>音色はいいんだけどペダルが全然ダメとか(スタインウエイのペダルは要注意)
うちのは買った当初ハーフがやりにくかったけど、こなれてきたかも。
踏み込みのストロークがもう少しあってもいいので今度調整してもらう。
要注意はどのあたりのことですか?
937 :
935:2007/01/26(金) 20:25:14 ID:1yc6QxvM
>>936 >踏み込みのストロークがもう少しあってもいいので
要注意なのはまさにこの部分です。
踏み込み幅がすごく少なくてハーフのコントロールができないものが多いです。
伝統的なスタインウェイと「ニュー」スタインウェイではペダルのメカニズム、ダンパー・ペダルのメカニズムが
違うしね。
ニューではヤマハと同じようにダンパーの上がりが前後で一緒になっちゃった。微妙なハーフがきかないんだよね。
特に、低音を残して上の方を消すような微妙なあたりとか。
939 :
936:2007/01/27(土) 06:42:07 ID:NqQsMKMG
>>937 >要注意なのはまさにこの部分です。
>踏み込み幅がすごく少なくてハーフのコントロールができないものが多いです。
ありゃま、スタインウェイ特有の問題でしたか。
確かにハーフを使うことを考えてないようなストロークと固さ。
こなれて来たんじゃなくって、ショートストロークに慣れて来ただけかもね。
たまに友達に弾かせると「これでハーフは無理」。自分でも使えてるとは思えない。
高城さんが本の中で、スタインウェイを買って初めて1/2, 1/4, 3/4ペダルなんていうのが可能だと分かった言ってるので、うちのが例外的にコントロールしにくいのかと思ってましたよ。
>>938 >伝統的なスタインウェイと「ニュー」スタインウェイではペダルのメカニズム、
>ダンパー・ペダルのメカニズムが違うしね。
「ニュー」スタインウェイってバンダさんの言い方ですよね。1970年以降って
分類してるけど、うちのはそれよりずっと古いですよ。逆に高城さんのDは70年代初期のみたい。ニューの方がコントローラブル?
>ニューではヤマハと同じようにダンパーの上がりが前後で一緒になっちゃった。
>微妙なハーフがきかないんだよね。特に、低音を残して上の方を消すような微妙
なあたりとか。
「前後」とはどういう意味ですか。
>>939 うーん、書き込んだとおりですが
消音のダンパーがあがったり下がったりしますよね。
スタインウェイの旧来のメカニズムではダンパー・ペダルを踏んだ時にメカニズム上、個別に見た場合
ダンパー全てが均一に上がってゆくのではなくって奥の方が少し先に上がってゆくのですよ。
つまり1/8ペダルくらいだと不均一に弦に接することになります。
これだと振幅の大きい低音弦はほとんど消音されないけど、次高音あたりは音が素早く減衰します。
つまりバスの音を残して上の方の和声を変えてもあまり濁らないというテクニックが可能なのですね。
ところが、このメカニズムは弦に対して一種のミュート奏法のような感じにもなり、録音の時などマ
イクセッティングが近いと一種の雑音にとれてしまう。で、ヤマハのような完全均一に上がったり
下がったりするメカニズムに変えちゃった、と伝え聞いています。ニューヨーク製は伝統的なメカニズ
ムが残されていると聞いていますが、部品も共通化されつつあるつい最近の事情は知りません。
個人的にはスタインウェイのペダルストロークはヤマハに比べて深く渋いと思っていましたけど、色々な
感じ方の人がいるんですね。
訂正、追加
奥ではなく手前です。
あと、何げなく「ニュー」という言葉を使いましたが、この変更があったのは1980年代半ば
でした。
942 :
936:2007/01/27(土) 08:58:16 ID:NqQsMKMG
>>940, 941
解説ありがとうございます。
うちのダンパーの動きを見てみたのですが、弦と平行に(水平に)上下している
ようにしか見えませんでした。私のは、ダンパーのほぼ中央にワイヤーがついて
いて上下させていて、このワイヤーはダンパーに固定されているようなので、
前後で違った接触タイミングは実現できなさそうです。
非平行型のダンパーはどうやってこれを実現しているのでしょうね。
943 :
936:2007/01/27(土) 09:14:30 ID:NqQsMKMG
「録音時の雑音」の件ですが、フェルトの硬軟の問題としてどこかで語られてい
たのですが、どこだか分かりませんでした。スタインウェイ同士の比較だったか、
他メーカーとの比較だったかも失念。
944 :
ギコ踏んじゃった:2007/01/27(土) 12:24:28 ID:6sK9p4f8
945 :
ギコ踏んじゃった:2007/01/29(月) 01:59:13 ID:Wm5R51T+
>>808 >増補版はかなりおもしろいですよ。
>グールドが最後のゴルドベルグでなぜヤマハを使用したのか?
