狛「これは、記憶を失う話になるんだが……鬼子が行っていたのは鬼の浄化だ。闇に心を呑まれれば
人の心から鬼が表面上に現れる。それは人の行動、言動などの全てに影響する。それは知ってるな?」
鳴「あぁ、知っているよ。何年やってると思ってるんだ」
狛「この闇に呑まれた心を救うには心の隙間に巣食っている鬼を元の状態へ戻さなければならない」
鳴「それなら、俺も何回か行って来たぞ。まぁ、対処できる相手は少なかったが」
狛「そういう人達は昔から居たさ。だけど完全に浄化しきれる訳ではない。黒から灰色へと変えるのが精一杯だ。
完全に浄化できる奴らも居たが……子孫にはあまり伝わらなかったみたいだな」
鳴「安倍晴明の事か?」
狛「それと、芦屋道満。その頃から鬼子は鬼の浄化について学び始めた。成長が止まったのもその頃だ。
話は変わるが、鬼には二種類居るって言うことは知ってるか?」
鳴「あぁ、聞いたことがある。堕鬼と善鬼だろ?確か、堕鬼が人や動物、植物に対して悪い影響を与える鬼で
善鬼は普段からそこに居るが悪影響は無く、居たほうが幸福になる場合もある鬼だろ?」
狛「そうだ。補足すると、善鬼が負の感情を受けすぎると堕鬼になる。鬼子が相手にするのは堕鬼だ。それも
最上級クラスの危険な相手ばかりだ」
鳴「そうか、だから姿を隠してるのか。守られているという意識が心に隙を生み、命を落としかねない状況が
増えるのを避けるためか」
狛「そういう事だ。分かってくれて何よりだ」
鳴「あれ?ということはだ。狛がここに居るって事は鬼子の補佐はどうなってるんだ?」
狛「それに付いては問題ない。まだ若いがしっかりやれる坊主に任したよ」
鳴「坊主?」
――その頃の鬼子一行
鬼「ねぇねぇ、蕎麦くださいな」
店「50円イタダキヤスヨ」
鬼「はい」
店「マイドアリデヤスヨ」
鬼「日輪のオネーちゃん!蕎麦かった!」
日「ズキュン!……なんだ、このトキメキは!確かにあと十年したら一緒に話し合いたいのは確かであるが、
こんな胸のトキメキは初めてで(ry」
小「コレが、ネネさまの力ですよ」
日「こ、コレが!」
小「もう、可愛い!一生このままでもいい!」
日「今までは、大きい胸や小さめの胸についてばかり語っていたが、子供の物も……」
?「いや、やめとけ」
小「!!」
?「い、やべっ!逃げろ」
小「日輪さん!」
日「……しかし、現状で小さいものというのは将来的に長い目で見ていくと……」
小「日輪さん!」
日「はひっ!どうしたの!?」
小「あのチッコイ犬耳の子供を捕まえて!」
日「えー、男じゃん」
小「やらないと鶏鍋」
日「よしっ!いっちょ行ってくるね!」ダダダッ...