【東日本】〓SoftBank 新スパボ一括購入専用スレ 4

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961非通知さん
あれほど山里に住む心地《こころもち》を引き出されたことも、吉左衛門らにはめずらしかった。
金兵衛はまた石屋に渡した仕事もほぼできたと言って、その都度《つど》句碑の工事を見に吉左衛門を誘った。
二人とも山家風《やまがふう》な軽袗《かるさん》(地方により、もんぺいというもの)をはいて出かけたものだ。
「親父《おやじ》も俳諧は好きでした。自分の生きているうちに翁塚の一つも建てて置きたいと、口癖のようにそう言っていました。
まあ、あの親父の供養《くよう》にと思って、わたしもこんなことを思い立ちましたよ。」
 そう言って見せる金兵衛の案内で、吉左衛門も工作された石のそばに寄って見た。碑の表面には左の文字が読まれた。