何故、人を殺してはいけないのか?

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120考える名無しさん
>>117
>それでも「殺しては<いけない>」理由にはならないですよね。
>眠るのが本能といっても「眠らなくては<いけない>」わけではないのと
>同じです。

一概に同じというのは早計ではなかろうか。
殺人禁忌が本能に依るものだとして
他の本能と異なるところはそれが禁忌の欲であるという点だ。
仮に殺人欲なら同じ方法で<殺さなくてもよい>が導き出せるだろう。

ではこれをどうやって対比させるか。
試しに睡眠欲を禁忌に置き換えてみよう。
「おきていてはならない」という禁忌に発展するまで本能を置いたとして
それでもなお「寝なくてもよい」が導き出せるであろうか。
それは決して不可能ではない。
想像上は大いに可能であると思われる。
しかし現実にそれをなせる者はいない。
極限状態まで達すれば本能に反する行為はまず不可能である。

殺人禁忌が本能に根ざすとするならば
同じく禁忌という性質上、その行為をすることに理性以上の点で歯止めがかかるのではないか。

類似例として、毒の摂取などはどうであろう。
タバコなどの毒は食すことが非常に困難である。
例え意志を持って食すとしても、たいていの者はその困難さに諦めるであろう。
それをもって「毒を摂取しては<いけない>」が崩れるとは思えないが。