【私は必ず】月受巾5【手に入れます】

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667未亡人月
「松田さんは……」
「僕が、なに?」
「松田さんは、無防備だね」
「無防備?好きだって言うと?」
「いや……そうだね」
かちっと音をたてて月は爪を噛んだ。
月のそんな癖は今まで見たことが無かった。
松田の胸の痛みが増す。
迷うように言葉を選ぶと月はまた松田を見つめた。
「やっぱり無防備だ」
松田は微笑んだ。
「Lのことは?今も?」
一瞬困惑した月の髪をくしゃっと掻き回した。
「うそだよ。冷える。さっさと洗い流そう」
抱いても一瞬の快感と共に苦しみだけが胸を締め付ける。
思いは満たされない。
どうしようもなく彼に振り回される。
松田は、髪をぐちゃぐちゃにされて迷惑そうな月を今はただ愛しいと思っていた。

未亡人月 松田堕落編?終