三洋電機がノキアと携帯電話合弁会社、臨時株主総会に向け構造改革加速
2006年02月13日 15時00分
http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/biz/422103 経営再建中の三洋電機が、世界最大手の携帯電話メーカー、ノキアと設立する
合弁会社に携帯電話事業の一部を移管することが「日経ビジネス」の取材で
明らかになった。三洋電機は単独での開発、設備投資が難しいためノキアの
出資を仰ぐ。一方、ノキアは合弁を通じて日本市場に本格参入することになり、
国内携帯電話市場にも大きな影響を与えそうだ。
合弁会社の出資比率は、三洋電機 51%、ノキア49%の方向で最終調整している。
新会社に移管するのは米国などで普及している第三世代携帯電話の規格
「CDMA2000」向けの端末事業。国内ではKDDIが採用している。NTTドコモなどに
供給している「W−CDMA」向け端末は三洋電機本体に残す見通し。
三洋電機の携帯電話機事業で2006年3月期にOEM(相手先ブランドによる生産)を
含めて1250万台(PHSを含む)の出荷台数を見込んでいる。松下電器産業、
NECなどと並ぶ大手だが、価格競争の激化で収益性は急速に悪化している。
(大西 康之、大竹 剛)