PINKのおいらロビー自治スレ3

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307ほのぼのえっちさん
モモサワガエルが大口に飲まれた時、周りの人々の感情すら一気に飲まれる。
不意に物忘れをしたかのように見回す人々の中で、一人だけ腹を抱えて笑っている者がいた。
鬼子『あなた…一体何者なの?まさかその鬼をわざわざ隠そうってつもり?』
食い終ってすぐに消えた鬼の気配に、安堵よりも警戒を強めて構える鬼子。
男『あぁ?n笑っちゃいけないのかいそれとも…こいつが見えてるのかな?』

第十七話:鬼喰らう鬼、悪食鬼 http://pinktower.com/loda.jp/hinomotooniko_kokoronooni/?id=51

男の背後に醜い贓物を思わせる心の鬼が浮かびあがった。その口からは酸が滴っている。
悪食鬼『気をつけろ…こやつは私を浄化する力を持っているようじゃ』
鬼子『あのカエルを散らすのも見てたの…?これ以上人の心を惑わす前に…萌え散れ!!』
鋭く突きを出すが、その時既に鬼は男の体内に隠れてしまっていた。
男『おっと、会場は危険物持ち込み禁止だって言われてなかったかな?』
薙刀の柄を掴んだ男は、その太った容姿から想像できない速さで鬼子に膝蹴りを入れた。
鬼子『ゲホッ…なぜその鬼を庇う?そやつは人心を惑わす禍々しきものなるぞ!』
男『へぇ…こいつがねぇ?俺にとってはただの理解者だぜ。何食っても馬鹿にしない、友人だよ』
悪食鬼は姿を現すと、酸を鬼子に吐きかけた。服に穴が開き、更に肌が露出する。
田中『鬼子ちゃん…。!そうだ、私若般さん呼んでくる!ちょっと待ってて!すぐ連れて来るから!』
苦戦する鬼子をみかねて、自分では戦う力にかける田中さんは救援を求めに走る。
男『へぇ…仲間までいるのかい?そいつは厄介だねぇ。来られる前にかたをつけるか』
懐からカッターナイフを取り出すと、ただの演技と思っていた周辺の人も、悲鳴をあげて逃げ出す。
悪食鬼『待てよ…相棒。厄介だが旨そうだぜ…特にそこに隠れているやつなんてな』
視線の先は、鬼子の後ろで多少震えていた小日本だった。
鬼子『何をする気なの?この子には指一本触れさせやしな…』
話している間に、悪食鬼の口からカエルのような長い舌が伸び、叫ぶ小日本を飲み込む。