<新>加藤尚武スレッド

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1シンキ一転
 京大教授 「シンボルマーク発注に疑義」 鳥取環境大の学長就任を拒否

二〇〇一年四月に開学予定の鳥取環境大(鳥取市)の学長に予定されている
加藤尚武京都大文学研究科教授が二十日までに、学長就任を拒否する意向を固め、
同日、関係者に伝えると発表した。加藤教授は学長就任拒否の理由について、
「大学のシンボルマークの発注の方法や金額に疑義があり、
大学から誠実な回答がなく学長としての仕事ができない」としている。

加藤教授らによると、今年二月から三月にかけて、大学の開設準備を進めている
鳥取環境大学設立準備財団(理事長・西尾邑次前鳥取県知事)の事務局から加藤教授に対して
学生募集のポスターやパンフレットなどに用いる大学のシンボルマーク制作についての
相談があった。加藤教授が、民間会社に委託した経過や制作費用についてただしたところ、
今月に入って加藤教授への説明がないまま、民間会社が制作したシンボル案を、
事務局側が大学関係者に公表したという。 加藤教授は、
「民間会社への発注金額はあまりに高すぎ、なぜ民間会社になったのかの説明もない。
事務局の対応は不誠実だ」として、学長就任を拒否する、という。 財団事務局は、
「発注金額は妥当で、誤解がある。きちんと説明し、引き続き学長への就任を求めたい」
としている。

鳥取環境大は、環境学部の単科大学として一九九八年に鳥取県と鳥取市が
公設民営で設置する計画をまとめ、九九年に設立準備財団を設立、
文部省へ設置認可を申請している。
経費の約二百十億円は鳥取県と鳥取市が折半で負担する計画。

加藤教授は、千葉大教授などを経て九四年から京都大教授。
専門は哲学、環境倫理学で、日本哲学会会長を務ている。
著書に「環境倫理学のすすめ」「現代を読み解く倫理学」などがある。
   [京都新聞 2000年4月20日]
2ここまで、やっといて・・・:2000/04/21(金) 00:59
3名無しさん:2000/04/21(金) 07:28
ひさたけがんばれ!
結構いいおっさんだよ。
笑いの哲学とかゆうおもろい本出してたような気がするし。
4続報・・・なんだかなぁ・・・:2000/04/21(金) 19:50
結論を先送り 鳥取環境大学長就任拒否の京大教授

鳥取県などが出資する公設民営の大学として来春スタートする
鳥取環境大(鳥取市若葉台)に対し、学長の就任拒否を表明した
加藤尚武京都大文学研究科教授は二十日午後、
同大学設立準備財団の理事らと会談した後、
拒否意向を留保し、最終結論を先送りした。

加藤教授は同日午後、慰留に訪れた設立準備財団監事の八村輝夫鳥取銀行会長らと
京都大の研究室で会談した。加藤教授は
「大学のシンボルマークの発注方法をはじめ、資金運用が不透明で監査方法に疑問がある」
と主張。財団は
「資金運用や監査方法のあり方を再検討し、新しい仕組みをつくる」
と約束した。
これを受け、加藤教授は財団の検討結果を待って進退を決めることにした。
結果次第では拒否を撤回する可能性もあるとしているが、
「一度決めた気持ちは動かしがたい」とも話している。

鳥取県企画部の福富光彦部長は
「運営のあり方に不透明な部分があったことは反省する。今後の運営方針について
知事と相談し、運営に教員の意向を反映できるような仕組みを考えたい」という。
    [京都新聞 2000年4月21日]
http://www.kyoto-np.co.jp/kp/topics/2000apr/21/07.html
5毎日の詳報です:2000/04/21(金) 20:10
鳥取環境大学:加藤尚武・京都大教授が学長就任を拒否

若者の県外流出を防ぎ、活気を取り戻そうと、鳥取県と鳥取市が総額200億円をかけて
同市内に来春開校予定の鳥取環境大学(仮称)の学長に内定していた
加藤尚武・京都大大学院教授(62)が20日、就任拒否を表明した。
加藤教授は「私の意向を無視し、大学のシンボルマーク作製を高額で業者に発注するなど、
財団事務局への不信感はぬぐえず、やっていけない」と話している。

同大学は公設民営方式で、鳥取県と鳥取市が設立する学校法人が運営する。
設立準備財団によると、昨年10月、東京に本社がある情報誌出版社の中国支社(広島市)と
契約し、総経費約3150万円で受験生約70万人に無料配布する全国の大学案内冊子への
紹介文掲載や、大学の概要紹介パンフレット、ポスター作製などを依頼した。
このうちシンボルマーク制作費は広報戦略立案の400万円と合わせ約800万円と
見積もっている。
加藤教授は先月、シンボルマーク制作費を初めて知り、「不当に高い。シンボルマークは
デザイン関係の教官就任予定者などにお願いする方法もある。経費は有効に使うべきだ。
これでは学生募集に自信を持って取り組めない」と事務局に契約の取り消しを要請したという。

ところが、準備財団は今月に入り、教官就任予定者全員にシンボルマークのサンプルを送り、
「意見を寄せてほしい」と伝えてきたという。このため、加藤教授は意向が無視されたと判断し、
「大学紹介パンフレットの経費も市場価格より高く、事務局と業者の癒着すら感じられる」
と批判している。
6つづき:2000/04/21(金) 20:12
同県や準備財団の幹部はこの日、京都大の研究室を訪ねて加藤教授に会い、
「正当な金額」と事実関係を説明。
「大学運営の透明性などを確保する改革案を作るので、引き続きお願いしたい」
と強く慰留した。しかし、加藤教授は
「改革案を持ってくるというので、また会うが、腹は決まっている」と述べた。

