鳴「日輪、夜烏賊。資料取ってきてくれ。三階にある筈だから」
日「曖昧なんですね」
夜「疲れてるんスよ。最近ずっと怒鳴ってるっスから」
鳴「お前らが悪いんだろう」
夜「まぁ、そういう解釈の仕方もあるッスね」
鳴「それしかないだろう。もういい。早く探して」
夜「はいはいっス」
日「わかってますよ」ガチャ...
資料は日輪達に任しておいてって、俺やることないじゃん。
こうなったら小さい頃の鬼子を写真でも取って永久保存版に……
鬼「ナイキ―。お祭りだ―」
鳴「へ?」
鬼「お祭りだお祭り」
小「わー、本当ですね―」
窓の外を見てみると確かに祭りをしていた。妖怪の類のオンパレード。
一般人には見えていないようだが、俺より鬼子が先に気が付くとは。
そろそろ年というわけか……
鬼「お祭り行こうナイキ!」
鳴「金が……あ、そういえば妖怪は物々交換だっけ?」
小「違います。moneyです」
鳴「何故英語で言った」
小「なんとなくです。それにほら、年齢と共に賢くなった私を知って欲しくて」
鳴「賢くなってないぞ」
小「斬りますよ」
鳴「さぁー、仕事だ仕事」
鬼「お祭りは!?」
鳴「あぁ、お金が……無いんス」
鬼「……ダメ?」
鳴「いや、ダメというわけでは……はぁ、分かったよ。行っていいから」
鬼「やったー!」
相当甘いな俺。子育てをしたらかなり我侭な子に育ちそうだ。
鳴「1000円までだからな。わかった?」
鬼「うん。1000円って何?」
鳴「……おーい、日輪。資料探すのは後で良いから、一緒についていてあげなさい。小日本も」
日「了解。で、私へのお小遣いは?」
小「私は最初っからそのつもりです」
鳴「日輪へのお小遣いはありません。小日本は予想してたからどうでもいいです」
小「うわー。10年前の私なら甘かったくせにぃ。ロリコンですね」
鳴「だだ誰がロリコンか!さっさと行けっての!」
小「わかってますよー。ネネさま行こう」
日「じゃあ、行ってきますね」
鬼「ありがとうナイキ―」