ハキム・ベイ

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220絶望する器官なきドキューソ
え〜と、ガブリエル・ダンヌンチオ。
第一次大戦で「決死隊」を率いてユーゴからフィエーメの街を攻略、
イタリアに献上するも拒否され逆上、独立宣言。
同志のアナキストが憲法を起草。
「音楽がこの国家の大原則でなければならない」と宣言。
通りすがりのイタリア商船を幾つか襲い、その金で毎晩コンサート
とワイン、花火。毎朝ダンヌンチオはバルコニーから詩とマニフェスト
を読み上げる。
奇跡のフィエーメ共和国政府の活動の全てがこれだけで、
各地からアナキスト、アーチスト、ボヘミアン、冒険家、同性愛者、
脱走兵、仏教徒、ベーダ教徒、神智論者、めかしたてた軍人などなど
が続々と集結。
18カ月続いたこの「政府」の中にはイタリアに砲撃され始めた時には、
すでに誰にも抵抗するエネルギーがなかった。
というトンデモ蕩尽国家がTAZの例として出てきます。