時計自動修正機能!!BY au

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159非通知さん
ntpだって、小一時間おきに補正をかけても、毎回数百μ秒程度の誤差は出るよ。

まあ、それはPC(AT互換)のタイマーICの設計がタコなせいでもあるんだけど。
(プログラムが割り込みを使う度に時計がわずかな時間止まり、そのラグを計測する手段が無い)

auの携帯端末の時計は、現在接続している基地局と同期する。
端末と基地局とは、通話の発着信やメールの送受信がなくても、
管理情報を頻繁にやりとりする。そのデータパケットの隙間に、時刻の同期情報を埋めている。

この基地局と端末の時刻の同期は、CDMAに限らずPDCやPHSでも、技術的には可能。
実際、DoCoMoのPHS端末は時刻が狂わないよね。
160非通知さん:03/07/16 13:57 ID:GpnBBP0k
auの使用しているCDMA規格では、隣接する基地局間で時刻の同期が許容誤差以内に
おさまっていないと、ハンドオーバー時に接続が切れてしまう。
そのため、CDMAを設計したクァルコムは、同じく自社で設計したGPSの時刻同期信号を利用した。

ntpのように基地局間をバケツリレーで補正信号をやりとりした時に発生する誤差では
クリティカルな結果をもたらしてしまうのか、単にGPSにタダ乗りする方が低コストだったからなのか、
それは漏れにはわからない。とにかく、GPS衛星からの時刻同期信号を利用し、
補正された基地局の時刻を余禄として端末に送信し、端末の時刻も補正されている。

つまり、端末の時刻=現在繋がっている基地局の時刻、というわけ。
端末がGPSに対応しているとしても端末が直接GPS衛星から電波を拾っている訳ではないし、
電波を利用していても日本の標準電波を利用して時刻を補正しているわけでもない。
161非通知さん:03/07/16 14:02 ID:GpnBBP0k
ちなみに、基地局がGPSの電波を拾うことのできない「空の見えない場所=地下等」に設置されている場合は、
普通のデジタル時計やコンピュータのように、クォーツ駆動の時計に頼っている。

地下から通話しながら地上に上がった瞬間や、圏内のはずの地下街に通話しながら降りた瞬間に
通話が途切れてしまう事が多いのは、これらの環境に設置された基地局の時計が
CDMAの規格上の許容範囲を越えてズレていて、補正されていないから。
ひどい所では、数秒どころか数分も遅れている事さえある。

こういう場所に設置する基地局くらいは、ntpでも何でも使えば良いと思うのだが…
とにかく、現状では補正する手段がない(苦情が出ると、人間が手作業で合わせてやるのだそうな)。
162非通知さん:03/07/16 14:07 ID:GpnBBP0k
さらに余談だが、DoCoMoのFOMA、つまりW-CDMAでは、同じスペクトラム拡散を利用しながらも
基地局間のバックボーンはGPSに依存しない、基地局間の時刻の同期を必要としない設計。

DoCoMoがW-CDMAにこだわった理由の一つには、日本の事実上の国営インフラとも言える
NTT/DoCoMoの基幹技術を、米国/米軍のGPSに依存させたくなかったのではないか、
という噂すら囁かれるほどなのだが、実際にGPSには依存しないようになっている。

そして、FOMAは基地局間の時刻の非同期化のために、ハンドオーバー時の通話品質の維持に泣いている。
一時話題になった和製GPS衛星建造の話も、DoCoMo(FOMA)の救済策の一つではないか、とさえ言われている。