010/11/11(木) 09:00:50 O
>>686 髪の理由は孫のもう一方の祖父が成歩堂か狼だから…だったんだが伝わらなかったようで申し訳ない
ボカシ方を考えるべきだった
>>693 その話に触発されて書いたのだが、自分には長文スキルがないようなので羨ましい
>>686 自分も死にネタはどうしても苦手でなぁ。
しかし注意書きをきちんとしてくれてるから助かっている。
乙でした。
死を美化されてる気がして苦手
自分は好きでも嫌いでもないけど
死にネタは大抵の場合において、エロが入らないことが多いので
そこが残念ではあるw
年齢考えようよw
死ネタは過去話中心だから共感出来れば良いんだろうけど
設定を読んでる気分になったり感動の押し付けに感じたりする
>>692 検事2話で飛行機のエレベーターに乗ろうとしてたから
苦手だけど乗れなくはないんだと思う
勤務のたびに恐怖症克服のリハビリしてるようなものか…
なんという苦行…
あの飛行機、客室とラウンジ?と荷物置き?がエレベーターで
繋がってたような気がする・・・三階建て?
確かそう
そんで貨物室と階段で繋がってるのがCAルームなんだっけ
しかしミッちゃん、海外出るなら飛行機じゃなくて船にすれば…と思いかけて
よく考えたら船は常時揺れっぱなしだと気づいた
まぁ地震のような揺れではないけど、ミッちゃん的にはやっぱり船もNGなんだろうか?
逆裁スナップで冥たんとクルーザーデートしてたし船は平気なんじゃ?
大きく不意に揺れなければ大丈夫っぽい。
3-5とかでは飛行機チャーターして駆けつけてたし。
世界中を飛び回ってるくらいだから飛行機は平気だと思う。
二人ともあっちこっちの国で仕事してるけど、何ヶ国語くらい話せるんだろ。
英語版の影響で冥はドイツ語も堪能そうなイメージがあるけど
御剣は英語と日本語以外に話せる言語はあるのかな?
本気で怒って早口の英語でまくし立てる冥たんと、何言ってるか聞き取れなくて困り果てる御剣
というネタを考えたことあったなぁ……英語できなくて挫折したけど……
とりあえず2人ともボルジニア語はできなかったよね
御剣は各国に研修に行って、その国の言語から学ぶとか言ってなかった?
結構いろんな言葉いけそう。
でも世間話は出来ないんだぜ・・・
必要以上に話をしない(できない)ため
結果的として研修先でも無口で目つきの悪い検事という評判が…
ずいぶん前のでアレですが、2010/03/21「vs」の続きです。
たぶん14レス前後。
・20vs13(ロリ注意)
御剣が食堂に入ると席には誰も着いてなかった。
主は昨日から戻っていないようだし、冥はまだ起きていないらしい。
御剣はほっと息をつく。
昨夜のことを考えると、そのどちらとも顔を合わせる気にはなれなかった。
「おはようレイジ」
「ぬおおお!」
「……なによ」
ふり返ると、冥が眉をひそめて立っていた。
「い、いや、急に声をかけられたもので、驚いたのだ」
「そんなところにぼーっと突っ立っているのが悪いんでしょう」
「あ、ああ、すまない」
あわてて進路をよけ、席に着く。
しかし冥はそこから動かず、腰に手をあてて不機嫌そうにしている。
「どうしたのだ?」
「……きちんとあいさつをしろと言ったのはあなたでなくて、御剣怜侍」
「そ、そうだな。おはよう、メイ」
冥は満足したようにうなずくと自分の席に着き朝食を待つ。注がれた紅茶の香りを楽しみ、カップに口をつけた。
彼女はいつもとまったく変わらないように見えた。きのうのことなど何もなかったようで、そう振舞っているのか大して気にしていないのかは分からなかったが、御剣は自分だけ意識しているのが恥ずかしく思えた。
朝食が運ばれ、食事が始まる。
ひとりで食べることの多くなった御剣は、久しぶりに誰かと食卓を囲むことの暖かさを感じた。
「先生は帰っていないのか」
「仕事に対しての姿勢は尊敬するけど、パパももう少し自分のカラダをいたわってほしいものだわ」
「せっかくメイが来ているというのに、残念だったな」
「別にかまってほしいなんて思ってないわよ、コドモじゃあるまいし。コチラはコチラで好きにやらせてもらうわ」
父親のことを全身で好きだと主張しているくせに、こんな時にはけして寂しさを見せない子だった。それがかえっていじらしさを感じさせる。
「先生の代わりにはならないが、私でよければ買物でも遊園地にでも付き合うぞ」
「……そうね、でも今日はいいわ。とても歩き回れそうにないから」
「どうした、体調でも悪いのか?」
「歩くと痛いのよ、股が」
その原因に思い至り、御剣は顔を赤くする。
「そ、そうか」
「残念だけど、今日は家でおとなしくしておくわ」
やれやれとパンを口に放り込んだ。
向かいに座る冥はどうやらあまり気にしていないらしい。昨夜の話題を口にするのも、まるで道で転んだみたいな口振りだった。
朝食後、御剣は何をするわけでもなく自室にいた。
いや、勉強をしようとはしていたが昨日とは違う理由で手につかなかった。なにしろゆうべの情事が行われたベッドがそこにある。
冥の乱れた姿を、そこに触れた感覚を思い浮かべただけで、下半身に血が集まるのを止められなかった。
「しかし、メイはどういうつもりなのだろうな」
御剣はひとりごちる。
本人も言っていたように処女を捨てるのが目的で、そのために御剣が選ばれたにすぎなかいようだった。
しかし「頼めるのはレイジだけ」「何をされてもいい」と言うセリフからは、少なくともそのような相手は彼だけだと推測される。そして御剣にとっても、その相手となるのは冥だけだ。
家族としての感情しか持っていないはずだった。しかし、コドモ扱いされるのが嫌いな可愛い妹は、充分に女の身体になっていた。なめらかで白い肌、ツンととがった乳房、締まった腰、柔らかな感触……御剣の心の中は冥でいっぱいになっていた。
机の下のあふれ出そうな半身を収めようかと、ズボンに手をかけた時、部屋の扉がノックされた。
「!」
「ちょっといい?」
あわてて身体を机に引き寄せると、ゆうべと同じセリフで冥が顔をのぞかせた。
どぎまぎする御剣に寄ってきて、判例のファイルを机の上に開く。
「これについてレイジの意見がききたいの」
彼女はけして御剣に教えを請うようなことはしなかった。ただ「あなたの意見はどうかしら」と自分の考えと照合するようにして答えを誘導するのだった。
御剣も心得たもので、素知らぬ振りで答える。
「そうね、私も同じ考えだわ」
満足したようにうなずいた。
父親には素直に質問するくせに、御剣とは同等、もしくは上であろうとするゆえにプライドが許さないのだろう。
「それと、コレだけど……」
「む」
机にかがんた時に、ふわりとシャンプーの香りがした。
今まで意識などしたことがなかった冥の香り、むき出しの肩と脇からのぞく肌……御剣の鼓動は早まる一方だ。
「……どうかしたの?」
「ぬおっ」
顔をのぞき込まれ身体をのけぞらせる。そのはずみでカップを倒してしまった。
「ああもう、なにをやってるのよ!」
冥はハンカチで机を拭く。幸い中身はそれほど残っていなかった。
御剣にかかった紅茶を拭こうと、脚に手を伸ばす。
「ぬおっ! ……い、いや、自分でやる!」
「いいわ、ついでよ」
机の下にすべり込ませた手が、異質なものをとらえた。
「?」
それが何であるかと手探りで形をなぞる。
「うっ」
「なにを隠しているの?」
「か、隠してなど……うう……ッ」
それは冥の手の中でふくらんでいった。
「いいから見せなさい!」
「うおっ」
肩を押すとイスはくるりと回転し、身体は冥へとまっすぐ向く。
真っ赤になってソコを隠すが、もう遅い。
「ふうん、そういうことね……」
面白そうに冥は見おろすと、舌なめずりをして笑った。
「そういえば、きのうのお返しをしなくちゃね」
「む……」
冥の言う「お返し」とは、ゆうべ御剣が彼女の秘所をたっぷりと舌で味わったことの報復として、同じことをしようと言うのだ。その想像をしただけで手で隠した部分は反応するが、唇を噛みしめて耐える。
「メイ……その、こういったことは、ユルされないと思うのだ」
彼女は片眉を上げた。
「淫行条例のことを言っているのかしら。そうね、レイジが法廷に上がるというなら有罪にしてあげるわ。けれど狩魔家から犯罪者を出すつもりはないわよ。
いい?18歳未満の人間を淫行条例で片端から裁いていたら犯罪者だらけよ。私たちの仕事は被告人を有罪にすること。法廷に上がらない人間にいちいちかまっていられないわ」
ちょうどきのう、師が言っていたようなことを口にする。
しかし冥はすっかり検事になったような口ぶりだ。
「たしかに条例のこともあるが、その、道徳的にもマズいのではないだろうか。7つも年下を相手に……」
「コドモではないと言ったでしょう!」
「ぬお!」
ムチが飛ぶ。
「きのう『なんでも協力する』と言ったのはウソなの? この国ではブシに二言はないと言うのでしょう」
「なんでもと言っても、出来ることと出来ないことが……」
「きのう出来たのに、今日出来ないとは言わせないわよ。それに私はもうカンペキな大人よ。そうしてくれたのはあなたでなくて、御剣怜侍」
それを言われると弱い。
「それにレイジの意思など聞いてないわ。コチラが勝手に仕返しするのだから」
冥はヒザをつくと、御剣の手をつかむ。
「い、いけないと言ってるだろう」
「こんなに大きくしておいて、説得力がないわね」
力では負けるわけがないのに、抵抗しているつもりの手は冥によってどけられる。
「んしょ……ちょっと、じっとしてなさい……」
すっかり張りつめたズボンは、ジッパーを下ろすだけでも一苦労だった。
「いたたっ……その、もう少し優しくしてもらえないだろうか」
「うるさいわね。指図しないでよ。ん……と………きゃあ!」
やっと下ろしたかと思った途端、中のモノが張り出してくる。
「じっとしてと言ったでしょう!」
「む、そう言われてもどうにもならないのだが」
「まったく、自分のモノぐらいきちんと管理できないの!?」
じっとしたくとも、この後の想像だけで半身は喜びに震える。
「……んっと……もう、脚を開いて!」
形だけの抵抗もあきらめ、御剣は言われるままにする。
やっとのことで冥はパンツからソレを引きずり出した。
ビクビクと脈打つ御剣の半身を、彼女は珍しい生き物でも見るようにしている。きのうはその姿を目におさめることなく行為に至ったため、臨戦体勢のソレを見るのは初めてのことだった。
「……コレが本当に入ったの?」
「む」
「こんな大きなものが中で動くんだから痛いはずよね。本当に気持ち良くなんてなるのかしら」
冷静に観察・分析されて、いたたまれないというのに半身は逆に喜ぶようにその身を震わせていた。
ごくり、と生ツバを飲み込み、冥は顔を近づける。
「……………」
間近で見るグロテスクな姿とその匂いに、躊躇しているようだった。
「メイ、ムリにすることはないのだぞ」
「な、なによ。これくらいできるわよ! なめるだけでしょ!!」
それは向こう気の強い冥にとっては逆効果だった。
べろん、と一気に舐め上げる。
「うっ」
