┫Panasonic┣パナポソて来る?┫AirH"PHONE┣

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654非通知さん
・・・この物語はフィクションです。実在する人物、団体名とは関係ありません・・・
スレ違いスマソ。

机の上に置かれた、小さな写真立て。
セピア色に染まった写真に、誇らしげな笑顔を浮かべた技術者たちと、
その手に握られたケータイ電話が映し出されていた。
時計の止まったかのような幸せな光景、2002年9月10日と刻印された写真の裏には、
滲んだインクで
"Q州待下技術者一同"と書かれていた。


「司令官も、何故こんな遠くまで使者を送るのか・・・」
博多美野島城への道すがら、Dぽ軍の使者は小さなため息をついた。

Dぽ軍は、現在3人の将軍(京世良、日武、山陽)に支えられている。
ライルとの提携で新生Dぽ軍は、音声端末においても積極的な拡大政策に転じていた。
しかし戦線拡大に伴い、Dぽ軍には将軍格の人材が払底しており、
機器製造の各軍を回ってDぽ軍への参入を呼びかけていた。

まず初めに、使者は夏普将軍の元に遣わされたが、色よい返事をもらえなかった。
夏普は現在、亡駄軍と凹藻軍に注力、唯一PHSと関係のある凹藻P軍への支援も現状のみで、
新規端末の製造は考えていないようだった。

夏普軍参戦は難しい、そう判断したDぽ軍使者は、次の要請先に移ろうと司令官から
渡されたもう一通の参軍要請の封書を見た。
「何だこりゃ・・・」
使者は驚きの声を挙げた。あろうことか封書の相手の名前が滲み、
要請先はMMC(待下モバイルコミュニケーションズ)にも、M●C(待下コミュニケーションズ)にも取れた。
悩んだ挙句、使者にはQ州待下の時の馴染みのいる後者を選択、博多へ向かった。
道中愚痴をこぼしつつ、使者はようやく博多美野島城へ到着した。