精神分裂病者なんだけど、質問ある?

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87なな
病跡学と言うのをご存じでしょうか?
笠原よしみが、『精神病』という本の中で、一章をあてて分裂病の
人にエールを送っています。ちょっと引用します。

「天才と狂気は紙一重」といいますが、たいぐいまれな才能をもとに
創造性を発揮した人々の中には、分裂病をわずらった時期のあること
がはっきり証明できる例があります。
 単に興味本位の話題ではありません。人間が芸術、学問、宗教と
いった分野で創造力を発揮するとき、そこでどういうことがおこる
のか。「創造力の研究」と呼ばれるこのむずかしい領域に、病気
になった天才例を題材にして少しでも立ち入りたい。それが
病跡学(パトグラフィー)という応用精神医学の目的で、ヨーロッパ
を中心に前世紀末あたりからさかんになり、その影響で日本にも
優れた研究がでました。これなどは、分裂病からの贈り物の代表例
といってもよいでしょう。
 精神病の中でも分裂病という病気が群を抜いて創造性を考えるの
に役立つようです。