新千歳空港国内線ターミナルビルの商業施設が新装開業して、15日で1か月になる。
本格的な温泉施設、「ドラえもん」のテーマパーク、映画館など既存空港とは一線を画した
新しい魅力を創出し、乗客だけでなく周辺に住む人たちの取り込みも狙っているが、
施設によって明暗が分かれている。
国内空港では初となる本格的な温泉施設「万葉の湯」の利用は、1日平均で500人以上に
なっている。最多で約900人が利用した日もあり、予想を上回る盛況ぶり。石崎晋司支配人は
「一晩過ごして、翌朝に出発するために施設を利用する人が多い。行程を組みやすくなった」と、
旅行客に便利に利用されていると見ている。
今後は、地域の人たちの利用を増やしたい考えで、石崎支配人は「入浴ツアーを
企画するなどして地元の人に使ってもらいたい」と話す。
ドラえもんのテーマパークは、千歳市や札幌市などからの来場者が多い。夏休みに入ってからは
午前10時の営業開始前から行列ができ、施設の運営会社は「予想通りかそれ以上の人気です」
と手応えを強調する。