au by KDDI サービス関連 総合スレッド

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339非通知さん
今日の会見より「携帯の定額制」について

携帯の定額制ですけれども、これについてはですね、1つは、定額制の最大
の問題点は、トラフィックの予測がつかないということなんですよ。で、これは
この前もちょっとあるところで、ご存じのとおり韓国がADSL、非常に普及して
いるということで、じゃあ韓国、どんな使われ方をしているのと言って聞いてみ
たんですけども、極端なことを言いますと、ストリーミングを流しっぱなしにして
おいて、パソコン上に流しっぱなしにしておいて、本人は何か別のことをやりな
がら、時々ちろちろと見るような使われ方が多いらしいです。そのためにトラフ
ィックはかなり大きいみたいですね。

そうすると、そのような使われ方がどんどん広がりますと、アクセス回線の部
分、ここはADSLにしてもFTTHにしても、基本的にはそれだけの帯域を保障
したものが最初から入っているわけですから問題ないんですけれども、その
上流回線のほうは、これはどんどんどんどん増やさないかんですね。それが
地上系なんです。

で、地上系の場合には、上流回線増やすとしても、ほとんどのところが光にな
っちゃってますから、まあ、100%光と申し上げても問題ないと思いますけれど
も、ここは、WDMのような新しい技術がどんどん導入されて、まあ、コストでい
いますと一昔前に比べれば、10分の1、100分の1になってきているわけです
から、ここはある程度積み上げていっても、あまりそう大きな影響はない。
340非通知さん:02/12/18 23:51 ID:6GqdnAiX
 ただ、これもですね、そう大きな影響はないと言っていられるのかどう
かというところについては、ちょっと疑問があります。と申しますのは、こ
れは日本の例じゃないんで、申しわけないんですけれども、シンガポー
ルがADSL等をやっておりますけれども、定額料金がないようです。で、
僕は何で定額料金ないんですかって話をしましたら、まあ、言われてみ
れば当然な話なんですが、シンガポールの場合には、シンガポールの
中でサイトを見るよりも、ほとんどがアメリカとかヨーロッパのサイトを見
に行くんだそうです。言われてみればそうかもしれませんね、英語が当
たり前の国ですから。

そうすると、何のことはない、ローカル回線の問題ではなくて、上流回線、
アメリカ向けの回線であるとか、日本向けの回線であるとか、ヨーロッパ
向けの回線、これをどんどんどんどん大きくしていかない限り、お客さん
の需要に追いつかないと。そこを定額で、全体が定額になってしまいます
と、そこのコスト増分というのは、ほとんどが事業者が負わなきゃいけな
い。これではかなわない、とてもペイしませんと。それでどうも、シンガポ
ールは定額制ということについて非常に懐疑的な見方をしているようなんです。

で、日本の場合には、固定の場合には国内の場合、回線がダブついてい
るということではありませんけれども、各事業者とも光ファイバーをひき終
えてますので、まあそう大きなコスト増なしに、まだやれると思ってます。た
だ、これ無線の場合、ワイヤレスの場合には、まさしくそのローカルアクセ
スの部分、ここの部分自体がキャパシティーが、周波数によってキャパシ
ティーが決まっちゃってるんですよね。そうすると、そこに定額を入れて、皆
さんが非常に高速で使われ始めたりしますと、今度は周波数そのものが足
りなくなってくると。で、それにどう対応するんだと。極端な言い方をすればベ
フトエフォート型だからある程度やむを得ないんですという言い方もあろうか
とは思いますが、それではやはりほんとうの意味でのブロードバンドの普及
にはならないと思うんですね。

そういう意味で、無線、携帯による定額化というのは、そこに非常な難しさが
あるということをぜひご理解いただきたいと思います。
341非通知さん:02/12/18 23:53 ID:6GqdnAiX
「PHSで定額制」について

で、じゃあ何でポケットはPHSで定額制をやってるか、やれるんだ、もしくは
やってるんだということですが、1つは、PHSの場合には、基地局のエリアが、
まあ当社の場合ですと、100メートルか150メートルという半径でかいてい
ますので、それらに比べますと非常に小さなエリアになっています。したがっ
て、比較的キャパシティーがあるというのがまず1点ですね。

それと2点目は、PHSのほうは32キロと、それから128キロでもって今、定
額制を提供していますが、32キロというと、これは正直申し上げてウェブを
見るようなものよりは、むしろ常時つないでおいて、メールが入ってくれば、
すぐにメールが見れるというようなリアルタイムでのアクセス、こちらのほう
がメーンになっているというふうに、私見てます。

したがって、スピードがある程度遅くてもいいということであれば、ある程度定
額制ということも考えられるかと思いますけれども、大容量になってきて、高
速になってきたときほどこそ、定額というのは難しいということになると思います。