>モア氏の書いてることとヤマハ側の主張、どちらが真実なんでしょうね。
ヤマハの主張というのはどのあたりで読めるのでしょうか?
グールド自身のコメントはないのでしょうね。
946 :
ギコ踏んじゃった:2007/02/01(木) 21:09:15 ID:AsI/RJUW
>>944 しかし、ホロビッツはハーフペダルの使い方が絶妙だね。
打鍵も、ハーフタッチで、しかもマルカート。
最近のピアニストは、どうしてこんな技が出来ないんだろうね。
>>944 奏法と言えば奏法だけど、ホロビッツのピアノの雰囲気が感じられなかったのは、
コブリンのコントロール能力を誉めるべきだと思う。彼が弾く数日前にあのピアノ
を弾いたけど、普通に弾いちゃうとおなじみの低音爆音。コブリンの音楽デザイン
とあのピアノの音が合わなかったので、爆音を押さえて弾いたってことだろうけど
そのコントロール能力に驚いたのを覚えてる。
>945
「スタインウェイに飽き足らなくなったグールドが最後にたどり着いたのがヤマハだった!」
と主張するヤマハ関係者はよくいる。
「日本のピアノ100年」のプロローグもそれっぽい書き出し。
なるほど。その本も読んでみる。
ところでNAXOSのJohn Cageのピアノ作品集の帯が面白い。
1枚目には国産のピアノを使いました、2枚目にはヤマハピアノ使用、
と書いてある。これってレアな録音だといいたいのか?
潰しても惜しくないピアノを使ったので心配イラナイよってことじゃね?
�そっか。気が付かなかった。
スタインウェイに釘挟んだじゃないかと思うとどきどきしちゃうからな。
952 :
ギコ踏んじゃった:2007/02/06(火) 07:55:41 ID:P1Fcmtsc
スタインウェイのアップライトってどうなんでしょうか?
アップライトならベヒの方が良いという人もいますが。
迷っています。
スタインウェイのアップライトは最高ですよ。代理店の人に聞きましたが、
グランドに比べると、生産量も非常に少なく価格に占めるコストはグランド以上
なのだそうです。
がつん!と弾いてもびくともしないアップライトはスタインウェイのもの
だけだと思います。他のどのメーカーのものもどこか華奢な感触が残ります。
アップ同士を弾き比べてみればすぐに分かると思います。
954 :
952:2007/02/06(火) 18:12:28 ID:ixQwB0xN
そうですか。ありがとうございます。
ちなみに、スタインウェイは黒以外は人気がないのでしょうか?
居間で音楽を楽しむ用なので、
木目のインレイ入り(1907年製)を考えているのですが、
不人気だと将来手放すときの売値に影響しそうで。。。
黒以外も人気あると思いますよ。特に1907年製ならなおさら木の良さが際だってい
るはずです。自分のもウォールナットのグランドです。ピアノ=黒というイメージ
は、スタインウェイの場合はコンサートグランドのイメージから、ヤマハの場合は
販売政策(外観の個体差が殆どないため)から来ているのではないでしょうか。
日本のピアノ創世記に漆塗りのがたくさん入ってきたから黒ってイメージ固定になったって聞いたこと有る
上で人気と書きましたがリセール・バリューという意味ですと、微妙です。
ニューヨークなどでは骨董的価値を加えてすごい値段になっているマーケット
がありますが、日本ではそうしマーケットがないに等しいので(基本的に「中古」
という評価)厳しいのではないかと。骨董的価値という意味では黒よりも木目の方
が評価されるはずです。
私は、自宅に(自分の生活空間に)真っ黒な塊があるというのは許せないので、
アンティークとしても目を楽しましてくれる木目が好みです。
おそらく、欧米の感覚もそうなのでしょうね。
日本人はどうしてそういうところを気にしないのでしょうか?
でも、リセールバリューが低いということは、
実質的出費が大きいということになり、
悩むところですよね。
日本人は所詮美的感覚無い人多いですから
このスレの方ならそんなことないと思いますが
>>958 黒塗装の木目仕上げ品が最高級ってのをご存知ないようですねw
鍵盤蓋や楽譜たてに年輪が浮き出ていてそれが左右対称になっていたりするのが
本当の木目仕上げ。
化粧板1枚だけ茶色に塗ったものを木目仕上げだなんて喜ぶのは馬鹿。
いいですか、馬鹿です。
961 :
ギコ踏んじゃった:2007/02/07(水) 21:27:40 ID:3UKG+5V3
>>960 それが最高級品なんですか.
では,黒のつるつるのやつ(木目が消えてる)はあまり高級じゃないんですね?
黒のつるつるに比べて,下取り時に不当に低い評価さえされなければ,
(買値に比例した売り値がつけば)
それで安心できるのですが.
