ウィルコム、PHS基地局を拡大
ウィルコム(東京都港区、八剱洋一郎社長、03・5400・5700)は、PHSの基地局整備を拡大する。05年度に続き、06年度も約260億円という高水準の設備投資を実施。
大都市圏における大容量通信対応を加速させるととともに、地方での基地局整備を進め人口カバー率を現行比で0・5ポイント引き上げ99・5%とする。
高水準の設備投資の継続は今年度で3年目。PHS事業者の中では、新規から解約を差し引いた純増数でプラスを維持しており、接続環境の快適化を促進することで新規顧客の取り込みを狙う。
大都市圏では基地局のアンテナを大容量データのやりとりに対応できる新型への切り替えを進め、今年度末までに全データ通信量うち40―50%(現行は23%)までカバーできる体制を敷く。
一人当たりの通信速度を最大で毎秒256キロビットから同408キロビットに向上させ、より快適な通信環境を整える。
一方、地方では基地局を増設し、サービスエリアを拡大する。重点地域は定めず、道路横にある休憩施設「道の駅」といった端末が良く使われるスポットに設置する。
さらにホームページなどを通じ、利用者からつながりにくい地域を聞き取るなどして未整備地域を埋め、全国でまんべんなく利用できるようにする。
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