鳴木 「ん?隔離した男達には見えないのか?なんか変な術が使えるんだろ?」
チチメ「見えるんだがな、彼らはそれを代々、仕事にしてい人達だ。なのに只の民家の娘が見えるようになった。
だから、危険視した上の奴らは彼女を隔離したってことさ。必要以上に民衆の不安を煽る奴は要らないからな。
……まぁ、ということで。なんやかんやあって結局は男達の奮闘もむなしく彼女は処刑されたってことでこの話は終わりということで」
鳴木 「あれ?今、色々とハショったよね?というか凄い大事な部分もハショッてるよね!?」
チチメ「正直、喋るのがめんどくせぇ。というか立ってるのしんどい。特大の乳プリンを持って来い。そうしたら話をしてやる」
鳴木 「そんなの知らな――」
?? 「こんな所でなぁにしてるのさ」
鳴木 「あでっ!?」
背中に何かが突き刺さると思ったら今度は何かが、背中をよじ登って肩から顔を覗かせる。
猫だ。白い毛のちょっと貫禄のある猫。しかも喋ってる。
チチメ「げぇっ!ハンニャ―!」
ハンニ「なにが、げぇっ!だよ。ろくに連絡もしないでこっちに来るなんてさ。いい度胸じゃないの」
チチメ「はっ、なにが連絡だ。そっちが勝手にだな……」
鳴木 「いや、もう喧嘩とかいいから。あと肩の猫。首が痛い」
ハンニ「ちょっと位、我慢しな。男だろアンタは」
鳴木 「いでぇ!?」
ほっぺたを引っ掻かれる。あぁ、爪がいてぇ……
ハンニ「それにしてもこんな所で話してないで家に来なよ。アンタが鬼子を助けてくれたんだろ?一杯しながらさ」
鳴木 「えっ?いや、助けたというか何というか……」
ハンニ「どうでもいいさね。取りあえず家に向かいな。昔話もそこでしてやるからさ。もちろん、一杯付き合ってくれたらだけどね」
鳴木 「まぁ、それはけど……」
チチメ「やめとけ陽介。そいつは酒癖ぐぁ!」
チチメンの顔面に向かってハンニャ―と呼ばれる猫が跳びかかってダブル猫パンチを食らわせる。
K.O!って奴だな。顔に飛びかかられただけで気絶しちまったよ。まぁ、鳥だからな。仕方ないか。
ハンニ「ほら、坊主。さっさと歩きな。せっかくの熱燗が温くなっちまうよ」
鳴木 「こんな時間から熱燗かよっ!」
ハンニ「人の勝手さね」
昔話はしてもらえることになったが……昼間っから酒に付き合わされるのかよ。不健康だ。
いや、不健康生活を送ってきた俺が言うのもなんだが……なんだかなぁ……
というわけで、次からは過去の話に突入です。色々と、謎を解決して行ったり行かなかったり……
ということを鬼子視点で。ていうか前回に引き続き、鬼子の出番がねぇ……
まぁ、次回からしばらくは鬼子視点で行きたいと思っておりますゆえ、何卒許して下さいまし。
あっ、名前の表示の仕方を変えていただきました。少しは見やすくなったでしょうか?相変わらず台詞ばっかですが。