ちなみに,茶色に塗った木目仕上げじゃなくて,
元の木の色(ローズウッドかマホガニー)が,フレンチポリッシュかなんかで綺麗に出ているやつです.
>>960 >化粧板1枚だけ茶色に塗ったものを木目仕上げだなんて喜ぶのは馬鹿。
よく分からないのですが、「黒塗装の木目仕上げ」でも、「茶色に塗ったもの」
でも、突き板に対する仕上げであるのは同じではないですか?いわゆる木目の
ものは「茶色塗装」ではないですよね。
963 :
ギコ踏んじゃった:2007/02/09(金) 20:44:00 ID:MXaOeLWK
昨年末 ホロヴィッツが愛用してたスタインウェイが神戸にやってきた。
試し弾きも出来るとのことでその楽器店にいってきた。
件のスタインウェイは練習室というところに入っていてたくさんの人が順番を待っていた。
待っている間、たくさん展示してあるピアノをみんな試し弾きしてた。
そこに順番を待ってる小学生の女の子と男の子がいた。目の前のスタインウェイを弾きたそうに
おそるおそる手を伸ばしてた。一緒にいたお父さんが
「弾くんならキチンと弾きなさい」
って言ったら、ちゃんと椅子に座って弾き始めた。
小学校低学年くらいの子だし何を弾くのかと思ってみてたら
なんとスカルラッティのソナタをすらすら弾き始めた。
目が点になってしまったのは私だけじゃなく他の人たちも首を伸ばしてのぞきこんでた。
楽器店の人もびっくりしたみたいで「すごい曲弾いてるね、何年生?」って聞いたら
「2年生」だって。
学校の体操服着た小学2年生がスカルラッティ弾いてるミスマッチな姿にみんな注目してた。
それに気付いて恥ずかしくなって弾くのをやめたら、高学年くらいのお兄ちゃんが替った。
そしたらその子もドビュッシーの博士を弾きだした。
その後は兄妹でかわるがわる、とても子供とは思えない曲を楽譜なしで弾いてた。
順番が来てホロヴィッツの愛用器を堪能して帰っていったけど
きっとコンクールなんかでも上位とってるんだろうな。
名前きいてたらよかった。
964 :
ギコ踏んじゃった:2007/02/09(金) 21:37:13 ID:if15pnVK
>黒塗装の木目仕上げ品
黒檀のつき板と勘違いしてる?
あるいはエボナイズド加工のことを言ってる?マホガニーやローズウッドの色合いを濃くするための塗装というか加工。この加工をしたベニヤが「最高級」とは思わないけど。
スタインウェイは普通の黒仕上げのことをebonyと呼んでるね。
blackっていうより格好いいし、ebonyの突き板仕上げが現在の通常ラインにはな
いから呼べるんでしょう。
966 :
ギコ踏んじゃった:2007/02/10(土) 13:33:43 ID:9WEKeHbu
ピアノを黒く塗った理由っていろんな説明があるけれどいまいち納得できない。
黒檀が最高に希少だったから黒檀突き板のピアノに似せたかったというのも
あるんじゃないだろうか。
でも、黒檀と黒塗装ってかなり見え方が違うよね。
サロンや家庭と違って、大きなホールのステージでは無個性な黒の方が映えたってことじゃないでしょうか。量産に適すってこともあるでしょう。
968 :
952:2007/02/14(水) 07:53:18 ID:bgODoIt1
とうとう、買ってしまいました。
1900年製のvertigrandていうやつ。(インレイ入り)
気合を入れて3時間かけて弾き比べに行って決めました。
ちなみに、黒檀ケース見かけたよ。
黒鍵と同じ木を使ってるやつ。すごい渋かった。
おめでとう。気に入ったのが買えてよかったですね。
ところでvertigrandってアップライトとはどう違うの?