声が上げると冥の顔がゆるみ、これは仕返しだったのだと思い出す。
今度は手を添えゆっくりと舌を滑らす。
「くっ……ぬ、……め、メイ……そんなコトをしては、いけな……ッ」
始めは怖々とだったが御剣が面白いように反応するため、繰り返し舌を動かす。
「くっ………ううっ……ぬ……ぬおお」
「ふふっ、いい気味だわ……もっと声を上げなさい!」
「……くっ…」
半身がびくり、と震える。
「うあっ……」
「きゃあ!」
先端から白いものが噴き出し、冥の頭から降り注いだ。
冥の顔を、黒い服を、白が汚していく。
舌についたものを吐き出し、顔をぬぐうと冥は不満そうに言う。
「なあに、もう終わりなの?」
御剣は顔を赤くした。
この状況に興奮していたとはいえ、これでは早すぎる。
「これじゃ、ちっとも仕返しにならないじゃない。つまらないわ」
それは御剣も同じだ。
「―――いや、まだだ」
彼の言うとおり、半身はまだ上を指していた。
「これが勃っているうちは終わりではない」
「そう、なの?」
冥の視線が下がり、いたずらっぽい笑みを浮かべて再び顔を近づける。
そのしぐさだけで半身はぞくり、と反応した。
精液まみれの半身に冥はほんの少し躊躇したが、ソレを握り再び舌を滑らす。
「う……ッ」
優越感の方が勝ったらしい。
面白そうに繰り返し舌を動かす。
「……くっ……その、メイ………舐めるだけではなく……くわえたりしてもくれないだろうか」
「指図しないで! 仕返ししているのは私よ!」
「しかし、このままでは……ワンパターンで、慣れてきてしまいそうなのだが。……それではメイの言う『仕返し』にはならないと……くっ……思うのだが」
冥は口を離し、眉をゆがめてソレを見つめる。
御剣の言う通りにするのはシャクだったが、それよりももっと優位を感じたくて大きく口を開ける。
「ぬうッ……」
先端が粘膜につつまれ、それだけで声が出る。
わくわくしながら支援
なにより彼女の顔がそこにあり、自分のモノをくわえているという卑猥な光景が御剣自身を大きくする。
「そのまま……上下にしゃぶってもらえないだろうか」
冥は眉を寄せてニラんだが、程なくしてゆっくり頭を動かし始める。
「くはっ……はあ……ッ……ぬ……」
御剣が声を上げるたびに、冥の身体の奥から熱くなっていく。
(なんなの……コレは……)
始めは優越感が立って、御剣をオモチャのようにして遊んでいるつもりだった。しかし攻めているのは自分なのに、身体の中が疼いている。
「うっ……で、出る……」
口の中に熱いものがあふれる。
口を離し、先端から白いものがどくどくとあふれているのを冥はほっとしてながめていた。
ゆうべのように自分の意志ではない何かに突き動かされ、このままではどうにかなってしまいそうだった。
ひといき精液が出終わると、御剣の半身はそのなりをひそめる。どうやらこれで終わりのようだ。
「きゃあ!」
彼は冥を抱き上げ、ベッドへと移動する。
「ちょ、ちょっと、もう終わりでしょう!」
「今度は私がキミにお返しをしなくてはな」
「私が仕返ししたのよ! 仕返しの仕返しじゃ、キリがないじゃない!」
ばたばたを腕の中でもがくが、かまわずベッドへ横たえる。
「いや仕返しではなくお礼だ。キミも気持ち良くなりたいのだろう?」
「それはそうだけど……」
ボタンを外すとふくらみに舌を這わせ、すでに勃っている乳首を口に含んだ。
「ああっ……ん……ッ」
「どうだ、気持ち良いだろうか?」
「……ん……気持ち良くなんか……はあっ……ッ」
「では、コレはどうだろう」
「んん……やっ……ダメ………ああああッ!」
軽く歯を立てると、ビクンッと身体を反らせる。
「ではココはどうだ」
「はあッ!……ぜ、全然、気持ち良くなんか……んんッ……」
すでに全身が敏感になっていて、どこを探っても冥は反応した。しかし気持ち良くなりたいという言葉のわりに、それをけして認めようとはしない。
「ふう、困ったな。私ではキミを満足させられないようだ」
「そ、そうよ、レイジなんか……あああッッ」
認めないのをいいことに御剣は、肩から胸から反応を確かめるように隅々を味わう。先程二度出したというのに、半身はまた元気を取り戻しつつあった。
冥のズボンを下げると、ショーツはぴったりと貼りつきスリットを浮かび上がらせている。
「まだ、気持ち良くないのだったな」
「そ、そうよ」
「ではお礼はこれからだ」
ショーツを剥がすようにして脱がせる。
つぼみは露をたたえて御剣を待ち構えていた。
「ふむ、美しいな」
「み、見ないでよ!」
「しかし先程、キミもまじまじと私のモノを見ていたではないか」
「レイジはきのうも見たでしょう!」
「キミが感じるためには、じっくりと研究しなくてはいけないからな」
「エッチ! ヘンタイ!!」
今更この状況で言われる言葉ではないと思ったが、冥が暴れるので観察は諦めることにした。
くちゃり、と音をたてて指を割り入れる。
「……痛ッ」
ほんの入口をのぞいただけで、冥は悲鳴を上げた。
「そこは痛いって言ったでしょう!」
「すまない。そういえば歩くだけで痛かったのだったな」
「朝よりはマシになったけど、セックスはまだムリだわ」
「む、お礼が途中だというのに」
「いいわよ、お礼なんて」
「そうはいかない。私にはキミを気持ち良くさせる使命があるのだからな」
なにしろ、このままでは収まりがつかない状態になっている。
「きゃあ!」
冥の太腿を持ち上げて、半身を秘所に当てる。
「やめて! ムリだと言ってるでしょう!」
「大丈夫だ。痛くはしない」
スリットに合わせて先端から根元までを擦りつける。
前後に腰を動かし、入口を刺激しつづける。
「どうだ、痛くはないか?」
「え、ええ」
その言葉を裏付けるように、腰を動かすにつれて蜜が姫孔から溢れ出す。
体液がからみつき、半身を淫らに覆っていく。
「ん……はあ……」
「どうだ、気持ち良いだろうか」
「……セックスしているわけじゃないんだから……はあ……気持ち良くなるわけないでしょう」
「む、そうか?」
朱唇が御剣を挟み込み、腰を動かすたびに涎をたらした。
「はあっ……はあっ……」
硬いモノが入口に擦りつけられるたびに、脳の奥がびりびりと痺れる。
どうしたことだろうか。冥の知識では男女が繋がることで快楽を生み出すはずなのに、むしろそれ以外で彼女を昂ぶらせている。
御剣から見下ろされ、すべて見透かされているようでくやしいのに、支配される心地よさを感じ始めていた。
「い、いい?レイジ、……こ、こんなんじゃ、お礼だなんて、いっ……言えない……ッ……からね」
「む、承知している。……はあ……キミを満足させるために、……くッ……もっと努力しよう……」
ふたりとも、それが言葉だけだと知りながら快楽に身をゆだねた。
「く……うっ……」
再び白濁した液体が冥に降り注ぐ。
彼女はぼうっとした表情で、腹部に落ちた精液を指ですくってながめた。
「メイ、……その、どうだったろうか」
「そうね、悪くはなかったわ」
それは御剣を褒めることがない冥の言葉としては、充分な賞賛だと思えた。
「それでは、キミの痛みが引いたら改めて……挑みたいと思うのだが、いいだろうか」
「言ったはずよ、気持ち良くなるまで付き合ってもらうと」
「む、そうだったな。それではキミを悦ばせるために、もっと研究するとしよう」
「せいぜい、がんばって頂戴」
そこにまだ恋愛感情はないかもしれない。しかし、しばらくは冥は気持ちよさを認めはしないだろうし、それまでにもっと快楽を教え込み、御剣なしではいられないようにすればいい。
バカンスはまだ始まったばかりだ。
>>720 感謝
メイミツもと思ったけど、結局ミツメイになってしまいました。
カウントが重なったけど気にしない。
GJ!ドキドキした
ぜひ続きもw
日曜の昼下がりになんてけしからんものを投下なさるのですか
GJですが!
GJ!
仕返しされてるフリをして得しまくってる御剣さんと
突っ走る冥ちゃんがどっちも素敵でした!
昨日まで処女だった子にフェラとか素股とか非常にけしからんくて良い
しかし若いとはいえ三連射とはみっちゃん絶倫だなw
GJでした!!!
14歳か・・・イイなぁ。ゴクリ・・・・。
GJ!
嬉し過ぎる仕返しだ
そして、どなたか保管庫の更新もありがとう
ソレは仕返しじゃねーよ!だまされてるよw
かわいいからがんばって騙し続けろみっちゃん
SSも良かったけど感想が正直過ぎる
御剣のチンコを興味津々でいじくり回す冥っていいと思う
御剣本人よりもムスコのほうを可愛がってそうw
最近寒いな
こう寒いと冥たんはみっちゃんにピッタリくっついてるだろう
幼い頃にメイが「レイジのお嫁さんになる」と豪パパに言ったらそれは許さない、
レイジと二度と会えないようにすると言われて、隠れて付き合う二人。
将来の約束をしてたのに、豪パパの罪が発覚してお互い約束を覚えてるのに
忘れたフリ……という妄想が浮かんだけど、文才が無くてかけない……。
冥ちゃんはコタツの存在を知ってるのだろうか?
でも案外豪パパがアメリカに持ち込んでそうだな
完璧主義だから和洋折衷はやらないイメージ
でも、和食は普通に食べてる気がする
冥のお姉さんは狩魔家の家風に反発してたというイメージなので
自室にたたみやこたつを持ち込んでたという勝手な脳内設定がある。
そして気ままに年の離れた妹や居候の少年をからかって遊んでたんじゃないかなと。
こたつネタSSを投下するための自演じゃないよねw
>>740 ナカーマ
妹の冥ちゃんが跡を継いだってところが何とも妄想力を掻き立てられますよねー
お姉さんの反発から和解に至るまででゲームが1本作れそうだわw
興味ない
炬燵の話が投下されたら誘い受けと認定
冥の姉が出てきたら確定
ミツメイ以外の設定話はいらないし
冥母と冥姉や御剣母はどんな人だったのか気になるよね。
母親は御剣のほうも冥のほうも死んでるって説が多いけど。
御剣→信が死んだだけで冥と兄妹同然に育てられたってことは母親はいなかった可能性が高い
冥→あれだけ父親に依存してるってことは母親は(ry
冥姉は水鏡お姉さん説を支持する
そうでもしないととても検事2に(ミツメイ的な意味で)期待できない…!
別にミツメイのためにゲームがある訳じゃないよ
ミツメイ好きだけどキャラ萌えよりゲームが面白いか
どうかの方がずっと大事なので身内に絡めないでほしい
綾里家だけでも十分ややこしいんだからw
>>748 え、いやごめん
別にミツメイ描写だけしか期待してないわけじゃなくて、検事1での冥の悪評のせいで2の出番も怪しいから
水鏡さんが姉でもない限りミツメイシーンは期待できないなって意味だったんだ
もちろんゲームの整合性の方が大事だけど
こんなところで吐き出した程度で今さら内容に影響があるわけでもなし
発売前の妄想くらいは許して下さいorz
なんか知らんがすぐ噛みつくのやめてほしいんだけど
雑談からSS書くこともあるのに炬燵話は考える事もできない
こたつも水鏡もつまんね
>>746 冥たんとお姉さんは異母姉妹、御剣の両親は姉さん女房なイメージ
>>749 検事での冥の悪評って何?
