ドゥルーズ君のチャット

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63トモス
*忙しいので今回は手短に。。

第一章 欲望する諸機械
第二節 器官なき身体
第二の綜合。離接的綜合あるいは登録の生産。<これであれ......あれであれ>

「生産的接続が(ちょうど、労働から資本に移行するように)機械から
器官なき身体に移行するとき、この生産的接続は別の法則の下に入るの
だといってもいい。この別の法則とは(中略)分配を表現する法則のこと
である。」p.25
どのような二つの器官が考察されるのであっても、その二つの器官が
器官なき身体の表面につながる仕方は「これであれあれであれ」という
形だとされる。
神=実在の総体、全ての実在=神の分割・派生物という考え方が示される。
これは器官なき身体が神だとされる理由。が、それは実際には完全に適切
ではない比喩だという指摘もされる。
ヌーメン(=神霊)=離接登記のエネルギーがという言い方もここでは
されている。そのエネルギーは器官なき身体を遍歴する。

解釈:「あれであれこれであれ」というのは、つまり、常に他の可能性へと
開かれていること、「今はこういう形で器官諸機械が登録されているけれども、
他の形でもよかったはずだ」ということだと思う。これは言い方を変えれば現存
の秩序に対する解体の方向の圧力だ。