Vodafone 新機種/総合/雑談 Vol.81

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105非通知さん
端末の国際調達に賭ける津田ボーダフォン(その1)

 就任会見の翌週、本誌のインタビューの場で津田社長は「まず海外からの端末調達で競争力を
高める」方針を明らかにした。津田社長が重視するのは、端末,サービス,料金のバランス。
「この三つを他社と見劣りしないレベルに持っていく。総合力の戦いになる」(津田社長)。
 NECやシャープなどの国内メーカーに加え、海外メーカーから調達した端末を充実させていく。
「ローエンドからハイエンドまで、ユーザーの選択肢を広げる」(津田社長)。
 ボーダフォン・グループ各国の3Gサービスが立ち上がれば、そのペースはさらに上がる。「他
社よりも豊富なラインナップは大きな武器になるだろう」(津田社長)。
 702NKの新規契約時の価格は店頭ベースで1万5000円程度。機能面には違いがあるものの、新規
契約で3万円前後するNTTドコモやKDDI(au)の3G端末に比べて割安感を打ち出している。端末調達
で浮いた分のコストだけ、販売店に支払っているインセンティブ(奨励金)も抑制できる。

『日本の意見を英国に直接持ち込む』
 もっとも、国際調達がそのままユーザー獲得につながるとっは限らない。そのために不可欠と
考えているのが、日本の端末機能についてのリクエストだ。これまでは「日本からのリクエスト
が英国本社に届くまで時間がかかり過ぎる」(ボーダフォン社員)という弊害があった。
106非通知さん:05/01/19 00:14:20 ID:qyrxxL770
折角海外メーカー参入したし、毎シーズン

国内ハイ(ミドル)スペック2機種、海外ハイ(ミドル)スペック2機種
国内ロースペック2機種、海外ロースペック2機種

ぐらいにならんかねぇ
107非通知さん:05/01/19 00:15:14 ID:CobVXJ5u0
(その2)
 津田体制発足以降は、この体制を改善する。具体的には、2005年から津田社長自身が英国本社
で定期的に開催する戦略会議に出席。日本の要望をダイレクトに英国本社に持ち込む。従来は、
日本を含むアジア地域担当者が出席していた。ユーザーからの意見を反映するための仕組みも強
化する。「顧客の声を集めやすい直営店の店舗拡充などを検討している」(津田社長)。
 ただ、国際調達は「世界共通仕様」に縛られるあまり、端末の特長が出しにくいデメリットが
ある。現在は海外メーカーからの調達を考えていないKDDIの小野寺社長は「携帯電話機のデザイ
ンや機能は個々の国によって好みが大きく異なる。海外メーカーの製品をそのまま持ってきて売
れるかどうかは疑問」と言う。ある国内大手の携帯電話機メーカー幹部も「海外メーカーが強い
なら、この数年でもっと日本市場に出回っているはず。だが、実際持っている人は少ない」と見る。
 津田社長も、この点は織り込み済み。「世界調達の端末はある程度機能を絞ったものにするな
ど、機能によってメーカーを使い分けていく」と語る。
(※日経コミュニケーション1/1号より抜粋) 
108非通知さん:05/01/19 00:16:29 ID:CobVXJ5u0
グループ総合力で勝負をかける 後発組がすぐ戦えるほど甘くない
〜津田志郎 ボーダフォン代表執行役社長兼CEO インタビュー〜(その1)

−これから主戦場になる3Gの市場で、どうシェアを拡大していくのか
 NTTドコモ・グループやKDDIグループと比べて、当社の3Gサービスの展開スケジュールが遅れを
とっていたのは事実だ。だが2004年12月からは、新端末を相次いで投入している。加えてパケット
通信の定額制サービスも開始し、いよいよ追撃態勢が整ってきた。これからは音楽配信や非接触IC
カード対応端末など、他社がリードしている部分をキャッチアップしていく。ボーダフォンは、世
界で携帯電話事業を展開している事業者だ。だから当社のキャッチフレーズであり他社と決定的に
差を付けられるのは、端末1台で世界中どこにいても電話をかけられる「国際ローミング・サービ
ス」。他社も追いついて来ているが、まだ“どの端末でもすぐに世界で使える”という状況にない。
−際ローミング・サービスはビジネスパーソンに支持されそうだが、それだけではユーザーが選択
する要因にはならないのでは。
 多くのユーザーが携帯電話を利用するのは基本的には国内だから、確かに際ローミング・サービ
スだけでは目に見えて競争力が高まるわけではない。当然、、新サービスを工夫していかなければ
ならない。そういう意味では、デザイン端末を提供することで一時的に契約者が伸びることもある
だろう。でもそれは一過性の手法に過ぎない。端末のモデル・チェンジの周期は年2回あるので、す
ぐに陳腐化してしまう。デザインは重要だが、それに頼りすぎるのは危険だと思う。
109非通知さん:05/01/19 00:17:10 ID:CobVXJ5u0
(その2)
 私は3Gの時代は、端末,アプリケーション,ネットワークを含めた総合力が勝負だと思っている。
たとえ良いコンテンツやアプリケーションがあっても、端末機能や無線ネットワークの性能が不十
分ではその魅力を生かせない。その逆も駄目だ。端末とネットワーク,アプリケーションのそれぞ
れのバランスが取れてることが何よりも重要で、これこそが競争力の源泉だ。
 当社に当てはめれば、重要なのは日本だけではなく、英ボーダフォン・グループ全体の総合力を
発揮できる環境を早期に作ること。各国で3Gサービスの展開の歩調が合ってくれば、優れたアプリ
ケーションをグループ全体で共有しやすくなる。新しいアプリケーションの開発も、急速に加速す
るだろう。ただ現実はまだ、そうした理想とのギャップがある。日本の3G市場だけ他国に比べて大
きく先行しているからだ。残念ながら、ほかのグループ会社が開発した成果物を日本にもたらす、
という段階には至っていない。
−グループ全体の中で、日本のボーダフォンの発言は強まっているのか。
 これまでは、日本が所属しているアジア太平洋地域の代表者がグループ全体の会議に出席し、そ
こでの情報を間接的に受け取るという形だった。だが2005年からはドイツやイタリアの代表者ととも
に私が直接グループ・ミーティングのメンバーとして出席し、情報をその場で共有することになる。
 日本はボーダフォン・グループ内に占める加入者や売り上げ規模の割合が大きいものの、日本国
内では業界3位の位置にとどまっている。どうしたらもっと上を目指せるのか、ボーダフォン・グル
ープ内の関心と期待は高い。
(※日経コミュニケーション1/15号より抜粋)