まあ、例えば我々のEV−DOですけれども、これは2.4メガ、下り、出ますけれ
ども、1つの周波数でもって、キャリアでもって2.4メガ送ってますので、1人の
お客さんが2.4メガ独占されたら、ほかのお客さんは使えないということになりま
す。まあ、実際にはそういう仕組みになってませんので、5人のお客さんが使え
ば、5等分とは言いませんけれども、5分の1のスピードになると。それも2.4メガ
の5分の1ではないんですけれども。実行するスピード、500キロとか600キロ。
我々の今までの経験で言えば600〜700キロは出るだろうと見ていますが、こ
の600〜700キロというスピードを何人かで分け合って使っていただくと。
342非通知さん:02/12/18 23:55 ID:6GqdnAiX
ただ、一般的にはウェブアクセスにしてもそうですけれども、クリックした瞬間には、
データがどんと落ちてきますけれども、あと、見ているときにはデータというのはほ
とんど飛んでませんから、ある程度のお客さんであれば、まあほとんどの方が30
0キロとか500キロというスピードで実効的には使えるんですけれども、それ以上
どんどんお客さんを入れていけば、これは当然のことながらスピードが落ちてくると。

で、こういうサービスのときにですね、定額料金制がいいのかどうか。ここは、私は
非常に疑問を持ってます。したがって、これ、どういう方法があるのか、まだ我々も
考えあぐねているところですけれども、例えば、一お客さん当たりのスピードをある
程度限定してやるとか、一お客さん当たりの、例えばトータルのダウンロードのビッ
ト数を何か限定するような形での定額料金みたいなものですね、こういうことはあり
得るかもしれません。しかし、全くオープンな形での定額料金というのは、今の時点
では非常に困難だろうと見ています。

「EV−DO」について
 EV−DO、お客様から見ると、1つはやっぱりスピードというのが一番の魅力にな
るんですが、ただ、こういう携帯電話型のね、端末で、例えば2.2インチくらいのスク
リーンで見るものであればですね、本当は、そこまでスピード要るのかなという疑問
は持ってます。じゃあ、なぜ入れるんだと。これは、スピードだけではなくて、我々、
いろいろな計算をやってますが、EV−DOのビット当たりの単価、パケット当たりの
単価、これが、従来の我々で言うと1xと考えていただいていい。1xに比べると、かな
りコストが下がるということなんです。
343非通知さん:02/12/18 23:56 ID:6GqdnAiX
先ほど、定額制のご質問がありましたけども、定額制を入れるためには、最低限、ま
ずコストが下がらない限り、これは定額制の入れようがないですよね。例えば、パケ
ット当たり0.3円のままで定額制なんか入れようものならば、それこそ、月にン万円
もらったら定額制やりますよというような、全く意味のない数字になってしまうんだろ
うと思うんですよ。したがって、定額制やるかやらないかというのは、これは別の観点
も必要ですけれども、少なくとも、高速性をお客様に不自由なく使っていただけるため
には、我々のパケ割での0.1円/パケットでもまだ高いというのが我々の認識です。

 したがって、パケット単価を落とし、かつ高速を導入するという意味で、EV−DOを入
れるというふうにお考えいただきたいと思います。

「EV−DOの料金」について

まずEV−DOの料金なんですけれども、これについてはですね、まだ最終的な料金
体系について決めておりません。ただ、我々、コストが下がることは、これ、ある程度
実証できてまして、まあ、コストが下がるというのは2つの要素がございます。

1つは、まさしく無線区間、ここのコストが下がるというのが1点です。それともう1つは、
EV−DOの場合には、これはIP専用になってますので、基地局から実はIP網に直接
入ってしまいます。今までは、基地局をある程度束ねたところでIP網に入れていたん
ですが、もうダイレクトにIP網に入りますので、網側のコストも今下がるというふうに見
てます。これらをトータルで、どの程度下がるのか、そこを今ずっと検証を続けていると
ころです。
344非通知さん:02/12/18 23:57 ID:6GqdnAiX
その中で、我々としては、どういう料金体系にするか、そこを今検討を進めている
ところです。したがって、ムービーメール、大体今パケ割使っても50円前後だと
思いますけれども、そこをどこまで下げられるかということだというふうに思ってます。

それから、ちょっと誤解があるようなんですが、EV−DOについては、4月からトラ
イアルで始めるのは、これは2ギガで始めますけれども、来年の秋からと申し上げ
ているのは、これは800メガのほうでございまして、800メガでメインでやります。
したがって、周波数の問題については当面はございません、もんでございません。

もう1つは、バッテリーのもちの問題なんですが、これは基本的には、まあ、既に開
発されてるチップの中にEV−DOの機能を持ったものもございまして、これで比べ
ますと、EV−DOだろうが、1xだろうが、ほぼ同じバッテリーのもちになるというふう
に今見ております。

エリア展開のほうについては、当初は東京、名古屋、大阪、いわゆる東名阪で始め
ますけれども、できるだけ早い時期に、これを全国展開するというつもりでいます。
で、EV−DOについては、少なくともこういう携帯型の端末については、EV−DOと
1x、それから従来型のcdma−Oneですね、これとの間のバックワード・コンパティ
ビリティーは全部保ちますので、EV−DOのないところでは1xでサービスが受けら
れる。で、1xがないところでは、従来型のcdma−Oneで受けられるということになり
ます。

したがって、お客様から見たときには、今までと、そういう意味では、少なくても音声
については使い勝手は変わりませんし、あとは高速サービスについてエリアがどん
どん広がっていくというふうにごらんいただければ結構でございます。