鳥取環境大は環境学部の1学部3学科で、4年生がそろった際の総定員は1308人。
現在、文部省に設置認可を申請している。

鳥取環境大と同様、地方自治体が地域振興の一環として設立した大学としては
1997年開学の高知工科大(高知県土佐山田町)、今月開学の島根県立大(浜田市)がある。
シンボルマーク、ロゴの制作、使い方について、
高知工科大では開学前に東京のデザイン会社に約1000万円で発注した。
一方、島根県は「何もかも大学設置者が作るよりは、
シンボルマークなどは新大学で制作してもらったほうがいいと判断、あえて手をつけていない。
一般公募にするか、プロに任せるかは大学で検討してもらう」と説明している。
【熊谷仁志、田中成之、青木勝彦】
[毎日新聞4月20日] ( 2000-04-20-21:12 )
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/archive/200004/20/0421m112-400.html
7名無しさん:2000/04/22(土) 02:27
環境大学側(とその周辺をうろついて小金を稼ごうとする三文業者)
が明らかに悪いんだろうが、嫌気がさして逃げ出したかった加藤に
格好のイチャモンの口実を与えてしまって、加藤が勢いづいたと
いうところなんだろうなあ。
8日本海新聞から:2000/04/22(土) 02:28
県が運営体制立て直し表明 環境大学

 鳥取環境大学学長に内定している加藤尚武・京都大学大
学院教授が就任を拒否した問題で、鳥取県の福富光彦企
画部長は二十一日開かれた県議会総務教育常任委員会で
「連休前までにも加藤教授と会い、是が非でも就任してもら
えるよう最大限の努力をしたい」と述べ、白紙に戻したシン
ボルマークの制作を含めて運営体制を立て直す考えを示し
た。

 福富部長と大学設立準備財団の坂出徹事務局長は、運
営体制に透明性を確保できなかったことが加藤教授の不信
を招いたとして陳謝。福富部長は「準備作業の決定方法を
相談し直したい」とした。

 シンボルマークについては、二十日に京都市内で開かれ
た代表者会議でも決定方法を再考する意見が出たことか
ら、早急に選定方法を詰める。加藤教授が職員住宅に自然
的感覚を取り入れることを要望していることについても、教
官予定者と相談して環境に配慮した施設にする考え。

 委員からは「加藤教授のこれほど踏み込んだ内部告発
は、相当な覚悟がないと書けない」「まさに決別のメッセージ
と受け取るべき。マスコミに先に流れたことをどうとらえるか」
などと、連携の不備を厳しく指摘する声が相次いだ。
9名無しさん:2000/04/22(土) 02:42
ついでに日本海新聞のコラムです。

“海潮音”

 驚いた。鳥取環境大学の学長予定者である加藤尚武教授(京都大学)が昨日、「就任拒否宣言」を報道機関にフ
ァクスで送りつけてきた。内容をよく読んで、また驚いた。「業者と不正な癒(ゆ)着の疑いが事務局にある」。これに
抗議して就任しないというのである◆「市場価格でたかだか五十万円の大学シンボルマークを八百万円で発注し、
支払いを強行しようとしている」「大学紹介パンフレットも千六百万円で発注、納品されている。これも市場価格の数
倍にあたり、あきらかに不正な癒着の存在を疑ってしかるべき」…◆三月二十三日にシンボルマークのサンプルを
持って、事務官二人が京都の研究室を訪ねて来た。教授が「発注を取り消すべきだ」と指示したところ、事務官は
「そんなことになったら自分の首が飛ぶ」と漏らした。それで教授は「疑惑の念を抱いた」という◆教授のいう事務局
とは「鳥取環境大学設立準備財団」(理事長・片山善博県知事)の事務局をさす。教授は「今後、鳥取環境大学設立
のいかなる会議、関連する行事には参加しない。信じられない者とは歩みをともにすることができない」と言い切り、
就任拒否の意思は固いようだ◆著名な環境学者である加藤教授は、鳥取環境大学のシンボル的存在。財団事務
局は、就任を拒否されたうえ、火山の大爆発のような内部告発にびっくり仰天。「誤解がある。なんとか慰留を…」と
火消しに大あわてだ。“黒いマグマ”が噴き出す前段なのだろうか。
10加藤教授が一転受諾 鳥取環境大学長就任問題 :2000/04/26(水) 21:35
来春開学予定の鳥取環境大(鳥取市)の学長就任を拒否していた
加藤尚武京都大文学研究科教授は二十五日、
京都市上京区のホテルで片山善博鳥取県知事と会談し、
「お金の流れの透明性を図る仕組みができた。大学設立に努力する」と
二十日の発言を撤回し、学長就任を承認した。

会談には片山知事や同大学理事長に就任予定の八村輝夫鳥取銀行会長たちが出席した。
加藤教授が就任拒否の理由に挙げた「運営の意思決定過程の不透明さ」について、
改善点をまとめた「開かれた大学事務運営への改革案」を示して説明、学長就任を要請した。

会談後に会見した加藤教授は、
「私の気持ちが通じた。ともに新大学開設に尽くす」とし、
「県民、市民に大きな不安を与えたことは心からおわびする。
大学へのマイナスイメージは自分で解消するよう努める」と話した。
    [京都新聞 2000年4月26日]
http://www.kyoto-np.co.jp/kp/topics/2000apr/26/11.html
11日本海新聞の社説