【東日本】〓SoftBank 新スパボ一括購入専用スレ 5

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722非通知さん
 その後十日余りたつてから、良平は又たつた一人、午(ひる)過ぎの工事場に佇みながら、トロツコの来るのを眺めてゐた。
すると土を積んだトロツコの外に、枕木を積んだトロツコが一輛、これは本線になる筈(はず)の、太い線路を登つて来た。
このトロツコを押してゐるのは、二人とも若い男だつた。
良平は彼等を見た時から、何だか親しみ易いやうな気がした。
「この人たちならば叱られない。」――彼はさう思ひながら、トロツコの側へ駈けて行つた。
「をぢさん。押してやらうか?」