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ギコ踏んじゃった:
音大を出れば、YAMAHAあたりの講師にはなれます。
近所の教室の後輩先生&事務員にも。
ただし収入・保障は保育士や幼稚園教師より落ちますが。
その点は、卒業後も親や夫に頼って暮らせる女の子が圧倒的に有利です。
プロ奏者にはまだ遠い私などが言うのもナンですが、後悔はしていません。
大事なのは「弾けることが一番の幸せ」と思えるかどうかです。
日本でも欧米でも『人間はずやるべき事をやってから!』という風潮は
どうしても社会人には付き物です。
そのあたり、どうしてだか演奏や練習は認められにくい物です。
大人になってからは勿論、子供の頃から容赦ない「半人前扱い」がありました。
まず勉強を! 女の子なら家事を! それが出来ない癖に!
そういう攻撃は凄かったです。
私は学校教師にまで「子供のくせに大金掛けて貰って」とか言われました。
「子供の分際のアンタにそうまでして弾く資格があるのか?」と問われ・・・
私は「あると思います」と答えました。
私は一銭も稼げず、1人ではトイレにも行けない身分の頃から
お金を掛けて貰い、時には学校の事をさぼりまくってやってきました。
それが「正しいこと」「偉いこと」なのかどうかはわかりません。
でも、何となくですが、私自身には資格があると思えたのです。
まだまだバイエルも下手くそだった、ただの子供でしたが、
(そんなこという世間の風に負けるものか)という気だけはありました。
ピアノを失ってまで、先生やその他大勢に認められたいとは思いませんでした。
ピアノを失う方が怖かった。遙かに怖かったです。
ただそれだけで、そこまで大口叩きました。
今は「結婚した女の癖に」と言われています(笑)
でも私には弾く資格が絶対あるという思いだけは変わりません。
ピアノを続けるには私1人の努力ではない部分が確かに大きいです。
親の理解と金、夫の社会的信用と理解、そんなもののおかげさまです。
社会では一人前ではないかもしれません。
でも一番大事なのは、弾けるから幸せ・・・という単純馬鹿な思いだけです。
長文失礼、もし子供さんが私と同じ思いをお持ちなら、
是非ピアニストを目指すことを賛成してあげて欲しいものです。