運命とは?

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74砂漠で一人叫ぶ者
ラプラースはナポレオンの時代の人間だけど、その頃の科学や
哲学は「存在(運動法則)の客観的真理を追究する」の点で共通
していて、学者が明確な目的を持てる平和な時代だった。
 その前提が崩れ始めたのがニーチェから。
 「存在」が主体性の概念であることと認識のあり方がレベル差
の上下関係ではなくて、あくまでも差異のみの並列関係であると
いう立場に立てば、ラプラースの悪魔の概念(全ての認識装置の
上に立つ者)を支える思想は崩壊して、そのモデルも成り立たな
くなります。

 自然科学では素粒子物理学の分野でボーアとアインシュタイン
が喧嘩してたあたりから真剣に考え始めたと思う。