浅田彰スレッド part4

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259がくせい2号
山形さんの「知の欺瞞」への書評
http://www.post1.com/home/hiyori13/cut/cut200007.html
から引用。文中の本書は「知の欺瞞「のこと。
 ところで本書について、単に比喩やアナロジーで使っているものをあげつら
って、肝心の思想の中身を見落としている、という批判もある。でもそうなの
? ぼくは少なくとも一部の著作については、「厳密に科学・数学的な基礎づ
けをしました」という部分こそが本質的な部分なんだと思っていた。ぼくがま
ちがっていたのかもしれない。それ以外に何かあるのかもしれない。

 でもそれならぼくがぜひとも読んでみたいのは、こうしたこけおどしの濫用
科学用語やレトリックをすべて取り除いて翻訳した、各種「ポストモダン」思
想家どもの文章だ。いったいそこには何が残っているのだろうか。あの葉っぱ
の散り落ちた枯れ野には、実は本当に美しい花がひっそりと咲いていたのかも
しれない。できることならぼくはそれが見たい。でも、かなりの確率で不毛の
荒野に出会うだけのような気がして、まだこわくて見ていない。

 ここでのメッセージが壷論争の山形さんの主張の要では。
 この問題意識なくしてする論争は無意味じゃない?