ジャン・マルク・ルイサダ

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495ギコ踏んじゃった
今朝の中日新聞朝刊に名古屋での一件が載ってたよ。

11/22(水)中日新聞朝刊16面「芸能譜」(小島一彦氏執筆)欄より転載。

”演奏会のマナー”
「素晴らしい演奏会だったのに、最後に心無い客のせいで台無しに
なってしまいました」−。愛知県芸術劇場で先週、開かれた
ジャン・マルク・ルイサダのピアノリサイタルに絡み読者からこんな
メールが寄せられた。
 それによると、制服姿の高校生たちが、演奏後、舞台袖に向かう
ルイサダ氏に握手を強要し、あろうことか舞台に飛び乗って氏を取り囲んだ、
というもの。
 投稿者に名指しされた高校に問い合わせると、一部の生徒が舞台に上がった
大学生につられて上がったことを認めた。しかし、氏を取り囲んだのは
その高校生だけではなく、他校の大学生や高校生が交じっていたという。
中にはルイサダ氏のレッスンを受けている生徒もいたらしい。
 良質な演奏と臨場感ある感動を求めて人々はコンサート会場を訪れる。
素晴らしい感動を持ち帰る喜びを考えれば、チケット代も決して高くはない。
それが「台無し」にされたとなると、悲しいものがある。
 音楽を志す高校生にとって著名な演奏家と握手した体験は得難いものだし、
その手のぬくもりは大切な思い出として一生残るだろう。ただ、会場には
自分以外の大勢の聴衆がいて、同じ感動を共にしていることを忘れないでほしい。
守られるべきマナーもあるということを。