まさかゲーム板の逆転シリーズ総合スレが世間の全ての意見だと思ってるの?
あのスレではアンチがいるけど、コミックスアンソロジーでは冥がよかった、鞭アクションが良かった
って言ってる層もいたみたいだし、2ちゃん以外にも目を向けたほうがいいよ。
ミツメイスレなんだから冥アンチだっていうの、尻尾くらいは隠したほうがいいしね。
ブログやツイッターなんかを見ても検事の冥は可愛いと評判いいし
2にも冥を出してって要望も沢山見かけるから
不評と言われてもいまいちピンと来ないな
なんか最近、決めつけが好きな人がいるね
新作が出る前でドキドキしてるんだろうかw
新作に出たら嬉しいし、出なかったら脳内補完し放題おいしいです!
検事1で子冥が出てきた時の衝撃は忘れない…
あまりの萌えに話が頭に入らなくて取りあえずセーブしてベッドで悶えたwww
自分は子冥の写メを撮りまくったら1日過ぎていたw
発売前に手に入れた人のフラゲで自分はロリ冥を初めて見た
最初、嘘だろ?と思ったが画像見て、衝撃うけた
途中飛ばして4話からプレイしたいと本気で思った
20×13は30cm近く身長差があるというのが良い。
軽々抱き上げられてすっぽり腕の中に収まっちゃう体格差が最高。
おい。カップリングスレで暴れてるお前らの仲間をどうにかしろよ…。
アンチなのになんでここに……?
>>760 実際、すっぽり納めたことあるんだろうね。
ふとおもった
不器用なみったんはゴムをつけることができるんだろうか
冥ちゃんが口で付けてくれるよ
狩魔は避妊も完璧って事でピル飲んでるんじゃね?
みっちゃん常に生出しできるね
妊娠しなくても性感染症のリスクはあるから、やっぱりコンドームはつけないと
付けたけどやってる最中に破れたり外れたりして
真っ青ということがよくありそうな気がする
妄想というよりただの下世話な雑談になってる気がする・・・
初代スレからこんなノリだから何も問題無し
生でやってるけどなかなかできなさそうなイメージ
きめえ
冥たんはリラックマとか可愛いパッケージのコンドームだと喜びそう。
ついでにそれをみったんに買わせる羞恥プレイも楽しんだりとか。
23:11/06(土) 18:22 NCcg7rVg [sage]
冥を叩くのは腐女子、と信者は言う。まあこういうのは女キャラのアンチ叩きをする信者の常とう手段なわけだが、冥に
関する限り、むしろ冥にこそ腐女子というか、ある種の女オタが付いていそうな気がする。
金持ちで、(一見w)お嬢様風で、男と伍して戦うキャリアウーマン(笑)男に媚びない(笑)でも男人気が高い。好き放題しても
(ゲーム中では)嫌われないで、むしろ称賛されている。基本的に女には甘い。
厨な女ヲタに受けそうな要素があり過ぎるw ミツメイカプ厨も、その手の女オタが大半だろうなw
そりゃミツメイはともかくカップリング好きは女のが多いよ
ここは生々しい話好きな男オタが多い印象だけど
そこにあげられてる冥たんの特徴が同意できるかどうかは別にして
カッコイイ系の女性キャラに女性ファンがつくのって当たり前じゃね?
そして世の中にはホモが苦手な女性もいる。で、ノマカプに走る
なんか問題でもあるのかね?アンチさん
保守がてらセリフだけ。エロは無し、ゆるいギャグ
「レイジ」
「なんだろうか」
「名前を呼んだ訳じゃないわ。私の二十歳の誕生日のプレゼントの話よね?」
「そうだ。金額は気にしなくても良い。もっとも、ジェット機だの城だの言うなら、この場で縁を切らせて貰うが」
「だから、“御剣怜侍”よ」
「‥‥?」
「私が二十歳になった時に、もしレイジが独身だったら、お嫁さんにして貰う約束をしたわ。レイジは
二七歳で年齢的にも調度良いわよね」
「‥‥申し訳ないが、覚えが、無いのだが‥‥。もしや、泥酔状態でそんな話を?」
「私が五歳の誕生日の前の話よ。同じようにプレゼントの希望を聞かれて、レイジが欲しいって言ったの」
「そ、そんな昔の口約束など‥‥時効が成立する時間ではないかッ!」
「国外にいる間の時効は凍結されるし、それに今は時効は無くなった筈だけど?」
「成歩堂には園児時代フィアンセがいたそうだ。責任を取るよう進言しておこう」
「頭の尖った男の話はどうでもよろしいッ!(鞭の音)早くサインしなさい」
「ぬおおッ。それは、そんな、大事な書類を、なぜメイが」
「十五年待ったのよ。今現在、レイジに交際している女性はいないわよね?」
「‥‥私にも、理想というものがあるのだが」
「理想?」
「清楚で貞淑で従順な“本物のレディ”だ。人の話を聞かず、テリトリーに踏み込んでくる
人間は男女問わず苦手だ。鞭を持ち歩くじゃじゃ馬など話にならない」
「男に頼るしか脳の無い女のどこが良いのかしら。私だって、ベッドの中では清楚で従順
かもしれなくてよ」
「イヤ、いい。試すつもりはない。離れたまえ、勝手に私のボタンを外すなッ!」
「大好きよ、レイジ。‥‥レディにこれ以上、恥ずかしい思いをさせるつもり?」
「‥‥。‥‥メ、イ‥」
「た、タイヘンッス!御剣検事‥うほほおおおッ‥!あ、アンタらなにやってるッスか!執務室のソファでッ!」
「い、イトノコギリ刑事、違うのだ。手違いがあってだな‥‥(鞭の音)ムグオオオッ」
「おじゃましたッス!失礼するッス!どうぞごゆっくりッス!」
「待ちなさい。出て行く前に、キサマに一つ仕事を与えるわ」
「こここここ、婚姻届ッス!狩魔検事の名前が書いてあるッス!じ、自分はまだ命が惜しいッス」
「失礼なッ!キサマに頼むのは証人の欄よ!」
「しょ、証人ッスか?‥‥じ、自分ッスか?こういう大事な書類は、上級検事クラス以上の人物にお願いするべきッス!」
「‥‥糸鋸刑事。頼みたかった人物は、もうこの世に存在しないのだ。私にも、メイにも」
「!この糸鋸圭介の名前で良ければ、つつしんで書かせて貰うッス!このペンを持つ右手に熱い思いを‥‥(紙が破れた音)
こめすぎたッス。はっはっはっ。自分、筆圧が高いのを忘れてたッス!」
「来月の査定はマイナスからのスタートだと心得ておきたまえ。それが嫌なら‥‥分かっているであろうな?」
「すぐに、新しい用紙を役所で貰って来るッス!失礼するッスー!」
「急にどうしたのレイジ?」
「うム。提出するかどうかはさておき、書類を作るのは構わない」
「じゃあ‥‥」
「私も紳士として、過去の自分の発言の責任を取るのはやぶさかではないのだが‥‥。約束の記憶が無いのだ。
このような不誠実な私でも許して貰えるのだろうか」
「本当に忘れただけなら良いわ。私が嫌いで忘れたことにしたいのなら、その嘘をつき通して断わって」
「プレゼントは、前倒しでも良いだろうか」
「‥‥嬉しいわ。ちょうだい、レイジ」
「メイ‥‥」
「明日の法廷のこと聞いたか御剣‥‥ええええええッ!オマエたちなにやってるんだ!執務室のソファでッ!」
「な、成歩堂、なぜここに?」
「イトノコ刑事から、証人の予定だったハムスターを逃がしたって泣きつかれて」
「ハムスター?」
「イトノコ刑事がカピバラじゃないとゲーム画面じゃ見えないと開き直って、メンドクサイから上司の御剣に
相談しろって言ったんだ」
「断わる。私はキサマと違って動物の証人は管轄外だッ!」
「‥‥狩魔検事がさっきから鞭を構えて殺気立った目で睨んでるんで、ぼくはこれで‥‥」
「待ちたまえ。キミに証人を頼みたいのだが」
「キサマからキミに格上げだよ。証人?見損なったぞ御剣。いくらハムスターという現実から目を逸らしたい
からってぼくを偽りの証人に仕立てるなんて!」
「法廷の証人ではない。成人二人の署名が必要なのだ」
「保証人じゃないなら書くけど。狩魔検事がこっち睨んでるのは、ぼくの被害妄想か‥‥?」
「礼を言うわ、成歩堂龍一(鞭の音)」
「か、感謝してる人の行動じゃないんだけど?」
「キサマの名前を借りるなんて屈辱だけど、レイジがそうしたいなら従うわ」
「なんだか分からないけど、ぼくが署名するのはいったい何の契約書なんだ?」
「‥‥それは、その時に説明する。とにかく今は手元にないのだ」
「ふーん?じゃあ、また出直すことにするよ」
「ヒゲといい、成歩堂といい‥‥次は修行中の霊媒師が来るんじゃないでしょうね。‥‥レイジ?」
「今日はもう、人は来ない筈だ」
「‥‥いけない手‥‥。本当のレイジは、あまり紳士ではないみたいね」
「レディに恥をかかせるのは忍びない」
「‥‥っ、ダメよレイジ。ここは人の出入りがあるし‥‥。ところで、私の誕生日が来週末の
何日か当然レイジは知っているわよね?」
「うム。もちろん‥‥」
「‥‥」
「‥‥ウムム‥‥」
「六法全書に載ってないことは忘れるその性格、私はレイジとの付き合いが長いから理解があるのよ。
直せとは言わないけど次は許さない。誕生日当日は楽しみにしているわ」
「おそらく法廷が(鞭の音)ぬおおッ!」
「片手間に祝うつもり?絶対にお休みを取るのよ。法廷なんて弁護士と裁判官と証人に毒でも盛れば
どうにでもなるわ。私の成人の記念すべきお祝いと低俗な人間の罪を決定する話し合い、どっちが重要な
イベントだと思っているのかしら」
「法曹界を全否定されるとは。私は一生法廷を休む事態になりかねないのだが‥‥」
「さすがに言い過ぎたかしら、毒は。……下剤でも可よ」
「おーい、御剣ィ、いるかぁ?なんだよ、なんで冥ちゃんがいるんだよッ!ずりーぞ御剣ィッ!」
「‥‥さすがに三回目ともなると驚きもないわね。今日はもう失礼するわ」
「メイ?」
「あーあ、行っちゃったよ。冥ちゃんが喜びそうなモノ持って来たのに」
「‥‥矢張。イトノコギリ刑事や成歩堂が私の執務室に来るのは仕事だが、キサマは理由が無い筈だ」
「ああ、落し物拾ったんで届けに来た!オマエ通した方が話が早いと思ってな」
「落し物は交番へ持って行け!ここは検事局だッ!」
「なんだよ、言ってる意味わかんねえよ!とにかくこの、ジャンガリアンさんがだな」
「じゃんが‥‥?ぬおおッ!とのさまんじゅうが動いたッ!」
「まんじゅうじゃねーよ。正式名、ジャンガリアンハムスターさんよ!」
「‥‥」
「成歩堂の事務所にいたんだ」
「‥‥おそらく、矢張が行く前にイトノコギリ刑事が、そのじゃんがりくんを連れて成歩堂の事務所に行ったのだろう」
「え」
「このじゃんがりくんは、明日の証人らしいのだ」
「疲れてんだなァ。働きすぎは良くねえよ。そんなコトだから、オレみたいなモテモテになれねえんだよ!」
「‥‥」
「それよりさァ、冥ちゃんはもう来ないのかよ。女の子って小動物好きだろ?事務所顔出した時に、
偶然カゴを見つけてさ。オレが来たの気付かれてなかったからきゅっと掴んで、カノジョのバイト先に
見せに行ったらネズミは嫌いだって怒られて散々だぜチクショーッ!」
「‥‥」
「なんだよ御剣、トイレ我慢してるような顔して」
「私はキサマに下剤ではなく、毒を盛りたい気分なのだ」
「まあとにかく、今ならひまわりの種もつけとくぜ。その代わり冥ちゃんにモデルの話、御剣から頼んで
くれねーかなァ」
「‥‥‥‥‥帰れッ!」
おわる いろいろつじつまあってないと思う
自分も冥の性格は苦手だけど、キャラとしては好き
御剣とは天然&ツンデレ・年齢・身長差・バックグラウンド萌え
GJGJ!御剣さんはいろいろ大変だなw
自分もミツメイの関係に対しては
>>784と同意見。
冥ちゃん単体は同僚や上司にはあんまりしたくないけど
娘や妹や部下だったらものすごく可愛がって育てようとすると思う。
御剣さんは目上なら尊敬できるし友達や同僚なら信頼できるし、
部下とか弟だったら可愛いと思う。
ドタバタで楽しかった。じゃんがりくんw
キツイけど根は優しい人って意外と分かるものだし
そんな四六時中怒っているわけでもないだろうから、
冥はむしろ近しい関係じゃない方が穏やかに付き合えると思う。
御剣の方が仕事以外の会話は苦手なイメージ。
GJ!
