黒木玄先生の学問的誠実を考える会

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606考える名無しさん
Name: 黒木 玄
Subject: Dr.G

この機会に、私自身の数学者としての経歴には決して役に立たないこのような活動
に、自分自身の才能を儀牲にして、これだけのコストをどうして私自身が払う気に
なれるかについて説明したいと思います。これは、特に私の親しい友人達には知っ
ておいて欲しいことだし、そうでない人達にとっても興味あることだと思います。

このことに関して、私にとって特に重要な経験は2つあります。1つは「川渡セミナ
ー」であり、もう1つは「学内電子掲示板」です。

私が大学に入学した頃(その当時は教養部というのがあって、教養部留年というの
があった)、生意気ざかりの私はその授業のつまらなさに驚いたものです。しかし、
1対50とか1対100ではなく、 1対1に近い形で教官と対話するとその話は途端に面
白くなるのです。そういう面白い話ができる人物をたくさんかかえこんでおきなが
ら、その内部で活発に交流が行なわれている気配は薄く、大学ってこんなんで良い
のかな、こんなんで university と呼んで良いのかな、と感じたものです。