浅田彰スレッド part4

このエントリーをはてなブックマークに追加
218215
>別にクラインの壺をもってきてもそれは4次元をもちこんだことには
>ならないの。

少なくとも私はクラインの壺を持ってきた時点で、いやそんなものを
持出す前から四次元を持ち込んだと考えました。
理由は後述します。

>ちなみにクラインの壺でどうして循環的入れかわりができると思って
>るの?

>>215の話では分からなかったようなので、一般化して説明すると、
n次元(メタ・メタレベル)においては、n−1次元(メタレベル)と
n−2次元(オブジェクトレベル)は入れ代わりが可能だと考えます。
もう一度具体的に説明しましょう。
三次元空間に存在する人間は、一枚の紙を「見方」によって、平面(
二次元)とも直線(一次元)とも「見る」ことができます。
けれども、紙の厚さを考えたとたんに、一枚の紙はいかなる「見方」を
しようとも立体(三次元)に固定されてしまいます。
したがって、一枚の紙を立体にも平面にも「見える」立場を想定しよう
とすれば、+1次元上の四次元を設定せざるを得ないのです。
浅田の話に戻れば、だからこそ重要なのは四次元なのです。平面と立体
の入れ代わりにおいては四次元の空間を想定することこそが本質的問題
なのであって、クラインだろうがタン壺だろうが本当はどうでもよいの
です。

あまりにも、あまりにも観念的な話ですが、わかっていただけたでしょ
うか?