大澤 真幸

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36考える名無しさん
32です。
>>33
>>単に「好きだから」
>これは相手の性質じゃない。
>そもそも、「愛する」を「好きだ」と言い換えただけで、
>「好きな人を好きな理由は好きだからだ」と言うのは
>単なるトートロジー。

じゃあ、「美しいから」は?
相手についての記述だし、「愛する理由」になるし、
複数の個体に対して使える。
だから@は偽。

>固有名の命名は「これ」「それ」というような直示が必要。

これは間違い。固有名は直示を伴わなくても、
固有の対象を指示するものとして使えば十分機能する。
例えば日常生活で、自分が実際に会ったことがない人の名前も、
固有の対象を指示する表現として理解し、使用できるよね。
だから、

>この「私」が記述に還元できない限り、
>固有名は記述に還元できないことになる。

というのも厳密にいうと間違い。
固有名が記述に還元できないのは、それが単称表現だからで、
「私」が記述に還元できないのも同じ理由です。

>以上の説明で、愛する他者と「私」の同一性という意味も分かるかな。
>これは何らかの「共通の性質」に基づく、一水準上の同一性(犬と猫が
>共に動物というような)とは違う。

よくわからんです。
それは普通、「同一性」とは言わないでしょう。
それに、自己と他者との間の「絶対の差異性」なら、
恋愛関係にないほうがむしろ大きいと思いますが。