970 :
952:2007/02/14(水) 09:09:47 ID:bgODoIt1
ありがとう。
あ、アップライトです。
グランドも無理したら置けなくもないので考えたんだけど、
居間はそんなに大きくないので、バランスが悪くなるのでやめました。
家庭用としてはお客さんや家族がみんなソファに座ってくつろいでいる
部屋にないと意味がないし。。。
実はベヒシュタインModel II - IVあたりを買うつもりで探しまわっていたので、
スタインウェイのことはほとんど知らないのですが、
vertigrandというのはモデル名だと思う。
他のは'K'とか'Z'とかだった。
比較的大型のアップライトで、
低音弦の長さは、6ft超のグランドより長い(らしい)。
まあ、あまり勉強せずに買ったのは、
衝動買いに近かったかも。
でも、アクションも音もとても良かったので。
見た目はベヒより劣るけど、スタインウェイの中では良いほうだったので。
自分の中では究極のアップライトかも。
今度買い換えるときは、豪邸に引っ越したときで、
やはりグランドなんだろうな。
ああ、うちに届くのが楽しみ。うかれて長文失礼。
スタインウエイってアップでもちゃんとスタインウエイの音がするのよね。
ベビーグランドより弦も長いし、いいもの買われましたね。
新品を選ぶのとは違ったよさが文章からも感じられました。
見てよし、弾いてよし、だと愛着もひとしおでしょう。
アップライトは低音のしっかり感、透明感を出すために、しっかりした床に
置かれることをすすめます。壁と少し離した方がいい場合もあります。
うちのはベイビーグランドなので、大型のアップライトよりも
響板面積も狭いのですが、比較的こぢんまりとした響きが気に入ったのです。
973 :
952:2007/02/15(木) 17:19:08 ID:N9nt5sBu
>>972 >>>壁と少し離した方がいい場合もあります。
そういえば決めるためにいろいろ弾いていたら、
ベヒシュタインのアップライトは前面から音が出てくる感じだったのに、
購入したスタインウェイは背面から横や下を回って音が出てくるような気がした。
あと、ドアの前に置いて弾いた時には、音が軽くなったような気がした。
背中からでた音が薄いドアを抜けて向こうに行っちゃったのかな。
>新品を選ぶのとは違ったよさが
安いので経済的には気が楽だしね。
新品の半額以下だった。
ただ、車で1/2時間の近場を探したら
10軒くらいまわっても買ってもいいと思えるレベル・状態のものが1台もなく、
遠くの店であるのを聞いて行ってみたら欲しくなったものが2台あった。
同じものはまず見かけないので、どちらにするかすごく迷ったよ。
ほんと、両方買おうかと思った。
もう2度と見ることはないんだろうな、
あの美しい彫刻入りウォールナットケースの1887年製ベヒシュタイン。。。
>購入したスタインウェイは背面から横や下を回って音が出てくるような気がした。
>あと、ドアの前に置いて弾いた時には、音が軽くなったような気がした。
>背中からでた音が薄いドアを抜けて向こうに行っちゃったのかな。
響板が完全に露出してるのは背面なので、それに近い壁の材質、壁との距離、
角度でもかなり響き(質、音量とも)が変わります。響板側で聞くといい音するよね。
たまにアップライトを弾くときは必ず上の蓋をあけます。
そうしないとやっぱり箱の中で鳴ってる感じがするので。高低のバランスもとれる
し。グランドだと蓋を開けないで弾く人はあまりいないと思うけど、アップの場合
は閉めっぱなしの人も多いみたいね。絶対あけるべき。
976 :
ギコ踏んじゃった:2007/02/18(日) 11:14:49 ID:cB9wtfLq
>>968 黒檀ケースあるんですね。これは王侯貴族しか買えないような値段だったんだ
ろうなあ。
977 :
ギコ踏んじゃった:2007/02/18(日) 18:31:17 ID:+GQzhEnH
知り合いの音大教授が日本人なら河合にしろって言ってたよ
978 :
ギコ踏んじゃった:2007/02/18(日) 19:07:06 ID:D8YXKREm
日本人なら雅楽をしろって言ったんじゃないの?
979 :
ギコ踏んじゃった:2007/02/19(月) 01:28:19 ID:U2Xw6I4m
981 :
ギコ踏んじゃった:2007/02/19(月) 16:35:52 ID:TrhzecfZ
>>980 少なくともかつてのヨーロッパでは本当に黒い黒檀は超高級品だった。
18世紀のヴァイオリンは指板に黒檀を使わないか、使ったとしても薄い
突き板として使ったほど。大した量でもないのに。
なるほど。大きく使うと高いでしょうね。
ピアノだと突き板であっても大量に使うので最終的なコストはかなりあがるし。
指板はebonized仕上げ(黒檀ルック)とかが今でも使われますね。
ただ表面に貼る板が重いと響きも変わってくるでしょうね。
983 :
ギコ踏んじゃった:2007/02/20(火) 15:28:17 ID:rlDNS8rs
そうなんですよ。エボンナイズドという言い方にもいかにかつて黒檀が
特別なステータスを持っていたかということが分ります。
鍵盤の白黒が入れ替わったのも、コストも関係あるかもしれません。
(白は象牙以外に牛骨もあったので)
>鍵盤の白黒が入れ替わったのも、コストも関係あるかもしれません。
そうかもしれませんが、やっぱり象牙の白鍵はいいですね。
「汗を吸うから」プラスチックのよりもいいってよく言うけど、
ひんやりした触り心地こそ、白鍵のよさじゃないのかな。
黒檀黒鍵の方はいくら硬いといっても木の暖かさを感じます。
985 :
ギコ踏んじゃった:
象牙は摩擦が適度でいいですよね。