証言の根回ししたり、霧緒に親切な手紙を書いたり、
ビキニには優しかったり、本来、冥は細やかな仕事をする風に描かれているから
同僚なら、上手く扱われて、意外と本人も自覚なしな気がする。
逆に御剣は局内に敵が多そう・・・
逆検1によって、冥はホラー映画つきものの金髪美女みたいなものになってしまった気がする。
活躍しない、危なっかしい、でも横にいて華のある美人。
逆検2に出番があるなら、ただ出番が多いのでなく、
逆裁3のように出番は少しでも印象的な活躍をすることを願う。
>ホラー映画つきものの金髪美女
よくわからんたとえだが、激高しやすいマスコットみたいな感じだろうかw
検事で活躍しなかったかな?
一番か二番には活躍した女キャラな気がする。ミクモちゃんより目立った感あるし。
789 :
名無しさん@ビンキー:2010/12/07(火) 22:11:07 0
あが
228:12/11(土) 11:53 qxYuCDF0 [sage]
検事のヒステリー暴力馬鹿キャラ化…ファンこそが怒らなきゃいけないレベルだと思ってたが
ロリ冥可愛い等と絶賛してるのだから、外見が気に入れば鞭で人叩き殺してても
無理矢理な脳内補完と色眼鏡かけて信者の如くマンセーするんだろうなw
転載しないで欲しい
転載分とゲーム板のスレしか見てないから、冥を叩いている人の中でも一部の人なんだろうけど、
自身のサイトとかでも全く同じことを言ってるのを見つけてしまった……。
ちょっと油断しすぎな気がする。
でも、なんか叩くのはそういうおかしな層なんだなと思って安心してしまった。
>>792 本人は知らなかったり、勝手に転載された被害者の可能性もある
複数のスレにコピペして得意気になってる
たかがゲームキャラにムキになってばかみたい
勝手に転載されたにしても、自分のサイトだから好きにしていいといっても、
たかがゲームキャラに上から目線であそこまで言うのはただのガキなんだよ。
>>794 ここに何度か投下した者だけど・・・
嫌いだという意見も判らなくもないし人それぞれで、
個人サイトやレスを他のスレに転載する方が悪いと思う
そもそも意見が合わない管理人のサイトやスレを見なければ
良いのに、上から目線なのはお互い様
批判してる人なんて星の数ほどいるだろうけど、
その中でもひときわ変なこと書いてるから転載されちゃうんだと思うよw
転載された分を見ちゃうのは不可抗力だし。
だいたい転載っていうより、本人だと思うけどね、この場合。
全く同じことって全く同じ文面があったってことじゃなくて
全く同じような論調・厳しさでキャラ批判してたってことじゃないかな
好き嫌いは人それぞれとは言え個人サイトで
>>790みたいな
匿名掲示板並の口汚さでキャラ叩きしてたらその人痛いなーって思うよ
見なきゃいい、と思っても何の前触れもなく書かれてたり、ツイッターでぽろっとって事多くないか?
冥に限ったことでなく。
逆裁じゃなくて別のゲームが好きな人とスカイプしてて特定のキャラクターの悪口を突然言われたことあるよ。
規制で3ヶ月離れてた間にアンチスレ出来てたんだけど、やっぱし検事2が出る影響なん?
検事2でも活躍楽しみにしてるお!
検事の時はそこそこ早く冥も出るという発表があったけど、
今回はゲームが出るまでわからなそうな感じだね。
転載を正当化してたらいつまでたっても同じことくり返すだけ
どっちもどっち
個人サイトで何書こうが自由
レビューサイトなら自由だよね。
二次創作してなきゃ何やったっていいと思う。
検事2の時の冥は19歳?
いっそ、幼稚園くらいのお人形みたいな冥が見てみたい。
20歳の誕生日を作中で迎える、とかでもいい。
まだ逆転検事2は予約してない
冥が出ると判ってれば購入するけど、出ないなら
家族がクリアしたのを借りて済ませるかも
くり返し遊んだのは冥が出てる話だったし
逆転検事2の新PVが出たけど、冥はチラとも出てこない…
ただ、父を知る人物から御剣が弁護士に誘われるようなので、
その辺で冥出して欲しい。
あと、コロシヤの事件とかで。
「歩みを止めるわけにはいかない」のは当然、同じ検事で競争相手のメイに
先を行かれるわけにいかないからだとミツメイ好きの自分は決めつけてるw
メイが検事審査会の一員で、御剣の敵で出てきたら面白いのにな
ここまで情報出てるのに冥たんの姿が全く見られないってことは
本当に登場しないか、最終話辺りでサプライズっぽく登場するかのどっちかだな
後者であってくれ・・・!
来週もファミ通になんか載るらしいから、そろそろ前作キャラの情報も出してくれる・・・といいな
「逆転検事2」ドラマCDには、冥の声優も出るから出ると思う!
まさかのドラマCDキター!!
キャストに冥が入ってるから逆検2にも出るだろうな。
PVの声好きだったから、また聞けるのは嬉しい。
なんか、逆裁シリーズすごいな。
たけぽんとみゆきちの声で「レイジ」と「メイ」って呼び合ってくれたら嬉しい
弁護士か検事か迷う話なら、豪の弟子になった過去も出るかな?
自分の意志で御剣は検事の道を選んだ筈だし、その時の決意とか、
初めてメイに会った時とか見てみたい。
今日はDL6号事件だな
追悼&合掌
よく考えたら、御剣が検事やめて弁護士になったら冥はショックだろうな。
空港シーンから一年しか経ってないのにまた置いていくの?みたいな感じで。
父親の件もあるし複雑だろうね。
ちょっと遅くなったけどみっちゃん冥ちゃん明けましておめでとう
二人とも正月休みをちゃんと取れてるかな
今年は逆転検事2が出るし、ボイスドラマもあるし楽しみだ。
何本か投下できたらいいなと思って製作中……
待ってる
今更だがあけおめ
色々整理しようとしたら書きかけのSS保存庫に完成品があったので置いていく
エロなしほのぼの系
「あら、何を見ているのレイジ?」
「これは私の小学校時代の作品集だ。先日成歩堂たちに連れられて同窓会に参加してな。当時の担任から貰ったのだ」
いかにも子供が書いた拙い作文に、お世辞にも上手いとは言えない絵日記。
読み返すほどに懐かしさがこみ上げてくる。
十数年ぶりに参加した同窓会はいかにも新鮮なものだった。
たった一年しか同じ教室で学んでいない上にほとんどの旧友は毎年参加しているらしく、私は新参者そのものだったが、それでも成歩堂や矢張が傍にいると「ああ、お前ら三人組か」と声をかけてくる人物は少なくなかった。
多くの名前は記憶の彼方に消え去っていたが、彼らと語る学校生活はあまりに早く唐突に過ぎ去っていった私の幸福な少年時代を思い起こさせるには充分だった。
成歩堂は当時の担任に私の参加を知らせていたらしい。記憶よりも皺の増えた教師は「御剣くん」と懐かしそうに目を細め、一冊の小冊子を手渡してきた。
それは、私が当時提出した作文や絵日記を綴じた作品集だった。
担任曰く「皆には学年末に渡したのだけれど、御剣君は急に転校したから今まで預かっていた」そうだ。ようやく渡せると言った教師の目は僅かに潤んでいた。
他の級友達は学年末に”将来の夢”という題で作文を書いたらしい。
成歩堂は「そういえばぼくはミラクル仮面になりたいって書いたっけな」などと笑っていた。
…もし、彼らと共に作文を書いていたなら…私なら、おそらくは弁護士になりたいと書いていただろう。
だが、私の作品集は二学期の終りで唐突に終わっている。
あらゆる意味で私の人生の転機となった、あの事件が起こったが為に…………
ため息をついてページを捲る。
仮定の話をしても詮無いことだ。過去があったからこそ現在の検事・御剣怜侍があるのだから。
パラパラと捲ると色鉛筆で描かれた絵日記が目に付く。
ほとんどの登場人物は当時身近にいた人物──成歩堂に矢張、そして父。そんな中、見慣れぬ絵に私の手は止まった。
おそらく私の自画像と…私より随分と小さな青い髪の子供。
驚きに目を見張り、絵の下にある文章を追った。
○月×日
今日はさいばん所で迷子のカーマちゃんと会いました。
カーマちゃんは外国人で、日本語が話せませんでしたが、英会話でお話をしました。
二人で手をつないでカーマちゃんのお母さんをさがしました。
お母さんが見つかって、カーマちゃんは「バイバイ」と言いました。だからぼくも「バイバイ」と言いました。
確かにこの頃は父と共に裁判所へ赴いたことはよくあったが、この出来事はまるで覚えがない。
だが、この絵日記を書いた事は覚えている。
提出の際、矢張に「外人なら金髪だろう」と黄色に塗られそうになり、必至に阻止した記憶が蘇ってきた。
…青い髪の子供?カーマ?
顔を上げるとそこには日本人離れした銀髪の少女がいる。…いや、もやは少女とは言えないかもしれない。
二十歳を目前にしてメイは美しい一人の女性となった。
意志の強さを表した青い瞳と、視線が交わる。
「どうかしたの?レイジ」
問われて我に返る。
まさか、そんな筈はない。だが、私の口は意識に反して問いを紡いできた。
「…メイ、私達が初めて出会ったのは、いつどこでだったかな」
「アメリカの狩魔邸でしょう。貴方がパパに弟子入りしてすぐの頃よね」
メイが首を傾げると、さらりと髪が揺れる。
「では、君は幼い頃に日本の裁判所に来た事はあっただろうか」
「ママとよく日本に来ていたし、パパはそれ位で休暇をとるような人じゃなかったから…当然あったでしょうね」
「………裁判所で、迷子になった事は?」
「何が言いたいのレイジ?完璧な私が迷子だ何てありえないわ。馬鹿馬鹿しい」
事も無げに言い切ると紅茶に口を付ける。
「……ではこれが最後の質問だ、メイ。
What's your name?」
「………Of course,my name is Mei Karma.」
思い切り眉を顰め、それでも律儀に答えるメイ。
英語での問いにしっかりと英語で返す。
アメリカ生まれアメリカ育ちらしいネイティブの巻き舌発音が見事だ。
…………予備知識がなければ「カルマ」とは聞こえないかもしれない。
仮定の話をしても詮無いことだ。
目の前では怪訝そうな目でメイが私を見つめている。
その髪は明りを透かして青く輝いていた。
>821
ほのぼの可愛かった。
「逆検2」が出る前に投下を目標としている。
ドSシステム対応(?)なやつを。
話は出来てるんだが、描写が全然足りない……
新年初SSありがとう。 GJ!
