宮崎駿ってどう?

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111考える名無しさん
>>110
援護射撃うれしいよ〜。

 日本古代からのアニミズムは、
中国からの五行説を経て洗練されていく。
もともと日本人は、死者は穢れているといった思想を持つ
現世主義的で奔放な民族であったらしい。
死者の穢れという観念は、死体が毒ガスを撒き散らしているイメージが
最も良く合うであろう。
つまりほっておけばみんな穢れるのである。
神話の世界でも黄泉の国は醜く汚れた国である。

 現代では化け物、幽霊、鬼、荒ぶる神の区別が無いが、
これらがはっきりと区別され始めたのは中国との関係が始まってからだと思う。
 化け物とは読んで字の如し、何かが化けたものである。
何が化けるのかは時代・地域によって異なり、
もっとも有名なものには柳の精がある。
現代での妖怪がこれに相当する。
 幽霊という観念は中国から輸入されたらしい。
死んだ人が何らかの形に転生するという思想はもともと日本には無い。
中国ではこうした存在を「鬼」と呼ぶ。
鬼門からこの世界へ入り、人門から出ていくため、
鬼門には汚れたものを置いてはいけないという信仰はここから。
日本に入ってきた当時「穏」と呼ばれており、
これが「オニ」の語源である(らしいよ)。
牛の角に虎の袴のいわゆる鬼は民間伝承の産物であり、
丑寅の方向が鬼門であるため。
 近代まで幽霊による祟りといったものは無かった。
祟りは神が行うものであり、たかが怨念にそのような力は無いからである。
このことから以前の心霊ブームのいかがわしさが知れよう。
ことの発端は福沢諭吉の合理的精神にあり、
日本人は超自然的なものについて俗的な理解しか示せなくなった。