東浩紀スレッド Part2

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760考える名無しさん
浜崎の歌詞は小室と同じだろう(実際、同じゴーストが書いているという
説もある)。それは、ロマンティック・アイロニーからアイロニーが抜け
て単なるロマンスに見えるが実はそれもイロニーであるという態度に貫か
れたものであって、これこそが80年代の後半以降の日本において支配的な
イデオロギーなんだね(その中心、代表は言うまでもなく村上春樹)。
そういうものが「ポストモダン」と称されてきたのだが、それに対する抵
抗があるとすれば、一見古く見えるが、それを成立させている「設定」や
「身体」に変容をもたらすものになるだろう。
具体例を挙げれば、エヴァの「EoE」におけるオタク批判的「設定」の暴露
(劇場で見てた人は引いてたけどな)や、J-POPで言えば、宇多田以降(本
当はMISIA以降)登場した歌手の発声の仕方そのものが、変わってしまった
ことがあげられる(かつては、あれほど露骨にファルセットは使われなかっ
た。むしろ日本においてファルセットはタブーだったのだ。浜崎のように喉
を絞って鼻から出すような声の方が主流だった。ヒロもSPEED時代は地声を
絞り出していたが最近は歌い方を変えた)。