【東日本】〓SoftBank 新スパボ一括購入専用スレ 5

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17非通知さん
 悶(もだ)え悶え、ぼくは手摺(てすり)によりかかりました。其処(そこ)は三階、下はコンクリイトの土間です。
飛び降りれば、それでお終(しま)い。思い切って、ぼくは、頭をまえに突き出しました。
ちょうど手摺が腰(こし)の辺に、あたります。離(はな)れかかった足指には、力が一杯(いっぱい)、入っています。
「神様!」ぼくは泣いていたかもしれません。
しかし、その瞬間(しゅんかん)、ぼくが唾(つば)をすると、それは落ちてから水溜(みずたま)りでもあったのでしょう。
ボチャンという、微(かす)かな音がしました。
すると、ぼくには、不意と、なにか死ぬのが莫迦々々(ばかばか)しくなり、殊(こと)に、死ぬまでの痛さが身に沁(し)みておもわれ、
いそいで、足をバタつかせ、圧迫されていた腸の辺(あた)りを、まえに戻(もど)しました。
いま考えると、可笑しいのですが、そのときは満天の星、銀と輝く、美しい夜空のもとで、ほんとに困って死にたかった。