チ「では、検査を始めようか」
鳴「手短に……」
チチメンがメガネをかける。これは特殊なメガネで、レンズの前に置いてある4枚のフィルターを
レンズの前に倒して使用する。これも自作らしい。というか何が見えるんだよそれで。
チ「ふむ……いいぞ、退いても」
しばらくするとチチメンがメガネをカウンターに置き、モノクルをかける。
ちょっと顔が怖い(´・ω・`)
チ「大分ズレが出来てる。薬はまだ飲んでるのか?」
鳴「もちろんさ!」
チ「何錠だ?」
鳴「えーと、8錠ぐらい?」
チ「飲み過ぎだ阿呆!一日2錠までだぞ見鬼薬は!」
鳴「え、いやー。そうでもしないと見えにくいから……」
説明しよう!見鬼薬とは、20歳を過ぎても魑魅魍魎が見えるようにと開発された薬である。
薬を飲むことによって普段、見えないものが見えるようになる便利なお薬である!
チ「見えなくなったらそれで終わりだ。そうも長引かせるものじゃない」
鳴「いやいや、目的すら達成してないのに飲むのを辞めるとか無理だ」
チ「変わりに達成しといてやるから気にするな」
鳴「嫌だ。俺が達成しなきゃ意味が無い」
チ「あのな……副作用分かってんのか?」
鳴「忘れた。というかどうでもいいだろ」
チ「あのな、飲み続ければ必ず副作用はでる」
鳴「そうかい。じゃ、そこまで行けば俺は引退かな」
チ「そういう問題じゃないんだよ……いいのか?目が無くなり、記憶もなくなるんだぞ?それに、この薬の
使用年齢の限度は22歳だ。お前はもう二年も限度を超えてる。ここらが潮時だろ?」
鳴「潮時じゃねぇよ。まだ、何にもしてないんだ。何もな……」
チ「7年も前の話じゃないか……そろそろ忘れろ」
鳴「っ……まだ、諦められない」
チ「もう充分だ。後は俺が受け継ぐ。必ず報告もする。だから、あまり自分を追い詰めるな」
鳴「あいつは……」
夜「見つけたっすよー!ってなんスか?この空気……重いっす」
夜烏賊達が地下室から戻ってきたみたいだ。
なんてタイミングの悪い……
チ「いやぁー久しぶりに会ったら、趣味が変わってたらしく巨乳から品乳好きになっててさ。喧嘩になっちまった」
鳴「え?」
チ(バレたら不味いんだろ?)
鳴「い、いやぁ!そうなんだよな!やっぱり乳は形が大事だって喧嘩になっちまって。心配させて悪い」
夜「怪しいっス。ま、余計な詮索はしないッスけど」
狛「……」
鳴「さ、帰ろう。鬼子達が待ってる」
チ「よし、じゃあ俺も行こう」
夜「えっ!?来るんスか?」
チ「もちろんだとも!久しぶりに鬼子に会わないとな!体の成長を確かめるために!!」
狛「あんまり余計な事するなよ」
チ「大丈夫大丈夫。小さい胸には興味がない」
鳴「どうでもいいけど、早く帰ろう。時間がねぇ」
チ「っと、そうだ。促進剤ってなんでいるんだ?」