人は何故生きるのか 生きる目的はなんなのか?

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ネタじゃないのかという疑惑は捨てきれないが、
万一マジだったら寝覚めが悪いので一応レスしておく。

哲学がなぜ人生の問題に答えないのかについて。
340の要請に312はどうやらレスしていないようだが、
カント読めという意見がほかにあったな。二律背反のところは
あまり適切じゃないかも知れないのだが、仮にそこをマクラに
して、専門用語を使わずできる限りかみくだいていえば、こうなる。

学問っていうのは、感情や偏見ではなく、人間だれもがもってる理性を
拠りどころにして物事を考えようとする。哲学ももちろんそうなのだが、
具体的なモノを相手にする学問じゃないだけに、一見理性的な議論に見えて、
実は内実の怪しいものもあるわけだ。二律背反(の箇所を含む純粋理性批判の弁証論)
のあたりでカントは、そうゆう怪しい議論をコテンパンにやっつけてる。
たとえば、世界は空間的時間的に閉じているのか、それとも無限なのかという
問題をとりあげよう。この問題について「哲学的に」考えてゆくと、
世界は有限であるという結論も導きうるし、無限だという結論も導きうる。
これら二つの結論は、ともに理性を使った正しい推論の結果だから、
間違ってはいないはずだ。にもかかわらず、互いに両立し得ない結論が
二つ出てきてしまうことになるから、これは非常に困ることになる。
(続く)