迷子のカーマちゃん、かわいいw
迷子の子猫ちゃんの童謡思い出してしまった
寒い
鞭で叩くと温まるのではないかしら。
ぎゅっと抱き合って暖めあえばいいよ
831 :
名無しさん@ビンキー:2011/01/16(日) 01:08:54 0
395 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 18:56:21 ID:y8guDabd
最初2を見た時は、正直カプ厨臭いミツメイ萌えを感じなくもなかった。冥が「父親のためではなく、
御剣のために、成歩堂に復讐しに日本に来た」という意味合いのことを成歩堂に言った時に。
でもラストで、本当は御剣に復讐しに来たのだと知ってそんな気持ちはみじんもなくなった。
ただでさえ、尊敬していた師匠が自分の父親を殺した殺人犯だと分かって、検事としての道も見失って
ショックを受けて失踪していた御剣に、さらに追い打ちをかけるつもりだったのかよと思ってゾッとした。
ミツメイ萌えしている奴らは、あの2のラストが一番お気に入りみたいだが、自分にはどこが萌えるのか
さっぱり分からない。
396 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 18:58:13 ID:y8guDabd
しかも、自分の父親が、御剣の父親を殺したと分かっても、そのことはなんとも思っていない様子で、
ひたすら自分がかなわなかった御剣に復讐する気しかなかった。こんなのにカプ萌えするとか絶対に
無理。
397 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 20:36:43 ID:+Fgr/eg5
2話のラストは、気の強い女の子が弱い部分を見せるギャップ萌え狙ったんだろうけど
そういったのが受ける女の子は、ちゃんと好感持たれるエピソードがちゃんと色々あるんだよ
こいつの場合は、泣けばゆるされると思っている女の嫌な部分にしか見えない
キャラクターとしてはアリでしょ。
タクシューが冥というキャラクターを作れたことは成功だと認識してたし。
たかがゲームキャラにムキになってバカみたい
>>830 マッチョな人は体温が高いから
冬場はみっちゃんにぴったりくっついてる冥たん
アンチがあるのは人気キャラの証拠だから、スタッフも感慨深く喜んでると思うよ。
ラノベ業界にいるんだけど、担当作家や作品のアンチスレが立つと編集はちょっと誇らしくなるらしい。
・御剣がS
・言葉責めあり
誰か居たら支援ヨロシク
「ミゴトな腕前だったッス、狩魔検事!」
「当然よ。こんな裁判、目をつぶってでも勝てたわ」
地方裁判所の控室、有罪を勝ち取った冥を糸鋸は褒めちぎる。たいしたことはないと言いつつも、その賞賛を受けるのにまんざらでもない様子だった。
そんな中ドアがけたたましく開け放たれ、駆け込んできた人物がいた。
「メイ!」
御剣怜侍だった。
元々あまり景気のよさそうではない顔をさらに険しくさせ、ただ事ではない様子だった。
「すまない刑事、狩魔検事と話があるのだ。ふたりきりにしてもらえないだろうか」
「わ、わかったッス!……いててッ!」
あわてて退室しようとした糸鋸はムチに阻まれる。
「いいのよヒゲ、こちらに話なんてないわ」
そう言って代わりに冥の方が出て行こうとするが、力強い腕がそれを止めた。
「は、離して!」
「刑事、しばらくダレも入れないでくれたまえ」
「了解したッス。アリの子一匹入れないッス!」
糸鋸が敬礼して出て行くと、控室は気まずい空気につつまれる。
「……離して頂戴」
冥は顔を逸らしたまま静かに言った。しかし、腕をつかむ力が緩む様子はない。
「なぜ家を出たのだ」
努めて冷静に問う。
「きのうから仕事で戻っていないかと思ったら、身の回りのものがなくなっているではないか。いったい、どういうわけだ」
しかし声に含まれる怒りの色は隠せなかった。
冥はゆっくりと振り返る。目は伏せたままだ。
「少し距離を置きたいの」
「ナゼだ。私のことが嫌いになったのか?」
「違うわ」
「では他の男ができたのか!? ドコの男だ!」
「そうじゃないわ。お願いだから、大きい声を出さないで」
「ではナゼだ! 私を捨てると言うのか!」
指が腕に食い込む。
「痛ッ!……言ったでしょう、距離を置きたいだけよ。大げさに言わないで頂戴」
「私はキミなしではいられないのだ!」
腕を引き寄せて抱きしめる。
強引に唇をかさね、舌をからませた。
「んンっ……や、やめて!」
それを跳ねのけ身体を退くと、ガシャンと背中にテーブルが当たった。
ほんの一歩隔てただけのその距離はあっさりと詰められる。
「きゃあ!」
ベストのボタンを引きちぎるようにして外す。
「だ、ダメよ、こんな所で」
抵抗するのを構わずシャツを捲り上げる。黒のブラジャーに包まれた双つの膨らみを力任せに揉みしだいた。
「ん……んんっ! や、やめなさ……ああッ」
「刑事が外で見張っているから大丈夫だ。番犬程度の仕事はできるはずだ」
頂を捕らえると、強く摘み上げる。
「ひゃっ、だ、だからってそんな……、ああッダメッ!……き、聞こえるわ」
「忘れたのか、ドアを閉めていれば銃声さえ通さぬということを。存分に声を上げたまえ」
「……ッ…………んんッ…………!」
抵抗のつもりなのか、冥は声を出さないようにして耐えていた。
「ムダだ。キミの感じるトコロは知りつくしているのだ。いくらでも叫ばせてやる」
「はああッ…………やッッ」
ブラジャーをずり上げると、ぷるんっと柔らかな乳房が飛び出す。
「このイヤラシイ身体で、男をたぶらかしたのか」
「だから違……ッッ。んん!!」
きめ細やかな肌に舌をすべらせ、ピンク色に膨らんだ先端を口に含む。
くにくにと舌で転がし、もうひとつの頂は指で弄ぶ。そのたびに冥は声を出さないようにして身体をよじらせた。
その精一杯の抵抗が御剣の怒りに火をつける。
「ダレだ。私の知っている男か!?」
「だから、そんなの居な……ッ、ああッ」
「ではナゼ別れると言うのだ」
「別れるなんて言って……やっ、……ダメッ……レイジッッ」
強く吸い立て、自分の物であるという証を身体中につけていく。
それまで閉ざしていた冥の唇から、だんだんと嬌声が溢れ始めた。
「んん……だ、ダメッ……や、やめ………あああぁぁぁぁッあッ、あああッッ」
厚いドアと壁に阻まれていると分かっていても声を出すことに躊躇いがあったが、御剣の強い愛撫でいつも以上に身体が反応してしまう。
「だ、ダメっ」
下へと滑らした御剣の手を遮るが、力では敵うわけもなくあっさりと身体を持ち上げられてしまう。
腰をテーブルに載せ、太腿を身体に押し付けるようにして開かせた。
タイトスカートがずり上がり下腹部があらわになると、ストッキングの上からでも、いやらしい染みが広がっているのが見える。
「ふん、しっかり濡れているではないか。このインランめ」
柔らかな丘を指でなぞり、ストッキング越しに浮かび上がった肉芽を捕らえる。
「やッ、そこ、やああッああああッッ!!」
ぶるる、と身体を震わせ、染みが広がる。
もう聞こえるかどうかということも考えられず、御剣の動きに応えるまま声を出すことしか出来なくなっていた。
ストッキングを脱がそうとすると、ビリッと破れた。
「や、やッ………」
小さな穴は線を作り、見る間にその範囲を広げていく。
ほんの少し手をかけただけで内腿があらわになった。光を浴びることのない部分はビリビリに裂かれたストッキングのせいでいっそう白く見える。
「ふん、いいカッコウだ」
「んッ……やああッ」
ショーツに指を滑り込ませると、彼女のナカを掻き回す。
「あああああッ、くふッ……ぁぁぁあああッ」
ぐちゅぐちゅと音を立てて指を出し入れし、敏感な部分を何度も強く攻め立てた。
「どうだ、そろそろ欲しいのではないか」
冥は涙を溜めて御剣を見上げる。
「……お願いレイジ、もうやめて頂戴」
「ふん、ゴウジョウな女だ。今に後悔させてやる」
指を引き抜くとショーツを膝までずり上げる。
朱い花びらからとろりと蜜が落ち、テーブルの上で水溜りを作った。
指で秘裂を押し広げ、湧き出る蜜を直接なめ取る。
「や、やめっ……そんなこと……ッ」
冥が嫌がれば嫌がるほど、蜜は湧き出てくる。
「ひゃあああッ……んんんッ」
肉芽を口に含むと、びくんッと身体を反らせた。
「やッ……そこはッ…………んッくっ……ッ」
舌で包皮を剥き、強く吸いつく。
「あッ、ダメえええッ!! あああああッッ」
冥はガクガクと身体を震わせ、あっさりと果てた。
御剣は秘部から唇を離し、見下ろして冷たく言った。
「家に戻ると言え。そうすれば、ユルしてやる」
冥は力なく、それでも頭を横に振る。
「まったく、本当にゴウジョウな女だ」
眉をひそめて笑うとズボンのジッパーを下ろす。肉茎を取り出し、いきなり冥のナカに突き立てた。
「ああッ」
充分すぎるほど準備が整っていた姫穴は簡単に御剣を受け入れ、奥まで一気に貫ぬかれる。
それが少し緩んだかと思うと、再びずしんと衝撃が走る。
「ひゃあああん。ああッあッあッんぁぁぁああああッ!」
衝撃は何度も冥を襲った。
「ダレがこの悦びを教えたと思っているのだ。他の男にもそんな風に声を上げているのか、売女め!」
「だ、だから……ちが……ッッあああッうううんッんッ」
進入物を締め出そうとして冥は膣に力を入れる。しかしそれが却って御剣に快楽を与える。
「む……こうして他の男を惑わしているのだな。私のためにだとばかり思っていたが……くっ、その男に教わったのではないのか!?」
「ち、違……やめ……ッ」
熱い肉棒がめちゃくちゃに冥のナカを掻き回す。
乱暴に出し入れされ、奥まで貫かれるたびに意識が飛びそうになった。
「どうした、イヤなのではなかったのか? 腰が動いているぞ」
「レイジ……お、お願い……あああッぁああぁあッッ」
「なに?もっと欲しいのか?」
「違……ッ…やッ……んううううぅぅうううッ」
「ちゃんと言わないとわからぬぞ」
「あああッレイジッッぁぁああッ」
許しを請うような言葉を遮り、冥の中心から何度も何度も突き上げた。
「ッ……くっ……」
肉棒が震える。
冥の奥へと白いマグマが噴き出した。
「ウソっ……だ、ダメッ!」
引き抜こうとしても身体はテーブルと壁に押し付けられている上に、続けざまの御剣の攻めによって力が入らない。
「あ、熱い……あああッッ」
灼熱の塊が冥の奥を貫く。
身体をよじらせ逃れようとするのに、むしろそれが肉茎を搾るようにしてミルクはすっかり膣内へと飲み込まれてしまった。
「そ、そんな……」
青ざめる冥に御剣は冷たい視線を落とす。
「どうせピルは飲んでいるのだろう。私との子など、いらぬだろうからな」
「なにを言ってるの。レイジだっていつも避妊してくれてたでしょう。いまコドモができたらどうするの……あ、……やッ」
挿れたままの肉茎を再び動かす。
