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ギコ踏んじゃった:
■鍵盤重さ・鍵盤タッチ■
鍵盤を押す時の重さ(力)は、おそらく各メーカーとも本物ピアノを測定して設計していると思われるため、
各メーカー間、各機種間の違いを、それほど気にする必要はないと思われる。(測定したことはないが。)
だがしかし、鍵盤を押す強さ(速さ)に対して、出力される音量の相関が、各社違うと思われる。
(この「鍵盤速さ」と「出力音量・音質」の関係に、「タッチカーブ」等の単語を使うメーカーもある。)
強く(速く)鍵盤を押しても、出力音量が小さいと、人間は「鍵盤が重い」と錯覚する。
機種によっては、鍵盤タッチの重さ感を変えられる機能があるが、
これは物理的な鍵盤の重量を変えているのではなく、
その鍵盤を押す強さ(速さ)と出力音量の関係を変化させているだけである。
どのみち、この部分に関しては、電子ピアノ内部の演算回路部分の話である。内部ソフトウェアの話である。
しかし、この内部演算・ソフトウェア部分も、
実際には、人間が感じる(人間が錯覚する)「鍵盤のタッチ感」に影響してくる。
一方で、それぞれのメーカーそれぞれの価格帯の鍵盤で、物理的な物質・材料・部品としての違いは、
1.ハンマーウェイトの調整。本物のピアノは、高音では鍵盤が軽く、低音で重い。
2.鍵盤の表面材質や鍵盤本体材質の違い。
3.鍵盤の長さ(後述)。長い方がいい。
4.鍵盤メカ・ハンマー部分の、衝撃吸収。(指関節等への負担。打鍵音の大小。)
5.工業製品としての鍵盤や内部メカ・本体フレーム等のしっかり度。
という部分で違いが現れる。
上記1.に関しては、各メーカーとも、宣伝材料としてカタログに掲載されている事が多い。
当然、本物のピアノと同じになるように、ハンマーウェイトが調整されている鍵盤がより良い。
上記2.に関しても、高級機種では「木製鍵盤」「アイボリーフィール」等と表示されている。
表示されていないものに関しては、実際に展示品を弾いてみて、手触り感を確認するしかない。
一方で、どの製品にしても、購入に際しては自分で弾いて触って確認する事が望まれる。
上記3.に関しては、カタログにはない。 カシオを除いて、
各メーカーが「鍵盤展示モデル」を販売店にて展示しているので、それで確認することは出来る。
また、実際に電子ピアノを弾いてみればおおまかには判別できる。
上記4.に関しては、実際に弾いて確認するしかない。衝撃の大きい物は勧めない。
これは、あまり注目されていないが、ピアノを練習する上で重要視されるべきと考える。
上記5.に関しても、実際に製品に触れてみる以外には判らない。
長期使用による故障等は、クチコミに頼るしかないのが実情。
これから言える事は、
「ハンマーウェイト調整の鍵盤で、触り心地の良い、鍵盤が長くて、
鍵盤衝撃や打鍵音が少なく、立て付けが良く長期使用に耐える物」が望まれる。
付足として、
「鍵盤のタッチ感」は、出力音量の演算を含む上述の項目全てが絡み合った結果として感じられる。
そのため、「鍵盤タッチ」という漠然とした単語によって、「良い」「悪い」と評論するのは、意味が無い。
逆に、「鍵盤タッチ」という単語によって良し悪しを論じている書き込みは、信用する必要が全く無い。
それらの無意味な評論は、価格コムのクチコミ情報に多く見られる。