なんと甘い。甘すぎるぜ俺。
別に影響はないから良いんだけどさ。
鬼「苦いのいーーやーーーー!!」
日「ぐぇええ!」
鳴「えっ!?何よ?」
日輪と鬼子が居るところを見る。壁に頭を打ったのだろうか?日輪の頭の上にはヒヨコが飛んでいる……ように
見える。
一方の鬼子はというと、なんだか角が伸びている。というか目の周りには歌舞伎でよく見る隈取の化粧が。
目も赤くなってるし……ナニコレェ、なにこれぇ!!
小「ネネさまの中成きたぁあああ!」
鳴「うわぁ!急に大きな声をって中成ってなに!」
小「中成とはネネさまの――」
部屋を走りながら破壊していく鬼子を尻目に説明が始まる。
それから十分……
小「で、あるからして――」
鳴「なげぇ!すっごい長い!簡単にしてくれ」
小「ここからが重要なんですよ!?」
鳴「いや、今度聞くから。説明を簡単にしてくれ。でないと部屋が無くなっちゃう」
小「仕方が無いですね。中成というのはネネさまが怒ったときになる形態の事です。強いのでお気をつけて」
鳴「えっ!?それだけ?怒っただけ?」
小「そうですよー」
鳴「なんだ、それは良かった。変な病気にでもかかったのかと思ったよ」
小「そうですねー。で、止めないんですか?」
鳴「そうだった!鬼子!やめてくれぇええ」
それから鬼子の暴走が収まるまでに1時間の時間を使い、薬を飲ませるのに30分もかかった。
最終的に薬を飲ませるのに、あとで特上の蕎麦を食べさせてあげるということで成功したんだが……
薬を飲み終わった後に柴が帰ってきて、手には記憶の欠片を持っていた。
どうやら、神様らしく記憶の欠片の中身を覗いて鬼子の記憶と判断したらしいのだが、さぁ大変だ。
また不味い薬を飲ませなくてはならなくなり小一時間。
今度は鬼子をこの町で一番の大イベントである夏祭りに連れて行くということでなんとか薬を飲ませた。
その後のことは言うまい。前例がある。
はぁ……これ、今日のこと覚えてるのかな?覚えてたら……すごい金が飛ぶ。諭吉が鳥になって飛んでいく。
考えたくもねぇ。
さて、鬼子の家に行く準備をするかな。
どうやら、次回はついに鬼子の家に行けそうです。やべぇ……鬼子全然出てきてねぇ……
これは駄目なパターンだ。鬼子出てきてねぇ……