コジェーブ

このエントリーをはてなブックマークに追加
69戦争史の終焉
「人類の歴史は戦争の歴史である」とは、けだし至言である。
 日本史においても、大和、鎌倉、室町、安土桃山、江戸、そして大日本帝国。これらはことごとく戦争によって起こり、戦争によって滅んだ。

 そして、フクヤマの「歴史の終わり」の核心は『テロリズムによる無限革命の終焉』である。

 大日本帝国は滅んでも、日本国は滅びることはない。なぜならば歴史は終焉し、つぎの時代の推移を半永久的に停止したからである。
 もちろん、高度資本主義国家・日本のおいても、オウム真理教の地下鉄サリン事件のように、局所的なテロは今後も起こりつづけるだろう。しかし、それが国家体制を揺さぶる革命まで拡大することはもはや永遠にない。現にオウムは、ほとんどなんの社会的同情も受けず、あっさり民主主義の前に敗北した。もはや宗教ファシズムなどに誰も共感したりしないのだ。