結合部から漏れ出した体液が泡立ちながら飛び散り、いっそういやらしい水音を立てた。
「んんん……ッあッああアアアアッ」
「所詮、私との関係はその程度だったのだ」
「だから、違……ッ、ぁぐんんん……ぅうぅうッ」
「最高のパートナーだと思っていたのは、私だけだったようだな」
「ああッ、や、やあッ。あアッあああああッ」
身体を支える力もないのに肉壁は収縮と弛緩を繰り返し、御剣を貪り続けた。
「くッ……キミとの相性は抜群だ。いまさら他の男になどやるものか」
「ぁああッアッあッ。あああああッ」
再び御剣の先端から熱いモノが噴き出す。
肉茎を引き抜くと、まだ出しきれなかった精液が弧を描き冥に降りかかる。
「はあ、はあ、はあ」
やっと開放された冥は、精にまみれたままテーブルの上で息をつく。
逃げる気力もなく、御剣から身体を逸らせるように横を向くことしかできなかった。
「まだ、だ」
肩で息をする冥を休ませる気はなかった。
脚を下ろしてやるとその重みでくるりと冥の身体は回り、うつ伏せになる。
御剣は突き出されたヒップに手を当てた。
「言っただろう、戻ると言うまでユルさぬと」
「ひっ……」
体液が滴り落ちる穴へ、後から肉槍を突き立てる。
「んくっ……」
すっかり御剣の形になった姫穴は、今度は逆方向にこすり上げられる。
「あ、やッ、だ、ダメッ」
腰がヒップにぶつかるたびに乳房がテーブルに押し付けられ、いびつに形を変える。
胸に浴びた精を塗り込むように、テーブルと身体が奇妙な音を立てた。
「あああッあッあッ……ご、ごめ……ごめんなさい………うううッ。も、もう、ゆ……ユルして………………ああああアアアアアアッ」
冥は涙を流しながら許しを願う。
「戻って……くると、言うのか」
「わ、わかったから…………ッッ……も、ッッ……もど、もどるわ……ッッ……あ、熱ッ……ダメ…………」
肉茎が震え、もう一度冥のナカに精が放射される。
すでにふたりの体液で一杯になっている蜜壷は、飲み切れなかった精液をぐちゅぐちゅと隙間から吐き出した。
「始めからそう言えばいいのだ」
ずるり、と引き抜くと、混ざり合った体液が床へと糸を落とす。
冥はずるずるとテーブルから床に崩れ落ちた。
座る気力もないらしく、床に伏せ肩で息をしている。
「………………これだから……家を出るはずだったのに…………」
そのつぶやきに、御剣は眉をひそめる。
「どういう意味だ?」
冥は息を整えながら、ゆっくりと言った。
「レイジが……朝も夜も、際限なくせがむから、……コチラの体力が、持たない、のよ」
仰向けに身体を転がし、かろうじてボタンが残っているブラウスを胸元まで下げながら息を吐く。
「仕事にも影響するし、どうにかしたいと思って家を出たのに」
御剣はヒザをつき、冥を覗き込む。
「……それでは、私が嫌いになったわけではないのか?」
「最初から言ってるでしょう。距離を置きたいだけだと」
御剣の顔が熱くなる。
とんでもない誤解だった。
「その……それなら、言ってくれればよかったのだ」
「言ったわよ!」
冥は身体を起こし、声を上げた。
「何度も『もうやめて』だの『イヤ』だの言っていたでしょう!」
確かに情事の時に言っていたセリフだ。拒否する仕草もよく見せていた。
「しかし最中にそんなコトを言われても、煽られているだけだとしか……」
「信じられない! あんなに必死だったのに、煽っているですって!?」
「すまない。私が悪かった」
振り上げる腕を胸で受け止めながら、御剣は謝る。
「本当に申し訳ない。ひどいことをしたと思っている。ユルしてはくれないだろうか」
素直にそう言われては、冥も腕を下ろすしかない。
「もういいわ。ゴカイだとわかってくれるなら」
「本当に申し訳ない。ひどいことをしたと思っている。ユルしてはくれないだろうか」
素直にそう言われては、冥も腕を下ろすしかない。
「もういいわ。ゴカイだとわかってくれるなら」
「メイ……回数を減らすように努力するから、家に戻ってきてはくれないだろうか」
「……仕方がないわね」
御剣はやさしく冥を抱きしめる。
(私だって……レイジなしではいられないのに)
小さなつぶやきが耳をくすぐり、御剣は驚いた顔で冥を見つめた。
赤くなって目を逸らす冥に、そっと唇を寄せる。
「愛している、メイ」
気持ちを確かめ合うような、やさしく長いキスだった。
「帰ろう、私たちの家に」
長い長いキスの後、御剣が微笑む。
先ほどの怒りに燃えた表情は影も形もない、暖かな笑顔だった。
「ええ……でも、どうするの、コレ」
あちこちに体液が飛び散っているし、互いの身体は白いものでグチャグチャだ。簡単には片付きそうにはない。
辺りを見回していた冥は、隣に視線を止めると眉を吊り上げた。
「……って、どうしてまた勃っているのよ!」
「いや、その格好がたまらなくいやらしくて……」
ボタンはちぎれストッキングはビリビリに破れ、服も身体も白いモノにまみれている。
酷いことをしたと思うのに、たまらなくソソられてしまう。
「バカがバカみたいにバカな性欲を出さないで頂戴! そんなので本当に回数を減らせるつもり!?」
「む、…………努力する」
目を瞑り、どうにかしてソレを収めようと試みる。しかし最中の冥の姿が次々と浮かび、とても収まりそうになかった。
「しかし……タマにはこういうのも悪くないものだな」
「はあ?」
「非常にコウフンした」
「……ヘンタイ」
冥は心の底から軽蔑した視線を投げかける。
「回数を減らすと言ったばかりじゃないの!」
「だから減らす代わりに、こういうプレイをすると言うのはどうだろうか」
「冗談じゃないわ」
「む、キミだってずいぶんと感じていたではないか」
「そ、そんなワケないでしょう!」
「おや、証拠を突きつけなければわからぬとでも言うのか」
脱ぎかけのまま足元に残っていたショーツに視線を落とす。体液にまみれ、そのままではとても穿けそうになかった。
冥は真っ赤になって、それを隠すようにして膝を折る。
「私の弱いところばかり攻めるからよ!」
「いつもより、ずいぶんと反応が良かった気がするが」
「レイジがゴウインだっただけよ」
「そうか、ゴウインな方がよかったか」
「ダレもそんなこと言ってないでしょう!」
「ぬおっ!」
ムチが会話を遮る。
打たれた御剣は、少し間を置いてくつくつと笑い始めた。
「……どうしたの、頭を打ったつもりはないけど」
「そういえば最中にムチで打たれることはなかったな。あんなにイヤだと言っていたくせに」
「そ、それは余裕もなかったし、ゴカイだと思ったから……」
「ならばムチで打って、ゴカイだと言えばよかったではないか。キミだって愉しんでいたのだろう」
冥は真っ赤になってムチを振る。
「ヘンタイ! ヘンタイ! ヘンタイ!!」
御剣はムチを避けながら、今度は執務室でせまってみようか、などと思うのだった。
あれ?支援なしで間に合ってしまった。設定変わった?
ドSまでは行かなかったけど、カップリングならこんなもんかな。
逆検1−4以来、控室で、と思っていたのだけど
読み返すと、意外ミツメイって特殊な場所とかプレイって少ないんすね。
誰かアオカン書いて下さい。
おっと、途中ダブってしまった。
GJ!!
みっちゃんドS&絶倫すなぁ
冥ちゃんはそれで調教されちゃってるのかw
変態GJ!
うむ、これがドSシステムか。
検事2が楽しみだ!
GJでした
冥が逃げたがる理由、さすがに途中でわかったw
ボイスドラマで「メイ」呼びいただきました。唐突だったのでめちゃ萌えた。
レイジ呼びも聴きたいな。
なんたる鬼畜!GJ!!
そして、849見て即行聞きに行ったw
ドSシステムGJです!
でも>835の
>元々あまり景気のよさそうではない顔を
その通りだけどさりげなくひどいwww
職場では景気悪い顔してるけど、家じゃ別人なんですねw
話変わるけど、予告や雑談ネタを書くのは今みたいな過疎ってる時に出来ないでしょうか。
他の職人様の投下直後なのになぜこのタイミングで自分語り?って思う
シワどころかヒビとか言われる始末だしな、御剣
ヒラヒラ、
赤、
ヒビ、
以上!だっけ?
ボイスドラマ4話
「大丈夫なの?」「ああ…」のやりとりとミツメイ対決に萌えた
何気ないセリフも声が付くと破壊力があるなw
ちょっとだけみっちゃんとメイで捜索する組み合わせに期待したw
ゲームにメイは出てくるのかな
メイが誘拐されて助ける話とか少年時代のみっちゃんの活躍もやって欲しい
学園を革命するわ
みったんと冥ちゃんカップルは華やかだよな
うーんカンペキだ
冥ちゃん逆転検事2出るよ
4章でね
取りあえず買ってきた
4章は遠いな…
なに?
冥タン出ると!!!
これからネットで買うぜ!
やったあ、冥ちゃん出るのか
こりゃ買わんといかんな
ずっと登場人物で出なかったからヒヤヒヤしたよ
御剣と冥タンの掛け合いがまた見れるとは嬉しい限り
イチャイチャはしないだろうけど二人が捜査する姿は
ミツメイにとって最高のシチュエーションだからな
俺もとりあえず逆検2購入
冥ちゃんに会えるのはまだ先だけど楽しみで仕方ない
御剣とイチャイチャしても良いよ、嫌してくださいw
冥が出ると聞いて2を急いでプレイしてる
御剣と冥のやり取りに萌え萌え
ボイスドラマ買おうか買うまいか悩んでる
冥ちゃんが出るから欲しいけど高いよなCD
そんなに高くないよ2000円じゃん
冥と御剣が出るんなら買いだと思う
やっと四章まで来て喜んでプレイしてたのに、衝撃的すぎて先を進める気力がわかない…
ネタバレになるからあんまり書けないけど、こんな二人を見たくなかった…
先が不安だ
検事2、クリアした人の感想を読んでるとミツメイ的には微妙な展開っぽいな…
冥ちゃんが出てきてくれたのは嬉しいけど
>>870 別の人だけど完全ネタバレ
冥の出番は4、5話だけ
話の最初から最後まで出てくるけど話の中心人物ではない
見せ場は一応あるがメインは美雲と水鏡だった
冥と御剣の対決は2回ぐらい
ミツメイで言うなら御剣が検事バッヂを置いた時に
また私を置いていくの?て言ったシーンと
事件で重要な証拠品を持ってきてくれるところかな
ミツメイスレだからあまり書かないが一応一言だけ
検事2は美雲が完全にヒロインだった
とだけ言っておく
>>871さんありがとう
ホント微妙だな…
ミツメイ好きだから残念だ
発売前まで冥たんは出てこないんじゃないか
ハラハラしてたんだしあんまり贅沢言っちゃ駄目さ
ミツメイ的な見どころがあるだけでも有り難い
>>871さんありがとう
まだ2章プレイ中なのに見ちゃったけど
冥の具体的な出番がわかって
自分は逆にもっと楽しみになったよ
>>873 > ミツメイ的な見どころがあるだけでも有り難い
同意同意
本来逆検でのヒロイン(女主人公)は美雲ちゃんの筈だもんね
前作ではちょっと印象が薄かったのが
制作側の反省点になったのかも
冥の存在感が1では予想以上に大きかったと言うか…
って引き合いに出すのも変かな?
