1 :
考える名無しさん:
レツゴー!
2 :
考える名無しさん:2001/08/14(火) 19:17
ジェームズ【James】 (William 〜)
アメリカの哲学者・心理学者。パースとともにプラグマティズムの提唱者。
連想主義を排して思考を生存競争の道具とみなす機能的心理学を主張。
著「宗教経験の諸相」「心理学原理」「プラグマティズム」など。(1842〜1910)
3 :
考える名無しさん:2001/08/14(火) 21:11
「思考を生存競争の道具と考える」っていう表現は、プラグマティズムにたいする
誤解を生み出すとおもう。
機能的心理学の意図するところは、思考や意識を内容や質量と区別された純粋形式
とみなす伝統的な哲学説にたいし、思考を生の一部として捉えようとするところに
ある。
この説に従うならば、様々な哲学や科学の学説はそれらが生み出された歴史的背景
(人間の生)と不可分なものとみなされる。言い換えるならば、思考は歴史の中で、
それぞれの人間の生の必要の中から生み出されたものとみなされるのである。
このとき、思考は、歴史的・人間的脈絡を超越してあらゆる事柄に無条件に適用
されるようなものではなくなる。言い換えるならば、思考は、それぞれの歴史的・
人間的脈絡から剥離した超越的実在であることをやめるのである。
4 :
考える名無しさん:2001/08/14(火) 21:17
したがって、ジェームズの思想は、ニーチェやベルグソンのそれに
かなり近いものであると考えられる。
ジェームズの思想が、特にニーチェと比較して評価されるべきと
ころは、彼が、科学の価値を正当に評価しているところであると
思われる。
彼らの思想に共通する点は、科学や哲学の理論を歴史的脈絡の中で
相対化するところにある。
このとき、ニーチェでは科学にたいする不信のみが表明されるのに
たいし、ジェームズにおいては、科学や哲学の理論は歴史的脈絡の
中で生み出されたものであるからこそ価値を持つのだ、とみなされる
のである。
5 :
考える名無しさん:2001/08/15(水) 00:05
連想主義って聞いたことないな〜。なにそれ?
6 :
考える名無しさん:2001/08/15(水) 00:36
推測するに「associationism」のことだと思われ。
普通には、なんて訳されるのかは忘れた。
特定の観念の獲得は特定の感覚的刺激の結果であるという学説。
例えば、ペンの観念は、実際のペンを見たときの喚起される
感覚的刺激によって形成されるというようなこと。
このとき感覚と観念は原因と結果という二分法において
捉えられる。
これにたいしてジェームズによれば、我々が特定の対象を知覚
できるのは、その前に、その対象についての観念を獲得している
必要がある。
例えば、我々が眼前のペンをペン以外の事物(例えば机とか消しゴム)
と区別して知覚するためには、あらかじめ、ペンをほかの事物と区別
するためのについての観念を所有していなければならない。
この時、感覚と観念は原因と結果という二元論から解放され、連続
したものとして捉えられる。ことを「知覚の連続」という。
7 :
考える名無しさん:2001/08/15(水) 09:37
a
8 :
考える名無しさん:2001/08/15(水) 09:39
いま著作集7の「知覚と概念」を読んでるんだけどなんかピンとこない。
だれか分かりやすく解題してくんない? 知覚=連続、概念=非連続
ってのは6の説明でもわかるんだけど
アソシエーショニズムって聞くとNAMを連想するな……
10 :
考える名無しさん:2001/08/15(水) 12:35
ウィリアム・ジェームズをカラタニは引用したりしてる?
11 :
考える名無しさん:2001/08/15(水) 20:08
むちゃくちゃ読みやすいよね。「多元的宇宙」がおすすめ
12 :
考える名無しさん:2001/08/16(木) 03:03
アソシエーショニズムは「連合主義」で良いみたい。
ところで、パースの論文集が岩波文庫から出たの知ってる?
13 :
考える名無しさん:2001/08/16(木) 06:51
14 :
考える名無しさん:2001/08/16(木) 22:41
知覚と概念についてはカントのいう感性と悟性に対応してると思うのだが
ジェームズはカントについてあまり良くいってないね。なんでだろう
15 :
考える名無しさん:2001/08/17(金) 13:18
あげ
16 :
考える名無しさん:2001/08/18(土) 00:16
あげ
下げ