ビジネスに使えない電話、それはWILLCOM 5

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459非通知さん
■電波を止めたら、PHSの勢いも止まった
電波が止められた地域は東京23区内で、かつ山手線の外側に限られていました。その影響は東京地区の加入者4万5000人のうち、2万人程度と言われていました。
しかし実際のところは(皮肉にも)高出力アンテナのおかげで、それ以外の地域でもかなり影響が出ていたようです。そしてこの事実はたちまちのうちにネットワーク経由や口コミで広がり、
多くのユーザーの知るところとなりました。しかも悪いことに、次に使えるようになる日時が確約されていませんでした。

こうしてDDIポケットは、電話での受け答えはもちろんのこと、新聞紙上、およびユーザーへの手紙で謝罪をすることになりました。
当時のDDIポケット社長が、この後しばらくして退任されたのも、こうした背景があったのかもしれません。
PHSが使えなかったユーザーに対しては、1日あたり87円の基本料減額が発表されました。
しかし、一部のユーザーはこれでは納得がいきません。そこで企業の責任を問うという形で、「解約」および「電話機の買取」を要求するケースが増え、
DDIポケットは無条件にこれに応じるという事態になりました。

今でこそPHSは「携帯電話の値下げ攻勢に負けた」というイメージが強いですが、PHSのイメージが悪くなった原因のひとつとして、この事件をあげる人は少なくありません。