ホロヴィッツってと゜うよ

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131つか
鍵盤を指で引っ掻くような弾き方らしい>ポルタメント奏法
ホロヴィッツにレッスンを受けたアルバート・ロトーが野村光一のインタビューで答えていた。

実際、日本公演やロンドンでの演奏ビデオで、ミスタッチの部分を仔細に見てみると
打鍵に失敗した瞬間、鍵盤に乗った指がクルッと直角に立っているのがわかる。
ちゃんと弾いている部分では速過ぎて見えないだけなんだよね。
だから、速くなればなるほど凶暴で際立った音色になってくるんだとか。
132つか:2006/12/20(水) 22:05:09 ID:cYgGzpkH
〈インタビューから抜粋〉

野村:なにか指先が違うということですが、それはどうですか。
ロトー:鍵盤を撥ね付けるように撥ねれば、強い音が出る。もっと速く撥ねると、もっと強い音が出る。
そうなると、ほんとうにテンションが高まって、しかも、どんどん速くなれば速くなるほど、狂暴になるのです。
野村:鍵盤のどの辺のところを撥ねるのですか、鍵盤のはしですか。
ロトー:ほとんど鍵盤のはじっこで、ぴしっと撥ねます。
野村:どんな速いパッセージでも、一つひとつ撥ねていくわけですか。
ロトー:ニュアンスによっても違うけれども。どんな速いパッセ-ジでも、ひとつひとつの音を撥ねて弾いて
いるということは、つまり本当に肉体的なメカニズムを訓練していることでしょうね。
野村:その撥ねるときのかっこうはどうなのですか。
ロトー夫人:クルッと回るわけですね。撥ねるんですから。片側からこうやるんですって。ところが、それが
おそろしい勢いで回るんですから。
ロトー:それで、弾いたあとをキュッと中の方に入れちゃう。ただし、わたしはピアニストとしていいますけれ
ども、それはほんとうに不可能なことではない。なぜかといえば、ホロヴィッツが教えるときにもそうですけれ
ども、全部の重さを指にかけても、手首でそれをコントロールできます。ですから、そんなに不可能ではない。
彼の場合、コントロールをきかせるときには、メカニズムできかせるときには、音楽性とかそういうアプローチ
ではなくて、メカニズムだけでアプローチすれば、それは簡単なことです。
ああいう人のさらい方だったら、多分ここで全部(手首で)コントロールきかせればいい。
133ギコ踏んじゃった:2006/12/21(木) 00:49:00 ID:l8fNJHSt
ふ〜ん
「彼の場合〜」以下がよくわからないな・・・
ピアノに座って実演してもらえばいいんだろうけどね
134ギコ踏んじゃった:2006/12/21(木) 01:46:55 ID:jmF+1dE8
ホロヴィッツなどただの道化師。
135ギコ踏んじゃった:2006/12/21(木) 02:27:55 ID:uNFewKTw
>>134
↑あははっ
136つか:2006/12/21(木) 12:42:20 ID:/U8tXVxv
〈インタビュー抜粋、続き〉

