「N」のNECと「P」の松下が提携 1位の「SH」越えへ

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 NECの矢野薫社長は29日開いた経営戦略説明会で、赤字の携帯電話端末事業について、
松下電器産業と包括的に提携する交渉を始めたことを明らかにした。
松下とNECは05年度の国内出荷台数は2、3位で、
合計のシェアは31.9%(MM総研調べ)に達し、首位のシャープ(16.3%)を大幅に上回る。
両社のブランドは残しながら、開発や製造、資材調達などで共同しコスト削減を目指すとみられる。
 両社は02年、携帯でメールやカメラなどを動かす基本ソフトの共同開発で合意。

04年末に発売した商品から搭載して開発コストを4割削減した。
ただ、「提携したのは全工程の2割程度」(NEC幹部)といい、半導体を共同
設計・生産したり、機種ごとに生産分担するなど、提携をさらに進めることを検討する。
 両社はほかにも、携帯の通信機能を担う半導体を共同開発し、世界的な販路を持つ
半導体会社の米テキサス・インスツルメンツと共同で販売する構想も進めている。

 携帯電話端末の開発コストは、高速・大容量で多彩な機能を搭載した第3世代携帯への
移行に伴って急増した。その一方、国内市場は成熟し、ヒット商品の1機種当たりの販売台数
は2〜3年前の100万台規模から20万〜30万台に落ち込んだ。
 NECは06年3月期に同事業で250億円、松下も84億円の赤字を計上した。
矢野社長は「国内で生き残ることが大切で、まずは松下との提携をしっかりやっていく」と話した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060529-00000093-mai-bus_all