KDDIがツーカー3社吸収へ、顧客を囲い込み
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20050702ib01.htm KDDIが、傘下の携帯電話会社ツーカーグループ3社を吸収合併し、
自社の携帯電話au事業に統合する方向で最終調整に入ったことが1日、明らかになった。
ツーカーが新規の設備投資をやめて2003年度から黒字化したのを機に
売却を検討してきたが、方針転換する。吸収により、350万人以上いるツーカーの
顧客を囲い込むと同時に、auと重複する事務部門などの効率化を図る狙いだ。
「シンプルケータイ」で高齢者などの支持を集めている「ツーカーブランド」は
当面存続させる方向だが、auへの乗り換えを進め、最終的にはauブランドに
統一する方向で調整する。
吸収合併するのは、ツーカーセルラー東京、ツーカーセルラー東海、ツーカーホン関西の3社。
KDDIは、auが高性能の第3世代携帯電話を前面に出すことで若者の人気を集め、
第3世代携帯ではNTTドコモを上回る約1849万人の契約者を抱える。
一方、ツーカーは第2世代で、高齢者向けに機能を絞った端末を発売し、
経営の立て直しを図ってきた。
2006年には、携帯電話会社を変えても同じ電話番号を使える
「番号ポータビリティー(持ち運び)制度」が始まり、競争の激化が見込まれる。
ソフトバンクなどがツーカーの買収を打診したりしたが、
KDDIは「顧客をライバルにみすみす譲り渡すのは問題」として売却を見送った。