鳴「え?なにそれ怖い」
狛「大丈夫だ。人間には効かないから」
鳴「そりゃ良かった」
狛「ついでに言うと鬼子にも効かない。逆に術をかけたコッチがダメージを負っちまう」
鳴「やったことあるのかよ!」
狛「小さい頃に一回だけ。あまりにもウロウロするもんで」
小「無視ですか。私は無視ですか」
狛「あぁ、忘れてた」
小「このっ!」チャキンッ!
狛「ほれっ!鬼子の秘蔵写真」
小「っ!……卑怯ですよ狛」ゴソゴソッ
狛「ははは、なんとでも言ってくれ。伊達に監視していたわけじゃない」
小「コレ、盗撮って言うんですよ」
狛「資料集めと言ってくれ」
小「まぁ、良いですけど……」
鬼「……ネムイ」グイッ
鳴「なんで俺に言うんだ」
小「やだ!可愛い!」
鳴「小日本。鬼子が眠いらしいぞ」
小「分かってますよ。ネネさまコッチですよ。ここで寝ましょうね」
鬼「ん」
小「くぅー!寝顔もクァワイイ!」
鳴「鼻血垂らしながらコッチ向くんじゃないですよ。怖い」
小「ロリコンの癖にこういう所は理解してくれないんですね」
鳴「ロリコンじゃねぇよ!」
小「ま、良いです。狛、なんで黙って監視なんかしてたんです?」
鳴「流された……」
狛「ん?危険が及ぶからだよ」
小「そうですか。それじゃあ、なんで記憶を失うのを止めれなかったんです?」
狛「俺より強かった。それだけだ」
小「記憶喰が?」
狛「違う。記憶喰は只の道具扱いだったよ。俺が負けたの違う奴だ……同じ相手に二度も負けるとは……」
小「違う奴……一体誰なんです?」
狛「それは、言えない。危険が多すぎる」
小「……じゃあ、今はいいです。記憶喰は探したんですか?ご自慢の鼻と術を使えば直ぐ見つかるでしょう?」
狛「無理だった。一体だけはなんとか見つけて鳴木が、記憶を取り戻してくれたが……残りは分からない」
小「分からない?」
狛「あぁ、なんかこう……探れば探るほど俺に反動が来る。捜索できないように術をかけられてるんだと思う」
小「一体誰がそんな事を」
狛「だから言えない。一つだけ言えるとしたら……婆さんの件にに関わってる奴だ」
小「!……そういう事ですか。分かりましたこれ以上は詮索しません」
狛「分かってくれてありがとう」
鳴「なぁ、婆さんの件ってなんだよ」
狛「まだ、知らなくていい」
鳴「時が来ればって奴か?」
狛「そうだな。時が来ればだ」
鳴「分かった。今はこの疑問は胸に閉まっておくよ」
バタタッ...ガチャ
夜「資料、見つかったっスよー。ってなんですかこの空気は?」
ヤ「私が一言も発することが出来ないほどに空気が張り詰めていた」
ヒ「俺もだ」
夜「そんなにヤバい状況なんスか!?まさか闇金ッスか!?」
鳴「そんなんじゃねぇよ。で、資料見つけたんだろ?元に戻る方法にはなんて書いてあった?」
夜「えーとッスね。『ヨモギと生卵、サバをミキサーにかけた物と』を飲めば元に戻るらしいっス。一週間後ですけど」
小「なにそれ……想像するだけでも気持ちが悪い」