ドゥルーズ君のチャット

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49無定形身分化代理

分節対未分節の対立、というこの構図は、パラノイア機械が「はっきりと発音された
ことばに抵抗するために、」「いくつかの息吹や叫びをこれらのことばに対抗させる」
にあてはまるとD=Gは主張します。これは抑圧と呼ばれる現象一般にあてはまる
もののようです。
つまり、パラノイア機械の振る舞いはオイディプス的に(特定の意味が
隠された行動として)解釈されるべきものではなく、単に無定形身分化
な流れへの運動、ということとして見るべきだと。
器官なき身体が欲望する諸機械を《逆備給》するのではなく、諸機械に反撥
するのだ、という言い換えもされています。この備給という概念は後々でも
随分出てくるようです。
「内部の寄生虫や蛆虫を迫害する内的器官」=逆内部の備給
「外部からの《神》の働きを迫害する外的執行者」=逆外部の備給
僕にはよくわからないところがあるので解釈は保留します。

(終)