ロトー:それで朝の四時まで弾かされて。
野村:黙って聴いていたのですか。
ロトー:なんでも知っているものは全部弾けというわけでした。それで弾いていると、
途中で自分のよく知っている曲になると、わたしの演奏を止めて、ここはこうしろ、
あそこほああしろと、レッスンみたいになるわけでした。それも織り込みながら朝の四時まで。
野村:それはエクスプレッションと、さっきの特殊な指の使い方との両方を兼ねていた
のですか。
ロトー:ショパンの 「葬送行進曲付きソナタ」、あれを全部一通り弾き終わったのです。
そしたら、そこに坐っていらして、『お前はとてもうまいけれども、音がない』って。(笑)
それで一体何事かと思ったら、ホロヴィッツがピアノのところにきて、こうやってこうやって、
指をこうして、力をこう入れて、それでこうやって弾けって、全部何から何まで、筋肉の
使い方までいわれた。
野村:つまり音の出し方ですね。
ロトー:それで出したらホロヴィッツそっくりの音が出た。自分でもひっくり返るほど
驚いたのですけれども。
ロト一夫人:だから、そういう面ではすごい、、、。
野村:メトードをもっているわけですね。
ロト一夫人:先生ですね。自分の思っていることを全部口に出せる人。それでやれる。
それでやるとできる。
ロトー:ピアノ音楽では音というものがすべてであると。
野村:それは当然だな。
ロトー:そこで起こっていることは、音以外に何もないということ。ピアノはオーケストラの
ように響かなければならない、といっていました。
野村:リストが同じことをいっている。
ロトー:メンデルスゾーソの変奏曲を弾いたんです。そうしたら、ホロヴィッツは、テーマの
一つ一つの音を全部聴きかえした。
それで、ここはこういうと、テーマ全部についてこまかくいわれました。そのとおりにやったら、
『ああ、オーケストラの音がする』って喜んだのです。
それで、わたし自身もそうやって必死になって、ぎこちなく弾いていたんです。ホロヴィッツは
それでも、すばらしい、すばらしいといって、ほめてくれました。
野村:おそいテンポで
ロトー:いえ、普通のテンポです。
自分の手もホロヴィッツみたいになったような気がした。しかし、そうなったときに、わたしは
これではついていけないな、と思いました。
それは彼独特のもので、あんまり性格が強すぎるから。それで、わたしは殺される、と思ったわけです。
音楽家として、自分はやっばりこれでは習えないと考えましたね。
確かにオーケストラのようによく聞こえました。でも、自分としてはそれを受け入れることが
できませんでしたね。
野村:ホロヴィッツのメトードであり、ホロヴィッツのエクスプレッシォンでもあるということですね、
しかも、エクセントリックな。
ホロヴィッツは今までお弟子さんをほとんどとらなかったのですか。
ロト一:あんまりたくさんはいませんね。バイロン・ジャニスとか、アイヴァン・デーヴィスとか、
ロナルド・トゥーリーニー 。それからあともう少し、たくさんはいませんね。十二、三人しかいない。
137ギコ踏んじゃった:2006/12/21(木) 16:42:25 ID:+gYDzvp/

+   +
  ∧_∧  +
 (0゚・∀・)   ワクワクテカテカ
 (0゚∪ ∪ +        
 と__)__) +

138つか:2006/12/21(木) 16:54:58 ID:/U8tXVxv
野村:あなたが演奏なさった後で、ホロヴィッツが弾いてくれたそうですね。
ロトー:そういう教え方で朝の四時までやられて、その間、午前三時半ごろになって、
ホロヴィッツは、それではわたしがしばらく弾くというので、ピアノに向かって、世にも
美しいリストの 「泉のほとり」を弾いてくれました。
帰る前にタバコをもっていけと、一箱くれて、とってもやさしかった。

帰る前に、ホロヴィッツと話していたときに、もう決定的にこれは無理だなと思ったんです。
その理由というのは、前に生徒が一人いた、お金もなんにもなくて、貧しくて、それで
ロックフェラー財団からお金が全部出て、アパートもピアノも与えて、さらえるように
してやった。
だが、六ヶ月しても成果がよく見えなかったから、そのまま止めてしまった、とホロヴィッツは
わたしにいいました。
そういうことを、もしかしたらこれから習うかもしれないという生徒の目の前で、いうわけです。
ちょっと脅迫するように注意されたのです。
それを聞いたときに、ほんとにどうしてもそんな世界にはついてゆけないと思ったからです。
ホロヴィッツがそこにすわっていて、それをまるで他人事のようにいうのですからね。(笑)
野村:非情だな。(笑)
ロトー:自分も六ヶ月の後に、おっことされた、そういう妄想がふっと浮かんだのです。(笑)