子「さて、私の分はありますか?」
鳴「そんな血塗れの顔で言わないでください」
子「あるんですか?お腹ペコペコですよ」
鳴「あるよチキショウ!」
子「話せば分かる人だと信じてましたよ」
鳴「脅しじゃねぇかよ」
子「ネネさまー。一緒に食べましょう!」
鬼「いいよー」
日「で、私達の分は?」
夜「そうっスよ。俺達の分が無いとか無いッスよね?」
鳴「あるよ。あるって」
日「ふぉおおおおお!コレが……年に一度しか食べれないという高級海鮮」
夜「あれ?コレって共食いじゃないっスか?」
鳴「気にすんな」
夜「そうッスね」
――1時間後
鳴「いやぁ、食った食った」
日「さすが高級。おいしかった」
夜「美味だったけどなんだかいたたまれない気持ちになったっス」
子「ヤイカガシもコレぐらい美味しかったら……」
鬼「美味しかった―」
鳴「さて、全員食べたところで。写真撮影と行こうか」
日「メインイベンツ!」
鳴「ひな壇の撮影でございます」
夜「キターッ!」
子「お雛様はネネさまで、お内裏様は?」
ヤ「私に決まってるだろう」
ヒ「いや、俺だろう」
夜「いやいや、俺が」
日「いやいやいや、私が」
子「じゃあ私が」
鳴「めんどくせェなお前ら。そんなにお内裏様やりたきゃ交代で写真取ればいいじゃない」
ヒ「バッカヤロ―!」ゴッ!
鳴「おぅふ!なにすんだ馬鹿鳥!」
ヒ「てめぇは何も分かっちゃいねぇ。この小さい状態の鬼子と写真が取れるのが今だけということを」
鬼「小さくないよ?」
鳴「だから交代で……」
ヒ「だからこそなんだよ!一番初めに並んで写真を取れた奴こそが初めてをもらえるのだ!初体験だ!」
鳴「その考え方は少し怖いぞ」
子「ということはやはり私が行くしか無いようですね」
ヤ「こにぽん!今回ばかりは譲れない!」
子「……」ドスッ!
ヤ「ぐっ……」
子「他愛もない……」