欲を言えばもうちょっと冥の出番が欲しかったけど(あとパートナーにして一緒に捜索したかった)、
発売前は出るかどうかも不安だったから、出てくれただけでも嬉しかった
御剣の冥に対するお兄ちゃん面がイイw
冥ちゃんが出てくれただけで嬉しい自分がいる
>>877 同じく。正直、出番あってもなるほどのように背景では……と危ぶんでたから登場してくれるだけで十分だ
「美雲の記憶」を突きつけた後の会話が夫婦会話にしか聞こえない
kwsk
詳しい内容は覚えてないけど
娘の心配をするお父さんとお母さんのようだった
「メイ、協力してくれるのか!」
「勘違いしないで美雲のためにやってるんだから」
あまりにも王道すぎるツンデレ会話に吹いたwww
>>881 それそれ
「あなたが付いていながら何故こんなことに!?」
「…ッすまぬ」
的なやり取りが子を心配する母親と
尻に引かれてる父親にしか見えなかった
豪パパの「ワガハイの妻は一流コックより料理上手」発言を見て
冥ママとミツメイの絡みを見てみたくなった。
二人に対してどういう風に接してたんだろう。
五章すごくいい
「メイもそれでいいな?」とか「無理をさせたな、メイ」とかメイメイ言い過ぎw
「私をあまり待たせないことね」「……わかっている」は結婚の話かと思ったじゃないか
>>884 絶対家庭の雰囲気は良かったろうねw
娘も弟子も人間的にはまっすぐ育ってるし
登場したキャラの中で父親の件を乗り越えているのは冥ちゃんだけで、
達観して見守る姿勢がうかがえた。
自分はミツメイ要素に萌えた検事2だったよ。
逆検2は冥の出番こそ少なかったがミツメイ要素はあって嬉しかった
御剣と冥タンが好きだ
逆検2で二人の会話があって萌えた
みんなを導く御剣とそれを陰で支える冥みたいな構図が良かったと思う
あと、検事席に二人並んで裁判やってくれたのが地味に嬉しかった
1でも似たような場面はあったけどあれは裁判じゃなかったし
みっちゃんの「キミはあと一歩及ばない」にワロタ
このいじめっ子めwwww
良いね良いね、ミツメイ盛りあがってくれ
>>886>>889 みっちゃんも冥ちゃんも精神的にタフになって、嬉しいような寂しいような。
以前は、二人とも自分のことで精一杯な印象が強かったけど
あれだけ他人のことを考えて動けるようになれたのは成長した証だね。
>>889 > あと、検事席に二人並んで裁判やってくれたのが地味に嬉しかった
な に そ れ
真夜中なのにめっちゃテンション上がった
長年の夢だったんだよそれ!
ちょっくらがんばってそこまで進めてくるわ!
矢張みたいに冥ちゃんにしばかれたい
>>889 そんなサプライズがあるのか!!
早く進まなくては
御剣と冥イイヨー
そのシーンは別のキャラと冥ちゃんが
すぐに選手交代しちゃうのが残念だけど、
去り際の冥ちゃんの言葉がかっこいいから許した。
>>去り際の冥ちゃんの言葉がかっこいいから許した。
おらワクワクしてきたぞ
どんなシーンなんだろう楽しみだ
4話5話では公式スタッフ様を拝んだね。
3話長いなー
なかなか冥に会えないじゃないか
4話の出来良いな
みったんと冥ちゃんをしっかり堪能できたよ
三話はダブルパパにニヤニヤした
豪の我が輩の妻は〜もだけどダンスイーツを息子に勧めようとする信もいい
俺もダブルパパにはやられた
良い親だよな〜
「こんな人が息子の教師になったりしたら…」にもワロタw
いや、なりますからwww
いつかみったんと冥ちゃんが結婚しますように
4話の美雲のためはともかく
5話の狼のためは微妙に問題発言な気がしなくもない
みっちゃんが妬くぞ
>>905 素敵な三角関係になればいい
みったんって冷静過ぎるからちょっとは慌ててほしい
冥ちゃんってロウにすげえ優しいよな
でも俺はミツメイが一番好きだ
>>905 妬かせればいいんだよたまにはw
御剣も、いつも誰か女性に問題発言(愛の告白みたいなこと)してるしw
御剣は無意識のプレイボーイだよな
冥に対してちっとはヤキモキしてくれ
>>883 ミクモが冥の鞭を見切ってみせる!と挑戦をつきつけて
それに冥が受けて立つわよ!と言いつつ何故か御剣をひっぱたくのにも和んだw
御剣は災難だけどほのぼのしててヨイヨイ
ミツメイが一番好きなんだが、逆検2プレイしてロウメイにも目覚めつつある
自分ちょっとヤバい
>>911 ここは御剣と冥の専用スレだからね
エロパロスレに行ったら何人か仲間がいるよ
頑張って主張してこい
>>905 ミツメイって、お互いがお互いの友達の少なさを
心配してそうなイメージがあるから、仲のいい相手が出来れば
たとえそれが異性であっても喜びそう
あまりヤキモチ妬いたりしないというか妬く必要もないというかw
>>914 でも仲良くなったのが異性だったら妬いてほしいなあ
イメージとしては冥ちゃんのほうがヤキモチ妬きそう。
御剣は恋愛に疎いというか気づかないというか…。
・御剣ロリコンでS
・微エロ
・色々基本設定無視してます
すみません苦手な方飛ばして下さい
『センセイは不在だ、今夜は二人きりだ。』
その日空港の喫茶店には恰幅の良い青年と線の細い綺麗な少女が静かに向かい合い座っていた。
青年の名前は御剣怜侍、少女の名は狩魔冥。二人の再会だった。
「5年ぶりだな…。なんというか、見違えるようだ。飲み物は紅茶で良いか?」
「ええ……。」ウエイトレスは注文を繰り返し厨房の奥に消えた。
「綺麗になった。」御剣は見惚れ呟いたが冥はずっと沈黙を貫いていた。
しばらくして二人分の温かい紅茶のポットとカップが運ばれてきた。
「冥。」御剣は止まっているかのような少女の時間を進めるように言葉を発した。
「何か…話しをしてくれないだろうか。」冥は碧い瞳でじっと御剣を見つめていた。
ー5年前・アメリカー
御剣怜侍19歳。
私は日本で狩魔豪の弟子として「検事」という職に就く日が近づいていた。
デスクの周り本棚などの整頓もすべて終わり、あとは身一つでいつでも日本に行ける状態で先に帰国した師である豪の呼び出しを待っていた。
おもむろにため息をつき椅子に座ると、机の引き出しを開け中から一つの人形を手にした。小さなクマの人形。
ここの家で一緒に暮らしている少女が以前私にくれたものだった。
「このクマさんがいればレイジは地震が怖くなくなるのよ!安心しなさい。」小さな女の子、小さな魔法、小さなおまじないのテディベア。
あの頃私はまだ少年で、少女はまだ幼女だった。
真夜中、誰かがドアをノックする音を聞いた。
今までのこれからのいろんな事を悶々と考えて眠れなかった自分に意外な来訪者が現れた。
狩魔冥。狩魔豪の娘、自分の妹弟子。彼女と初めて会ったのはいくつだったろうか?
今ではもう12歳になり学校も飛び級で大学に通っている。
白いシルクのネグリジェにグレーのカーディガンを羽織った少女が私の目を見つめながら尋ねた。
「レイジ、日本へ行くんですってね。もうこっちに帰ってはこないの?」碧い瞳の美しい少女。
「…冥、話すと長くなる。廊下は寒いだろう、部屋に入ったらどうだ。」私はあの時彼女を部屋へ招いた。
少女は御剣の部屋に入るとベッドサイドに腰掛けた。
私は日本へ帰ること、検事になること、もうアメリカには戻らないこと。いろんな事をすべて話した。
二人の間に長い沈黙が流れた。
「…もう会えないの?」初めに沈黙を壊したのは冥。
「…もう会えないかもしれないな。」私は答えた。
あの時笑って「また会える」と言っていたなら結末は変わっていたのかもしれない。
冥は泣きそうな顔をして私を見つめて言った。
「レイジ、お別れのキスを…。」冥は私の頬に口づけた。やわらかな唇と甘い香りが脳裏をかすめた。
冥の匂い。昔から香る優しく甘い香り。夜中に風の吹く音が怖いと何度も私のベッドにもぐりこんできた。
けれどいつだって安心できたのは私の方だった。いつも冥独特の優しい香りを感じながら眠りに就いていた。
彼女の香りはいつだって私を癒してくれていたはずだった。
しかしその時、長年に渡る私の募る想いの箍が外れたのだ。
「冥、ちゃんとした大人のキスをしよう。」鼓動が早まる、息が上がってくる、手に汗がにじむ。
私は冥が好きだった、ずっと好きだった。御剣の思春期、少年時代にはもう彼女の言いなりだった。
私は冥が好きだった、ずっと好きだった。クラスメイトの男子の話をされると不愉快になるくらい。
「センセイは不在だ、今夜は二人きりだ。」
冥の両腕の自由を奪いベッドに無理やり押し倒した。力の差は歴然でありいともたやすく組み敷かれた。
「いや…怖い、レイジやめて…。」さっきまでの輝いた瞳が今は弱々しくうるんでいる。
細い腕、小さい手足。幼さが残るあどけなく儚い表情。すべてが私の攻撃性を刺激した。自分の人間性を疑う。
こんなにも幼い少女に私は魅かれていたのだ。今まで何度冥の淫らな姿を想像しただろう。
支援
女と寝ることぐらい何度もあった。髪がセミロングの女、泣き黒子のある女、銀髪の女…。
どの女も一度寝ると私を独占しようとあれこれ口やかましくなり、最後は口喧嘩になってしまい自分からふってきた。
女という生き物に少々嫌気もさしていた。冥以外は。
冥の唇に自分の唇を重ねる。互いの舌と舌を絡ませほおばるように舐めた。
温かな冥の体温を感じながら手はシルクの布の上から乳房を掴んで不器用な愛撫をやめない。
「…苦し、いたい…レイ‥ジ…」頬を赤らめながらそれでも冥は抵抗していた。
「私を拒むな、声も上げるな、力を抜いて…そのうち気持ち良くなる。」願うように耳元で囁いた。
硬直している冥のネグリジェを裾から裂いた。白い腿があらわになる。
丁寧に腿を舐め、御剣の長い指は薄い布を押しのけ冥のソコに触れる。どちらのでもなく声が漏れる。
冥の恍惚とした表情を確かめながら、二本の指を入れてグチャグチャと膣内をかき混ぜクリトリスを指ではじいた。
腰を掴んで覆いかぶさり秘部に口づけ優しく舐め上げた。舌と指で交互に攻め続けると冥の膣から透明な体液が垂れてきた。
12歳でも感じると濡れるのだなと他人事のように思った。
濡れた冥の秘部に御剣はそそり立つ己を突き立て沈ませていく。挿れた時に小さく漏れる可愛いあえぎ声と御剣に絡みつく冥。
何もかもが愛おしく彼女の中は熱かった。
気がつくともう白々と夜が明けてきていた。私のベッドには全裸の冥がぐったりと疲れて眠っている。
身体のあちこちに赤い痣ができている。彼女を何時間抱いていたのだろう。私自身を刻みつけるように何度も貫いた。
少女の寝顔をのぞきこむと、口元に自分が付けた唾液がぬらぬらといやらしく光っていたのを見て指でぬぐった。
御剣は椅子にもたれかかって思った。頭は怖いほど冷静になっていて色々なことを考えている。
冥は男を知らぬ身体であった。私が初めての男だった。眠る少女の顔を凝視しながら優越感ともとれる感情にしばらく酔った。
しかしそのあと絶望感に襲われた。私は数日後、日本へと旅立つのだ。
支援
支援
これから冥はいろんな男を知るだろう。だいたい男共が放っておくわけがないのだ。自分も男だからよくわかる。
私の知らぬ所で恋人をつくってしまったら、嫉妬で相手の男を殺してしまうかもしれない。
冥に対する思いは尋常ではなかった。妹とも愛する者とも取れる唯一無二の存在。
「私は狂ってしまっているのか?」小さくつぶやき自嘲ぎみに笑った。
“初めての男” 私は冥にとってただそれだけの存在。冥は私をどう思っているのだろうか?知りたかった。
成人男性が12の少女とセックスするなんて犯罪だな…。私は朝の光のまぶしさに目を細めた。
その2日後、師から日本に来るように連絡がはいり私はぼんやりと冥の事と仕事の事を考えながら一人アメリカを発った。
あれから5年間。私たちはメールも電話もしなかった。
だが先日一通の手紙により再び再会したのだ。
「日本で仕事ができました 迎えに来てください 冥」短くそっけない文章。
それでもあの晩の出来事を思い出すには十分時間があった。一夜だけ、たった一夜だけ私は彼女の身体に溺れた。
そして今、目の前には髪は短く薄く化粧もされたその美少女が座っている。御剣は美しく成長した彼女の姿に胸踊らせた。
「今回の仕事、2、3か月ぐらいかかるの。しばらくあなたの部屋で御厄介になれないかしら?」ぽつりと呟くように言った。
思いもよらなかった冥の言葉に耳を疑いいきなりの申し出に驚愕する。あの夜の事を覚えてはいないのだろうか?
