何故、人を殺してはいけないのか?

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>>他人の命が関わることなのに、こんなことを軽々しく言う輩は
>>神経おかしいんじゃないか。
>「軽々しく」というのはあなたの感想でしかないでしょう。そんな勝手な
>思い込みで、人のことを「神経がおかしい」などと軽々しく言えるあなた
>の神経はおかしくないのですか。
>安心して下さい私はおかしいとは思いません。
>人の命が関わることを軽々しく口にするなと言いながら、「神経おかしい
>んじゃないか」と人を傷つけるようなことを口にする。あなたにとってそ
>れは「正しい」ことなんでしょう。
>あなたは正にあなたが批判した私の論を体現しているのです。

 ああ、まさしく、ニーチェはそのようなやり方で、道徳を「道徳的に」非難した。しかしわたしはそのニーチェ的道徳批判に疑問を投げかけているのだよ(それはもう書いた)。

 人の命が関わることに軽々しい口を聞く輩に、「それは勝手な思いこみだ」と言われる筋合いはない。
「軽々しく」「神経がおかしい」といわれて、あなたは傷ついたかもしれない。しかし「勝手な思いこみ」と言われてわたしも傷ついた。
 そして、そのあなたの行為(傷つけられたので、傷つけ返す)にはすでに互酬性への萌芽が存在し、それは道徳の基底的原理のひとつだ。
 道徳によって道徳を非難する者は、しかし非難することによって自分がその道徳の上に存立してしまっていることを、じゅうぶん意識すべきだよ。

 あなたが、自分が傷つけられたゆえに他者を傷つけようとしたように、わたしも傷つけられたもののために、あなたを傷つけたのだ。