「君さえよければ私は構わないよ。」やっと言葉にすることができた。ああ心臓が破裂しそうだ。
同時にやましい考えもよぎった。最近ストイックな生活が続いていたせいでもある。
再会により二人の時間が再び動きだす。
紅茶を飲み終えると御剣は冥のキャリーバックを手にした。
「私が運ぼう、君は車に乗りたまえ。」二人は喫茶店を後にした。
以上です。
行間詰まりまくりですみません。
規制かかって大変でしたー
ミツメイ初投稿でした。
読んで下さった方ありがとうございます<(_ _)>
GJ!!
こういうちょっと変態ちっくなのもいいな
GJGJ!!良かったよ
みったん、冥ちゃんの事が好きで好きでたまらんのやねv
冥に似た女を求めてたってのがいいな
続きがありそうな終わり方で、続きが読みたくなる。
みっちゃんに手料理を振舞う冥たんが見たい
やっと検事2クリア
みっちゃんのメイ呼びが多くて至福だったけど
冥ちゃんのレイジ呼びはあんまりなかったのが残念。
その分、検事バッジを捨てるシーンや資料を持ってくるところとかで
ツンデレしまくりだったからいいけど。
まだ途中だけど改めて狩魔豪ひでえやつだな…
前作のロリ冥の可愛さでほぼ忘れてたけどこの豪の娘と付き合うなり
結婚するなりするのは御剣の心情的にかなりハードル高そうだなあ…
せめて冥がもうちょっと素直になってくれれば
そういう葛藤や傷つけ合いの果ての悲恋というのも萌える
豪の件はむしろ、冥が気にしていて御剣の胸に飛び込めない印象。
御剣は豪は豪、冥には関係ないと思ってる感じで。
先生は関係ないと言う御剣も、抵抗がある冥も想像出来る。
そこを根気強く口説いて欲しいんだけどなー
万が一結婚しても、幸せなのに認めようとしない冥が日常的に
「リコンしてやる!」とキレて地味に御剣がへこんでそう
結婚したら素直になりそうだよ、結婚生活は親に似るというし
教育もしっかり受けてそうだから、素敵なマイホームママになりそう
御剣は結婚願望があるようには見えなかったし
冥も親に向いてないように思ってたけど
弓彦や美雲を気遣うのを見て両方アリだと思った
バレンタインだけど冥ちゃんはみっちゃんにチョコあげるのかな
それともアメリカ流にみっちゃんが冥ちゃんにプレゼントするのかな
お互いに相手がくれるものだと思ってお返し用意して待機してたら
ちっとも来なくて仕方なく自分から相手の部屋に出向くものの不在(お互いに同時に会いに行ったため)
御剣は内心激しく落ち込み、冥ちゃんはお怒り半分ガッカリ半分で帰路に着き
その帰り道でばったり出会ってムチでしばかれたり誤解を解いたりした後お返しを渡し合う
ここまで妄想して、バレンタインのお返しはホワイトデーに用意するものだと気づいたw
御剣の執務室がチョコ祭で、呑気に義理チョコと思ってる御剣に
「レイジにあげる女は全員が本命チョコ!」と説教する冥を妄想した
そんでチョコを叩きつけて執務室出て行けば良いよ
ママが料理上手なら冥たんも料理上手なはず!
ってことで手作りチョコを贈ってほしい
デコチョコが流行ってるそうだから、狩魔流に完璧にデコったチョコをあげる冥
御剣は中身を見た瞬間(……非常に食べにくそうだ)とか思ってそうw
ムダに造形の細かいトノサマンチョコを作って
もったいなくて食べるに食べれないと御剣に思わせたりとかw
実際は仕事が忙しくて手作りはおろかチョコを買いにいく暇もなさそうだ
>>948 メイは心の声も聞き取ってビシバシやりそうw
ミッちゃんは普通の感想で悪気は無いのにね
メイはミッちゃんのために料理頑張るってるとかわいい
手作りの場合は作ってる最中に味見といいながらついつい食べ過ぎて
気が付いたらみっちゃんにあげる分がなくなってそう。
>>951 こうなったら冥ごと美味しく頂くしかないな、うム
うム
チョコレートプレイか
見た目がよろしくないのが難点だが楽しそうだな
検事2クリアしたが、自分的には検事1よりミツメイ度は上がってた
親同士の因縁も訳ありと思ったら悲恋以外も妄想できるし
ただ、温めてた小ネタは潰されたorz
>>955 その小ネタ、供養と思ってこのスレに書くんだ!
暖めてただけで書けてはないのでは
温めてただけでSS書けてないんだ
SS用のねつ造設定ネタでオチに使うつもりだったが
公式で別の形で出されたから、また違うの考えるよ
ここまで引っ張られると何だか気になるから
どんなネタかだけでも教えてほしい
逆検2のネタバレになるのでは?
あちこちでもうネタバレされてるんだから大丈夫
逆転裁判3でミツメイに完璧目覚めました
うむ、3はいいな
ミツメイ法廷対決が素敵過ぎる
3いいよね
「最高のパートナー」発言とか法廷の中心で愛を叫ぶ気かとw
冥が撃たれたと聞いて一目散に病院に駆け込む御剣が見られるのは2だっけ?
>>965 裁判で容赦なく論破した直後のあの発言は、冥たんにとってはただの嫌味にしか聞こえてないだろうけどねw
アピールが通じてないミッちゃん可哀想ww
>>966 2だよww
みっちゃんの必死な姿がやばい
エンディングの冥の泣き顔も見れる
イトノコさんと居合わせたんだっけ?
でも自分の中ではミッちゃんがお姫様抱っこのイメージw
検事2にも冥が出てて嬉しかった。小さい時に「オジサマ」と万才に
懐いてたならミッちゃんにだって「レージー」って甘えてたと思う。
どこだったか忘れたけど、冥と水鏡が並んで鞭とハンマー構える
シーンがカッコ良くて思わずデジカメで撮ってしまったw
父親が年取ってから生まれた娘だし
家でも職場でも基本的に最年少だろうから
意外と冥は甘え上手なちゃっかり者かもなw
御剣にもきっと色々貢がせてるに違いない。
ミッちゃんは財布の紐は固いよー
ドラヤキ食べたそうなメイに自分のお金と合わせて買う(奢らない)ことを
持ちかけたり、証言のお礼のガムをナルホドくんに請求しようとした
二人とも金持ちなのに細かいとこでケチだよね
冥ちゃんも検事1で携帯を鳴らして探すシーンで、電話代がもったいないから
見つかっても絶対に通話ボタンを押さないで!とか言ってたし
ミツメイ本当に飽きないわw
逆検2でコネタ
「どうしたの、ずいぶんヒビがヒドくなっているわよ」
冥はいつも以上に仏頂面になっている男をのぞき込む。
「いや……今回『オッサン』と呼ばれ、ミクモくんには『おジイちゃんみたい』とまで言われてしまったのだが、私にはそんなに若さがないのだろうか」
まだ20代なのに、と御剣はつぶやく。
「なに言ってるの、レイジは昔とちっとも変わらないわよ」
「メイ……」
冥の言葉に御剣は救われたような気がした。
が、それはすぐに打ち砕かれる。
「レイジに若さなんて感じたことないもの」
「ぬうう」
それが追い打ちをかけ、御剣はガックリとうなだれた。
「……レイジ?」
少し言い過ぎたかとふたたび顔をのぞき込む。
御剣はふいに顔を上げ、冥に向かって不敵に笑った。
「……ならば、証明してみせよう。私が若いということを」
「え……きゃあ!」
腰に手が回され、スカートがたくし上げられる。
「ちょ、ちょっと、やめなさ………あッ」
ストッキングと一緒に下着は下ろされ、柔らかな丘を指がなぞる。
「だ、ダメ……ッ、ああッ」
御剣は若さでみなぎる自分自身を、冥のナカに突きつけた。
「やッ……あッ…わ、わかったから……も、もう、いいわ……んん」
「いいや、この程度では証明には足りないだろう。私はいくらでも出来るぞ」
「ああああッあッ」
そうして御剣は若さの証拠を、冥に何度も何度も突きつけるのだった。
レイジ君、そういう言動のせいじゃないのかなーって、オジサン思うんだけど……
乙ですw 自分もその言動はオッサンに一票
御剣がヤハリと一柳と信楽さんから「モテないよ」と
言われてるのには笑ってしまった
スケベ親父ワロタw
確かにそういうことで若さを証明しようとする思考がおっさんだな
ハゲワロタwwwwwwwwww
老けて見られるというと冥ちゃんもそうだよな。
今はまだ大人っぽく見られるのが嬉しい年頃だろうけど、
あと5、6年くらいすれば洒落にならない悩みになりそうな予感が。
若いとき老けてる人は年取ったら若く見られるから問題ない
ただ、御剣家は信さんを見ると老けて見えるのは遺伝としかw
もうすぐ落ちちゃいそうだから保守
980越えたから次スレ立てなきゃいけないけど
鯖移転のゴタゴタが落ち着くまで難しいか
移転完了したみたいだから次スレ立ててくる
検事1がミツメイすぎるw
むうって言うみっちゃん可愛かった
>>984 乙です
冥たんは見た目は老けぎみかもしれないけど、言うことや仕草が可愛いから年相応に見える。
みったんはそういう部分も爺むさいから余計老けて見えるのかも…。